記事一覧:Book Reviews オフタイムの楽しみ418件
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 終わってすぐに次が見たくなる すごい緊迫感の海外ドラマ
2013年12月7日号見終わってすぐ、次の1本(同じようなものでいい)が見たくなる。これが成功したエンターテインメントというものだろう。『ホームランド』のシーズン2が出た。やはりすごい緊迫感で、これでなければ〈海外ドラマ〉と名づけられている〈連続もの〉は誰も見ない。
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【科学読み物】 旅するチョウの魅力は増し 旅人の思索が世界を変えた
2013年11月30日号進化論を提唱したチャールズ・R・ダーウィンは、若き日に英国海軍の測量船で、5年間の旅をしている。南半球各地の地質や動植物を調べる旅だった。航海終盤の1835年9月にガラパゴス諸島に到着、そこではゾウガメや海陸のイグアナ、陸鳥のフィンチなどとの出合いが待っていた。
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【子育て・教育】 いじめ解決に絶大な効果! 弁護士の警告が有力な選択肢
2013年11月23日号いじめ問題については、迅速な対応が必要だが、浮田美穂ほか著『ママ弁護士の 子どもを守る相談室』を読むと、早めに弁護士に相談するのも効果的だとわかる。弁護士に相手方への警告書を出してもらうだけでかなりの効果があり、いじめが解決した事例も多い。また、加害者や学校に対するさまざまな交渉もしてもらえる。有力な選択肢として頭に入れておくといい。
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【音楽・演劇・演芸】 日本人が気づいていない 和製アニメ、マンガの底力
2013年11月16日号アベノミクス成長戦略の一つとして、コンテンツ産業の海外展開を積極的に図ろうとする「クール・ジャパン」戦略が注目を浴びている。「クール・ジャパン」の関連書籍はたくさん出版されているが、『日本はアニメで再興する』をあらためて手に取ってみた。
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【健康・医療】 精神科医の手法に学ぶ 他人の心を読むこつ
2013年11月9日号「君は他人の気持ちがわかっていない!」と指摘されたり、注意されたりしたことのある人は多いはず。それに気づいて前向きに歩ける人はよいが、なかなか難しい。「新型うつ病」といわれる、新しいタイプのうつ病の人にはそれが多い。
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【旅行・乗り物】 社会に大きなインパクト リニア中央新幹線の世界
2013年11月2日号先頃、2027年に東京(品川)と名古屋の間で部分開業する予定のリニア中央新幹線のルートと途中駅が公表された。メディアでも大きく取り上げられ、私も公共放送に出演してコメントした。
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【映画(DVD)】 驚異の記憶力で“倍返し” 海外ドラマの「半沢直樹」
2013年10月26日号「倍返し」の「半沢直樹」には、海外からずいぶん買い手がついているらしいが、海外ではあの種のドラマははやっているのだろうか。レンタルショップをあさっても、どうも見当たらない。ただ『SUITS/スーツ』には同じにおいがする。
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【スポーツ・ホビー】 運動部はなぜあいさつする? 体育会の魅力と本質に迫る
2013年10月19日号スポーツ界の不祥事が相次いでいる。体罰や暴力的な指導方法が問題となり、スポーツ界のモラルや体質まで問われている。競技団体によっては、大きな組織改革を求められた。
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【ファッション】 ファッションを豊かにする 手作りや伝統の持つ優しさ
2013年10月12日号ケルト文化が色濃いスコットランドとアイルランドの小さな島。そこで生まれたハリスツイードとアランセーターは、使い込むほどに味の増す素材としてトラッド好きを魅了してきた。
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【料理・食文化】 お互い補い支え合う 「田舎力」と「都会力」
2013年10月5日号私は、住まいはできれば銀座から歩いて15分程度の所にあるのが理想的と考える純都会派なので、『銀座のすし』は、心がスキップしながらの読み心地だった。銀座にあるすし屋の名店を23軒訪ね歩き、なぜ、すし職人は皆「銀座」に憧れるのかを探ってゆく。魚を仕入れる築地がすぐ近くにあり、高級なすしを評価する客がいる。もうそれだけで十分な価値があるのだが、すし職人の「仕事噺」から伝わってくるのは、にぎりずしに込められた「江戸前」という気風なのだ。そのさっそうとした風がこのルポルタージュの最大の味つけではなかろうか。
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【酒・酒文化】 世界でもユニークな 日本独自のウイスキー文化
2013年9月28日号明治から平成まで、各界の著名人90人のウイスキーとの関わりを紹介した『ウイスキー粋人列伝』。日本でウイスキーが造られるようになって90年。酒はその土地の風土から生まれるものといわれるが、日本人は世界でもユニークなウイスキー文化を築き上げてきた。
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【ミステリー】 ミステリーの醍醐味 「人間の心理」を読ませる
2013年9月21日号今野敏『宰領』は、「隠蔽捜査」シリーズの第5弾。とはいっても内容的に続いているわけではないので、これまでの4作を読んでいないという人でも大丈夫。しかし初めてこのシリーズを読むとびっくりするかも。というのは、国会議員の行方がわからないというところから始まる物語だが、中心になるのが主人公竜崎伸也が周囲の人間の心理を読むことだからだ。乱暴に言ってしまえば、事件の行方はどうでもいいのだ。今こいつは何を考えているのか、ということについて竜崎の脳は猛烈に回転する。
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【映画(DVD)】 “西洋時代劇”を彩る 魅力あふれるキャラクター
2013年9月14日号DVDに「海外テレビドラマ」という部門がある。ここに素晴らしいシリーズが誕生した。『ゲーム・オブ・スローンズ』。遠い昔、ウェスタロス大陸には七つの王国があり、王の中の王の地位をめぐって血なまぐさい争いが続いていた。ここでは季節は夏と冬しかなく、それも不定期に入れ替わる……こういっても、これは子どもと一緒に見られるファンタジーではない。残虐な殺人、裏切りと陰謀、淫乱と虐待の連続だからご用心。それでいて、非常にチャーミングなキャラクター、美少女剣士、野心家の女王、体に生まれつきの障害を持つが度胸と機転で乱世を渡る王子(特にこの役を演じるピーター・ディングレイジが絶品)……山盛りのご馳走だ。キャスティング最高!
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【コミック】 暑さも過ぎれば懐かしい 去りゆく夏の記憶の物語
2013年9月7日号燃え盛る夏の暑さとともに事件が訪れ、季節の移り変わりとともに、忘れられない記憶を残し去っていく。今回はそんな「ひと夏の物語」を描く注目作を紹介する。
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【科学読み物】 透けた生物で暑気を払い 中国の覇権予測に肝を冷やす
2013年8月31日号残暑お見舞い申し上げます。まずはページを繰るだけで涼しさを感じる一冊を。『世界の美しい透明な生き物』は、透き通った体を持つ動植物の生態写真集だ。この大冊を手にした人は、わが目を疑うことだろう。何とカエルの体が透明なのだ。内臓や骨格がカラーレントゲン写真のように見えている。中南米の熱帯雲霧林にいるアマガエルモドキ科の仲間。小さくて愛らしい。透明なイモムシは宝石細工を思わせる。深海性のイカ・タコたちは神経系が外から見える。ナマコやナマズや昆虫のカメムシにも有機のガラス細工の仲間がいる。種ごとの解説文も役に立つ。
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【子育て・教育】 育爺・育婆も楽じゃない? 安全に楽しく孫と過ごす秘訣
2013年8月24日号育爺・育婆とかソフリエなどの言葉がブームになっている。孫育てに関わってくれる祖父母は、若いパパ・ママにとってありがたい存在だ。だが、頼れるはずの祖父母たちから「安全に楽しく孫と過ごすにはどうすればいいのか?」という不安の声が漏れ聞こえてくることもある。そこで参考になるのが、『じぃじとばぁばのためのあそび図鑑 孫ともっと仲良しになる!』だ。
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【音楽・演劇・演芸】 ミュージカル映画歴代1位 「レ・ミゼラブル」に浸る3冊
2013年8月17日号映画「レ・ミゼラブル」(2012年12月公開)は、国内興行収入58億円のヒットとなり、日本におけるミュージカル映画歴代1位の記録を塗り替えた。この映画は、世界各国でロングラン上演されてきた名作ミュージカルを映像化したもの。映画の基となるミュージカルは、初演以来、世界各国で上演され6000万人を超える観客を動員、27年間ものロングランを記録した世界的大ヒット作である。
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【健康・医療】 “奇跡のリンゴ”の原点は 化学物質過敏症の妻への思い
2013年8月3日号無肥料・無農薬の自然栽培で約10年の悪戦苦闘の末に実った“奇跡のリンゴ”は、テレビで紹介され、映画化された。そのリンゴを育てた農家の木村秋則さんの新刊が『ソウルメイト』。奇跡のリンゴを誕生させた原点である、魂と魂で結ばれた人々との絆を“じょっぱり魂”で書いている。奇跡のリンゴが誕生するのは農薬散布によって体を害する妻への思いからだった。妻は化学物質過敏症。ここから食の大切さに次第に気づいていく。
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【旅行・乗り物】 富士鉄、妄想鉄、時刻表鉄…… 一味違う鉄道の楽しみ方
2013年7月27日号富士山がめでたく世界遺産に登録された。それを待っていたかのように、『富士鉄 世界遺産・富士山と列車を撮る 週末ぶらり旅』というユニークな本が出た。著者はカメラマンなので、富士山と列車を絡めた撮影ガイドにやや重点が置かれているが、「富士登山電車」や「富士山トレイン117」などの観光列車の紹介や沿線の観光情報もたっぷりあるので、首都圏からの気楽な週末散策の参考書としても活用できる。「富士鉄」なる新語は、鉄道趣味の一ジャンルとして一般化するかもしれない。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【映画(DVD)】 米国製ドラマの最新トレンド タブー素材を使ったサスペンス
2013年7月20日号今回は、評判とは違う3本。難破して家族全員を失ったインド人少年が、太平洋を漂うボートに1人。ところがこのボートに巨大なベンガルトラが1匹いる。「トラと漂流した227日」と副題がついた『ライフ・オブ・パイ』。手に汗握るスリル……と言いたいところだが、感心するのは全編にわたっての幻想的で美しい〈寓意性〉だ。すぐ思い出すのは〈ノアの方舟(はこぶね)〉だが、それより少し前に日本でも大ブレークした〈かもめのジョナサン〉に似ている。