記事一覧:櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽370件
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
「偉大なる指導者」の地位目指す習近平 厄介な中国との対峙に向けて憲法改正を
2017年11月4日号中国共産党第一九回全国代表大会での習近平国家主席の演説を日本語訳で読んだ。「中華民族は世界の民族の中にそびえ立つ」などの表現をはじめ、国民の愛国・民族感情に訴えつつ、世界にそびえ立つ超大国を目指していることがどの文節からも伝わってくる。習氏が謳い上げた中国の本質は、中国は呑み込む国だということだ。周辺諸国は中国と関わることで呑み込まれてしまう。
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北朝鮮危機の先に待ち受ける悪夢の筋書き 中国支配の朝鮮半島へ守り方問われる日本
2017年10月28日号朝鮮半島問題でいつも深い示唆を与えてくれる「統一日報」論説主幹の洪熒氏がこのところ頻りに繰り返す。 「韓国も北朝鮮もレジームチェンジが必要だ」と。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がその国民を幸せにせず、周辺諸国に重大な危機をもたらしていることから考えれば、北朝鮮のレジームチェンジに多くの反対はないのではないか。では、韓国の文在寅政権の場合はどうか。洪氏が語る。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
事実を伝えないメディアの責任大きい 韓国の重大事態から日本が学ぶべき教訓
2017年10月21日号小池百合子氏が選挙戦の最前線で、安倍晋三首相への非難を強めている。小池氏の安倍非難にちりばめられているのが「モリ・カケ問題」「お友達だ、忖度だ」などの言葉だ。
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激化する中韓両国の対日歴史戦 日本側から反撃始め努力を継続せよ
2017年10月14日号日本中が総選挙の話題に気を取られている中で、中韓両国の対日歴史戦が着実に激化している。中国主導でユネスコに慰安婦問題を登録する悪意に満ちた申請がなされ、それに対する回答が今月下旬に明らかになる。
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希望の党は議席への「欲望の党」 安倍首相は国の危機管理巡り論戦挑め
2017年10月7日号民進党が小池百合子氏の「希望の党」に吸収される。「しがらみのない政治」「日本をリセットする」「寛容な改革保守政党を目指す」と小池氏は語る。具体的に何を指すのか不明だが、その核心は民進党代表の前原誠司氏の「どんな手段を使っても、どんな知恵を絞ってでも安倍政権を終わらせる」という言葉に凝縮されているだろう。
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自民党は憲法改正へ正面から問題提起を 長期の国家戦略を念頭に議論始めるべき
2017年9月30日号九月一九日、ドナルド・トランプ米大統領が初めての国連総会演説で拉致問題に言及した。「かわいらしい一三歳の日本の少女は古里の海岸からさらわれ、北朝鮮のスパイの日本語教師にさせられた」米国の大統領による思いがけない言及に、横田早紀江さんが笑顔で取材に応じていた。
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偏向報道で高まる世の大手メディア不信 NHK視聴・受信料支払の選択制導入を
2017年9月23日号世の中のメディア不信が高まっている。森友学園問題や加計学園問題で際立ち始めたメディア不信の原因は偏向報道にある。テレビ報道に焦点を当てれば、NHKと民放のおよそ全てのニュース番組、ワイドショーの偏向は、テレビ史に残る汚点である。
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日本も周辺国も事態は戦後最大の危機 国防力強化と憲法改正に取り組むべき
2017年9月16日号3日に断行された北朝鮮の水爆実験には世界が驚き、広島の原爆の約一〇倍という凄まじい威力だったことに多くの日本人は恐怖心を抱いたことだろう。北朝鮮の労働新聞は、水爆を着弾させずに高空で爆発させ、広大な地域に電磁パルス(EMP)攻撃を加えることも可能だと報じた。中国など大国が秘密裡に備えているこうした悪の極みの能力を、これみよがしに喧伝するのは、逆に金正恩氏の恐怖心の裏返しか。
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北朝鮮の攻撃へ無力に陥りかねない日本 正しく理解したい戦後日本の体制の歴史
2017年9月9日号八月二九日午前五時五八分、北朝鮮の弾道ミサイルが北海道上空を越え襟裳岬の東方、約一一八〇キロメートルの太平洋上に落下した。Jアラート、つまり空襲警報が影響を受けると予想される各県に早朝鳴り響いた。その後、国民の反応が報じられたが、「子供をつれてどこに逃げればよいのか、どこが安全なのか、分からない」という若い母親の言葉には実感がこもっていた。警察への問い合わせで最も多かったのが避難場所についてだったという。
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反安倍政権の偏向報道続く大手メディア 注目される沖縄ローカル紙の本島進出
2017年9月2日号前愛媛県知事の加戸守行氏の知名度はネットの世界では極めて高い。その風貌、佇まいに「上品なお爺さん」「正論を言う人」など多くのコメントが寄せられている。知事を三期一二年務めた加戸氏は国家戦略特区制度の下で獣医学部新設を申請した加計学園の問題の、当事者である。
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韓国大統領が再び問題化した「徴用工」 日本は過去の経緯踏まえしっかり主張を
2017年8月26日号拓殖大学教授の呉善花氏は、「文在寅大統領で韓国は潰れる」と語る。なぜか。韓国大統領として向かうべき方向を完全に間違えているからだ。文大統領は八月一五日、「光復節」の記念式典で「強制動員」について語った。
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日米韓連携を覆しかねない朝鮮半島情勢 韓国が危うくなれば日本に必ず負の影響
2017年8月12日号平和の内に夏休みを迎えている日本とは対照的に、朝鮮半島情勢が厳しい。南北双方の事情は日米韓の連携を根底から覆しかねない。その結果生ずる新しい事態へ備えを急がなければ、日本は窮地に陥る。
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強硬姿勢の中国はじめ周囲は深刻な危機 獣医学部新設と加計学園は問題ですらない
2017年8月5日号衆院予算委員会の国会閉会中審査で、民進党の櫻井充議員が参考人に、「出て行け!」と、罵声を浴びせた。氏の暴言も驚きだが、安倍晋三首相の態度や言葉遣いが傲慢だと批判していた「識者」や評論家、ニュース番組の司会者までもが野党議員の暴言には全く苦言を呈しなかったことも驚きだった。明らかなダブルスタンダードである。
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日本こそ劉暁波氏の人権問題について中国政府に厳しい意見を言うべきとき
2017年7月29日号七月一三日、ノーベル平和賞受賞者で中国の民主化運動の精神的指導者、劉暁波氏が死去した。中国を愛する故に最後まで中国にとどまって闘った劉氏の死を、深く悼みたい。中国当局が劉氏の末期がんを発表したのが六月二六日、それからひと月もたたない死亡だった。
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歪められたのか、歪みが正されたのか 興味深い前川・加戸両氏の正反対の主張
2017年7月22日号七月一〇日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画問題に関して、衆参両院の閉会中審査が実施された。興味深かったのが前川喜平前文部科学事務次官と加戸守行元文科大臣官房長の正反対の主張だった。
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置き去りにされた本質の議論 摩訶不思議な「加計学園」問題
2017年7月15日号学校法人「加計学園」問題は摩訶不思議な問題である。とりわけ不思議なのが前文部科学事務次官の前川喜平氏だ。氏が現役の文科次官だった時、新宿歌舞伎町のいかがわしい店に頻繁に出入りしていたことはすでに報じられている。その店を取材した新聞社や雑誌社の記者に尋ねると一様に、「買春が目的と思われても仕方のない店」だと語る。
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ユネスコ制度改革への日本の働きかけ 方法正しくても実を結ぶかは不透明だ
2017年7月8日号「朝日新聞」が六月二四日、「ユネスコ『世界の記憶』 『政治案件』一部除外へ」という記事を報じた。ユネスコ「世界遺産」の登録小委員会が、拓殖大学客員教授の藤岡信勝氏らが申請した「中国大陸における通州事件とチベット人虐殺」に関する資料は「政治的」だとの理由で申請から除外する旨を、通知してきたという。
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間違いなく波紋呼ぶ韓国映画「軍艦島」 闘い止めれば捏造された歴史が定着する
2017年7月1日号六月一五日、映画監督、柳昇完(リュ・スンワン)氏がソウルで記者会見を開いて映画「軍艦島」の完成を報告した。七月二六日封切りと伝えられる同作品の内容は、かねて日本側が懸念していたように強い反日要素満載のようだ。
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テロ等準備罪の成立へ強硬に反対した 民進党こそが政局に動き良識を捨てた
2017年6月24日号この原稿を執筆中の六月一五日未明、国会ではまだ、与野党が「テロ等準備罪」を巡って攻防を続けている。一四日夜、参議院では自民党議員らが本会議場に入ろうとするのを、福島みずほ氏ら野党議員が廊下に立ち塞がる形で妨げようとしていた。複数の民進党議員らが、テレビカメラを意識してか、強硬な反対の意思を厳しい表情に表していた。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
情報機関の調査機能の一掃を目論む韓国の現状を日本は注視すべき
2017年6月17日号四六年前の一九七一年に、東京・渋谷で沖縄返還協定反対デモがあり、警備に当たった新潟県警の中村恒雄警部補、当時二一歳が殺害された。「渋谷暴動事件」である。その犯人と思われる大坂正明容疑者が六月七日、逮捕された。実に四六年間も逃げ続けていたのだ。