記事一覧:世界遺産を撮る210件
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世界遺産を撮る
ウィーン歴史地区(HISTORIC CENTRE OF VIENNA)
2017年4月1日号ノルウェーからウィーンに飛び、クリスマス朝アウガルテン宮殿へ駆け付けたのは、まさにクリスマスイブのことだった。しかし、天候が悪く撮影には向かない。落胆してホテルに戻ることにした。
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タージ・マハル(TAJ MAHAL)
2017年3月25日号少年時代に読んだラビンドラナート・タゴールの詩集では、タージ・マハルは“永遠なる一粒の涙”と例えられていた。タージ・マハルとガンジス川はインド民族の生命精神のシンボルであり、私が最も憧れていた場所でもあった。
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サナア旧市街(OLD CITY OF SANA'A)
2017年3月18日号サナア旧市街の撮影に訪れたのは2000年12月。その2カ月前にイエメンのアデン湾で米駆逐艦の爆破テロ事件が発生し、日本の外務省は当地への渡航中止勧告を出していたため、不安の中での撮影旅行だった。
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プリトヴィッチェ湖群国立公園(PLITVICE LAKES NATIONAL PARK)
2017年3月11日号公園内の滝を撮影していると偶然、取材中だという東京の雑誌社の女性編集者と出会った。彼女は、私よりよほど現地事情に詳しい。彼女いわく、今は雨期ではないため滝も湖も水量が少なく、撮影の最適シーズンとはいえない、とのこと。
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シドニー・オペラハウス(SYDNEY OPERA HOUSE)
2017年3月4日号時間帯や撮影角度によってシドニー・オペラハウスはその表情を変える。そこで、午前はフェリーに乗って水上から、午後は港から、夜はライトアップされたオペラハウスを撮影した。
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コパンのマヤ遺跡(MAYA SITE OF COPAN)
2017年2月25日号コパンはホンジュラス西部、グアテマラとの国境に近い標高640メートルの盆地にある、5~9世紀に栄えたマヤの都市遺跡だ。
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ウルネスの木造教会(URNES STAVE CHURCH)
2017年2月18日号スカンジナビア半島独特の地形であるフィヨルドの一つ、ルストラフィヨルドを見下ろす、高さ120メートルの崖の上にウルネスの木造教会はある。ノルウェーにキリスト教が伝来してから間もない12世紀ごろに造られたと推測され、キリスト教建築と、釘を一本も使わないバイキング船造りの技法が結び付いた独特の様式となっている。
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龍門石窟(LONGMEN GROTTOES)
2017年2月11日号龍門石窟は、中国河南省洛陽市の南、黄河の支流である伊河の両岸に、約1キロメートルにわたって掘られている石窟群だ。北魏が平城から遷都した494年から唐代までの、約400年をかけて造られたという。
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アルベロベッロのトゥルッリ(THE TRULLI OF ALBEROBELLO)
2017年2月4日号イタリア南部の町アルベロベッロにある「トゥルッリ」と呼ばれる円錐形の屋根の伝統家屋は、16世紀半ばからの約100年間に開拓農民によって建設されたという。
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リュウゼツラン景観と古代テキーラ産業施設群(AGAVE LANDSCAPE AND ANCIENT INDUSTRIAL FACILITIES OF TEQUILA)
2017年1月28日号メキシコ名物のテキーラは、リュウゼツランの葉の基部の汁を発酵させて蒸留した酒だ。本来、テキーラを名乗れるのは、メキシコ中部のテキーラ市周辺で造られたもののみで、それ以外はメスカルと呼ばれる。
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ライン渓谷中流上部(UPPER MIDDLE RHINE VALLEY)
2017年1月21日号南北ヨーロッパを結ぶライン川のコブレンツとビンゲン・アム・ラインの間の約65キロメートルの流域は、「ロマンティック・ライン」とも呼ばれ、ドイツ屈指の観光スポットになっている。
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グランド・キャニオン国立公園(GRAND CANYON NATIONAL PARK)
2017年1月14日号グランド・キャニオンは米国アリゾナ州にある峡谷で、7000万年前に隆起した高原が、コロラド川の浸食作用によって4000万年かけて削り出されたものだ。まさに大自然の迫力に圧倒される。
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プラハ歴史地区(HISTORIC CENTRE OF PRAGUE)
2016年12月31日号チェコの首都・プラハはヨーロッパでも屈指の古都であり、11~18世紀の間に建築されたさまざまな時代様式の建築物が残っている。世界で最も美しい街と称されると同時に、芸術や音楽の都でもある。
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イグアス国立公園(IGUACU NATIONAL PARK)
2016年12月24日号滝で有名なイグアス国立公園はアルゼンチンとブラジル共同登録の世界遺産だが、アルゼンチン側の滝の方が広い。ただし、アルゼンチン側では観光バスで移動し、決められた時間、ルートで行動しなければならない。ブラジル側は地形がより険しくて景色的に良いし、何しろ気ままに行動ができ、思う存分に撮影できる。
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モスタル旧市街の古橋地区(OLD BRIDGE AREA OF THE OLD CITY OF MOSTAR)
2016年12月17日号ボスニア・ヘルツェゴビナの都市モスタル市内を流れるネレトヴァ川に架けられた石橋は、20万人の命を奪ったボスニア紛争(1992~95年)のときに破壊された後、2004年にユネスコが出資して修復したものだ。現在の石橋は、民族・宗教対立を乗り越えた平和と共存の象徴として、「負の世界遺産」と位置付けられている。
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古都ホイアン(HOI AN ANCIENT TOWN)
2016年12月10日号ホイアンは16世紀半ばから日本、中国、ポルトガルなどとの貿易で栄えた古い港町だ。徳川幕府の鎖国政策以前には、多くの日本人が居住し、日本人街が形成されていた。
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ザルツブルク市街の歴史地区(HISTORIC CENTRE OF THE CITY OF SALZBURG)
2016年12月3日号ドイツ語で「ザルツ」は塩、「ブルク」は城。オーストリア北西部、ドイツとの国境近くに位置するザルツブルクは、古来塩の交易で栄えてきた。9世紀には「司教都市」としてカトリックの教区の中心となり、司教座教会も設置され、宗教都市としても栄えた。
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ヒエラポリス-パムッカレ(HIERAPOLIS-PAMUKKALE)
2016年11月26日号パムッカレとは、トルコ語で「綿の宮殿」という意味だ。温泉に含まれる石灰が沈殿してできた純白の石灰華段丘は、一見、綿の畑のように思えるが、そもそもはこの地が綿花の一大生産地だったことが地名の由来という。
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メロイ島の古代遺跡群(ARCHAEOLOGICAL SITES OF THE ISLAND OF MEROE)
2016年11月19日号メロイは、紀元前6世紀から紀元4世紀にかけて栄えた文明都市だ。現在のスーダンの首都・ハルツームの北東にある。ビザを発行してくれたスーダンの駐日総領事は親切な方で、ハルツームにいる友人まで紹介してくれた。飛行機で現地に着くと、総領事の友人が迎えに来てくれていた。
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レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観(RHAETIAN RAILWAY IN THE ALBULA / BERNINA LANDSCAPES)
2016年11月12日号レーティシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線は、スイスとイタリアが共同で登録した「国境を越える世界遺産」だ。撮影時には、スイスの小さな駅にレンタカーを置き、往復チケットを入手して列車の旅に出た。