記事一覧:新日本酒紀行97

  • 播州一献(BANSHUIKKON)/兵庫県宍粟市

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    播州一献(BANSHUIKKON)/兵庫県宍粟市

    2019年01月26日号  

    713年に編纂された『播磨風土記』には、兵庫県宍粟(しそう)市周辺で、かびた米から酒が造られたと記されている。古い歴史を持つ宍粟市の中でも、山崎地区は白壁に瓦屋根が並ぶ町屋造りが残る。その一角に立つのが「播州一献」醸造元の山陽盃酒造だ。

  • 南部美人(NANBUBIJIN)/岩手県二戸市

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    南部美人(NANBUBIJIN)/岩手県二戸市

    2019年01月19日号  

    全国新酒鑑評会やIWCチャンピオンサケ、SAKE COMPETITIONなど、さまざまなコンテストで連続受賞する岩手の酒蔵、南部美人。蔵元の久慈浩介さんに快進撃の理由を尋ねると「2蔵体制」だという。

  • 梵(BORN)/福井県鯖江市

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    梵(BORN)/福井県鯖江市

    2019年01月12日号  

    梵を醸す加藤吉平商店の酒蔵としての創業は1860年。1928年の昭和天皇の即位の御大典で酒が選ばれ、68年には日本で初めて大吟醸酒を商品化した。当主は11代目の加藤団秀(あつひで)さんで、代々続く最高峰の酒造りを継承し、全量を純米造りで醸す。最高精米歩合は20%、平均は35%だ。全てのお酒を1年から10年以上氷温熟成させてうま味が乗ってから出荷するのが特徴。

  • 福千歳(FUKUCHITOSE)/福井県福井市

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    福千歳(FUKUCHITOSE)/福井県福井市

    2018年12月22日号  

    福井県福井市で「福」つながりの酒、福千歳を醸す田嶋酒造。山廃造りの酒を得意とする。日本酒は江戸時代まで、天然の乳酸を育成する生酛造りが主流だったが、明治時代に醸造用乳酸を添加し、手軽にできる速醸酛が開発されて切り替わった。

  • 英君(EIKUN)/静岡市清水区由比

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    英君(EIKUN)/静岡市清水区由比

    2018年12月15日号  

    桜エビで名高い由比港の近く、由比川沿いの街道に立つ英君酒造。創業は日英修好通商条約が結ばれた年で、徳川の英(ひい)でた君主にちなみ「英君」と命名された。

  • 黒龍(KOKURYU)/福井県吉田郡永平寺町

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    黒龍(KOKURYU)/福井県吉田郡永平寺町

    2018年12月08日号  

    日本酒を冷やして飲む。今や当たり前の飲み方だが、昔は、冷や(常温)と燗しかなかった。1970年に黒龍酒造7代目蔵元の水野正人さんがCOLD KOKURYUを発売し、酒を冷やして飲むことを提案。

  • 松の寿(MATSUNOKOTOBUKI)/栃木県塩谷郡塩谷町船生

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    松の寿(MATSUNOKOTOBUKI)/栃木県塩谷郡塩谷町船生

    2018年12月01日号  

    「松の寿」の醸造元、松井酒造店は塩谷町船生(ふにゅう)の日光北街道に立つ。初代の松井九郎治が水にほれ、新潟県小千谷から移住し、1865年から酒造りを開始した。蔵の奥には深い林が広がり、『奥の細道』で松尾芭蕉が歩いた道が残る。芭蕉の弟子、河合曾良の『奥の細道随行日記』にも「船生ヨリ玉生ヘ弐里」と地名が登場する。

  • 大那(DAINA)/栃木県大田原市

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    大那(DAINA)/栃木県大田原市

    2018年11月24日号  

    たった100石の小さな蔵、菊の里酒造を引き継いだ阿久津信さん。蔵の次男坊だ。世界にも通用する上質な酒を目指し、自ら杜氏を務めて改革を行った。那須は御用邸があり風光明媚な土地。歴史も古い。

  • 相模灘(SAGAMINADA)/神奈川県相模原市

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    相模灘(SAGAMINADA)/神奈川県相模原市

    2018年11月17日号  

    山あいにある酒蔵なのに酒銘が「相模灘」? 由来を醸造元、久保田酒造の久保田晃さんに尋ねると、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」の名が。波濤とその奥の富士山、大波にもまれる舟がダイナミックに描かれる。「あの海は相模灘です」。美術大学で日本画を専攻した晃さんが絵画理論で説く。

  • WAKAZE/東京都世田谷区太子堂

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    WAKAZE/東京都世田谷区太子堂

    2018年11月10日号  

    お酒を造るその隣で飲めたら……酒好きの夢をかなえたのがWAKAZE三軒茶屋醸造所だ。ガラス越しにステンレス製のサーマルタンクを眺めつつ、出来たてのどぶろく、柑橘や山椒が香る酒が、山形の食材を使った料理と楽しめる。

  • 夜の帝王(YORUNOTEIOU)/広島県竹原市

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    夜の帝王(YORUNOTEIOU)/広島県竹原市

    2018年11月03日号  

    明治40(1907)年に清酒技術の研鑽、向上を目的に政府が催した「全国清酒品評会」。その第1回で1位となったのが藤井酒造の「龍勢(りゅうせい)」だ。

  • 雨後の月(UGONOTSUKI)/広島県呉市仁方

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    雨後の月(UGONOTSUKI)/広島県呉市仁方

    2018年10月27日号  

    呉は戦艦大和を建造した呉海軍工廠(こうしょう)があり、東洋一の軍港と呼ばれた。北前船の寄港地で海運に恵まれ、100年かけて湧く野呂山の名水があり、醸造が盛んになった。

  • 刈穂(KARIHO)/秋田県大仙市神宮寺

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    刈穂(KARIHO)/秋田県大仙市神宮寺

    2018年10月20日号  

    「辛口の酒をくれ」。居酒屋でよく聞く言葉だ。そもそも日本酒の辛口とは何か? 目安となるのが日本酒度だ。

  • 楯野川(TATENOKAWA)/山形県酒田市山楯

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    楯野川(TATENOKAWA)/山形県酒田市山楯

    2018年10月13日号  

    山形県の庄内平野で育まれた出羽燦々と美山錦を中心に、純米大吟醸酒だけの酒造りをする楯の川酒造。海外輸出も多い人気銘柄だ。「米をぜいたくに使った日本酒を醸造することで、地元の農業に貢献できる」と6代目蔵元の佐藤淳平さんが、2010年から全量を純米大吟醸に切り替えた。

  • 天青(TENSEI)/神奈川県茅ケ崎市

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    天青(TENSEI)/神奈川県茅ケ崎市

    2018年10月06日号  

    「かっぱ徳利」は、いくら飲んでも中身の減らない徳利が登場する茅ケ崎に伝わる民話だ。小出川にすむかっぱが働き者の五郎兵衛じいさんに恩返しで徳利を渡したところ、飲み過ぎて怠け者になり…。その話を基にした酒が、民話の舞台、茅ケ崎の熊澤酒造の「天青 かっぱの純米吟醸」だ。

  • 神亀 ひこ孫(SHINKAME HIKOMAGO)/埼玉県蓮田市

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    神亀 ひこ孫(SHINKAME HIKOMAGO)/埼玉県蓮田市

    2018年09月29日号  

    第二次世界大戦中に米不足から生み出された添加酒に押され、戦後、1本も醸造されていなかった純米酒を、数多の障害を乗り越え復活させた蔵元の熟成純米酒。

  • 十六代九郎右衛門(JYUROKUDAI KUROUEMON)/長野県木曽郡木祖村

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    十六代九郎右衛門(JYUROKUDAI KUROUEMON)/長野県木曽郡木祖村

    2018年09月22日号  

    標高936mという高地・木祖村藪原宿で、1650年から酒造りをする湯川酒造店。契約栽培田の米や山田錦、愛山を源流水と環境で醸す

  • 一白水成(IPPAKUSUISEI)/秋田県南秋田郡五城目町

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    一白水成(IPPAKUSUISEI)/秋田県南秋田郡五城目町

    2018年09月15日号  

    500年続く朝市が名物の秋田県五城目町。朝市通りの入り口にあるのが福禄寿酒造だ。1688年の創業で、白壁造りの蔵で地酒を醸す。現当主は16代目の渡邉康衛さん。朝市では山菜やきのこなど地物が並ぶ。

  • 残草蓬莱(ZARUSOUHOURAI)/神奈川県愛甲郡愛川町

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    残草蓬莱(ZARUSOUHOURAI)/神奈川県愛甲郡愛川町

    2018年09月08日号  

    大矢孝酒造が立つ愛川町は、神奈川県といっても山間の自然豊かな田舎町。「最寄り駅は14km離れた本厚木駅でバスは1時間に1本」と、8代目蔵元の大矢俊介さん。なぜこの地で酒造りを? 不思議に思って尋ねると、祖先は武士。戦国時代の最大の山岳戦、武田信玄と北条氏康が戦った三増峠の戦いで、北条方の騎馬隊長として出陣。戦後、戦場近くに住んだという。

  • 初亀(HATSUKAME)/静岡県藤枝市岡部町

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    初亀(HATSUKAME)/静岡県藤枝市岡部町

    2018年09月01日号  

    静岡で最古の酒蔵が初亀醸造。3代将軍徳川家光の時代、1636年に駿府で創業した。明治期に東海道五十三次の宿場町、岡部の地へ移転し、今に至る。山あり、川ありの豊かな自然環境に恵まれ、上質な玉露の産地で玉露の里を名乗る。

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記者の目

  • 編集長 深澤 献

    多分に皮肉も含む「取り戻せ」のメッセージ

     消費増税を含む6.3兆円の税収増(見込み)に対し、安倍政権は人気と景気の低迷を恐れて6.6兆円の〝増税対策〟を講じます。税収増を上回る還元策に「何のための増税か」との声が上がるのはもっともな話。そもそも増税によって社会保障費を充実させるとしながら、低所得者ほど負担が大きいのが消費税だったりもします。
     今号では、この増税対策の〝攻略法〟を解説しましたが、これには多分に皮肉も含まれています。次世代にツケを回さないという名目の増税に対し、「取り戻す」という発想は、結局は次世代を苦しめることになりかねません。特集の後半は、そんな税制の矛盾にも踏み込みました。多面的な視点で税の在り方を考える構成になっています。

  • 副編集長 藤田章夫

    見た目の派手さで突き進む経産省主導の官邸

     年の瀬も押し迫った昨年12月21日、財務省で予算と税制改正大綱について説明会が行われました。
     一般会計予算として初の100兆円超え。その最大の要因が消費増税対策による特別措置であったため、おのずと質疑も消費税と増税対策の中身に集中しました。
    「ポイント還元は効果が低いのでは?」という質問に対し財務省幹部は「それは経産省なので……」とうつむきながら答弁。最近、よく耳にする〝経産省主導〟の構図です。
     導入コストなどを考えれば効果が薄そうなのは明らかですが、見た目の派手さで突き進むのが今の経産省主導の官邸の姿。これでは、国と地方を合わせた長期債務残高1000兆円超の削減は進みそうにありません。

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