記事一覧:人事天命352件
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【日興アセットマネジメント】 野村元副社長が新天地で目指す 「真のグローバル・ハウス」
2013年7月20日号野村ホールディングス元副社長兼COOの柴田拓美氏(60歳)が、7月1日付で投資信託運用会社・日興アセットマネジメント(日興AM)の会長に就任した。柴田氏といえば、豊富な海外経験を生かし、野村COOとして2008年のリーマン・ブラザーズのアジア、欧州部門買収を指揮。その後は成果主義の導入など、野村の“グローバル化”を進めてきた人物。
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【金融庁】 「豪腕」畑中長官の異例の留任で 地銀が震え上がる理由
2013年7月13日号金融界から「豪腕」と恐れられる人物が、金融庁長官を続投することが決まった。畑中龍太郎氏(60歳)だ。長官が在任3年目に入るのは、2004年から07年まで務めた五味廣文氏以来であり、霞が関では異例の長期政権に突入する。
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【ワタミ】 渡辺会長の立候補を機に委員会設置 なるかブラック企業の汚名返上
2013年7月6日号ブラック企業。劣悪な環境で社員を働かせる企業のことを、いつしかそう呼ぶようになった。昨今、ブラック企業といえば、ワタミの名前が挙がることが多い。2013年5月に創業者の渡辺美樹会長(53歳)が自民党の公認を受け夏の参議院選挙に立候補することを発表すると、批判がさらに集中した。そこで、ワタミ自身が改革に乗り出した。6月に「第三者による検討委員会(仮称)」の立ち上げを発表したのだ。委員会には弁護士などが参加し法令順守の有無などを調査する予定だ。
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【日立製作所】 明確な課題を与えられた ポスト中西体制の後継者候補3人
2013年6月29日号日立製作所が丸一日をかけて、各事業のこの1年の戦略を説明する「Hitachi IR Day」が6月13日に開催され、登壇者の中でも最初の3人に注目が集まった。4月1日付の人事で中西宏明社長(67歳)から各自、明確なミッションを与えられており、発表内容と目標達成の成否が、後継者指名を左右するとみられたからだ。
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【ミクシィ】 30歳新社長の手腕にかかる 「脱SNS」のビジネス展開
2013年6月22日号業績低迷を受け、国内老舗のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を展開するミクシィが大きく変わる。6月25日に、創業者の笠原健治社長(37歳)が会長に退き、朝倉祐介・執行役員経営企画室長(30歳)が社長に就任するのだ。朝倉氏は異色の経歴を持つ。中学卒業後に競馬の騎手を目指してオーストラリアに渡るものの断念。東京大学法学部に進み、マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントを務め、ITベンチャー企業の社長を経験している。
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【戸田建設】 脱創業家は実現するか 業績不振が改革促す可能性も
2013年6月15日号2期連続赤字の責任を取り、戸田建設の加藤久郎会長と井上舜三社長が6月で退任、今井雅則副社長(60歳)がトップに昇格する。同社は10年前に加藤氏が創業家以外で初めて社長に就任した、典型的な同族経営。加藤氏以降、創業家以外の社長が3人続くが、脱創業家の流れなのかというと、まったくそうではない。
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【日本郵政】 政府の不興を買った末のトップ交代劇 視線集まる民営化委員長の後任
2013年6月8日号日本郵政の社長に、元東芝会長で政府の郵政民営化委員会の委員長を務める、西室泰三氏(77歳)が就くことが決まった。昨年12月に就任したばかりの坂篤郎社長は、わずか半年で更迭される格好だ。ただ、政権交代直前の間隙を突いたようなトップ交代を、「許し難い」(菅義偉官房長官)として、政府の不興を買うことを読み切れなかった、思慮の浅さが招いた結果ともいえる。
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【明治安田生命保険】 三つの改革を断行してきた 異色の経歴の新トップ
2013年6月1日号7年半ぶりに明治安田生命保険のトップが交代する。次期社長に昇格するのは、根岸秋男常務執行役(54歳)。11人抜きでトップに就任する根岸氏は、保険の商品設計を行うアクチュアリー(保険数理人)出身で、生保としては珍しい。
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【マツダ】 後継候補すべてが“昇格” 新社長サポート体制が続く
2013年5月25日号4年半ぶりにマツダのトップ交代が行われる。6月末付で、山内孝会長兼社長兼最高経営責任者(CEO。68歳)が社長職を退き、後任に小飼雅道専務執行役員(58歳)が社長兼CEOへ昇格する。2013年3月期決算で5期ぶりの最終黒字となったタイミングで、「構造改革に一定のめどがついた。(通期黒字が見えた)昨年10月の中間決算発表時には、交代を心に決めていた」(山内会長)という。
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【スクウェア・エニックス・ホールディングス】 業績悪化で引責辞任しても 和田氏院政観測が根強い理由
2013年5月18日号業績悪化の責任を取って6月に社長を辞任するスクウェア・エニックス・ホールディングスの和田洋一社長の処遇に注目が集まっている。和田氏は、「経営には口を出さない」と明言する一方で、「社員としてお返しする」として、会社にとどまる考えを示しているだけに、“院政観測”が根強いのだ。後任の社長となる松田洋祐専務は経理財務畑で、取締役から代表権のある専務になったのは2013年3月になってからだ。松田氏の役割は、「構造改革に尽きる」(業界関係者)とみられリリーフ色が濃厚だ。
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【ホンダ】 伊東社長、任期は後半戦へ 後継者選びが本格化
2013年5月4日号この6月で伊東孝紳・ホンダ社長(59歳)の在任期間は丸4年となる。先代、先々代社長の在任期間がそれぞれ6年、5年であったことから判断すると、伊東社長の任期は折り返し地点を越えたとみていい。4月、伊東社長は、リーマンショック後の“非常事態”として兼任していた四輪事業本部長の座を岩村哲夫副社長に譲った。任期後半戦に入り、後継者選びが本格化する。
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【シャープ】 社内結束に奔走する“金庫番” 経営再建のキーマンに
2013年4月20日号経営不振に揺らぐ家電メーカー、シャープが4月1日に組織変更を実施。経営再建の“本丸”となる構造改革実行本部のトップに、大西徹夫代表取締役専務(58歳)が就任した。5月の連休明けには、主力銀行のみずほコーポレート銀行、三菱東京UFJ銀行より派遣されてくる役員2人を受け入れて、経営再建に真正面から臨む。
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【ローソン】 COOに3人が就任して見えてきた“ポスト新浪”人事の行方
2013年4月13日号ファミリーマート、サークルKサンクスなどの大手コンビニエンスストアの社長が今年立て続けに交代する中、注目を集めているのが、業界2位であるローソンのトップ人事の行方だ。新浪剛史社長(54歳)の後継候補の筆頭は、玉塚元一副社長・最高執行責任者(COO)(50歳)。ローソンは今年3月1日、新浪社長が担当していた海外事業を統括する海外事業グループ最高経営責任者(CEO)を玉塚副社長に委譲。国内外のコンビニ事業は玉塚副社長がCEOとなった。これにより、グループ全体のCEOは新浪社長、COOは玉塚副社長という二頭体制になった。
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【日本商工会議所】 “異例ずくめ”の大物起用で 政府への発言力は強まるか
2013年4月6日号この3月14日、日本商工会議所の第19代会頭に、新日鐵住金(旧新日本製鐵)の社長と会長を歴任した三村明夫取締役相談役が内定した。産業界で、今回の人事が“異例ずくめ”と言われるのには理由がある。三村氏は、日商の会頭になるために必要とされてきた副会頭の経験を持たない。加えて、東京商工会議所の常任顧問からの登用となること。さらには、6月末で新日鐵住金の取締役を退任するので、11月21日の就任時点では経営を退いた“相談役”であり、73歳と高齢であることなどだ。
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【ルネサスエレクトロニクス】 ショートリリーフは元工場長 決め手は「事業の色がない」
2013年3月30日号経営不振が続く半導体大手、ルネサスエレクトロニクスの社長が2月22日に急遽交代した。生産本部長を務めていた取締役執行役員の鶴丸哲哉氏(58歳)が昇格し、社長の赤尾泰氏(58歳)は代表権のない取締役に退いた。ルネサスは9月までに産業革新機構や民間企業8社から計1500億円の出資を受ける。革新機構は出資後に新社長を送り込む方針で、鶴丸氏は“ショートリリーフ”となる見込みだ。革新機構は人材紹介会社を通じて次期社長の絞り込みを進めており、有力候補に外国人経営者も浮上しているという。
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【資生堂】 社長退任の裏に経営陣の軋轢 前田会長に求められる真の改革
2013年3月23日号資生堂の経営体制が揺らいでいる。末川久幸社長が就任からわずか2年で退任し、前田新造会長(65歳)が4月1日から社長を兼務する異例の人事を発表した。末川氏の退任理由は「健康上の問題」だというが、病名は発表しておらず、会見でも普通に受け答えしており額面通りには受け取れない。自ら退任を申し出たという経緯についても、社長室に金色のナタを飾り、「改革の大ナタを振るう」と声を張り上げていたことから考えると違和感がある。
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【昭和シェル石油】 香藤会長が新設CEOに就任 太陽電池事業の黒字化焦点
2013年3月16日号昭和シェル石油が3月、グループCEO(最高経営責任者)とCOO(最高執行責任者)の職を新たに設け、香藤繁常会長(65歳)がCEOに就任する。香藤氏は取締役会議長として会長を兼務するが、社長職はなくし、現職の新井純社長はCOOに就任する。香藤氏が今後のグループ経営の全般を統括することを明確にした形だ。
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【丸紅】 純利益2000億円で朝田氏勇退 國分氏が次期社長に躍り出た理由
2013年3月9日号今期で在任5年目を終える丸紅の朝田照男社長(64歳)の後任に、エネルギー担当役員の國分文也副社長(60歳)が昇格する。丸紅は今期、初の純利益2000億円を達成し、2期連続で過去最高益更新を見込む。他商社が資源価格の下落などに苦しむ中、昨年5月に約2900億円で米国穀物大手ガビロンの買収を決めるなど、好調ぶりが際立っている。
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【全日本空輸(ANA)】 持ち株会社制への移行に伴い 異例の長期政権観測が浮上
2013年3月2日号この4月1日で、就任から丸4年となる全日本空輸(ANA)の伊東信一郎社長(62歳)。同社の慣例に照らし合わせると、2期4年をもって任期満了となる。後継の最有力候補とされているのは、片野坂真哉専務(57歳)である。人事部長や営業推進本部長などの要職を歴任し、早くから社内で「次期社長」と目されてきた。もう一人、候補として挙がっているのが篠辺修副社長(60歳)だ。整備出身ながら副社長まで上り詰めた異色の経歴の持ち主で、現在は伊東社長の右腕的存在だ。
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【りそなホールディングス】 将来像の一大選択で試される 大本命のリーダーシップと交渉力
2013年2月23日号満を持してトップの座に就く大本命は、いきなり難しい選択を迫られることになりそうだ。りそなホールディングス(HD)の社長に東和浩副社長が4月1日付で昇格する。同時に傘下の主力銀行であるりそな銀行の社長も兼務する予定だ。東氏は、実質国有化後のりそなの改革を牽引し、昨年11月に急逝した細谷英二前会長の信頼が厚かったとされる大本命。財務畑が長く、金融当局との交渉など、公的資金返済の実務面を任されていた。