記事一覧:Book Reviews 目利きのお気に入り419件
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Book Reviews 目利きのお気に入り
真の地方活性化に欠かせない 複眼視点とマネジャーの心構え
2016年5月28日号高松や福井のお店に勤務していたころには、商店街の再生や駅前再開発事業を目にし、増田寛也さんの『地方消滅』を厳しい顔つきで買い求めるお客さまにも接してきました。地域活性化は本当に可能なのか。東京勤務になった今も、その思いは消えません。
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好きこそものの上手なれ 天職の発見、夢を実現する法
2016年5月21日号「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、はた目からは努力や苦労に見えても本人にとっては娯楽に等しい。人気の経営学者は『「好き嫌い」と才能』で、19人のプロフェッショナルたちにロングインタビューを試み、仕事の最強の論理は「努力の娯楽化」であることを証明します。
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地方再生も経営戦略も分かる物語仕立てのビジネス書
2016年5月14日号作家が書くと知識が乏しい。ビジネス人が書くと面白くない。物語仕立てのビジネス書は本当に難しいのですが、この人はうまい。『そうだ、星を売ろう』は、あの『100円コーラ』シリーズの著者の最新刊で、「日本でいちばん星がきれいな村」長野県阿智村での地域再生の取り組みに材を取った経営戦略物語。
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老いや死に正面から向き合い 「生きる」を考える奮戦記
2016年4月30日号大塚家具の経営騒動では、「親子げんか」の域を出ない報道もありましたが、『「理」と「情」の狭間』は、背景に企業統治やコンプライアンスをめぐる根深い対立があったことを明らかにします。そもそも一橋大学出身で富士銀行に勤めていた娘が入社したのは、その才覚を父自身が高く評価していたからでした。実際、娘は期待に応えて上場会社としての仕組みづくりをけん引します。
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「観光立国」に欠けている生活空間の見直し、文化の継承
2016年4月23日号成長戦略の一つとして「観光立国」が掲げられていますが、根底のところで何かが欠けているのではないか。『国宝消滅』は、『新・観光立国論』に続く辛口提言の最新刊。国宝や重要文化財の補修会社の社長である著者の“本丸”からの提言です。
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埋もれている成功のヒント 「視線転換」「反転」の大切さ
2016年4月16日号最近では世界最強の棋士との勝負で話題になった人工知能。ただ私自身は、既刊書は理系の内容先行で手に取りにくいと感じていました。しかし、『人工知能は私たちを滅ぼすのか』は、ゼロから学ぶにはお薦めの著作です。
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新入社員から中高年まで 世代別「関心事」に応える本
2016年4月9日号明らかに研修中の新入社員とおぼしきグループの姿が散見されるようになりました。彼らに、「まず、これを読んでみて」と薦めたいのが『働く力を君に』です。セブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOの言葉を、その神髄を知り尽くすジャーナリストが構成しています。仕事人としてのメッセージは実に多彩。
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衰退する企業と勝ち残る企業 組織人が培うべき「実践知」
2016年4月2日号今月は、豊富な事例から実践知を培える好著がそろいました。まず一押しが『サイロ・エフェクト』。文化人類学者からフィナンシャル・タイムズ紙に転じたという著者がユニークな視点を導き出しています。
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充実感いっぱいの人生相談 「地元商店街の敵」への新解釈
2016年3月26日号この号が皆さんに届くころには、欠品が解消されているでしょう。それほどの勢いで売れているのが『東芝 不正会計』。毎日新聞論説委員による東芝事件の全容報告です。
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音と触感のマーケティング 触感のサイエンスの新視点
2016年3月19日号日々、私たちは音に囲まれ、音を聞いて「今、ここに」と感じています。何かの音をきっかけにストーリーや思い出が走馬灯のように回転し始めたりする。これを「ブームモーメント」というのだそうです。
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ホワイト企業になるための地に足の着いたマネジメント
2016年3月12日号小さな書店とはいえ福岡にも店ができてスタッフも増え、「ここで働きたい」と言ってもらえるようなホワイト企業になるべく、どうしてもマネジメントの本に手が伸びます。
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無戸籍者問題に深く迫る良作 マイナス金利フェアの目玉
2016年3月5日号日本に1万人はいるといわれる無戸籍者。無戸籍になった理由はさまざまですが、『無戸籍の日本人』の著者が取り上げるのは自身の離婚からも体験した「民法772条(嫡出の推定)」です。たとえDV夫と離婚しても、離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定される。DNA鑑定もある時代に、なぜ772条は見直しが進まないのか。
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ビジネス書コーナーに置きたい世界初の「やさしさ学」講義
2016年2月27日号当初は哲学書のコーナーに置かれ、「もっと早くビジネス書売り場にも置けばよかった」と悔やんだのが『「やさしさ」という技術』。がん専門医による世界初の「やさしさ学」の講義で、人口900万人のスウェーデンで30万部を売るベストセラーになりました。
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キャリアを積んだベテランに格闘してほしい仕事論の好著
2016年2月20日号間もなく「人事の季節」。若い人ではなく40~50代のベテランにこそかみしめてほしい仕事論の好著が相次いでいます。ソニーの経営を10年間担った出井さんの『変わり続ける』は、副題にもある「リポジショニング」がキーワード。人生にはたくさんの岐路がある。それを「二者択一ではなく、新たな仕事の価値観を見つけ、育てる好機と捉えよう」と言います。
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経済学者が究めるグルメ 小説スタイルの日本経済論
2016年2月13日号「軽快な学術的エッセー」という表現が日本語として成立するのかどうかはともかく、『エコノミストの昼ごはん』は経済学の視点でグルメを語る、奥深くも楽しい著作。「世界の思想家トップ100」にも選ばれた経済学者が世界75カ国を食べ歩き、そこから洞察を展開します。ミシュランの星付き店がフランスよりも多い日本。
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不確実な現代を生きるための「無知の知」のあり方を説く
2016年2月6日号ソクラテスは、「無知の知」を唱え、無知の自覚の大切さを説きました。知識があるほど的確に判断できると誰もが思いますが、既知への執着で判断を誤る“知のパラドックス”が生じます。複雑で不確実さが増す現代では、知のパラドックスのリスクは高まり、最優秀な頭脳が集まるウォール街でもリーマンショックを予測できませんでした。
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常識を覆す育児の手引き書 大ヒット編集者による仕事論
2016年1月30日号わが家にも2歳9カ月になる娘がおりますが、子育ては本当に大変。『子育てのパラドックス』を手にしたのもごく自然なことでしたが、従来の常識を覆す内容に目からうろこの連続でした。
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米国次期大統領の課題を検証 世界を理解する基礎テキスト
2016年1月23日号昨年あたりから「フィンテック」という言葉を目にするようになりました。「ITとファイナンスが結合したものらしい」ぐらいの理解でしたが、『FinTech革命』で驚くと同時に納得。「金融を変えるのは銀行ではない」をキーワードに、米ペイパルに象徴される決済会社の動き、シリコンバレーでの新サービスの台頭、メガバンクの対応など、さまざまな角度からフィンテックを解説します。
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度肝を抜かれる迫力の評伝 ヒント満載「速さ」の秘密
2016年1月16日号昨年の年の瀬、米スペースXが、宇宙ロケットの回収試験に成功したとのニュースが飛び込んできました。報道では、ロケットを再利用できれば打ち上げ費用は100分の1(数千万円)に抑えられるとか。スペースXそしてテスラモーターズのオーナーがイーロン・マスク。
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日本人科学者が教える勇気 本質へと突き進む凄まじさ
2016年1月9日号『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』を手にすると、人生の不思議さを感じざるを得ません。練達による講義録と、授業ゲストに迎えた科学者たちとの対談集。