記事一覧:櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽370件
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
皇位継承権は女性差別と踏み込む国連 日本をおとしめる情報戦対策が急務
2016年3月19日号日本を非難する捏造の歴史を二〇年間も放置しておいて、たった一度、反論したからといって日本のぬれぎぬを晴らせるはずはない。日本に対する国際社会の誤解は極めて深く、その背後に、反日思想に駆り立てられている人々の国際社会への働き掛けがある。そのうちの少なからぬ人々が日本人である。
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米国、アジア情勢を鑑みれば急務 安倍首相が明確にした改憲意欲
2016年3月12日号「安倍首相は参院選で三分の二を確保すれば必ず憲法を改正する」として、岡田克也民主党代表は安倍自民党の勢力拡大阻止に向けて野党勢力の結集を進める。重要政策で一致できなくても「野合で何が悪い」と開き直り、三月二日には小沢一郎氏とも会談した。岡田氏の目指す、安倍晋三首相による憲法改正の阻止と、安全保障関連法の破棄は一体である。
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猛烈なスピードで進む中国の軍拡 日本を守るために必要な自助努力
2016年3月5日号中国の南シナ海軍事拠点化の凄まじさが彼らの真の姿を見せてくれる。オバマ米大統領には中国阻止の有効な手は打てないと踏んで、氏が大統領にとどまるこの一年間に、取れるものは全て取ろうと、遮二無二攻めている。
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官邸主導で「正定事件」に見事に対応 首相直属の情報発信本部設置を
2016年2月27日号先週当欄で指摘した「正定事件」について、日本政府の動きは素早かった。日本政府の資料等をそろえてバチカンに提出することになった。同事件について中国とオランダは、一九三七年一〇月九日、中国河北省正定で日本軍がカトリックミッションに対し二〇〇人の女性を要求し拒絶されたために、シュラーヴァン司教を含む九人の宣教師らを殺害したと主張する。女性を守って犠牲となった九人を聖人に次ぐ福者として顕彰し列福してほしいと、中国とオランダがバチカンに申請済みなのである。
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中国がバチカンを巻き込んで謀略 日本は果敢に反論し広報すべき
2016年2月20日号二月二〇日に書店に並ぶ高橋史朗氏の近著『「日本を解体する」戦争プロパガンダの現在』(宝島社)に非常に恐ろしいことが書かれている。中国が日本に歴史戦争を仕掛けているのは周知だが、その戦場がバチカンを巻き込んで広がりつつあるというのだ。
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脳梗塞から復活した平沼氏が 一貫して訴え続けた自主憲法制定
2016年2月13日号昨年九月初旬、脳梗塞で倒れ療養中だった平沼赳夫氏が、自身のホームページに復帰の動画を発表した。痩せたが、しっかりした口調で経緯を語っている。倒れて以降のリハビリ、昨年秋の自民党最高指導者(安倍晋三総裁)との面談、自民党党規委員会での満場一致の復党の受け入れ、長年の主張である自主憲法制定を目指し、「大和の国、平和な国」としての日本の復活にこれからの政治活動を集中させることなどを語っている。
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震災5年であらためて考える 原子力規制委の権限と在り方
2016年2月6日号「読売新聞」が「震災5年」と題して、東日本大震災の当事者たちの証言を連載している。一回目は宮城県南三陸町町長の佐藤仁氏、二回目は福島県飯舘村村長の菅野典雄氏だった。小町村の首長がどのような思いで震災に向き合い、住民を守ろうとしてきたか、読めば胸を締め付けられる。当事者の皆さん方の思いはどれほどのものかと思う。
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国際社会に無関心な米国の堕落 頼れない日本の生きる道は憲法改正
2016年1月30日号連日、米大統領選挙に関する情報がにぎやかだ。共和党候補の一人、ドナルド・トランプ氏の極論や民主党有力候補のヒラリー・クリントン氏との舌戦は、米国の混迷の深さを示している。泡沫候補と評されていたトランプ氏が、なぜこうも高い支持を受け続けるのか。背景には過激派組織「イスラム国」(ISIL)をはじめとするテロリスト勢力の跋扈と、そこから生まれた大量の難民を原因とする社会・経済問題がある。
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チベット弾圧しながら海外仏教徒は歓待 仏教を共産党のためだけに使う中国の狡猾
2016年1月23日号チベット亡命政府首相、ロブサン・センゲ氏の話は思いがけない内容だった。チベット、つまり、中国に併合され土地も資源も奪われて今日に至るチベット自治区では、漢民族に破壊された寺院の修復が進みチベット仏教が静かに着実に復活しつつあるというのだ。センゲ氏は一月九日から一三日まで、首相として二度目の訪日を果たしたが、状況の苦しさとは対照的に意気盛んだった。
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書店主らの失踪、新聞買収に見る 中国共産党のソフトパワー戦略
2016年1月16日号昨年暮れ、中国の人権派弁護士として知られる浦志強(ほ・しきょう)氏に北京の第二中級人民法院(地裁)は懲役三年、執行猶予三年の判決を下した。浦氏は二〇一四年五月以来一年七カ月も拘束され、「民族の恨みを扇動した罪」「国家分裂を扇動した罪」で裁かれたのだ。
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韓国で日韓基本条約に伴う訴えを却下 必要な歴史の学び直しと冷静な反論
2016年1月9日号韓国の憲法裁判所が二〇一五(平成二七)年一二月二三日、一九六五(昭和四〇)年の日韓基本条約に伴う請求権協定で、韓国人の個人請求権も含めて「完全かつ最終的に解決された」と定めたことは違憲だとする訴えを却下した。
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成功果たした中小企業の“親父”が教える アジア諸国との上手な付き合い方
2015年12月26日号創業から七〇年、正社員五九人、週四日で一日五時間勤務のパート社員四五人の伊藤製作所が、日本的中小企業経営で世界に羽ばたいている。環太平洋経済連携協定(TPP)の時代に入ったいま、最も大きな成長が見込まれるのが独自技術を持つ中小企業だ。伊藤製作所の成功は、他の中小企業を成長に導く貴重なヒントになるだろう。
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遺稿集を読んで考えた 車谷長吉さんの感性と生き方
2015年12月19日号師走に入って車谷長吉(くるまたに・ちょうきつ)さんの遺稿集、『蟲息(ちゅうそく)山房から』(新書館)が届いた。車谷さんには一度しかお目にかかっておらず、「さん」でお呼びするのはおかしいかもしれない。にもかかわらず、その佇まいには「氏」と呼ぶよりも、「さん」付けの方が似合っているように思えて、あえてそうさせていただく。
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沖縄前知事らが現知事の主張を批判 辺野古は「反対のための反対運動」
2015年12月12日号インターネット配信の「言論テレビ」の番組で、前沖縄県知事の仲井眞弘多(なかいま・ひろかず)氏と石垣市長の中山義隆氏の話を聞いた。「知事退任から一年、体調はかつてなく快調。理由は(偏向報道で知られる)沖縄の新聞を読まないから」と破顔一笑した仲井眞氏は、翁長雄志(おなが・たけし)現知事の辺野古闘争に極めて批判的だ。
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日章旗を土足で踏みつけさせる中国 大事に取り扱い返還してくれる米国
2015年12月5日号本当にうかつだったが、西岡力氏に指摘されるまで、私は気付かなかった。北京市郊外にある「中国人民抗日戦争記念館」は「抗日戦争勝利七〇年」の今年、全面改装され七月に公開されたが、広い館内を一巡する道順の一画に異様な空間がある。ガラス張りの床の下に日章旗を埋め込み、参観者はわが国の国旗を土足で踏みつけなければ一巡できない構造だというのだ。
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七万人の群衆が蜂起する大暴動が発生 左翼勢力が勢い増す韓国の危機
2015年11月28日号パリが襲われ、世界の目がイスラム原理主義者による大規模テロに吸い寄せられたのと同じ日、韓国で七万人の群集と二万人の警官が衝突する大暴動が起きた。群集は朴槿恵大統領の退陣を要求して青瓦台に向かう途中、警察の機動部隊に阻まれ大型車両五〇台を襲い、三台を破壊した。一一五人の警官が負傷した。
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さまざまな国籍、民族の人々が集い 大盛況だった憲法改正一万人大会
2015年11月21日号一一月一〇日、東京・九段の日本武道館が一万一千数百人でいっぱいになった。「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催した「今こそ憲法改正を!一万人大会」でのことだ。目標数を超える人々が集い、立ち見が目立った会のもう一つの特徴は、多くの外国の人々が参加したことだ。米国、ベトナム、インド、中国、台湾、南モンゴル、チベット、東トルキスタンとさまざまな国籍、民族の人々が集い、日本の憲法改正を求めた。こんなことは初めてではないだろうか。
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中台首脳会談の開催を突然発表 後がない馬台湾総統に漂う危うさ
2015年11月14日号「馬英九氏が何をしでかすか分からない」。台湾の李登輝元総統は九月一八日、台北の自宅でこう語った。台湾安全保障協会主催の「両岸関係とアジア太平洋地域国際平和セミナー」で講演するために台湾を訪れたときのことだ。
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南シナ海めぐり米中が対立でも 依然残る人工島基地化の恐れ
2015年11月7日号アシュトン・カーター米国防長官の警告から半年、オバマ大統領がようやく決断した。カーター長官が、南シナ海で中国が築いた人工島を認めず、島の一二カイリ内に米艦船と航空機を進入させる件についての検討を命じたと、米「ウォールストリート・ジャーナル」(WSJ)紙で報じられたのが今年五月一三日だ。
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膨大な資金でEU諸国を次々“陥落” 日本包囲網築く中国の悪意ある戦略
2015年10月31日号中国の習近平国家主席は一〇月二〇日、英国議会に続いて、バッキンガム宮殿で開催された公式晩さん会でも演説した。英国メディアは、白いドレスで正装したエリザベス女王と赤いドレスで装ったキャサリン妃の間に、黒い人民服姿で座る習氏の映像を伝えた。