今週の週刊ダイヤモンド2024年11月16日号[990円]
大学格差
2025年度入試は「大学の二極化に最も拍車を掛けた年」と後々振り返ることになるだろう。大学入学共通テストは「新課程入試」となり、試験科目や出題範囲が変わる。難化する共通テストを受験生が敬遠したくなるこのタイミングで、首都圏の私立大学では単純に基礎学力を測る「年内学力入試」がスタート。一般選抜で真剣勝負するのはエリートたちの世界となり、彼らを選抜できる大学は一握りに絞り込まれていく。エリート以外はますます「年内入試」へ流れ、一般選抜による入学者が数人もしくはゼロになる大学が大量発生していく。二極化で格差をつけられる大学側は存亡の機に立つ一方、受験生側にはチャンス。意外な大学や学部が入りやすくなり、この状況を味方にできる。
ココが見どころ
学生募集を停止する学習院女子大が「志願者激増」の打ち上げ花火を最後に上げられた理由
『週刊ダイヤモンド』11月16日号の第1特集は「大学格差」です。女子大学は時代遅れで役割を終えたといわれて久しく、1990年代に100校近くあったものが約70校まで減少。偏差値の下落に歯止めがかかりません。生き残る女子大の条件とは何でしょうか。
目次
【特集】大学格差
「Prologue」「一般選抜入学ゼロ大学」大量発生前夜
「Part 1」新課程入試 年内学力入試 2025年度入試の2大爆弾
- 新課程入試で塗り替わる受験地図 「早明法」併願ラインが崩壊
- 首都圏で「年内学力入試」ついに導入 東洋大キラーになるのは?
- 早稲田「共通テスト必須」学部を追加 社会科学部20年に1度の好機
「Part 2」早慶上理 MARCH 関関同立 日東駒専 産近甲龍 W合格者に選ばれる大学
- 東進「早慶上理W合格者の進学率」 「慶應常勝」終了の予感
- "第2東大構想"のメンツで統合 「東京科学大」誕生で割を食う大学は?
- MARCHのW合格者が選ぶ進学先 青学「2番手の座」に黄信号
- 関関同立W合格者が選ぶ進学先 関学「志願者数激増」の代償
- 日東駒専・産近甲龍W合格者の進学先 日大が自滅! 2番手から陥落
- (Column)「学習院女子に入学して学習院卒業」ルート大人気
- 学内併願W合格者進学先で真逆の結果 MARCHは経済より経営・商
- (Column)都立大と大阪公立大の無償化 恩恵を受ける中央・法と関学
「Part 3」国立至上主義者に与える絶望感 令和の大学格差
- 偏差値、志願倍率、滑り止め先であらわ 「難関」と「地方」の格差拡大
- 私大の6割は定員割れで淘汰必至 近大と東洋が大出世した理由
- 四工大が「コスパ最強」を証明 有名企業への就職でお得な大学ランキング
「Part 4」親も兄姉も時代に負けた… 今どき受験生の幸福
- 兄が日東駒専なら、弟はMARCH 大学受験“5歳差の明暗”
- (Column)情報系学部が新設ラッシュ 人気なのに入りやすい!
- 旧帝大である九州大の経済学部に 偏差値50台前半で2割合格
1982~2024年 211大学 1547学部 偏差値43年間の推移
- 43年間の偏差値が語る大学の歴史 生き残る女子大はどこか?
【News】
- (Close Up)黙殺されていた現場からの告発 IHI子会社エンジン検査不正
- (Close Up)公取委から「次は刑事罰も辞さず」の声 カルテルで損保4社に行政処分
「ウォール・ストリート・ジャーナル発」
- テスラ好決算、AI構想にはもっと必要
「政策マーケットラボ」
- 「政策協力」模索で歳出バラマキ圧力 給付金や減税の消費喚起効果は一時的
- 木内登英●野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト
- スタートアップが増えない日本 公開後に成長しない本当の理由
- 大槻奈那●ピクテ・ジャパンシニアフェロー
「Data」
- (数字は語る)
- ▲0.8% 2024年8月の実質賃金の伸び率●川口大司
【連載・コラム】
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