記事一覧:企業レポート Managerial Analysis145件
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企業レポート Managerial Analysis
商船三井 巨額損失で海運バブルのツケ一掃 “ミニ郵船”化で見えない戦略
2013年4月6日号海運バブルに乗って稼ぎまくった商船三井に、ツケが回ってきた。前期(2013年3月期)、1010億円の事業改革損失を計上することで、過去最悪の1770億円の最終赤字となり、2期連続の赤字が確実となった。同時に、かつてライバル・日本郵船を引き離し同社の強さの象徴でもあったハイリスク・ハイリターン傾向は影を潜め、安定志向を強めつつある。
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宮田孝一(三井住友フィナンシャルグループ社長)インタビュー
2013年3月30日号消費者金融の市場は、競争相手の数が減ってきたことを考えると、「残存者利得」を取れるタイミングになっている。過去は過去だが、今年度以降は、連結で約400億円の利益貢献ができる会社になるというのが、全体の総括だ。SMBCコンシューマーファイナンス(CF)では、地方銀行などのローンを保証する事業も機能し始めている。保証残高は足元で約6400億円だが、今後数年で1兆円に拡大する伸びしろはある。ここでのビジネスチャンスも取っていきたい。
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三井住友フィナンシャルグループ 急成長するアジア市場で鍵握る消費者金融と日本式サービス
2013年3月30日号成長ドライバーのはずだった消費者金融が、大きなルール変更により暗転してから5年余り。嵐が過ぎ去るのをじっと待つ中で、雲間にアジア市場という光明が差し始めた。4000億円という巨額投資が、海外事業にもたらす効果とは一体何か。
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益本康男(クボタ会長兼社長)インタビュー
2013年3月16日号私は、クボタという会社を「誰とでも議論をする会社」にしたいと考えてきたが、まだそうなっていない。過去の成功体験があるので、なかなか変わることができない。だが、この10年の業績を振り返ると、「安定成長なのか、それとも衰退なのか」がはっきりしない。この会社は、時代に合わせて自らの姿を変えて大きくなってきた。現在の社員は、先輩たちが蒔いてくれた種をどう咲かせようかと必死に考えているつもりでも、実際は先輩たちの財産を食いつぶしているだけではないか。
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クボタ 向こう5年間で海外比率を70%へ 農機トップメーカーが描く大構想
2013年3月16日号「食料・水・環境」の分野で独自の地歩を築いたクボタ。国内の水道関連業界では比肩し得る存在はなく、農機では稲作用機械のトップメーカーだ。民需が下がれば官需で支え、官需が下がれば民需で支えてきた。だが、公共事業が冷え込み、国内では将来的な成長が見込めないことから、海外シフトに踏み切った。その先には、老舗メーカーの秘めた野心が見え隠れする。
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武田薬品工業 グローバル化へ驀進する国内製薬最大手の成算と歪み
2013年3月16日号国内製薬最大手の武田薬品工業は2度の大型買収を経て、世界企業へ様変わりした。主力製品の特許切れに苦しむ中での急速なグローバル化は、財務や社員の意識に歪みも生み、一筋縄ではいかない。
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原田泳幸(日本マクドナルドホールディングス会長兼社長兼最高経営責任者(CEO))インタビュー
2013年3月2日号限界なのか、それとも、一時的な失速にすぎないのか。原田社長の頭の中には、メニューなど顧客に見える面では基本に返り、フランチャイズや不動産など裏側の経営資産の部分では大幅に手を入れるという挽回策がある。
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日本マクドナルドホールディングス 9年ぶりの減収減益で戦略を転換 現場の理解進むかが成否の鍵に
2013年3月2日号外食業界の優等生、日本マクドナルドホールディングスに異変が起こっている。2004年に原田泳幸社長(05年から会長を兼任)が就任して以来8年連続の成長を遂げてきたが、9年ぶりに既存店売上高が前年を下回り、売上高は2947億円、営業利益は247億円の減収減益となったのだ。一時的な減速なのか、それとも成長の限界なのか。原田社長の次の一手を探る。
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スカイマーク LCC襲来で戦略大転換 超大型機で国際線進出の賭け
2013年1月12日号これまで低価格を武器に成長してきた新興航空会社のスカイマークだが、国内線にLCC(格安航空会社)が誕生したことで岐路に立たされている。成長を目指して打ち出したのは、世界最大の旅客機エアバス380を使った国際線への進出だ。さらに、国内線でも機材の大型化に踏み切る。巨額の資金を投じる大勝負ははたして吉と出るのか。
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古森重隆(富士フイルムホールディングス代表取締役会長)インタビュー
2013年1月12日号写真フィルムの技術を基にどこまで多角化するかという経営努力が、結果的にコダックと違ったのだろう。デジタル化の取り組みでも、われわれはデジカメのレンズやセンサー、プリントするミニラボまで自社開発した。一方、コダックはデジタルカンパニーを掲げながら、OEMで腰かけ対応をした。
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富士フイルムホールディングス 写真フィルム軸に業態転換 新事業を生んだ“技術の棚卸し”
2013年1月12日号デジタルカメラにスマートフォン。写真撮影で見かけなくなったのが写真フィルムだ。2012年1月、かつて名門企業だった米イーストマン・コダックが経営破綻した。一方、富士フイルムホールディングスは医薬品や化粧品といった異業種に積極的に進出し成長を続けている。両社を分けたのはどこか。主力製品が市場から消えるとき、企業はどう生き残ればよいのか。
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西久保愼一(スカイマーク社長)インタビュー
2013年1月12日号まず、大前提としてわれわれの最大の目的は利益の最大化で、手段の一つとして低価格がある。一定の企業規模になったので、2年前から上値を探ってきた。そこにLCCが参入してきてカウンターパンチを食らい収益が落ちた。
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ボブ・マクドナルド(P&G会長、社長兼CEO)インタビュー
2012年12月15日号P&Gの強さの秘訣は、第一に社員の質が高いこと。世界で最も優秀な人材を採用している自負がある。昨年は採用枠5000人に対して100万人以上の応募があった。倍率は非常に高い。第二にイノベーションに重点を置いた経営であること。研究・開発に年間20億ドル(約1640億円)、市場調査・消費者理解には4億ドル(約328億円)を投資している。これら多額の投資があるから競合他社よりも性能、品質面で優れた商品を開発できる。
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【Column】 外資幹部に多い元社員 人材輩出会社となる理由
2012年12月15日号米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフリー・イメルトCEO、米ボーイングのジェームズ・マックナーニCEO、日本に目を転じるとアマゾン ジャパンのジャスパー・チャン社長、日本マクドナルドの宮下建治取締役上席執行役員。彼らはいずれもP&G出身者だ。
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P&G 超優良の時価総額16兆円企業 成熟市場でも躍進する強さの秘密
2012年12月15日号日用品・化粧品のトップメーカーである米P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は株式時価総額約16兆円。この巨大企業は、なぜ売上高の安定成長と高い利益率を維持できているのか。強さのカギと成長への課題に迫った。
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エイスース 【Column】アスースではありません! 長年の読み方論争に決着
2012年12月1日号「ASUS」という社名はなんと読むか。日本では主に「アスース」、欧米では「エィスス」として親しまれてきたが、今年9月、創業22年にして初めて、社名の読み方を全世界で統一するとの発表があった。これからは「エイスース」が正しい呼称になる。
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施 崇棠(エイスース会長)インタビュー
2012年12月1日号今、世界のパソコン産業は大きな時代の転換点を迎えている。もはやユーザーを自宅やオフィスにあるパソコンに縛り付けることはなく、誰もが、いつ、どこでも情報にアクセスできるクラウドの時代に突入している。これは私たちにとって大きなチャンスだ。
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エイスース 独創的な端末を次々と生み出す台湾パソコン大手“変身”への野望
2012年12月1日号パソコン市場が縮小する中で、台湾のパソコン大手のエイスースが注目を集めている。わずか10年前までは部品メーカーにすぎなかったが、水面下で設計技術やデザイン力を磨き続け、近年はユニークなノートパソコンを相次いで発表。米グーグルと開発したタブレット「NEXUS 7」のヒットを追い風に、日本市場でのシェア拡大も視野に入ってきた。
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ヤマトホールディングス サービス進化で独り勝ちも 宅配便市場に新たなライバル
2012年11月24日号宅配便市場でヤマト運輸の強さが際立っている。最大のライバルだった佐川急便は、シェアこそ二分するも利益が伸びていない。だが、サービス進化と付加価値戦略で独走するヤマトに、思わぬ新たな敵の存在が浮上している。それは上客だったはずのアマゾンや楽天など巨大通販会社だ。独走が続く宅配のガリバー、ヤマトの最前線を追った。
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木川 眞(ヤマトホールディングス社長)インタビュー
2012年11月24日号現在、当社の取り扱いで大きく伸びているのはインターネット通販の荷物で、年率2桁の伸びを維持している。この分野での受注は成功しているといえる。ヤマトは運ぶだけの機能で価格競争はせずに、グループにある機能を一緒に提供して、お客さんの物流コストをトータルで下げる提案をしてきた。通販会社に対してもいかに付加価値をつけるかで勝負している。