記事一覧:櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽370件
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
天皇陛下の譲位、総選挙、憲法改正 国政は今秋から大仕事がめじろ押し
2017年1月14日号国政は今年秋から再来年の平成三一(二〇一九)年までが大仕事を成し遂げる年だと、安倍晋三首相に最も信頼されている記者の一人は語る。天皇陛下のご譲位、総選挙、憲法改正案の発議と国民投票などがこの間になされるとの読みだ。
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元記者が暴露する捏造だらけの朝日新聞 そのコア読者に嫌われるのは至上の名誉
2016年12月31日号世界は大乱世の時代のとば口に立っている。二〇一七年、戦後見慣れてきた国際社会の安寧と秩序が脅かされる危険がある。そのとき、日本を取り巻く国際環境を正確に読み取ることができれば、私たちは必ず問題の突破口を開き、乗り越えていける。
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朴大統領弾劾運動の背後に北朝鮮勢力 現実になりそうな「韓国の消滅」
2016年12月24日号大韓民国という国が消滅する。フィクションのようなことが、現実になるかもしれない状況が生じている。崔順実(チェ・スンシル)という女性実業家に便宜を図り、国政への介入を許した朴槿恵大統領は弾劾されたが、機密情報を民間人に漏らすなどしており、仕方がないことだろう。
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トランプ氏の台湾政策に中国が反発 求められる現実政治の注意深き戦略
2016年12月17日号次期米国大統領、ドナルド・トランプ氏は大統領に当選して以来、中央情報局(CIA)をはじめとする米国の一六に上る主要情報機関のブリーフィングをほとんど受けていない。
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天皇の譲位問題は時間をかけた議論が重要 それ以前に必要な秋篠宮家への手厚い支え
2016年12月10日号天皇の譲位を認めるべきか否かについての専門家一六人からの意見聴取が一一月三〇日に終わった。意見は大きく三つに分かれている。(1)譲位を恒久的制度とする、(2)譲位を認めつつも、今回限りの特別措置とする、(3)譲位ではなく摂政を置く、である。
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明治天皇に見る、存在するだけで国家の求心力であり得る皇室・天皇の役割
2016年12月3日号三・一一の悲劇で日本人が意気消沈していたとき、日本研究の重鎮、ドナルド・キーン氏は日本国籍を取得して日本人となった。氏は『明治天皇を語る』(新潮新書)で明治天皇の人柄について詳述し、愛情を込めて「ようするにかなり変わった日本人だった」と評している。
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ダライ・ラマ法王一四世が語った三つの事柄に対するコミット
2016年11月26日号一一月一六日、チベット仏教最高位のダライ・ラマ法王一四世は、赤い法衣から右腕を出したまま、にこやかに車から降り立った。衆議院第一議員会館大講堂で超党派の議員団が主催する法王の特別講演会が行われるのだ。
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トランプ勝利の混乱で高まる危機 日本はTPP成立と憲法改正が必要
2016年11月19日号「米国のメディアの全てが間違った。なぜか」「トランプ氏は世論調査など信じないと言い、われわれはそれを軽蔑したが、結局、彼が正しかった。なぜか」。自問する声が米国大統領選挙の開票番組で飛び交った。
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産業革命遺産の軍艦島を見て分かった 「監獄島ではなかった」の確からしさ
2016年11月12日号一〇月末の日曜日、早朝の便で長崎に飛んだ。明治産業遺産関連の取材で、昨年七月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に「明治日本の産業革命遺産」として登録された端島、通称、軍艦島に向かった。
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欧米流の合理的戦略論だけでなく アジアの曖昧路線を理解する重要性
2016年11月5日号フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が来日した。安倍晋三首相との首脳会談で、大統領は南シナ海問題を持ち出し「日本とフィリピンは同じような状況にある」「われわれは常に日本の側に立つ」と、それぞれ二回、繰り返したという。
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フィリピンが中国に擦り寄る理由は 大統領の思想と米政府の失策にあり
2016年10月29日号当欄の原稿執筆中のいま、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が中国を訪問中である。大統領は一〇月一九日までに中国国営中央テレビの取材に応じ、「中国がフィリピン経済にとって唯一の希望だ」と語った。二〇日の習近平国家主席との会談では、南シナ海問題が事実上棚上げにされる。
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テレビ討論会でクリントン有利が決定的に アジア各国を籠絡する中国に対抗できるか
2016年10月22日号日本時間の一〇月一〇日午前、米国大統領選挙戦二回目のヒラリー・クリントン氏vsドナルド・トランプ氏の討論会には気がめいった。「うそつき」「下品でわいせつ」「愚か者」「不作法者」「無資格者」等、考えつく限りの罵詈雑言を互いに投げ付け合った九〇分間だった。これが世界の超大国のリーダーたらんとする人物同士の討論かしらと、視聴したおよそ全員が思ったはずだ。
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外国資本による国土買収が深刻化 一〇〇年後まで守り抜く立法が必要
2016年10月15日号衆院予算委員会で安倍晋三首相が、外国人や外国資本による森林や水源地の買収が急速に進んでいる事態について問われ、こう答えた。「安全保障上、重要な国境離島や防衛施設周辺での外国人や外国資本による土地取引・取得に関しては国家安全保障に関わる重要な問題と認識している。水源の保全についても重要な観点と思っており(対応を)検討していきたい」
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対中戦略で重要なTPPに反対 クリントン氏にも期待できない現実
2016年10月8日号九月二六日(日本時間二七日)の米国大統領候補によるテレビ討論はあらためて、大変化に備えよという世界各国への警告になったのではないか。討論の勝者は誰か。直後の世論調査ではクリントン氏の勝利とみた人が六二%、トランプ氏は二七%だった。
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核燃料サイクルの技術継承を断ち切る「もんじゅ」の廃炉決定は大きな誤り
2016年10月1日号政府は九月二三日、高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を閣議決定した。他方、核燃料サイクルは堅持するとの方針だ。だが、もんじゅ廃炉は日本の核燃料サイクルの技術継承を断ち切ることであり、政府の主張は矛盾している。政府はフランスの次世代高速増殖炉アストリッドの開発に協力することで技術継承を可能にすると説明する。
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安倍首相は関係前進に積極的だが 分かりにくいプーチンの世界戦略
2016年9月24日号安倍晋三首相のプーチン大統領に対する姿勢は突出して積極的である。九月二、三日、ウラジオストクにおける日露首脳会談と東方経済フォーラムで、首相は日露関係は「無限の可能性を秘め」ており、「ウラジーミル、あなたと一緒に、力の限り、日本とロシアの関係を前進させていく覚悟であります」と述べた。
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首脳レベルでは良好になった日韓関係 それでも残る協力関係実現への不安
2016年9月17日号中国浙江省杭州からラオスの首都ビエンチャンへ、安倍晋三首相はこの一週間で韓国の朴槿恵大統領と二回、会談した。ビエンチャンでは両首脳のみならず、双方の代表団はかつてない親密な雰囲気に包まれていたと報道された。
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対中国戦略でも高まる重要性 大きな可能性を内在するアフリカ外交
2016年9月10日号日本およびアフリカ五四カ国の首脳が集うアフリカ開発会議(TICAD)が八月二七、二八日にケニアのナイロビで開かれた。日本主導の同会議は、五年に一度だったのが、これからは三年に一度となる。今回初めてアフリカで開催され、安倍晋三首相がナイロビを訪れた。日本国首相として、一五年ぶりのアフリカ訪問である。
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隙あらば侵略の機会うかがう中国 冷静かつ力に基づく戦略を取る日本
2016年9月3日号悪貨は良貨を駆逐するといわれる。だが、中国が席巻するアジアにしてはならない。いま、私たちはその岐路に立っていると、強気に出る彼らを見て思う。八月二四日、日中韓外相会談に続いて、岸田文雄外相は東京で中国の王毅外相と会談した。
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事実を認めず思考の自由なき韓国で始まった日本統治時代の研究
2016年8月27日号国立静岡大学教授の楊海英氏から日本文化人類学会発行の専門誌、「文化人類学」(巻81-1、2016)を渡された。雑誌には韓国東亜大学教授、崔吉城氏のインタビューが掲載されていた。崔氏は一九四〇年生まれ、国立ソウル大学を卒業し、日本の筑波大学で文化人類学博士号を取得、中部大学、広島大学でも教鞭を執った。