記事一覧:新日本酒紀行41

  • ゆきの美人(YUKINOBIJIN)/秋田県秋田市

    新日本酒紀行
    ゆきの美人(YUKINOBIJIN)/秋田県秋田市

    2017年08月12日号  

    夏の夜空が、光の稲穂で埋まる秋田の竿燈まつり。長く重い竿を肩や腰で支え妙技を競い、邪気を払って五穀豊穣を願う、東北の三大祭りの一つだ。祭り会場近くの酒蔵が秋田醸造。3代目蔵元の小林忠彦さんは杜氏も兼任する。

  • 川鶴(KAWATSURU)/香川県観音寺市

    新日本酒紀行
    川鶴(KAWATSURU)/香川県観音寺市

    2017年08月05日号  

    うどん県で有名な香川県は日照時間日本一の温暖な気候。雨は少ないが弘法大師ゆかりの満濃池のようなため池を活用し、冬の麦と夏の米の二毛作も可能だ。米はオオセト、さぬきよいまいなど、県独自の酒米もある。

  • 喜久醉(KIKUYOI)/静岡県藤枝市上青島

    新日本酒紀行
    喜久醉(KIKUYOI)/静岡県藤枝市上青島

    2017年07月29日号  

    「微生物にホリデーなし」。静岡の酒造技術指導者、故河村傳兵衛先生の名言だ。静岡酵母を開発し、無名の静岡を吟醸王国へ育てた。先生から酒造り免許皆伝と認定されて「傳」の字をもらったのが「喜久醉」青島酒造の青島傳三郎杜氏。酒造りに至るまでは紆余曲折を経る。

  • 庭のうぐいす(NIWANO UGUISU)/福岡県久留米市北野町

    新日本酒紀行
    庭のうぐいす(NIWANO UGUISU)/福岡県久留米市北野町

    2017年07月15日号  

    「梅栗植えてハワイに行こう」は、昭和の中頃、大分県大山村(現在は日田市の一部)で始まった地域振興運動の謳い文句だ。所得向上、住みよい環境、人づくりを目標に掲げ、果樹栽培の他、梅干など加工品にも力を注ぎ大成功。住民は海外へ飛び、パスポート所持率が全国一に。

  • 鳥海山(CHOUKAISAN)/秋田県由利本荘市矢島町

    新日本酒紀行
    鳥海山(CHOUKAISAN)/秋田県由利本荘市矢島町

    2017年07月08日号  

    雄大な鳥海山の麓、矢島町で「鳥海山」と「天寿」の2銘柄を醸す天寿酒造。酒を仕込む米は全量契約栽培米だ。7代目蔵元の大井建史さんは「酒米は地元で確保」と1983年に全国に先駆けて、契約栽培を委託した農家を集め、天寿酒米研究会を立ち上げた。

  • 七田(SHICHIDA)/佐賀県小城市

    新日本酒紀行
    七田(SHICHIDA)/佐賀県小城市

    2017年07月01日号  

    「ホーホー、蛍来い、こっちの水は甘いぞ」と歌われる日本の蛍。きれいな水と土壌を好むが洗剤や農薬、化学肥料で環境汚染が進み、数は減少の一途をたどる。街灯や店舗の照明、車のライトで暗闇も減った。甘い水と歌われるが糖度が高いという意味ではなく、清らかで美しい水を指す。その蛍が好む水は日本酒の味も左右する。酒の8割は水。原料米と醸造技術も重要だが、味の根幹は水だ。

  • 自然酒(SHIZENSHU)/福島県郡山市

    新日本酒紀行
    自然酒(SHIZENSHU)/福島県郡山市

    2017年06月17日号  

    仁井田本家は、江戸中期の1711(正徳元)年に郡山で創業した。2011年の4月に創業300年を迎えた老舗酒蔵で、現当主で杜氏の仁井田穏彦さんで18代目になる。先祖代々の信条「酒は健康に良い飲み物でなければならない」を受け継ぎ、自然米だけ、天然水だけを使い、純米酒だけを醸す。

  • 磯自慢(ISOJIMAN)/静岡県焼津市

    新日本酒紀行
    磯自慢(ISOJIMAN)/静岡県焼津市

    2017年06月10日号  

    遠洋漁業の一大基地、焼津港。高級ミナミマグロやカツオを扱い、全国一の水揚げ金額を誇るブランド港だ。高級魚の鮮度保持のため高度な冷凍技術が集結し、港近辺にはマイナス65℃、1000トン級の超低温冷蔵施設が並ぶ。

  • 雪の茅舎(YUKINOBOSHA)/秋田県由利本荘市

    新日本酒紀行
    雪の茅舎(YUKINOBOSHA)/秋田県由利本荘市

    2017年06月03日号  

    原酒で低アルコール。透き通るような美しさと品のいい甘味、豊かな米のうま味が重なる酒。それまでになかった酒を、試行錯誤の末、醸し上げたのが齋彌酒造店の高橋藤一杜氏だ。

  • 山形正宗(YAMAGATA MASAMUNE)/山形県天童市

    新日本酒紀行
    山形正宗(YAMAGATA MASAMUNE)/山形県天童市

    2017年05月27日号  

    「歌うなら、体育館より、オペラハウスの方が気持ちよいでしょう」と、「山形正宗」醸造元の水戸部酒造の蔵元杜氏、水戸部朝信さん。声楽家がオペラハウスで美声を響かせるのを引き合いに、蔵人も麹菌も酵母菌も、心地よい酒蔵でこそ良い仕事をし、おいしい酒が醸されると説く。

  • 開春(KAISHUN)/島根県大田市温泉津町

    新日本酒紀行
    開春(KAISHUN)/島根県大田市温泉津町

    2017年05月13日号  

    戦国時代、世界の3分の1の銀産出量を誇った石見銀山と、銀の搬出港で温泉町として栄えた温泉津。共に世界遺産に認定されて10年がたつ。その温泉津港の目の前に立つ「開春」醸造元の若林酒造は、伝統的な造りを得意とし、華やかな香りを求めず、滋味あるうま味と酸味が調和する酒を醸す。

  • 鍋島(NABESHIMA)/佐賀県鹿島市

    新日本酒紀行
    鍋島(NABESHIMA)/佐賀県鹿島市

    2017年04月29日号  

    人口3万人の街に、2日間で8万人が集まる。しかも日本酒を目当てにだ。有明海に面した小さな街、鹿島市が始めた酒蔵ツーリズム(R)は市内の6酒蔵、富久千代酒造、幸姫酒造、馬場酒造場、光武酒造場、峰松酒造場、矢野酒造に隣の嬉野市の3蔵が連携し蔵を開放する。

  • 綿屋(WATAYA)/宮城県栗原市一迫

    新日本酒紀行
    綿屋(WATAYA)/宮城県栗原市一迫

    2017年04月15日号  

    酒米の王と呼ばれる山田錦は、兵庫生まれ。暖かい気候が好適地だが、東北・宮城で2人の篤農家が栽培に励む。奥羽山脈の山懐にある佐藤農場と、太平洋に近く、30年以上有機栽培で米作りをする黒澤農場だ。依頼するのは蔵元の金の井酒造、三浦幹典さん。人と田んぼにほれ込み、契約栽培で高品質な米作りを要求。2人の米は混ぜず、別々に酒を仕込む。

  • 出羽桜(DEWAZAKURA)/山形県天童市

    新日本酒紀行
    出羽桜(DEWAZAKURA)/山形県天童市

    2017年04月08日号  

    桜の名が付く酒蔵は全国にあるが、吟醸酒で名高いのが「出羽桜」だ。桜の名所、天童市の舞鶴山の麓で明治25(1892)年に酒造業を開始した。昨秋、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隈良典・東京工業大学栄誉教授が「出羽桜 一路」を安倍晋三首相に贈り、話題になった。

  • 亀萬(KAMEMAN)/熊本県津奈木町

    新日本酒紀行
    亀萬(KAMEMAN)/熊本県津奈木町

    2017年04月01日号  

    熊本と鹿児島の県境近く、「酒といえば焼酎」という地で、日本酒造りをする亀萬酒造。大正初期、竹田珍珠さんが地産地消の酒造りを志して創業した。熊本の冬は、雪が降ることもあるが、総じて気温が高く、発酵して熱を発する酒のもろみが冷えにくい。故に、蔵独自の技術が様々に工夫された。その一つが「南端氷仕込み」だ。

  • 千代むすび(CHIYOMUSUBI)/鳥取県境港市

    新日本酒紀行
    千代むすび(CHIYOMUSUBI)/鳥取県境港市

    2017年03月18日号  

    日本海の冬の王様といえば蟹だ。松葉蟹、越前蟹、間人(たいざ)蟹など、ブランド蟹はさまざまある。実はどれも同じズワイガニの雄で水揚げ港によって名前が変わる。ズワイガニの頭に「ベニ」が付いたのがベニズワイガニ。表も裏も紅色で近縁種だが別もので水深800m以上の深海にすみ、名前が付いたのは戦後。その水揚げ量日本一が鳥取県境漁港。

  • 御前酒(GOZENSHU)/岡山県真庭市勝山

    新日本酒紀行
    御前酒(GOZENSHU)/岡山県真庭市勝山

    2017年03月11日号  

    「晴れの国」岡山にも、雪国あり。鳥取との県境に近い真庭市勝山は、瀬戸内海側の温暖気候と異なり、冬は雪深い寒冷地。この地で酒造りする辻本店は、創業1804(文化元)年の老舗。酒名の「御前酒」は江戸時代、2万3千石の三浦藩の献上酒を務めたことに由来。

  • 丹沢山(TANZAWASAN)/神奈川県山北町

    新日本酒紀行
    丹沢山(TANZAWASAN)/神奈川県山北町

    2017年02月25日号  

    酒の匂う川と書いて、酒匂川(さかわがわ)。神奈川県西部最大の河川だ。その名は奈良時代に編纂された「記紀」までさかのぼる。日本武尊(やまとたけるのみこと)東征の際、この川に神酒(みき)を注いで龍神に祈念した故事に基づく。

  • まんさくの花(MANSAKUNOHANA)/秋田県横手市増田町

    新日本酒紀行
    まんさくの花(MANSAKUNOHANA)/秋田県横手市増田町

    2017年02月18日号  

    横手盆地の南東部にある増田町は、日本有数の豪雪地帯。蔵の町としても有名で、2013年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。ただし、外からは全く分からない。豪雪故に、屋敷の中に守られて立つ「内蔵」なのだ。「まんさくの花」醸造元の日の丸醸造も内蔵を持ち、豪華で繊細な意匠が往時を偲ばせる。

  • 虎之児(TORANOKO)/佐賀県嬉野市嬉野町

    新日本酒紀行
    虎之児(TORANOKO)/佐賀県嬉野市嬉野町

    2017年02月11日号  

    温泉と燗酒。どちらも体を温め、疲れを取り、心身共に緩めてくれる。その両方楽しめるのが佐賀の嬉野温泉だ。江戸時代、長崎街道の宿場町として栄え、日本三大美肌の湯といわれた。『肥前風土記』(713〈和銅6〉年)には「東の辺に湯の泉ありて、能(よ)く人の病を癒す」と記される。

タブレット・スマートフォンでも誌面がそのまま読める
週刊ダイヤモンド電子版も好評発売中!

記者の目

  • 編集長 深澤 献

    平和主義者のこだわり

     争い事を好まぬ平和主義者故、戦争や暴力を想起させるデザインが苦手です。例えば迷彩柄やドクロマークなどのファッションは若いころから身に着けた記憶がありません。
     ところが先日、妻が買ってきてくれた夏用のパジャマ、なんとパンツが迷彩柄でした。「え、生まれて初めて着るかも……」と戸惑っていると、「じゃあ、着なくてもいい!」。いや、争い事はごめんなので、もちろん愛用しています。
     今週号の表紙では、背景に迷彩柄を使ったデザイン案もありました。迷っていたら、宣伝部から「ツイッターで読者の方々に候補を見せて、投票してもらいましょう」との提案。異例の公開投票の結果、最終的に〝非迷彩〟の方に決まりました。

  • 編集部 千本木啓文

    武器ランキングが充実した「内部事情」

     今回の取材で面白かったのが、「最強の武器ランキング」で現役自衛官・OBから話を聞いたことです。
     それまで会ってもらうのさえ難しかったのですが、「武器について話してほしい」と頼むと急に扉が開いた感じがしました。自衛官にとって防衛装備は命を預けるパートナー。語りたいことがあるのだと思います。
     結果的に大勢の自衛官がフランクに意見表明する一風変わったページができました。
     実は聞き取りの対象が53人に達したのは競合誌による自衛隊特集のおかげです。
     本誌が今回の特集を計画した5月、見事に先を越されてしまいました。それで、本誌の締め切りが延びたのです。東洋経済さん、ありがとうございました。

全国書店リストバナー 「学割」 定期購読なら約57%オフ!
読者アンケート 書籍10冊の中から、お好きな1冊が抽選で毎号5名様に当たる! いますぐ資料請求!