記事一覧:金融市場 異論百出417件
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金融市場 異論百出
英国ロンドン金融街シティが 人民元切り上げ要求しない理由
2012年4月14日号「人民元の水準は均衡レートに近づいたかもしれない」。温家宝首相や中国高官のそういった発言の最大の意図は、人民元切り上げを要求し続ける米国に対する牽制にある。しかし、それだけではない。
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金融市場 異論百出
商業銀行の利ザヤは3%超え 中国で高まる“儲け過ぎ”批判
2012年4月7日号現在上海に出張しているが、銀行の「儲け過ぎ」に対する批判があちこちで見受けられる。「理財週報」3月12日号は、「大銀行家の金数え」という特集記事を掲載した。「チャイナ・ビジネス・フォーカス」誌4月号のカバーストーリーは、「急増する銀行利益」である。
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金融市場 異論百出
景気回復でも追加緩和の可能性 FRBが目論む不胎化の問題点
2012年3月31日号米国経済の回復は続いているが、「ワシントンポスト」「ABCニュース」の3月世論調査ではオバマ大統領の支持率は46%へと下落した(2月は50%)。「オバマの経済政策を支持する」と答えた人は、2月の44%から、3月は38%へと急落した。
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金融市場 異論百出
3月会合は国債購入増額見送り 日銀の方針変更点を再整理する
2012年3月24日号「日銀は本当に変わったのか?」金融市場参加者の間で最近よく話題になる議論である。2月の金融政策決定会合で、日銀は事実上のインフレ目標といえる「中長期的な物価安定の目途」を採用し、資産買入等基金の国債買い入れ枠を10兆円増額した。
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金融市場 異論百出
成長率引き下げでも中国は多様 日本と異なる20代の消費事情
2012年3月17日号中国の温家宝首相は3月5日の全国人民代表大会で、成長率目標を昨年までの8%から7.5%に引き下げると表明した。中国の労働年齢人口の伸び率は大幅に鈍化しており、2015年以降はマイナスになる。成長率を無理に高く維持するとインフレが激しくなる。
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金融市場 異論百出
政治統合機運で高まる独立志向 スコットランドを阻む大きな壁
2012年3月10日号ロンドン・オリンピックは7月27日から始まる。先日、出張でロンドンに行ったが、開幕まであと5ヵ月というのに、街は全く盛り上がっていなかった。シティの金融街で聞くと、むしろ、観光客が増えて混雑する、道路が渋滞する、といったネガティブな要因を挙げる人が多かった。
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金融市場 異論百出
評価を上げるポルトガル 高まる“ギリシャ人異質論”
2012年3月3日号2月17日、パリのフランス銀行(中央銀行)本店前に長い行列ができた。旧フラン紙幣のユーロ紙幣への交換が終了する日だったからである。同紙幣の法的通用力はその日をもって消滅した。いまさらユーロをやめてフランに戻ることを望む声は街の中では多くない。
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金融市場 異論百出
唐突感ある日銀の追加緩和 銀行の収益悪化を招く恐れも
2012年2月25日号日銀は2月14日の金融政策決定会合で、資産買入等基金による国債の買い入れ枠を10兆円拡大し、同時に従来の「中長期的な物価安定の理解」の名称を「中長期的な物価安定の目途」に変更した。
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金融市場 異論百出
7年ぶりの「覆面介入」が判明 邦銀のドル調達コストは低下
2012年2月18日号2月7日に財務省は、昨年10~12月の市場介入の詳細を公表した。10月31日に8兆0722億円の介入が実施されたほかに、11月1~4日に計1兆0195億円の「覆面介入」が行われていたことが明らかになった。
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金融市場 異論百出
ゼロ金利は14年末まで続かない FRB金利予想の「正しい見方」
2012年2月11日号FRBは1月25日、政策金利であるフェデラルファンド金利誘導目標の先行きの予想を公開した。声明文では「経済環境は異例に低いFF金利の水準が、少なくとも2014年遅くまで続くことを保証するだろう」と説明された。
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金融市場 異論百出
上海は住宅投資抑制を継続 “龍”年の春節にわく中国
2012年2月4日号春節(旧正月)前後の上海に行った。中国の人びとにとっては、1月22日(日)は本当の大晦日であり、銀行の最終営業日だった21日(土)に挨拶に行ったら、「今年もお世話になりました」と言われた。日本から行くと、不思議な感覚になる。
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金融市場 異論百出
フラン高でも好決算を達成した スイス時計業界のブランド力
2012年1月28日号「破滅的な通貨の状況による利幅への巨大な圧力があったにもかかわらず、営業利益と純利益は良好な結果となる見通しである」これは1月11日に発表された、スイスの時計メーカー、スウォッチの2011年の販売実績の説明文である。
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金融市場 異論百出
雇用改善でも追加緩和を検討 住宅市場の低迷に焦るFRB
2012年1月21日号12月の米雇用統計は顕著な改善を示した。しかし、その発表直後にダドリー・ニューヨーク連銀総裁は、「追加緩和策の導入を検討し続けることは適切だと私は信じている」と述べた。FRB幹部は新年に入ってから、住宅市場の改善が米経済復活のカギとのキャンペーンを活発化させている。
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金融市場 異論百出
ユーロ維持には財政統合が必要 市場の要求速度に応えられるか
2012年1月14日号12月に来日していたフランスの「レギュラシオン理論」の旗手、経済学者ロベール・ボワイエ教授に、早稲田の藤原書店でユーロについて聞くことができた。「フランスの指導者層にユーロ維持に対する疑念は生じていないのか」と質問したところ、非常に興味深い答えが聞かれた。
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金融市場 異論百出
ユーロ危機で中国依存高まる 欧州小売り業界の対応に学ぶ
2012年1月7日号中国人旅行者の購買力は世界の主要都市でますます注目されている。特に、ユーロ危機で消費に影が差している欧州の小売り業界にとって、中国人買い物客を取り込めるか否かは、彼らの業績に決定的な影響を与えている。
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金融市場 異論百出
「マラドーナ理論」を模索する米国 次回のFOMCに残された課題
2011年12月24日号「偉大なアルゼンチンのサッカー選手、マラドーナが、1986年6月のワールドカップ・イングランド戦で見せた2度目のゴールは、金利の現代理論における“期待の力”を示唆したものだった」。イングランド銀行のキング総裁は2005年5月の演説でそう語った。
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金融市場 異論百出
市場予想を上回った介入規模 「覆面介入」に求められる大義
2011年12月17日号財務省は11月末、10月28日~11月28日の外為市場介入の合計額を発表した。おおかたの市場予想を上回る9兆0916億円だった。