記事一覧:新日本酒紀行166件
-
新日本酒紀行
山陰東郷(SANINTOGO)/鳥取県東伯郡湯梨浜町
MARCH 関関同立日本酒造りの最初の工程は酒母造り。酒母はスターターの役割を果たし、酛(もと)と呼ばれる。代表的な酒母の造り方は3通りあり、生酛、山廃酛(やまはいもと)、速醸酛(そくじょうもと)。
-
新日本酒紀行
開華 (KAIKA)/栃木県佐野市田島町
2020年6月27日号猛威を振るった昨秋の台風19号。栃木県では降雨量が観測史上最大を記録し、13河川16カ所で堤防が決壊。佐野市の「開華」醸造元、第一酒造は近くを流れる秋山川が氾濫し、仕込み開始直後の10月12日深夜に浸水。
-
新日本酒紀行
名倉山(NAGURAYAMA)/福島県会津若松市
2020年6月20日号福島県会津若松市の名倉山酒造は鶴ヶ城と飯盛山の中間にあり、創業は1918年で、2年前に100周年を迎えた。4代目の蔵元、松本善六さんは会津若松酒造協同組合の理事長も務め、全体の酒質向上に情熱を燃やす。
-
新日本酒紀行
真野鶴(MANOTSURU)/新潟県佐渡市真野新町
2020年6月13日号5月10日、日本初の清酒特区が佐渡島でスタートした。尾畑酒造が廃校を活用した学校蔵だ。酒造り体験を通して地域の活性化を図り、観光の目玉を目指す。
-
新日本酒紀行
千代鶴(CHIYOZURU)/富山県滑川市
2020年6月6日号ホタルイカで名高い富山県滑川市の千代鶴酒造は、6代目蔵元の黒田一義さんが杜氏になって8年がたつ。酒の味はきれいで柔らか、力強さもある。
-
新日本酒紀行
林(HAYASHI)/富山県下新川郡朝日町境
2020年5月30日号創業1626年、富山県最古の酒蔵の林酒造場。先祖は、江戸時代に加賀藩が設けた越後との国境、親不知子不知(おやしらずこしらず)の西隣の関所に赴任した武士だった。
-
新日本酒紀行
松みどり(MATSUMIDORI)/神奈川県足柄上郡松田町
2020年5月23日号農業大学で全国唯一の醸造科学科があり、酒蔵の子弟が多く通う東京農業大学。家族6人中5人がその同窓生という生粋の農大一家が中沢酒造の鍵和田家だ。
-
新日本酒紀行
有磯 曙(ARIISO AKEBONO)/富山県氷見市
2020年5月16日号ブリで有名な氷見の海の別名は有磯海(ありそうみ)で、大伴家持や松尾芭蕉も歌に詠んだ。その海に面して立つ髙澤酒造場。「子供の頃は蔵の前で泳ぎました」と蔵元杜氏の髙澤龍一さん。
-
新日本酒紀行
宝剣(HOUKEN)/広島県呉市
2020年5月2日号戦艦大和を建造した海軍工廠の跡地に建つ呉製鉄所。国内最大手を誇り、呉は鉄の町と呼ばれた。その呉で鉄の名を持つ蔵元杜氏が宝剣酒造の土井鉄也さん。通称「呉の土井鉄」で「一滴入魂」が信条だ。
-
新日本酒紀行
田酒(DENSHU)/青森県青森市油川大浜
2020年4月25日号田の酒と書く「田酒(でんしゅ)」は、誰もが知る青森を代表する地酒だ。醸造元の西田酒造店は、青森市の油川漁港近くで1878年に創業。田酒を発売した1974年当時、酒は醸造用アルコールと糖類を添加するのが当たり前だったが、「日本酒の原点、風格ある本物の酒を」と純米酒を商品化。46年たった今も不動のロングセラーだ。
-
新日本酒紀行
飛露喜(HIROKI)/福島県河沼郡会津坂下町
2020年4月18日号フレッシュでジューシーという言葉は「飛露喜」が登場するまで日本酒の表現にはなかった。発売から21年たった今も入手困難な人気酒で、醸すのは福島県会津の廣木酒造本店、9代目の廣木健司さんだ。
-
新日本酒紀行
賀茂金秀(KAMOKINSHU)/広島県東広島市黒瀬町乃美尾
2020年4月11日号金光酒造5代目で杜氏を務める金光秀起さん。つるりとした頭に、大きい涼しげな瞳。みんなから「賀茂の金ちゃん」と親しみを込めて呼ばれる。
-
新日本酒紀行
ゆり(YURI)/福島県会津若松市
2020年4月4日号徳川家康の孫で会津藩初代の名君だった、保科正之の通称名「会津中将」を銘柄に冠す鶴乃江酒造。1794年に創業し、会津七日町通りに立つ。
-
新日本酒紀行
八海山(HAKKAISAN)/新潟県南魚沼市
2020年3月28日号先代の父は利益を原料や設備に投資し、品質を追い求めた。その背中を見て育った二郎さんは、普通酒も吟醸酒同様に米を磨き、長期低温発酵で醸す。
-
新日本酒紀行
宝船浪の音(HOUSEN NAMINOOTO)/宮城県名取市閖上
2020年3月21日号「もう一度、閖上(ゆりあげ)で酒造りを」。これが、佐々木洋さん、淳平さん兄弟の合言葉だった。
-
新日本酒紀行
笹の川(SASANOKAWA)/福島県郡山市笹川
コンビニ 搾取の連鎖笹の川酒造は日本酒と焼酎、ウイスキーを製造する珍しい酒蔵だ。10代目蔵元の山口哲蔵さんは、「酒は庶民が心をほぐすための飲み物です」と晩酌の酒に力を注ぐ。
-
新日本酒紀行
黄金澤(KOGANESAWA)/宮城県遠田郡美里町
2020年2月29日号「今日もきれいですね! 良い香りで素敵です。一生懸命お世話させていただきます。ちょっと温度が下がってもらえると助かります」と、醪(もろみ)に声を掛けてお願いする川敬商店の蔵元杜氏、川名由倫(ゆり)さん。
-
新日本酒紀行
大正の鶴(TAISHOUNOTSURU)/岡山県真庭市下呰部
2020年2月22日号中国山地の山懐に抱かれた静かな町、下呰部(しもあざえ)。古くは山陰と山陽を結ぶ往来の中継地で、伊勢国亀山藩の飛地領として栄えた。この地で酒造りする唯一の蔵が、「大正の鶴」醸造元の落酒造場。
-
新日本酒紀行
李白(RIHAKU)/島根県松江市
2020年2月15日号一斗の酒を飲めば百篇の詩を詠むといわれた唐代の詩人の名を酒と蔵に冠した李白酒造。輸出が好調で「海外出荷が3割、売上高の5割を占めます」と5代目の田中裕一郎さん。
-
新日本酒紀行
蓬莱泉(HOURAISEN)/愛知県北設楽郡設楽町
2020年2月8日号「蓬莱泉」醸造元の関谷醸造は、織田・徳川連合軍が武田勝頼を破った長篠合戦場の近くで1864年に創業した。7代目の関谷健さんは「地元の米で仕込むから地酒」と、契約栽培田のほか、自社田を27ヘクタール手掛ける。