記事一覧:Close Up709

  • ロボット支援手術は一気に対象拡大も大病院が笑えない「新」診療報酬

    Close Up
    ロボット支援手術は一気に対象拡大も 大病院が笑えない「新」診療報酬

    2018年2月24日号  

    最新鋭のロボット装置を使ったロボット支援手術で一気に対象疾患が拡大するなど、2018年度の診療報酬改定には一見華々しさがうかがえる。しかし、医療費削減の重圧は強い。矢面に立つ病院は、のんきに笑ってなどいられない。

  • ANAの中距離LCC進出に横たわるバニラとピーチの統合問題

    Close Up
    ANAの中距離LCC進出に横たわる バニラとピーチの統合問題

    2018年2月17日号  

    「世界をリードするエアライングループ」を掲げ、路線網を拡大強化するANAホールディングス。新しい中期経営計画では、伸び盛りのアジア市場を開拓しようと、傘下のLCC(格安航空)事業で中距離路線への進出を表明した。しかし同事業にはそれ以上の“難題”が潜んでいる。

  • 君島達己(任天堂社長)特別インタビュー

    Close Up
    君島達己(任天堂社長)特別インタビュー

    2018年2月17日号  

    任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が絶好調だ。累計1億台を販売した大ヒットゲーム機「Wii」を超えることも視野に入ってきた。任天堂に復活をもたらしたゲーム機が2年目に入るが、君島達己社長に次なる戦略を聞いた。

  • 取引所のシステム不備が露呈仮想通貨の不正送金問題の行方

    Close Up
    取引所のシステム不備が露呈 仮想通貨の不正送金問題の行方

    2018年2月10日号  

    1月26日、仮想通貨の大手取引所であるコインチェックは、日本円にして約580億円分の仮想通貨が不正に送金されたと発表した。過去最大規模となる今回の流出事件から、取引所のシステム不備や大金を生む取引所の収益構造など、熱狂する仮想通貨市場の盲点が浮き彫りになった。

  • 日本企業に突き付けられた挑戦状活発に蠢く「物言う株主」

    Close Up
    日本企業に突き付けられた挑戦状 活発に蠢く「物言う株主」

    2018年2月10日号  

    アクティビスト(物言う株主)の動きが活発化している。1月下旬には、国内外のファンドが3月の株主総会に向けて相次いで株主提案を表明した。さらに、水面下でも物言う株主は、環境面の変化も追い風にしながら、着実に存在感を高めている。日本企業は対応に苦慮する中で、企業価値の在り方と真剣に向き合う命題を突き付けられている。

  • 年次“再”逆転で異例の経営体制へみずほ社長交代の深層と余波

    Close Up
    年次“再”逆転で異例の経営体制へ みずほ社長交代の深層と余波

    2018年1月27日号  

    1月15日、みずほフィナンシャルグループは、4月1日付で佐藤康博社長が会長に退き、後任にみずほ証券の坂井辰史社長を昇格させる人事を発表した。銀行の頭取時代を含め、9年間にわたる佐藤体制に終止符が打たれ、次世代への継承が進む。だが、大胆な若返りは、後の人事の波乱要因になりそうだ。 本誌・鈴木崇久、田上貴大

  • ビール市場13年連続で過去最低更新キリン独り負けからの新合戦

    Close Up
    ビール市場13年連続で過去最低更新 キリン独り負けからの新合戦

    2018年1月27日号  

    ビール大手5社によるビール類の国内出荷量(課税済み)が過去最低を更新した。唯一シェアを落としたのは新ジャンルで後手に回ったキリン。同社は巻き返しを図るが、2018年の合戦は新ステージに突入する。

  • 東電・原電・関電の思惑が一致?“核のごみ”で浮上する3社構想

    Close Up
    東電・原電・関電の思惑が一致? “核のごみ”で浮上する3社構想

    2018年1月27日号  

    原子力発電所から出される使用済み核燃料の貯蔵問題が、にわかに電力業界内外で注目を集めている。中でも、関西電力はこの問題をすぐにでも解決しなければならない最重要課題と捉えているが、解決の糸口すらつかめていない。そこで業界内で浮上しているのが、東京電力HDと日本原子力発電、関電の3社による協力体制構築だ。

  • 大手で希望退職に400人殺到凍える製薬業界の花形職種

    Close Up
    大手で希望退職に400人殺到 凍える製薬業界の花形職種

    2018年1月20日号  

    4月にスタートする薬価制度の抜本改革も逆風となり、製薬業界に寒風が吹きすさぶ。本誌の取材により、抜本改革と前後して、メガファーマの日本法人で大量のリストラが断行されることが分かった。国内製薬各社も近年、人員を絞っており、今後一段と整理が進む可能性が高い。

  • 保険業法300条違反の疑いが濃厚東京海上の特約付帯で現金還元

    Close Up
    保険業法300条違反の疑いが濃厚 東京海上の特約付帯で現金還元

    2018年1月20日号  

    東京海上日動火災保険とパイオニアが共同開発した「ドライブレコーダー」の貸与サービスをめぐって、一部契約者に現金還元をしていることが判明し、業界に波紋が広がっている。

  • 次世代モビリティの“新覇権時代”到来日本車ビッグ3が挑む野望

    Close Up
    次世代モビリティの“新覇権時代”到来 日本車ビッグ3が挑む野望

    2018年1月20日号  

    米ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が開催された。ITや自動車の垣根を越えた融合が進む中、日本の自動車メーカー“ビッグ3”も三者三様の戦略で新覇権時代の競争に打って出た。

  • 和解した東芝・WDに残る溝“サムスン対抗”提携の真相

    Close Up
    和解した東芝・WDに残る溝 “サムスン対抗”提携の真相

    2017年12月23日号  

    半導体子会社、東芝メモリの売却をめぐって対立してきた東芝と米ウエスタンデジタル(WD)が和解した。両者は、フラッシュメモリー事業で先行する韓国サムスン電子に対抗するために提携関係を取り戻さなければならないが、対立を通じて提携の弱さがあぶり出された。

  • 衆院選大勝とパリ協定が契機原発推進へ方針転換する政府

    Close Up
    衆院選大勝とパリ協定が契機 原発推進へ方針転換する政府

    2017年12月23日号  

    ついに、政府が原子力発電所の新増設や建て替え(リプレース)に本腰を入れようとしている。10月の衆議院選挙で、「原発ゼロ」を掲げた野党に大勝し、盤石の政権基盤を築いた安倍政権は、「今しかない」と前向きになっている。見直し議論が進むエネルギー基本計画に、原発の必要性をどこまで盛り込むかが焦点になる。

  • OPEC減産合意とサウジ内紛で再来日本を襲う原油高の波紋

    Close Up
    OPEC減産合意とサウジ内紛で再来 日本を襲う原油高の波紋

    2017年12月16日号  

    11月30日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国を中心とした産油国は、2018年末までの減産に合意。中東の盟主であるサウジアラビア国内の内紛もあり、原油価格の上昇圧力が高まっている。原油のほぼ全量を輸入に頼っている日本も、少なからず影響を受けることになりそうだ。

  • 素材メーカーは我慢の限界データ不正連鎖を生む真犯人

    Close Up
    素材メーカーは我慢の限界 データ不正連鎖を生む真犯人

    2017年12月9日号  

    神戸製鋼所、三菱マテリアルに続き、経団連会長の出身企業である東レまでもが品質データの改ざんに手を染めていた。これらの不正は半ば常態化しており斟酌できる類いのものではない。だがその一方で、素材メーカーの不正を誘引する構造的問題が浮上している。不正連鎖の元凶はどこにあるのか。

  • ビールも米も牛肉も仕入れ値高騰外食値上げドミノの深層

    Close Up
    ビールも米も牛肉も仕入れ値高騰 外食値上げドミノの深層

    2017年12月9日号  

    ビール大手4社が業務用ビール類の値上げに踏み切った。米や牛肉などの食材費も、さらには人件費も上昇し、外食業界にメニュー価格値上げの大波が押し寄せている。コスト高にどう立ち向かうか。外食バトルは新局面を迎えた。

  • 不正の病巣は経営陣の現場軽視日産が背負う「重い代償」

    Close Up
    不正の病巣は経営陣の現場軽視 日産が背負う「重い代償」

    2017年12月2日号  

    無資格の従業員が自動車の完成検査を行っていた問題をめぐり、日産自動車は11月17日、弁護士ら第三者を交えた調査チームによる報告書を国土交通省に提出した。この調査報告書から浮かぶのは、現場の実態を見過ごし続けた経営陣の姿だ。

  • 2度目のミャンマー旗揚げ頓挫アジア開拓を急ぐANAの焦燥

    Close Up
    2度目のミャンマー旗揚げ頓挫 アジア開拓を急ぐANAの焦燥

    2017年11月25日号  

    ANAホールディングスは今秋、ミャンマーでの航空会社立ち上げを断念した。アジアの競合と伍して戦うため、新興国リスクに振り回されながらも、チャンスを貪欲につかもうと悪戦苦闘している。

  • 「スマートメーター」で訴訟沙汰に東電に蔓延する“なれ合い”体質

    Close Up
    「スマートメーター」で訴訟沙汰に 東電に蔓延する“なれ合い”体質

    2017年11月25日号  

    次世代電力計「スマートメーター」をめぐり、東京電力ホールディングスの子会社と工事業者との間でトラブルが発生している。その元凶は、東電子会社による営業妨害にある。新経営体制が発足した東電は、稼ぐ体質への転換を標榜しているが、そんな理想とは懸け離れた、身内に甘い企業体質が明らかになった。

  • スプリント統合が再度破談の真相それでも強気な孫社長の言い分

    Close Up
    スプリント統合が再度破談の真相 それでも強気な孫社長の言い分

    2017年11月18日号  

    ソフトバンクグループ傘下の米通信大手スプリントと、米通信大手TモバイルUSとの経営統合が再び破談になった。孫正義社長が会見で語った交渉停止の経緯とは──。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 副編集長 千本木啓文

    農協から届いた「抗議文」を読んで、しばし感傷に浸る

     JA全中から毎年、抗議文をもらうのですが、今年は雑誌の発売前に届きました。特集の一部を「組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿」としてダイヤモンド・オンラインで先に配信したからです。
     抗議文は、「19万人の農協役職員の0.2%の意見で記事が構成されており、(中略)偏った先入観を植え付ける意図があった」として、続編の配信中止を求める内容でした。
     組合長ら幹部200人超を含む役職員434人の声には傾聴する価値があるはずです。抗議文を読み、自分は若いと思い込んでいる人が鏡に映った老いた姿を見て、こんなはずはないと怒っているような印象を持ちました。自戒を込めて、鏡のせいにしてはいけないと思いました。

  • 編集長 浅島亮子

    ロングセラー第9弾でも攻め続ける農業特集

     今年も人気企画「儲かる農業」特集の第9弾が刷り上がりました。身内ながら感心するのが、毎年新しいコンテンツを加えて特集構成を刷新していることです。今回の新ネタは農協役職員アンケート。ロングセラー企画の定番を変えるには勇気が必要ですが、果敢に新機軸を打ち出しているのです。
     昨年、千本木デスク率いる農協問題取材チームは、共済の自爆営業などJAグループの不正を暴いたことが評価され、報道実務家フォーラム「調査報道大賞」優秀賞を受賞しました。訴訟に屈することなく、問題の本質を突く取材活動を貫いた結果と受け止めています。今回の特集でも粘り強い取材は健在。取材チームの熱量を存分に感じていただければ幸いです。

最新号の案内2024年5月11日号

表紙

特集儲かる農業2024

いよいよ儲かる農業が実現するフェーズに入った。「台頭する豪農」と「欧米のテクノロジー」と「陰の仕掛け人」が”令和の農業維新”というムーブメントを起こしている。他方、農業を牛耳ってきた旧来勢力である農協と農水省は、存在意義を問われる”緊急事態…

特集2家計・住宅ローン・株が激変! 金利ある世界

日本銀行が17年ぶりの利上げで金融政策の正常化に踏み出した。”金利ゼロ”に慣れ切った家計や企業経営、財政はどうなるのか。日本は「成長期待が持てない経済」から抜け出せるのか。それとも低金利は続き、物や資本が余った経済への道を歩むのか。「金利あ…