記事一覧:Book Reviews オフタイムの楽しみ418件
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【子育て・教育】 わが子の英語教育に焦るより 育みたい国語とアートへの興味
2018年10月27日号日本の英語教育は本当に駄目なのか。私は、高校時代の劣等生が、商社に入って2年もたつと、流ちょうに話している姿などを見て、大枠は間違っていないが、要は「使う必然性」がないだけだと認識している。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 ユーモアと写真で堪能する 恐竜、古生物研究の成果
2018年10月20日号今夏も恐竜本がたくさん出た。まずお薦めなのが『大人のための恐竜教室』。国立科学博物館 標本資料センターの真鍋真氏が、山田五郎氏の深くかつ軽妙な質問に当意即妙に答える。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【マンガ】 怒濤の不幸を乗り越える家族 移民の真実を教える人生模様
2018年10月13日号「東大に入れ!」と檄を飛ばしていたクールな熱血漢が『ドラゴン桜2』で帰ってきた
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理】 本物の最高を求め続けた フランス料理の巨匠の自伝
2018年10月6日号『ロブション自伝』(ジョエル・ロブション 著)、『Tokyo Eatrip』(野村友里 著)、『The Burger』(柴田書店 編)
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【健康・医療】 ピンピンコロリの願いを阻む 三つの衰え予防策の実践法
2018年9月29日号「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」「サルコぺニア」「フレイル」、これらの言葉をご存じだろうか。寝たきりになることなく逝きたいと思う人は多い。しかし、運動器の障害で立つ、歩く機能が低下した状態のロコモ、筋肉が急激に減るサルコぺニア、そして、生活機能全般が衰えるフレイルに──。こうなると要介護状態である。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ミステリー】 ミステリーのごとき青春物語 誤報にまつわる物語の意外
2018年9月22日号小野寺史宜著『夜の側に立つ』はミステリーとうたっていないけれど、友人が死ぬところから始まり、どうしてそんなことになったのかという一点に向かっていく話であるので、ミステリーとして読むことも可能な物語だ。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【スポーツ】 サッカーファンを魅了する 解説者の仕事の流儀と矜持
2018年9月15日号サッカー解説者、戸田和幸をご存じだろうか。2002年日韓共催W杯で中田英寿や稲本潤一と一緒に戦ったあのモヒカンの日本代表選手。多くの人がそう記憶しているはずだ。英国プレミアリーグに渡り、シンガポールのチームでもプレーし、13年に静かにユニホームを脱いだ。若い世代の台頭もあって、晩年の彼の動向はその奇抜な髪形ほど目立つものではなかった。そんな戸田が今、一躍注目を集めている。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【旅行・乗り物】 海外、鉄道、グルメを楽しむ 大人の気ままで自由な旅
2018年9月8日号おおよそ50歳以上で、時間にゆとりのある人なら、時にはのんびり旅をしたいと思うであろう。それも団体旅行ではなく、気ままに一人や気の合った人と出掛けたい。とはいえ、旅慣れないと最初の一歩が踏み出せないかもしれない。そんな人の背中を押すような指南書が『おとなの青春旅行』である。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ファッション】 真のヴィンテージとは何か 知られざるジーンズ史の迫真
2018年9月1日号世界中の老若男女に愛されるブルージーンズの生みの親はリーバイス。しかしサンフランシスコ大火によって会社の資料が焼失し、その詳しい歴史は謎の部分が多かった。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【酒・酒文化】 ウイスキーを楽しむバイブル 日本ワインをより深く知る
2018年8月25日号海外のオークションでもウイスキーが投機の対象として扱われ、大きな話題となることがある。『ウイスキーバイブル』は固定観念にとらわれない新たなウイスキーの楽しみ方を提起する。著者は現在のウイスキー界を代表する評論家の一人だ。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 天才少年「成功譚」の真の主役 周期表から読む生命進化の謎
2018年8月11日号『太陽を創った少年』に好感を持ったのは、この本が単にTEDトークで観衆を沸かせる天才少年の成功譚として自己完結しているのではなく、「天才を子供に持った両親は何をなすべきか」という教育論にもなっていたことだ。ジャケットに写るテイラー少年は、原子核物理学に強い興味を示すようになり、山へウランの採取に行き、成長とともにやがて自宅のガレージで原子炉を作ろうとする。ウェブで放射性物質マニアの大人たちと闊達に意見交換し、大学教授にも才能を認められ、その研究発表は賞を取る。だが真の主役は彼の両親だろう。休日にテイラーの鉱物採集に付き合い、良い学校へ通わせようと引っ越しを決意し、彼の熱意を理解しようと努める。天才の子供を持つ親は多い。本書はそうした親たちへのエールになっている。その丁寧な筆致が胸を打つ。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【マンガ】 現代社会の病理を暴く短編集 フランス作家が描くサリン事件
2018年8月4日号今年亡くなった『迷走王 ボーダー』などの傑作で知られる狩撫麻礼の短編集『ダークマスター オトナの漫画 完全版』は、独特の反骨精神を発揮して、現代社会の闇をオトナの怪談として描いてみせる。対人関係が極端に苦手な定食屋のマスターが、若者をスカウトして遠隔操作し、店の切り盛りだけでなく、しまいには性生活まで彼に託す「ダークマスター」。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ミステリー】 事件の謎を追う人物たちの魅力 ヒロイン二人の壮絶アクション
2018年7月28日号逸木裕は、『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史賞を受賞してデビューした作家だが、第2作の『少女は夜を綴らない』も水準以上の出来で、たちまち注目作家となった。『星空の16進数』はその逸木裕の長編第3作である。果たして今回はどうか。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【音楽・演劇・演芸】 ビートルズ来日公演を支えた サムライビジネスマンの物語
2018年7月21日号日本の音楽シーンのその後を大きく変えた出来事「ビートルズ来日公演」。結果的に最初で最後となったあの公演の成功の陰には、表に出ることを好まない“サムライ”のようなビジネスマンたちの活躍があったのだ。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【子育て・教育】 子の成長を阻むものは何か 鍵となる夫婦の問題と克服法
2018年7月14日号四半世紀にも及ぶ教育現場生活で、子どもの健やかな成長や学力増進には家庭の安定が大切で、煎じ詰めると「母の安心」が一番大事であり、それを阻害するストレス因子のトップは「気持ちを理解してくれない夫」だと分かった。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【料理・食】 最高のコーヒーへの鎮魂歌 あたり前にやり続ける職人魂
2018年7月7日号私が今までに飲んだコーヒーの最高峰は、「珈琲美美(びみ)」のモカの一杯である。ご主人の森光宗男さんが「滴一滴」心を静めて淹れてくださったモカは、琥珀色が澄み渡り、味わいは深遠で、余韻が静かにどこまでも長く続くのだった。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 種々雑多を光り輝かせる力量 感動的な見せ物の変わり種作
2018年6月30日号この『シェイプ・オブ・ウォーター』が、優れた映画であることは間違いない。しかし、どう紹介したらいいだろう? SFか? 時はどうも1960年代。キューバ危機の時代らしい。怪物(クリーチャー)映画か? 違う。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【健康・医療】 10代に急増中のネット依存 早期治療に導く家族の気付き
2018年6月23日号厚生労働省の調査によると成人の約420万人、中高生の約52万人にネット依存の疑いがある。『心と体を蝕む「ネット依存」から子どもたちをどう守るのか』は、ネット依存治療を2011年7月から行っている国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長が監修している。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【旅行・乗り物】 経営者が熱く語る鉄道の将来 「競馬と鉄道」「空撮」の新発見
2018年6月16日号『人口減少と鉄道』の著者は、JR九州(九州旅客鉄道)の初代社長である。国鉄時代からJRへと移り変わった半世紀にわたる歴史を、自己の人生にだぶらせながら仕事や体験を基に振り返りつつ、鉄道経営とはいかなるものかを熱く語っている。
-
Book Reviews オフタイムの楽しみ
【サイエンス】 ぼんやりする効用に陰の主役 「脳」のイメージが改まる本
2018年6月9日号『学ぶ脳』は人間の脳活動をネットワーク同士のつながりや揺らぎとして捉え、「基本系」「執行系」といった特徴的な各ネットワークの連携、特に「ぼんやり」しているときの働きが気付きや創造に生かされていることを説く。