記事一覧:金融市場 異論百出417件
-
金融市場 異論百出
世界中で注目度急上昇の政策 「ヘリコプターマネー」とは何か
2016年5月14日号「中央銀行は通貨を人々にばらまくヘリコプターマネーを実施することもできる」。金融政策は効果がないという批判が最近あまりに多いため、3月に欧州中央銀行(ECB)のピーター・プラート専務理事はそう発言した。
-
金融市場 異論百出
メガバンクが日銀に異例の苦言 日欧でマイナス金利に非難の声
2016年4月30日号大手銀行の経営者が日本銀行に苦言を呈するのは異例──。メディアは盛んに報じた。4月14日、三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長が、日銀のマイナス金利政策は家計や企業の「懸念を増大させている」と言及したからだ。
-
金融市場 異論百出
EU離脱機運が高まる英国で カレーを通じて知る多文化主義
2016年4月23日号「チキンティッカ・マサラは今や英国の真の国民食だ」。2001年、ロビン・クック英外務大臣(当時)は講演でそう語った。チキンティッカ・マサラとは、香辛料に浸した鶏肉を釜で焼いた「チキンティッカ」に、トマトとヨーグルトをベースにした「マサラソース」をかけたカレー料理のことだ。
-
金融市場 異論百出
世界の政治経済を読み解く エイプリルフールのジョーク
2016年4月16日号エイプリルフールのジョークには、その年の世相が顕著に表れる。4月1日、英国では多くのメディアが、英国(Britain)の欧州連合(EU)離脱(Exit)を意味する「Brexit」をネタにした虚偽の記事を出した。
-
金融市場 異論百出
マイナス金利はありかなしか “先輩国”スウェーデンでも紛糾
2016年4月9日号日本銀行がマイナス金利政策の導入を決定してから2カ月が経過した。最近、金融市場参加者が集まる会合に数回出たが、いずれの場でもこの政策導入を決めた日銀への批判はいまだに鳴りやんでいなかった。
-
金融市場 異論百出
日銀のインフレ2%目標は 中長期的目標にシフトすべき時
2016年4月2日号黒田東彦総裁をはじめとする日本銀行幹部は、マイナス金利政策は日本経済にとって有効であり、その金利を今後引き下げる可能性があることを最近たびたび示唆している。
-
金融市場 異論百出
錬金術師から“薬剤師”へ 神通力が落ちた世界の中央銀行
2016年3月26日号『錬金術師たち』(The Alchemists)。ニール・アーウィン氏が2013年に著したこの本は、中央銀行関係者の間で大きな話題となった。ベン・バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)前議長、ジャン=クロード・トリシェ欧州中央銀行(ECB)前総裁、マーヴィン・キング・イングランド銀行前総裁が、金融危機後に巨額資金供給でパニックを鎮めた経緯、内幕が描写されていたからだ。
-
金融市場 異論百出
「一物一価の法則」はもう古い? 刻一刻と価格が動く世界の到来
2016年3月19日号米サンディエゴのパブ、ティプシークロウは、ビールの価格が銘柄別に客の需要によって刻々と変化するシステムを導入している。店内の大スクリーンに、まるで株価か為替のように、ビールの現在の価格と変化率が表示されている。人気のあるビールは価格が上がるが、客はそれを見ながら「安いからこっちにしてみようか」などと考えながら注文する。
-
金融市場 異論百出
少子高齢社会で不可欠な存在へ 台湾を支える外国人労働者たち
2016年3月12日号「台湾の駅弁はうまい」という話を聞いたので、先日台湾・台北市に行った際、同市最大のターミナル駅である台北駅に行ってみた。そこで有名な「台鉄弁当本舗」で「八角排骨弁当」を買ってみた。白いご飯の上に、キャベツ、漬物、味付け卵が載っていて、さらにその上に大きな排骨(骨付きばら肉)が置かれている。
-
金融市場 異論百出
戦争末期と重なる日銀徹底抗戦 黒田総裁が狙うは「一撃講和」か
2016年3月5日号「ぜひやれと言われれば、初め半年や1年はずいぶん暴れてご覧に入れます。しかし、2年、3年となっては、まったく確信は持てません」。1941年、近衛文麿首相から日米開戦の見通しを問われた山本五十六・連合艦隊司令長官は、そう答えた。
-
金融市場 異論百出
市場に流布する「為替介入」説 当局が実現困難な二つの理由
2016年2月27日号日本銀行がマイナス金利政策を導入した動機の一つは、1ドル=115円を超す円高を食い止めることにあったと思われる。12月の「企業短期経済観測調査」(短観)で集計された2015年度における大企業の想定為替レートは119.40円だ。110円台前半かそれ以上の円高が続いて、春闘の賃上げ率が失望に終わることを日銀は恐れたのだろう。
-
金融市場 異論百出
市場関係者に聞くマイナス金利 浮かび上がる二つの懐疑的視点
2016年2月20日号日本銀行がマイナス金利政策の導入を決定した1月29日以降、それに関する見解をたくさんの金融市場関係者から聞いた。その多くが、日銀の今の姿勢に懐疑的だった。第一に、今回の決定はサプライズ重視故に、金融機関や機関投資家の実務面の問題を軽視し過ぎているように思われる。
-
金融市場 異論百出
これから預金金利はどうなるか マイナス金利“先輩”欧州の実例
2016年2月13日号日本銀行は金融機関が日銀に預ける超過準備(法定基準を超えて日銀に預けている資金)の一部に、マイナス金利を適用する政策を決定した。ユーロ圏、スイス、デンマーク、スウェーデンでも中央銀行が超過準備にマイナス金利を課す政策を行っている。先行事例である欧州では預金金利はどうなっているのだろうか。
-
金融市場 異論百出
世界最高峰の高尚な“お笑い”も FOMC激動の1年が明らかに
2016年2月6日号笑いの数は222回。これは先日公開された、1605ページに及ぶ2010年の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に記された「Laughter(笑)」の回数である。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者が数えた。
-
金融市場 異論百出
預金に金利を課したらどうなる 個人への“ムチ”は消費に効くか
2016年1月30日号通常とは逆に、お金を預けると金利を取られてしまう。欧州では、そんなマイナス金利政策がユーロ圏、デンマーク、スウェーデン、スイスで導入されている。しかし、ほとんどの個人預金はマイナス金利になっていない。預金者の反乱を恐れる銀行経営者が多いためだ。
-
金融市場 異論百出
日本一ラーメン店の経営戦略 「地方創生」のヒントここにあり
2016年1月23日号ラーメンを外食で最も食べている県庁所在地はどこかご存じだろうか。家計調査(総務省)における県庁所在地の1世帯当たり外食ラーメン支出額ランキング(2012~14年平均)を見ると、1位は山形市の年間1万3400円である。ちなみに全国平均は5500円だ。
-
金融市場 異論百出
キャッシュレス化の急先鋒 北欧では「現金」消失議論まで
2016年1月16日号経済のキャッシュレス化によって、銀行が窓口での現金取り扱いを停止してしまう──。日本では当面考えにくい話だが、北欧ではすでに現実のものとなりつつある。ノルウェーでは、消費者の現金決済比率はたった6%だ(米国は47%)。残りは、クレジットカード、デビットカード、モバイル決済などの電子決済である。
-
金融市場 異論百出
日銀の補完措置に透けて見える 異次元緩和「第2フェーズ」の感
2016年1月9日号「バズーカ砲の砲弾がなくて撃てなかったのか。あるいは、そもそも撃つ気はなかったのか」2015年12月18日、日本銀行は買い入れ対象である国債の平均残存期間の延長や、「設備・人材投資に積極的に取り組んでいる企業」の株式を対象とする上場投資信託(ETF)を年間3000億円買い入れることなどを決定した。
-
金融市場 異論百出
10年で住宅価格が96%も高騰 バブル警戒警報が鳴るロンドン
2015年12月26日号2015年10月の英国・ロンドンの平均住宅価格は、10年前に比べ96%も上昇した(英国統計局)。激しい高騰だが、最近は上昇ペースに鈍化が見られるようになった。
-
金融市場 異論百出
「スーパーマリオ」が一転“怪物” ドラギECB総裁誤算のなぜ
2015年12月19日号「マリオ・グリンチがサンタ・ラリーをめちゃくちゃにした」。英国・ロンドンの金融街で配られているフリーペーパー「CITY A.M.」は、12月4日の1面でそう報じた。マリオ・ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁をグリンチに模した合成写真を掲載し、やゆしたのだ。