記事一覧:世界遺産を撮る210件
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世界遺産を撮る
湖北省の神農架(HUBEI SHENNONGJIA)
2018年6月23日号中国湖北省北西部にあるこの場所は、独特な地形を有し、孫悟空のモデルといわれる金糸猴(キンシコウ)が生息するなど、野生動物や植物の宝庫として知られる。現地を案内してくれた李さんによると、彼の父親は猟師で、1950年代に白い熊と白い鹿を狩ったことがあるという。
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左江花山のロック・アートの文化的景観(ZUOJIANG HUASHAN ROCK ART CULTURAL LANDSCAPE)
2018年6月16日号2016年7月15日、左江花山のロック・アート(岩絵)が世界遺産に登録されたと聞くや否や、現地に駆け付けた。断崖絶壁に描かれた岩絵は「圧巻」の一言に尽きる。
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「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(SACRED ISLAND OF OKINOSHIMA AND ASSOCIATED SITES IN THE MUNAKATA REGION)
2018年6月9日号日本で暮らして30年。だから日本に新しい世界遺産が認定されると本当にうれしく思う。昨年7月、沖ノ島が世界遺産に認定されると早速、撮影準備に取り掛かった。
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ヨセミテ国立公園(YOSEMITE NATIONAL PARK)
2018年6月2日号写真を始めてからずっと憧れてきたカメラマンの一人に、米国のアンセル・アダムス氏がいる。彼の代表作がヨセミテ渓谷をモノクロで撮ったものだ。私も一度はヨセミテをカメラに収めたいと思い、昨年10月初旬、ベストシーズンに渡米した。
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キジ島の木造教会(KIZHI POGOST)
2018年5月26日号サンクトペテルブルクから夜行列車でオネガ湖へ向かった。列車を降りると明け方の空気が実にすがすがしく、バスを使わず歩いて湖畔にたどり着いた。モーターボートに乗りいよいよキジ島へ向かうと、ユニークな屋根をした建物が目に飛び込んできた。
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オルホン渓谷文化的景観(ORKHON VALLEY CULTURAL LANDSCAPE)
2018年5月19日号世界中を旅する中で「どうやって人の善悪を判断するのか」という質問をよくされる。答えは「ファースト・アイコンタクト」だ。互いの目を見合わせたとき、直感的に相手の人柄というのは分かるものなのだ。
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リヨン歴史地区(HISTORIC SITE OF LYON)
2018年5月12日号リヨンは車要らずの、こぢんまりとした町だ。石畳の道を歩くと、不思議と歴史的な気分に浸れる。散歩しながらふと考えたのは、シルクロードのスタートとゴールは、中国の西安からイタリアのローマまで、あるいはベニスまでという説もあるが、実はリヨンかもしれないということだ。
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カナイマ国立公園(CANAIMA NATIONAL PARK)
2018年4月28日号密林に囲まれた落差979メートルの滝を撮影するには遊覧飛行を利用するしかなかった。二重翼の小型機は、雲の林の中大きく揺れながら何度も旋回。ベテランだというパイロットは両手で必死に操縦かんを握り操縦している。後部座席の観光客は恐怖で顔面蒼白だ。私はカメラを構えても揺れで構図が定まらずに四苦八苦。
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メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央大学都市キャンパス(CENTRAL UNIVERSITY CITY CAMPUS OF THE UNIVERSIDAD NACIONAL AUTONOMA DE MEXICO (UNAM))
2018年4月21日号多摩美術大学に在学中、図書館で「メキシコの壁画運動の父」といわれるディエゴ・リベラの作品を見て、色使いの大胆さとワイルドな構図に圧倒された。その後リベラの伝記を読み、彼が3歳で壁に落書きを始めたのをきっかけに、彼の両親は壁に大きな黒板とチョークを用意し、その才能を伸ばしたということに感心した。
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ブラジリア(BRASILIA)
2018年4月14日号大学では芸術デザインを専攻した。卒業制作の家具は今でも自宅のリビングに置いてあり、その出来栄えは訪問客にも褒められる。というわけで独特な都市建築が評価されて世界遺産となったブラジリアに、念願かなって訪問できたのが2014年の夏。
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富士山-信仰の対象と芸術の源泉(FUJISAN, SACRED PLACE AND SOURCE OF ARTISTIC INSPIRATION)
2018年4月7日号2013年6月に富士山が世界文化遺産に認定された。私にとって富士山は最も身近な世界遺産であり、桜、紅葉、雪の季節には毎年欠かさず、東京の自宅から車を飛ばして行っている。
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ルアン・パバンの町(TOWN OF LUANG PRABANG)
2018年3月31日号2000年に初めてルアン・パバンを訪れたときのことはよく覚えている。現地の人々の気質を表すかのように、街には穏やかですがすがしい雰囲気が漂っていた。東京のせわしないリズムとは正反対で、老後ここに移住してもいいなと思うほどだった。
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ヴェルサイユの宮殿と庭園(PALACE AND PARK OF VERSAILLES)
2018年3月24日号パリから南西22キロメートルの所にあるヴェルサイユ宮殿はバロック建築の代表作であり、豪華な建物と広大な美しい噴水庭園で有名だ。現地で知り合った台湾人の撮影愛好家に観光ガイドをしてもらいながら撮影を進めた。
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アマルフィ海岸(COSTIERA AMALFITANA)
2018年3月17日号ナポリ南東に位置し、ソレント半島の南岸、サレルノ湾に面した全長40キロメートルに及ぶアマルフィ海岸線は「世界一美しい海岸線」といわれるリゾートだ。当初はレンタカーで進もうと思っていたが、海岸沿いの道は極めて険しいと聞き、運転を断念。路線バスで現地に向かった。
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ランスのノートル-ダム大聖堂、サン-レミ旧大修道院及びト宮殿(CATHEDRAL OF NOTRE-DAME, FORMER ABBEY OF SAINT-REMI AND PALACE OF TAU, REIMS)
2018年3月10日号フランス・ランスのノートル-ダム大聖堂は、パリから約130キロメートル東北に位置する街、ランスにあるカトリックの大聖堂であり、歴代の国王たちの戴冠式が行われた場所だ。そしてジャンヌ・ダルクが訪れたことでも有名で、聖堂内の一画には彼女の像がある。
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トジェビーチのユダヤ人街とプロコピウス聖堂(JEWISH QUARTER AND ST PROCOPIUS' BASILICA IN TREBIC)
2018年3月3日号トジェビーチのユダヤ人墓地はチェコ最大のユダヤ人地区にある。2度の世界大戦中においても幸いなことに破壊されず、1万1000体がここで静かに眠っている。
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プランバナン寺院遺跡群(PRAMBANAN TEMPLE COMPOUNDS)
2018年2月24日号インドネシア・ジョクジャカルタの東17キロメートルに位置するプランバナン寺院遺跡群は、900年前後、古マタラム王国により建立された世界有数のヒンズー教遺跡だ。訪ねたのはプランバナンが最も美しく夕日に染まる夏の時期、2010年7月だった。
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ケープ植物区保護地域群(CAPE FLORAL REGION PROTECTED AREAS)
2018年2月17日号1996年に初めて南アフリカ共和国を訪れたとき、この国にはまだ世界遺産が一つもなかったが、2度目の訪問となった2010年のサッカーワールドカップ開幕前には、八つの世界遺産が認定されていた。
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莫高窟(MOGAO CAVES)
2018年2月10日号1988年に公開された日中合作映画「敦煌」に深く感銘を受けた私は、以来、何度も敦煌へ足を運んでいる。しかし莫高窟の撮影許可はとても厳しく、いつも外観のみ。洞窟内の壁画や彫像はなかなか撮らせてもらえなかった。
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ハラール・ジャゴル要塞歴史都市(HARAR JUGOL, THE FORTIFIED HISTORIC TOWN)
2018年2月3日号ハラールはエチオピア東部の、ソマリアとの国境近くにある小さな町で、歴史上イスラム「第4の聖地」といわれる。アフリカ文化とイスラム文化が融合した町並みは、大通りと建築物の色合いも非常にユニークで、童話の世界に迷い込んだような体験をした。