記事一覧:Book Reviews オフタイムの楽しみ418件
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【健康・医療】 侮ってはいけない睡眠不足 簡単にできる「睡眠改善法」
2015年7月25日号世界的に日本人は不眠症に悩んでいる人が極めて多い。5人に1人が不眠に悩んでおり、それは高齢になるほど増える。睡眠時間が6時間未満の日本人は19.8%、フランス人は10.2%だからいかに眠れない日本人が多いかが分かる。
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【旅行・乗り物】 夏の国内旅行でリフレッシュ ユニークな視点で旅を楽しむ
2015年7月18日号夏休みが近づいてきたので、どこかへ旅に出掛けようと考えている人にヒントになりそうな本を紹介してみよう。ただし、今回は国内旅行限定だ。まずは、北陸新幹線開業で何かと話題の北陸だ。数多くのガイド本が出版されているが、私のお薦めは『五木寛之の金沢さんぽ』。高名な作家はひところ金沢に住んでいて、今も折に触れ、公私にわたって訪問している。
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【映画(DVD)】 希望の星の女版「ロッキー」 感服する「英国の現代史」
2015年7月11日号『エクソダス:神と王』──。中身は「十戒」のタイトルで何度も映画化されたモーゼがヘブライの民を率いてエジプトを脱出する旧約聖書の話。あの紅海が二つに割れて道ができるスペクタクルが見せ場、といえば思い出すはず。新しくこの種のエンターテインメントを撮らせたらいいだろうなぁと思っていたリドリー・スコットが監督。モーゼも昔の強そうなチャールトン・ヘストンから知的なクリスチャン・ベールに代わった。漫画のように海が割れるのではなく、すごくリアルに水が引く(前の方が神話的で良かったと言わないこと)。
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【スポーツ】 世界の頂点目指すプレーヤー 強さの秘密、ありのままの姿
2015年7月4日号気が付けば錦織圭マニアが急増している。当方もその一人だ。2年連続でウィンブルドンに出掛けるほどだ。典型的な日本人の体格(身長174センチメートル)でありながら25歳の若者が世界の頂点を極めようとしている。そのストーリーをリアルタイムで見届けたい。強さの秘密を知りたがっているのだ。『頂点への道』は、そんな興味に応えてくれる一冊だ。
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【ファッション】 スニーカーからシガーまで マニアが創り出す世界
2015年6月27日号ヴィンテージスニーカーの新ショップが原宿にできて話題を呼んでいる。単なるスポーツシューズが、若者だけでなく、なぜ30~40代のおしゃれな男たちまでをも魅了するのか。『スニーカー文化論』は、誕生からブームになっていくまでの秘密を、気鋭のファッション社会学者が解き明かしたもの。
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【料理・食文化】 生命と向き合う料理の意味 世界に知られる料理人の哲学
2015年6月20日号手紙などで「久しくお会いしていませんが、お変わりございませんか」と書くが、分子レベルでいうと、人間の身体は半年ぐらいですっかり入れ替わっているのだという。食べ物は「ガソリンから排気ガス」になるのではなく、ジグソーパズルのピースが入れ替わるようなものであることを発見したのは、ドイツの科学者ルドルフ・シェーンハイマーである。
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【酒・酒文化】 土地の名酒を育む人と自然 紀行エッセーを堪能する
2015年6月13日号日本は世界中で最も多種多様なウイスキーが楽しめる国、といっても過言ではないだろう。『スコットランド酔夢紀行』というタイトルだが、全体は3部から構成され、日本の蒸溜所やバー、シングルモルトにゆかりの人々も登場する。
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【ミステリー】 システム開発現場のリアル ラストまで息もつけぬ長編
2015年6月6日号オシーン・マッギャン『ラットランナーズ』(中原尚哉訳)は創元SF文庫の一冊で、近未来のロンドンを舞台にしているが、帯に「都市冒険SF」とあるように、裏社会を生きる4人の少年少女たちの冒険を描く長編なので、当欄で紹介してもいいだろう。
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【映画(DVD)】 光る熱演、コクのある演技 海外「ドラマ」の大迫力
2015年5月30日号グレース・ケリーを覚えているだろうか。美女にして演技力抜群。色気があって上品で(良家の生まれだった)、『裏窓』など今見ても素晴らしい。どんな大スターになるかと思っていたら、あっさりモナコ大公とロイヤル・ウエディング。最後に自分で運転していた自動車で事故死。まるでドラマだ。
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【科学】 宇宙飛行、エボラ、大地震 リスクに向き合う現場の勇気
2015年5月23日号軽い会話調だが、中身はそれに反してずしりと重い。『宇宙飛行士が教える地球の歩き方』は、巨大な国際宇宙ステーション(ISS)が無重量状態にあるのとどこか似ている。著者は現在、50代半ばのカナダ人宇宙飛行士。3回の宇宙飛行を体験し、ISSの船長という大役も務め上げている。
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【子育て・教育】 公立小学校を大変身させる 新メソッドと納得の指導法
2015年5月16日号「うちの子、どうすれば本を読むようになるでしょうか」。長年、教育の現場にいて、なくなったことのない相談だ。『子どもが「読書」に夢中になる魔法の授業』は、さまざまな家庭背景や事情を持った子たちがいる米国の公立小学校で、「クラス全員を本好きにさせる授業法」を開発した先生が書いた。
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【音楽・演劇・演芸】 アーティストの素顔に迫る 独白録・音楽評伝の出色
2015年5月2日号良質な音楽書はアーティストや歌をより深く理解するためのテキストとなる。『友川カズキ独白録 生きてるって言ってみろ』は読み終えると無性に友川カズキの代表作「生きてるって言ってみろ」を聴きたくなる。自身の半生と折々の思いを語り起こした本作は、中学2年で出会った中原中也の詩から受けた衝撃、バスケットボールに熱く入れ込んだ高校時代、土木作業員など肉体労働をしながら歌い続けてきた日々が描かれている。あたかも友川本人と酒を酌み交わしながら話を聞いているような語り口は読みやすく心に染み込んでくる。
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【健康・医療】 医師のホンネと気持ちを理解 正しく病気と向き合う法
2015年4月25日号1990年代後半から医療事故の報道が多くなり、“医療不信”の言葉が浸透した。医師と患者は一心同体。一緒に病気に立ち向かうし、共存する。相手の気持ちが理解できない、したくないのは不幸なこと。そこで、肺がんの専門医として知られる奥仲哲弥医師が『「余命3ヵ月」と伝えるときの医者のホンネ』の中で、赤裸々にホンネを吐露している。
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【旅行・乗り物】 鉄道が乗り物の王者だった頃 ノスタルジーに浸る3冊
2015年4月18日号北陸新幹線や上野東京ラインの開業といった華やかな話題の一方で、寝台特急の廃止や旧型車両の引退といった寂しい話題も少なくない鉄道界。惜しまれつつ去っていく車両がニューフェースとして登場したのは、半世紀近く前の1970年ごろのことだ。時が流れるのは速いものだが、そうした時代に思いをはせる鉄道本が相次いで出版された。
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【映画(DVD)】 テレビ連続ものの原点 あの『24』が帰ってきた
2015年4月11日号あのジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が帰ってきた『24(トゥエンティフォー) リブ・アナザー・デイ』。現在のテレビ連続シリーズのブームをつくったのは、何といってもこのシリーズだ。前に見たことあるなあ、という箇所もあるけれども、スタッフも手慣れたもの。いま目立った新作シリーズもないし、ジャックもさすが体がよく動く。どうせ名優の父親には及ばないのだから演技の道は諦めること。
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【スポーツ・ホビー】 指導者の資質が伝わってくる 松井秀喜が語る野球論
2015年4月4日号松井秀喜氏の『エキストラ・イニングス』は、彼が引退後に初めて語った野球論。巨人入団からこれまでに出会った指導者に受けた影響や日米でのプレーを通じて、彼が大事にしてきた野球を素直に披露している。「僕にとっての自信を端的に説明するなら、自分に有利な材料を必ず探し出すことだ」と不利な相手に立ち向かうときの心構えを教えてくれる。
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【ファッション】 何が日本のファッションを クールによみがえらせるのか
2015年3月28日号最近ユニクロが洗練されたと感じる人は多いはず。シーズンごとにカラーテーマが統一され、サイズやパターンもより進化した気がする。ユニクロ製品の見直しを手掛けたのが『1億人の服のデザイン』の著者、滝沢直己。イッセイミヤケで服作りを学び、独立してからは、大手アパレルなどさまざまな分野で手腕を発揮した人である。
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【料理・食文化】 世界トップのレストランの 最新調理とおもてなし
2015年3月21日号今年の1月から2月にかけて世界で一番人気のコペンハーゲンのレストラン「noma」が、サービススタッフを含め50人以上で東京のホテルへ引っ越してきて話題をさらった。これを機に『進化するレストランNOMA(ノーマ)』という最新刊の翻訳書が出版された。
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【酒・酒文化】 日本酒の将来に新たな希望 若手蔵元たちが目指す理想郷
2015年3月14日号最近、日本酒の中小蔵元の活躍ぶりが国内外で話題になっている。『ものづくりの理想郷』は、そんな酒蔵の一つの取り組みを、経営者自らが語ったものだ。題名に“ものづくり”とあるが、単なる技術を論じたものではない。「品質第一」という声はよく聞くが、実際はコストや効率が優先されがちだ。あくまで美味の追求に徹し、人材育成に注力する。
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Book Reviews オフタイムの楽しみ
【ミステリー】 いい読者でなくても面白い 水面下にある発見を楽しむ
2015年3月7日号道尾秀介の小説には、いつもざらざらしたものが芯にあり、それが苦手であった(例外は『カラスの親指』!)。だから私は道尾秀介のいい読者ではない。しかし『透明カメレオン』は「作家生活10周年記念作品」で、しかも「初めて読者のために書いた小説」だという。そこまで言われると読みたくなる。