記事一覧:新日本酒紀行75

  • 風の森(KAZENOMORI)/奈良県御所市

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    風の森(KAZENOMORI)/奈良県御所市

    2018年07月28日号  

    魏志倭人伝に「日本人は酒を好む」と記されるほど卑弥呼の時代から続く酒の歴史。酒は各地で自然発祥したとされるが、島根と奈良、兵庫がそれぞれの理由で発祥の地を名乗る。「生産量を増やし、遠地への流通を可能にしたのが奈良の菩提山正暦寺(ぼだいせんしょうりゃくじ)」と、油長酒造13代目蔵元の山本嘉彦さん。

  • 早瀬浦(HAYASEURA)/福井県三方郡美浜町早瀬

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    早瀬浦(HAYASEURA)/福井県三方郡美浜町早瀬

    2018年07月14日号  

    若狭湾国定公園、三方五湖(みかたごこ)の久々子湖(くぐしこ)と早瀬漁港に挟まれたわずか300メートルほどの地峡に立つ酒蔵、それが三宅彦右衛門酒造だ。漁港を目の前に酒を醸し続け、今年で創業300年を迎える。現蔵元は醸造責任者も務める12代目の三宅範彦さん。家業を継いだとき、酒の銘柄を全て早瀬浦に改名した。それまでは、ほぼ全量が地元消費の普通酒の蔵だったが、純米や大吟醸など特定名称酒の蔵へと大きくかじを切った。地元では昔からここを早瀬浦と呼んできた。今までもこれからも、ここで醸し続ける誇りと決意をブランド名にしたのだ。

  • 七本鎗(SHICHIHONYARI)/滋賀県長浜市木之本町

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    七本鎗(SHICHIHONYARI)/滋賀県長浜市木之本町

    2018年07月07日号  

    羽柴秀吉が、柴田勝家を破って天下人への大きな一歩となった賤ヶ岳の戦い。この戦いで功名を立てた武将たちが、七本槍とたたえられた。名将にちなんだ「七本鎗」の酒を醸すのが、賤ヶ岳の麓、琵琶湖の東北端、北国街道に立つ冨田酒造だ。

  • 梅ちゃん(UMECHAN)/鳥取県東伯郡北栄町

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    梅ちゃん(UMECHAN)/鳥取県東伯郡北栄町

    2018年06月30日号  

    その名も「梅ちゃん」だ。全国でも数蔵しか造っていない米と米麹だけの梅酒用清酒、醸造元は鳥取県の梅津酒造。家庭で梅酒を造る場合、酒税法でアルコール分は20度以上の酒という規定がある。甲類焼酎のホワイトリカーを使うのが一般的だ。日本酒で漬ける場合は20度以上なら問題がない。

  • 月山(GASSAN)/島根県安来市

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    月山(GASSAN)/島根県安来市

    2018年06月16日号  

    戦国時代、尼子と毛利、織田が争奪戦を繰り広げた月山富田城(がっさんとだじょう)。尼子家再興のため「われに七難八苦を与えよ」と月に願掛けをして戦った山中鹿介。悲運の物語の舞台は200年にわたり山陰の都だった。その地から歩いて10分、月山醸造元の吉田酒造がある。蔵元の吉田智則さんと杜氏の足立孝一朗さんの若き二人がタッグを組み、酒の品質向上に取り組む。今、酒蔵が減り続ける中、出荷量が毎年10%増という。このコンビで全国新酒鑑評会は5年連続で金賞受賞という実力派だ。

  • 髙清水(TAKASHIMIZU)/秋田県秋田市

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    髙清水(TAKASHIMIZU)/秋田県秋田市

    2018年06月09日号  

    毎年春に開催される全国新酒鑑評会は、独立行政法人酒類総合研究所が主催しており、今年で107年目。全国から850蔵が参加し、最大規模かつ最古の歴史を誇る。今年、金賞連続受賞15年と記録を更新したのが、宮城の「黄金澤」と、秋田酒類製造御所野蔵の「◎清水(たかしみず)」だ。

  • 小嶋屋(KOJIMAYA)/山形県米沢市

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    小嶋屋(KOJIMAYA)/山形県米沢市

    2018年06月02日号  

    直江兼続、上杉鷹山ゆかりの城下町米沢は、武家屋敷など往時の風情を色濃く残す。この地で1597年に創業した小嶋総本店は、安土桃山時代から酒造業を営む老舗蔵だ。

  • 正雪(SHOSETSU)/静岡県静岡市清水区由比

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    正雪(SHOSETSU)/静岡県静岡市清水区由比

    2018年05月19日号  

    桜エビが取れるのは世界でも静岡県の駿河湾と台湾だけ。国内で漁を行うのは静岡のみで春と秋の年2回。春漁は4月から6月初旬で資源保護を考慮したエコ漁業を行う。水揚げ量日本一は東海道16番目の宿場町、由比漁港だ。その港に最も近い酒蔵が神沢川(かんざわがわ)酒造場。

  • 渡舟(WATARIBUNE)/茨城県石岡市国府

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    渡舟(WATARIBUNE)/茨城県石岡市国府

    2018年05月12日号  

    平安時代に平将門が新皇を名乗り、東国独立を図った常陸の国。その国府=府中を蔵元名にした酒蔵が府中誉だ。創業1854年の老舗で、現蔵元の山内孝明さんが古い品種の米、短稈渡船(たんかんわたりぶね)を復活栽培して酒を醸し、称賛の的となっている。

  • 結ゆい(MUSUBIYUI)/茨城県結城市結城

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    結ゆい(MUSUBIYUI)/茨城県結城市結城

    2018年04月28日号  

    蔵元杜氏が増えつつあるが、結城酒造は妻が杜氏になった。「夫より、私の方が絶対上手だと思って(笑)」と浦里美智子さん。夫の昌明さんとは地元の居酒屋で知り合った。天性の勘の良さが働き、酒造り2回目の酒が、JA全農おかやま主催の雄町サミットで優等賞受賞。

  • 燦爛(SANRAN)/栃木県芳賀郡益子町

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    燦爛(SANRAN)/栃木県芳賀郡益子町

    2018年04月14日号  

    あるときは頭に一升瓶のかぶり物、またあるときは4斗樽をまとい、益子窯巡りのバスツアー客に笑顔で接する、外池酒造店の外池茂樹さん。「何で酒蔵? というお客さまに、楽しく興味を持ってほしいんです」。

  • 十旭日(JYUJIASAHI)/島根県出雲市

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    十旭日(JYUJIASAHI)/島根県出雲市

    2018年04月07日号  

    縁結びの神で名高い出雲大社。その出雲市駅から歩いて5分の酒蔵が「十旭日(じゅうじあさひ)」醸造元、旭日酒造だ。商店街アーケードの一角にあり、売店の奥が酒造場。長女の寺田栄里子さんが副杜氏を、夫の幸一さんが杜氏を務める。二人は同じ大学の先輩後輩。卒業後、栄里子さんは京都の茶舗勤め、幸一さんは東京で営業マンを経験し、酒蔵を継いだ。

  • 花巴(HANATOMOE)/奈良県吉野郡吉野町

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    花巴(HANATOMOE)/奈良県吉野郡吉野町

    2018年03月31日号  

    一目千本と称され3万本以上の山桜が広がる奈良の吉野山。源義経と静御前の別れや、大海人皇子の挙兵、後醍醐天皇の遷都、太閤の花見まで、数々の歴史の舞台を彩った。この吉野の地で「花巴」を醸すのが美吉野醸造。銘柄の由来は、山桜の花が渦巻くように咲き広がる様。

  • 満寿泉(MASUIZUMI)/富山県富山市東岩瀬町

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    満寿泉(MASUIZUMI)/富山県富山市東岩瀬町

    2018年03月17日号  

    江戸から明治にかけて北前船の寄港地だった東岩瀬港。米や酒、薬を船に積み、北海道から海産物を運んだ。故に富山では昆布が潤沢に入り、今も昆布消費量は日本一。昆布締め用、おむすび用など各家には4種以上の昆布があるという。

  • 白老(HAKUROU)/愛知県常滑市

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    白老(HAKUROU)/愛知県常滑市

    2018年03月10日号  

    中部国際空港セントレアに近い知多半島は常滑焼で有名だが、海運の便の良さを生かし、江戸時代から醸造業が盛ん。最盛期には200以上の酒蔵に、酢、たまり醤油、みそなどの醸造蔵があった。「数こそ激減したものの、伝統製法にこだわる蔵が残り、いわば醸造半島です」と常滑の酒蔵、澤田酒造の澤田研一さん。

  • 山本(YAMAMOTO)/秋田県山本郡八峰町八森

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    山本(YAMAMOTO)/秋田県山本郡八峰町八森

    2018年03月03日号  

    世界遺産、白神山地の水で醸す秋田最北の蔵、山本。酒の名には「うきうき」や「ドキドキ」、蔵付き分離酵母の名は「セクスィー」に「ゴージャス」という、今までの酒業界にはない発想の人気蔵だ。

  • 旭菊 大地(ASAHIKIKU DAICHI)/福岡県久留米市三潴町(みづままち)

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    旭菊 大地(ASAHIKIKU DAICHI)/福岡県久留米市三潴町(みづままち)

    2018年02月17日号  

    「大地」という名の酒。冷やよし、燗(かん)よしの力強い味だ。農薬や化学肥料に頼らず、田んぼの地力を生かした山田錦を使い、旭菊酒造の蔵元杜氏の原田憲明さんが醸す。1994年の開始から栽培は糸島市の古川伊津雄さん。

  • 農口尚彦研究所(NOGUCHINAOHIKO KENKYUSHO)/石川県小松市観音下町(かながそまち)

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    農口尚彦研究所(NOGUCHINAOHIKO KENKYUSHO)/石川県小松市観音下町(かながそまち)

    2018年02月10日号  

    農口尚彦杜氏85歳。祖父も父も杜氏の家に生まれ、菊姫や常きげんなど数々の酒蔵で杜氏を歴任。黄綬褒章受章、厚生労働省「現代の名工」認定、新酒鑑評会金賞27回。まな弟子が全国で杜氏を務める。2年前に引退したが、今季から酒造りに復帰した。

  • 福小町(FUKUKOMACHI)/秋田県湯沢市

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    福小町(FUKUKOMACHI)/秋田県湯沢市

    2018年02月03日号  

    小野小町の出生地との伝説が残る湯沢市、この地で1615年に創業した木村酒造の銘柄は「福小町」。小町と、明治天皇の湯沢行幸の際に賜った銘である「福娘」から命名された。創業家の木村氏は、徳川家康と豊臣秀頼が戦った大坂冬夏の陣で、真田幸村と共に活躍した木村重成の一族。

  • 生酛のどぶ(KIMOTONODOBU)/奈良県宇陀市大宇陀

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    生酛のどぶ(KIMOTONODOBU)/奈良県宇陀市大宇陀

    2018年01月27日号  

    柿本人麻呂が『万葉集』で「東(ひむがし)の野に炎(かぎろひ)~」と詠んだ古い土地、大宇陀。宮廷の狩場だった。葛をはじめとする薬草の宝庫でパワースポットと呼ばれたが、町は高齢化と人口減に悩む。

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記者の目

  • 編集長 深澤 献

    過去の物差しのみで融資業務を行う「危うさ」

     銀行員といえば学歴競争の勝ち組でもあるエリートのはずなのに、時代の先頭に立ち、革新志向で変化を主導していくようなタイプは少ないといわれます。
     今号の特集の中で、メガバンクを辞めた30代の男性が、その理由として「融資業務自体が、過去10年分の財務諸表の確認から始まる“前例踏襲型”の仕事であること」を挙げています。過去の数字は分析できても、未来の事業の成否を判断するような才能は育たないというわけです。
     逆に言うと、従来の常識が大きく変わるときに、過去の物差しのみに頼って融資業務を行うことの危うさも感じます。思えば、バブル崩壊後の不良債権の山も、そんな行動様式から生まれたのでしょう。他山の石に。

  • 編集部 鈴木崇久

    就活でもらった「お祈りメール」のコンプレックス

     銀行業界に対してコンプレックスがあります。
     3メガバンクが毎年1000人規模の新卒採用を続けていた超売り手市場の時代、私は典型的なダメ就職活動生として、「3000人の中の1人にはなれるだろう」という甘い気持ちでエントリー。見事に全てから今後の活躍を祈念する「お祈りメール」を頂きました。
     その後、銀行業界は構造不況業種と呼ばれるに至りますが、激変する銀行業界に自分がいたら今どうなっているのか。そう考えると、変化に付いていけずに脱落していそうですが、ワクワクもします。
     ただ、箸にも棒にも掛からなかった人間が何を言っても戯れ言にすぎません。銀行業界のますますのご発展をお祈り申し上げます。

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