記事一覧:新日本酒紀行47

  • 福寿(FUKUJU)/兵庫県神戸市東灘区

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    福寿(FUKUJU)/兵庫県神戸市東灘区

    2017年10月14日号  

    日本酒生産量が全国一の兵庫県。中でも圧倒的なのが灘五郷と呼ばれる神戸市、西宮市の沿岸部の蔵だ。江戸時代後期、江戸の酒の約8割を供給した。灘の酒の強みが「宮水」だ。六甲山の花崗岩の岩盤を通る伏流水がミネラルを溶かし込み、微量の海水成分と混じり合って酒造りに最高の水となる。

  • 七賢(SHICHIKEN)/山梨県北杜市白州町

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    七賢(SHICHIKEN)/山梨県北杜市白州町

    2017年10月07日号  

    日本酒の中で、今勢いがあるのはスパークリング酒だ。炭酸ガスが弾ける爽やかな風味は日本酒愛飲家のみならず幅広い層に支持される。その製法は様々で、現在出荷量が多いのは、できた酒に炭酸ガスを加えるガス混入製法。大量生産に向き、アルコール度数を低く調節できる。

  • 龍力(TATSURIKI)/兵庫県姫路市

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    龍力(TATSURIKI)/兵庫県姫路市

    2017年09月23日号  

    世界で最も有名なワインの村、仏ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村は「神に愛された土地」と称される。ピノノワールの畑が密集し、ロマネコンティの畑を中心に同心円状に特級と一級畑が広がる。

  • 紀土(KID)/和歌山県海南市

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    紀土(KID)/和歌山県海南市

    2017年09月16日号  

    南高梅とミカンで有名な和歌山は昔から発酵文化が盛んな土地でもある。醤油、金山寺味噌や鰹節の発祥地といわれ、日本酒蔵も多い。南紀の山間の酒蔵、平和酒造4代目の山本典正さんは、南高梅を贅沢に使った梅酒「鶴梅」で注目を集め、紀州の風土を醸す日本酒「紀土(きっど)」を立ち上げた。

  • やまとしずく(YAMATOSHIZUKU)/秋田県大仙市南外

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    やまとしずく(YAMATOSHIZUKU)/秋田県大仙市南外

    2017年09月09日号  

    激甚災害指定となった7月22日の秋田県南部大雨。甚大な損害を受けたのが、大仙市の出羽鶴酒造だ。川の氾濫で蔵全体が床上浸水となり、高さ1m以上まで水が襲った。蔵内は泥をかぶり、高価な醸造用機器が大きなダメージを負った。

  • 開運(KAIUN)/静岡県掛川市小貫

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    開運(KAIUN)/静岡県掛川市小貫

    2017年09月02日号  

    6月の静岡県知事選で勝利した川勝平太知事が浜岡原発の再稼働を改めて否定した。県内で自然エネルギーに取り組んできたのが「開運」醸造元の土井酒造場だ。2003年に出荷倉庫の屋根にソーラーパネルを敷設し太陽光発電の電力で醸造用設備を稼働。

  • ゆきの美人(YUKINOBIJIN)/秋田県秋田市

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    ゆきの美人(YUKINOBIJIN)/秋田県秋田市

    2017年08月12日号  

    夏の夜空が、光の稲穂で埋まる秋田の竿燈まつり。長く重い竿を肩や腰で支え妙技を競い、邪気を払って五穀豊穣を願う、東北の三大祭りの一つだ。祭り会場近くの酒蔵が秋田醸造。3代目蔵元の小林忠彦さんは杜氏も兼任する。

  • 川鶴(KAWATSURU)/香川県観音寺市

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    川鶴(KAWATSURU)/香川県観音寺市

    2017年08月05日号  

    うどん県で有名な香川県は日照時間日本一の温暖な気候。雨は少ないが弘法大師ゆかりの満濃池のようなため池を活用し、冬の麦と夏の米の二毛作も可能だ。米はオオセト、さぬきよいまいなど、県独自の酒米もある。

  • 喜久醉(KIKUYOI)/静岡県藤枝市上青島

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    喜久醉(KIKUYOI)/静岡県藤枝市上青島

    2017年07月29日号  

    「微生物にホリデーなし」。静岡の酒造技術指導者、故河村傳兵衛先生の名言だ。静岡酵母を開発し、無名の静岡を吟醸王国へ育てた。先生から酒造り免許皆伝と認定されて「傳」の字をもらったのが「喜久醉」青島酒造の青島傳三郎杜氏。酒造りに至るまでは紆余曲折を経る。

  • 庭のうぐいす(NIWANO UGUISU)/福岡県久留米市北野町

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    庭のうぐいす(NIWANO UGUISU)/福岡県久留米市北野町

    2017年07月15日号  

    「梅栗植えてハワイに行こう」は、昭和の中頃、大分県大山村(現在は日田市の一部)で始まった地域振興運動の謳い文句だ。所得向上、住みよい環境、人づくりを目標に掲げ、果樹栽培の他、梅干など加工品にも力を注ぎ大成功。住民は海外へ飛び、パスポート所持率が全国一に。

  • 鳥海山(CHOUKAISAN)/秋田県由利本荘市矢島町

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    鳥海山(CHOUKAISAN)/秋田県由利本荘市矢島町

    2017年07月08日号  

    雄大な鳥海山の麓、矢島町で「鳥海山」と「天寿」の2銘柄を醸す天寿酒造。酒を仕込む米は全量契約栽培米だ。7代目蔵元の大井建史さんは「酒米は地元で確保」と1983年に全国に先駆けて、契約栽培を委託した農家を集め、天寿酒米研究会を立ち上げた。

  • 七田(SHICHIDA)/佐賀県小城市

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    七田(SHICHIDA)/佐賀県小城市

    2017年07月01日号  

    「ホーホー、蛍来い、こっちの水は甘いぞ」と歌われる日本の蛍。きれいな水と土壌を好むが洗剤や農薬、化学肥料で環境汚染が進み、数は減少の一途をたどる。街灯や店舗の照明、車のライトで暗闇も減った。甘い水と歌われるが糖度が高いという意味ではなく、清らかで美しい水を指す。その蛍が好む水は日本酒の味も左右する。酒の8割は水。原料米と醸造技術も重要だが、味の根幹は水だ。

  • 自然酒(SHIZENSHU)/福島県郡山市

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    自然酒(SHIZENSHU)/福島県郡山市

    2017年06月17日号  

    仁井田本家は、江戸中期の1711(正徳元)年に郡山で創業した。2011年の4月に創業300年を迎えた老舗酒蔵で、現当主で杜氏の仁井田穏彦さんで18代目になる。先祖代々の信条「酒は健康に良い飲み物でなければならない」を受け継ぎ、自然米だけ、天然水だけを使い、純米酒だけを醸す。

  • 磯自慢(ISOJIMAN)/静岡県焼津市

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    磯自慢(ISOJIMAN)/静岡県焼津市

    2017年06月10日号  

    遠洋漁業の一大基地、焼津港。高級ミナミマグロやカツオを扱い、全国一の水揚げ金額を誇るブランド港だ。高級魚の鮮度保持のため高度な冷凍技術が集結し、港近辺にはマイナス65℃、1000トン級の超低温冷蔵施設が並ぶ。

  • 雪の茅舎(YUKINOBOSHA)/秋田県由利本荘市

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    雪の茅舎(YUKINOBOSHA)/秋田県由利本荘市

    2017年06月03日号  

    原酒で低アルコール。透き通るような美しさと品のいい甘味、豊かな米のうま味が重なる酒。それまでになかった酒を、試行錯誤の末、醸し上げたのが齋彌酒造店の高橋藤一杜氏だ。

  • 山形正宗(YAMAGATA MASAMUNE)/山形県天童市

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    山形正宗(YAMAGATA MASAMUNE)/山形県天童市

    2017年05月27日号  

    「歌うなら、体育館より、オペラハウスの方が気持ちよいでしょう」と、「山形正宗」醸造元の水戸部酒造の蔵元杜氏、水戸部朝信さん。声楽家がオペラハウスで美声を響かせるのを引き合いに、蔵人も麹菌も酵母菌も、心地よい酒蔵でこそ良い仕事をし、おいしい酒が醸されると説く。

  • 開春(KAISHUN)/島根県大田市温泉津町

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    開春(KAISHUN)/島根県大田市温泉津町

    2017年05月13日号  

    戦国時代、世界の3分の1の銀産出量を誇った石見銀山と、銀の搬出港で温泉町として栄えた温泉津。共に世界遺産に認定されて10年がたつ。その温泉津港の目の前に立つ「開春」醸造元の若林酒造は、伝統的な造りを得意とし、華やかな香りを求めず、滋味あるうま味と酸味が調和する酒を醸す。

  • 鍋島(NABESHIMA)/佐賀県鹿島市

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    鍋島(NABESHIMA)/佐賀県鹿島市

    2017年04月29日号  

    人口3万人の街に、2日間で8万人が集まる。しかも日本酒を目当てにだ。有明海に面した小さな街、鹿島市が始めた酒蔵ツーリズム(R)は市内の6酒蔵、富久千代酒造、幸姫酒造、馬場酒造場、光武酒造場、峰松酒造場、矢野酒造に隣の嬉野市の3蔵が連携し蔵を開放する。

  • 綿屋(WATAYA)/宮城県栗原市一迫

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    綿屋(WATAYA)/宮城県栗原市一迫

    2017年04月15日号  

    酒米の王と呼ばれる山田錦は、兵庫生まれ。暖かい気候が好適地だが、東北・宮城で2人の篤農家が栽培に励む。奥羽山脈の山懐にある佐藤農場と、太平洋に近く、30年以上有機栽培で米作りをする黒澤農場だ。依頼するのは蔵元の金の井酒造、三浦幹典さん。人と田んぼにほれ込み、契約栽培で高品質な米作りを要求。2人の米は混ぜず、別々に酒を仕込む。

  • 出羽桜(DEWAZAKURA)/山形県天童市

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    出羽桜(DEWAZAKURA)/山形県天童市

    2017年04月08日号  

    桜の名が付く酒蔵は全国にあるが、吟醸酒で名高いのが「出羽桜」だ。桜の名所、天童市の舞鶴山の麓で明治25(1892)年に酒造業を開始した。昨秋、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隈良典・東京工業大学栄誉教授が「出羽桜 一路」を安倍晋三首相に贈り、話題になった。

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記者の目

  • 編集長 深澤 献

    電気自動車は欲しいけれど……

    もう20年以上前の話ですが、高速道路を運転中、急にエンジンが止まり、慌てて路肩に緊急停車したことがあります。原因はダイナモ(発電機)の故障。JAFの救援を受けました。  次の高速出口までけん引してもらったのですが、車って〝停電〟すると不便ですね。当時は珍しいデジタル表示だったスピードメーターは真っ暗なまま。ステアリングもブレーキもパワーアシストがないから重いのなんの、運転しにくいことこの上ない。  極め付きは料金所。けん引されていても料金を払うのは仕方ないとしても、電気がないとパワーウインドーが開かない。ドアを開け、一度外に出るしかありませんでした。電気自動車、欲しいけど壊れたときが心配です。

  • 副編集長 浅島亮子

    中国で説明できるEVシフト

    電気自動車(EV)シフトの波は3者がつくりました。①自国の自動車産業を世界一にしたい中国、②ディーゼル不正をEVで挽回したい独フォルクスワーゲン(VW)、③ベンチャーを卒業したい米テスラがそうです。  では次の展開はどうなるか。VWもテスラも照準を定めているのは中国です。ちなみに、テスラの筆頭株主は中国ITジャイアントのテンセント。自動運転や人工知能など新技術を持つベンチャーに多数投資している企業です。  結局、産業界で起きるゲームチェンジが中国で説明できてしまうことに、今更ながら恐れを覚えます。過去最悪販売を記録した3カ月前の「中国特集」をどう反省すれば興味を持っていただけるのか、悩みは深いです。

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