記事一覧:世界遺産を撮る210件
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世界遺産を撮る
リラ修道院(RILA MONASTERY)
2018年1月27日号ブルガリアの首都ソフィア近郊にあるリラ修道院を訪れたのは2001年春のことだ。当日はひどい雨で山道はぬかるみ、大型バスに揺られながら、ゆっくりと進んだ。
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白川郷・五箇山の合掌造り集落(HISTORIC VILLAGES OF SHIRAKAWA-GO AND GOKAYAMA)
2018年1月20日号日本に21カ所ある世界遺産の中でも、私が愛してやまないのが白川郷である。とても日本的な、土着の民俗らしさが溢れているからだ。
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グレート・バリア・リーフ(GREAT BARRIER REEF)
2018年1月13日号20年前、初めてオーストラリアを訪れたときのことは今でも鮮明に覚えている。シドニー市内へ行く道はでこぼこで、街灯もまばら。道端の食堂の食器は重くて分厚かった。洗練された大都会である東京と比べると、シドニーは「ずいぶん田舎だなあ」と率直に思ったのだった。
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サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地(PROTECTIVE TOWN OF SAN MIGUEL AND THE SANCTUARY OF JESUS NAZARENO DE ATOTONILCO)
2017年12月30日号メキシコにはこんな例え話がある。「あなたが強盗に遭わなくても、あなたの知り合いは必ず遭っている」──。確かに、街中で流しのタクシーに乗ると、運転手が携帯メールで強盗に知らせて、道中で襲い掛かってくるような事件が後を絶たないという。
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トリニダードとロス・インヘニオス渓谷(TRINIDAD AND THE VALLEY DE LOS INGENIOS)
2017年12月23日号キューバ中央部の町トリニダードは、かつて砂糖取引で栄華を誇った時代をしのばせる風景が魅力的だ。そうしたレトロな町並みと、物価の安さに感銘を受けた旅だった。道端で売っているアイスキャンデーの価格は1960年代の中国の3分の1程度、日本円で言うなら数円だ。
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ケニアグレート・リフト・バレーの湖群の生態系(KENYA LAKE SYSTEM IN THE GREAT RIFT VALLEY)
2017年12月16日号地殻変動によって形成されたアフリカ大陸の巨大な裂け目、「グレート・リフト・バレー」にあるナクル湖は、世界有数のフラミンゴの群生地として知られている。旧友のつてを頼りにケニアの首都ナイロビまで飛び、そこから車でレイク・ナクル国立公園へ向かった。
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ドロットニングホルムの王領地(ROYAL DOMAIN OF DROTTNINGHOLM)
2017年12月9日号1998年冬、初めて北欧に向かう飛行機の中で、ある致命的なミスに気付いた。冬の北欧の日照時間は極端に短く、シャッターチャンスは非常に少ないということだ。せっかく東京から遠路はるばる飛んだのに、太陽が昇らない極夜の毎日が続いた。
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イビサ、生物多様性と文化(IBIZA, BIODIVERSITY AND CULTURE)
2017年12月2日号イビサ島へ出発する前に大量の資料を読んだ。1654年にイビサ島が開発された当初の名称は“Island of Bes”だったそうだ。Besとはダンスと音楽を通じて神に礼拝する「半神半人」を意味する。そこからイビサ島は「ダンスと音楽の天国」として世界中から観光客が押し寄せる島になった。
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ヴァレッタ市街(CITY OF VALLETTA)
2017年11月25日号地中海に浮かぶ島国のマルタは沖縄本島の4分の1程度の面積で、人口は40万人余りの「ミニ国家」だ。しかしその首都ヴァレッタは、歴史的にも地理的にも非常に重要な都市として「地中海の心臓」と称される。
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ブリュッセルのグラン-プラス(LA GRAND-PLACE, BRUSSELS)
2017年11月18日号ベルギーといえばチョコレートである。グラン-プラスに着いて早速、人気のゴディバやレオニダスに向かった。ベルギー人はキロ単位でチョコを買う。価格も手頃で種類も豊富なことからも、チョコは彼らの日常必需品であることがよく分かる。
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ブハラ歴史地区(HISTORIC CENTRE OF BUKHARA)
2017年11月11日号トルコ航空は東京~イスタンブール間の往復航空券を購入すると、プラス1万円程度でトルコともう一つ他の国の往復航空券を買える。そのことを知った私は2001年、ギリシャ、イラン、ウズベキスタンの3カ国に向かった。
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ダンブッラの黄金寺院(GOLDEN TEMPLE OF DAMBULLA)
2017年11月4日号2009年5月18日、スリランカ政府は反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ」の指導者を撃ち殺し、内戦終結を宣言した。しかし10年3月、私が現地に入ったとき、至る所に銃を持つ兵士の姿があり、内戦の痕跡が生々しく残っていた。
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カトマンズの谷(KATHMANDU VALLEY)
2017年10月28日号ネパールの首都であるカトマンズ、それとパタン、バクタプルという三つの市の間に位置するカトマンズ渓谷。その朝は、街の至る所に祭られている仏像に祈りをささげることから始まる。
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マカオ歴史地区(HISTORIC CENTRE OF MACAO)
2017年10月21日号2005年6月初旬、マカオ歴史地区の世界遺産登録を目前に、中国政府から写真展開催の依頼を受けた。すぐに現地に飛ぶも、あいにく雨期のため、なかなかシャッターチャンスに恵まれない。しかし諦めるわけにはいかない。
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古代都市ウシュマル(PRE-HISPANIC TOWN OF UXMAL)
2017年10月14日号ウシュマル遺跡の朝焼けを撮影しようと深夜、遺跡の西側にある小さい丘に登ってスタンバイした。丘の上から見渡す限り、原始林が広がっている。たった一人、私だけがこの静かな原始林の上に立っているのかと思うと、何だか急に怖くなってきた。突然、遠くからキジの鳴き声が響き渡ると、鳥肌が立つほどぞっとした。
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テトゥアン旧市街(MEDINA OF TETOUAN(FORMERLY KNOWN AS TITAWIN))
2017年10月7日号2015年6月、念願かなってチュニジアのビザを取得した直後、観光客を狙ったテロが発生したため、渡航を諦めざるを得なかった。急きょモロッコのビザを申請し直し、安全を期するため日本人ガイドと現地人ガイドが付き添うツアーに参加した。
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メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯(MEMPHIS AND ITS NECROPOLIS - THE PYRAMID FIELDS FROM GIZA TO DAHSHUR)
2017年9月30日号ピラミッドを見るのは子供のころからの夢だった。かなったのは1996年のこと。しかしその出合いは、期待とは大きく異なるものだった。
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モルドヴィア地方の教会群(CHURCHES OF MOLDAVIA)
2017年9月23日号2001年4月、ブルガリアから鉄道に乗ってルーマニアに向かっていた。乗車券を持っていたが、乗務員に「寝台車は特別にプラス50ドルだよ!」と請求され、高いと思いながらも言われる通りに渡した。
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クロンボー城(KRONBORG CASTLE)
2017年9月16日号デンマーク・コペンハーゲンには列車で向かおうと、スウェーデンのストックホルム駅にいたときのことだ。本屋で地図を買おうと列に並んだ。支払いを済ませ、歩きだした次の瞬間、キャリーケースがないことに気付いた。本当に一瞬、目を離したその隙に、盗まれてしまったのだ。
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ペルセポリス(PERSEPOLIS)
2017年9月9日号2001年に初めてイランを訪れる前は、1979年にイランで起きた米国大使館人質事件の印象が強烈だったため、イランの治安は良くないと思い込んでいた。ところが実際に訪ねてみると、本当に居心地がいい国で、ガソリンスタンドのレジに防弾ガラスが張られている米国に比べれば、はるかに安全だと思った。