記事一覧:Book Reviews 目利きのお気に入り419件
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起業家、フリーになるための 戦略的な「失敗論」の指南
2016年10月22日号『ソラリーマン』『スクールガール・コンプレックス』などの作品集の他、吉高由里子や指原莉乃など時代のアイコンとなる女優やタレントの写真集を出している写真家の青山裕企さん。筑波大学心理学専攻という異色の学歴を持つ青山さんが、フリーでどのように生きていくかをつづったのが『「写真で食べていく」ための全力授業』。
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自分にはどうせ才能がないと 諦めている人の心に響く言葉
2016年10月15日号五輪報道でも、「才能」か「努力」かがよく話題になっていました。そして『やり抜く力』は、「熱意と努力を継続する力こそが成功の鍵だ」と説きます。心理学者である著者は、多くの成功者の資質を分析。そこから浮かび上がってきたのは、仕事を天職と捉えたり、楽天的であったり、人の役に立ちたいと願ったりする、つまりやり抜く力でした。
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残業や仕事の無駄の改善法 使える日本的な交渉術の要
2016年10月8日号この秋の国会では、「働き方改革」が論戦テーマの一つになりそう。中でも残業の多さに象徴される労働時間の長さや、生産性の低さは私たちにも無関心ではいられない課題です。『職場の問題地図』は、時宜を得た新刊です。残業の多さや仕事の無駄についてのケーススタディーを通じ、上司に職場の本当の実態が伝わっておらず、それで上司も判断を間違えているところに真の課題と改善点があるといいます。
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現代の出会いと悪癖の効用 ユーモアあふれる心の指南書
2016年10月1日号「選択肢が多いことは人を本当に幸福にするのか」。デートアプリで袖にされたコメディアン兼作家は、社会学者の助けを借りながらスマートフォンが恋愛をどう変えているかを探ります。『当世出会い事情』。一昔前は、「ご近所にいる、まあまあ幸せになれる人」と結ばれていた。一方、ある社会調査によれば、オンラインで出会って結婚した人の74%が、「結婚生活は幸福」と答えている。
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ストレスフルな宇宙で磨いた 仕事のスキルの説得力
2016年9月24日号2015年12月から企業にストレスチェックが義務付けられ、ストレス問題は今や重要な経営課題になってきました。『心が折れる職場』が静かに売れています。著者はメンタルヘルスケア研修の草分け。本書はまさに「心が折れる職場」「心が折れやすい人」について理由や背後関係を解説します。
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名プロデューサーの教え 感動的な会話、自己管理術
2016年9月17日号タイトルに「仕事術」とあるものの、べたべたな自己啓発本ではなく、むしろ感動的なエッセーと言った方がよいのが『自分を捨てる仕事術』。スタジオジブリの名プロデューサー鈴木敏夫氏の下で学んだ3年。鈴木氏は、「3年間は、自分を捨てて俺の真似だけをしていろ。どうしても真似できなかったところが君の個性だ」と諭します。
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経営トップの頭の中を理解 アドバイザー役となる良書
2016年9月10日号一社員といえどトップの思考や視野を想像しながら仕事に向き合う。そのためのアドバイザーになってくれる良著が相次いで出ています。『外資系トップの思考力』は、世界でも評価されている10人の日本法人トップの来歴や物の考え方を紹介します。共通するのが、感覚と経験を併せ持ったデータへの直観力、社内外の協力を得るための調整力、そして正確な自己認識力。
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創造のチームマネジメント 仕事がはかどる「休息」の力
2016年9月3日号「トイ・ストーリー」に始まり「アナ雪」、最新作「ファインディング・ドリー」まで数々のヒットCGアニメを制作してきたピクサー・アニメーション・スタジオ。その創業者が、創造のマネジメントを明かしているのが『ピクサー流 創造するちから』です。
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金融行政に富裕層の逃税術 出色のルポルタージュ作品
2016年8月27日号ヒット本には、「これ以上、何を言う必要があるか」というシンプルな書名のものが多いのですが、『即決営業』もしかり。章立ても「営業マンには即決以外の道はない」から始まり、「即決アプローチ」「即決プレゼン」「即決クロージング」、そして「即決営業メソッドを使いこなす心の鍛え方」と続きます。
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「なぜ?」を徹底的に繰り返す 本質に迫るシンプルな方法
2016年8月13日号昨年6月に正式導入された「コーポレートガバナンスコード」。東芝の不正会計事件や大塚家具、セブン&アイなど企業統治に絡む出来事が相次ぐ中で、その構築の必要性をさまざまな角度から解説しているのが『企業の真価を問うグローバル・コーポレートガバナンス』です。
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多数決に翻弄される政治 変容し失われる世界の秩序
2016年8月6日号5階建てのマンションにエレベーターを新設することになり、ある人が提案した。「1階の住人に全ての費用を負担してもらおう」。1階以外の住人の全てが賛成。多数決での決定なので従わざるを得ないのか。『「決め方」の経済学』は、経済学者が社会選択理論をベースに多数決の致命的な欠陥や、ボルダルール、コンドルセルールなどによる意思決定の結果の違いを説きます。
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ビジネス書としても読みたい プロの技が光る池井戸小説
2016年7月30日号池井戸潤さんの新作『陸王』。小説ながら絶対にビジネス書として読みたい著作です。足袋の街・埼玉県行田市。老舗足袋業者「こはぜ屋」は、じり貧で四苦八苦の状態。あるとき社長の宮沢は、長年培ってきた足袋作りのノウハウを生かしたランニングシューズの開発を思い立ちます。
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凄腕マーケターによる入門書 伝説のプログラマーの時間術
2016年7月23日号3号前の本誌の「確率・統計入門」特集で、USJ躍進の背景にあった森岡毅さんの『確率思考の戦略論』が紹介され、八重洲ブックセンターの鈴木さんも本欄で同書を推されていました。ただちょっと難解で、私は同じ森岡さんの前著『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』をまずお薦めしたい。
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SNS活用のマーケティング 効果向上と炎上予防のヒント
2016年7月16日号『感情類語辞典』など、出版業界でもSNSを活用してスマッシュヒットを出す事例が増えてきました。今注目を集めているSNSに画像投稿型のインスタグラムがあります。その活用策を豊富な事例を交えながら解説しているのが『Instagramマーケティング』。既存のSNSに比べて20~30代の女性ユーザーが多く、画像や動画の非言語性を生かして世界に発信できるなどの優れた特徴を指摘。
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目からうろこの偉人の生き方 京都花街のフィールドワーク
2016年7月9日号少年時代に戻ったようなわくわく感を抱かせてくれたのが『ミライの授業』。著者は『僕は君たちに武器を配りたい』の瀧本哲史氏。2015年に全国の中学校で行った特別授業の再録です。授業では20人の偉人の生き方を振り返りながら、人がどうやって未来を築いてきたのかを分かりやすく解説し、「未来をつくる5つの法則」を説きます。この偉人解説で本を閉じられなくなります。
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データを基にしたビジネス めちゃくちゃ面白い確率戦略
2016年7月2日号易しい本ではない。数式もたくさん出てくる。しかし数式を読み飛ばしても、そのめちゃくちゃなまでの面白さにわれを忘れるでしょう。『確率思考の戦略論』は、「数学マーケティング」の実務的な専門書で、著者はUSJの劇的な業績回復に貢献したCMOとアナリスト。
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未来学者による停滞日本批判 ジャーナリズムの構造変化
2016年6月25日号今月はいずれも主役級の面白さ。まず『未来化する社会』は、IoT、AI、ロボティクスなど六つの先端産業が、グローバル化の進行と合わせて社会をどのように変革していくかを説いた著作。著者はヒラリー・クリントン国務長官時代にイノベーション担当上級顧問を務めた未来学者です。
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東京の変化を見詰める都市論 ストーリーに着目した経営論
2016年6月18日号「クール・ジャパン」などクールが盛り上がっておりますが、そもそもなぜ「クール!」と感じるのかを、神経経済学と消費文化の関係で解き明かしているのが『クール』。本書の軸は、「人には地位を求めると同時に、反逆する二つの本能がある」です。その視点を実感できるのが米国の1950年代と90年代の若者行動の対比。50年代には既成の秩序への「反逆者としてのクールさ」が支持されます。
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伝説の技術者、シェフの人生 「人に学ぶ」ことを楽しむ
2016年6月11日号「佐々木正」と聞いて、ピンとくる方はかなりの“電子立国通”。その特異な技術着想から「ロケット」と呼ばれ、日本をエレクトロニクス産業の先陣へと導いたシャープ元副社長です。「佐々木なくしてシャープの隆盛なし、佐々木をなくしてシャープは墜落した」ともいわれました。
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若手経営者の人生観と本選び 昔も今も変わらぬ時間管理の要
2016年6月4日号今回は、既存本とはちょっと風情の異なるブックガイド『新世代CEOの本棚』から。ニューズピックスでの連載を書籍化したもので、森川亮、朝倉祐介、孫泰蔵、佐渡島庸平など10人の若手経営者が、選書を紹介しています。