記事一覧:Close Up709

  • 持ち株の過半が対立側へ移る可能性も遺産巡りポーラHD社長を提訴へ

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    持ち株の過半が対立側へ移る可能性も 遺産巡りポーラHD社長を提訴へ

    2018年6月9日号  

    化粧品大手ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の鈴木郷史社長が遺産相続に関し不正をしたとして、故会長の妻が近く提訴する。鈴木社長保有のHD株約4191万株は遺産の対象だったことの確認などを求めるもの。複数の訴訟の結果次第ではHD株の過半が対立側へ移り、現経営体制は崩壊しかねない。

  • 最強の金融庁・森長官体制“晩節”に吹き荒れる3大逆風

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    最強の金融庁・森長官体制 “晩節”に吹き荒れる3大逆風

    2018年6月2日号  

    財務省に代わる「新たな最強官庁」と評する声も上がった金融庁において、「史上最強の長官」とうたわれた森信親長官。昨年7月に異例の任期3年目に突入し、その権勢は絶頂を迎えたかに思われたが、ここにきてこれまで改革に取り組んできた政策に対して、続けざまに逆風が吹き荒れだした。

  • 高いハードルを乗り越えられるかJALがLCC本格参入の波紋

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    高いハードルを乗り越えられるか JALがLCC本格参入の波紋

    2018年6月2日号  

    日本航空(JAL)のLCC(ローコストキャリア)新会社設立が波紋を呼んでいる。難易度の高い中長距離路線をいきなり始めることに「無謀では」との声も上がるほどだ。競合するANAに出遅れた分を取り返すことはできるのか。

  • 消えゆく店舗とATM3メガ決算が占う銀行の未来

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    消えゆく店舗とATM 3メガ決算が占う銀行の未来

    2018年5月26日号  

    5月15日までに、3メガバンクグループの2018年3月期決算が出そろった。日本銀行の異次元金融緩和などで銀行の本業と呼べる融資業務が低迷。3メガの苦境ぶりが露呈する中、国内最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループは、熟慮の末に“未来”の銀行の姿を打ち出した。 本誌・田上貴大

  • 三菱重工の中計に記された決意表明MRJ、米国戦略を大転換

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    三菱重工の中計に記された決意表明 MRJ、米国戦略を大転換

    2018年5月26日号  

    5月8日に発表された三菱重工業の新中期経営計画。会見の場ではさらりと触れられただけだったが、実はここに記されたある2行には、MRJに関する同社の決意が反映されている。MRJについて確実な収益体制の構築を模索する中、三菱重工は戦略を現実路線に切り替えている。 本誌・新井美江子

  • 粉飾決算を公表した社長が解任ミニ保険業者の底知れぬ不安

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    粉飾決算を公表した社長が解任 ミニ保険業者の底知れぬ不安

    2018年5月19日号  

    糖尿病患者向けの保険を提供するミニ保険業者の役員の内紛と粉飾決算が明るみに出た。その混乱は業界全体への底知れぬ不安となって波及しそうだ。

  • 日本企業の海外M&Aで最高額7兆円武田薬品、巨額買収の真意

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    日本企業の海外M&Aで最高額7兆円 武田薬品、巨額買収の真意

    2018年5月19日号  

    国内製薬最大手の武田薬品工業が、アイルランドのバイオ医薬大手シャイアーの買収で合意した。買収金額は約7兆円で、日本企業の海外企業買収で過去最高。世界の製薬会社の売上高トップ10入り、すなわち日本発のメガファーマ(巨大製薬会社)が誕生する。日本の王者、武田薬品は何を目指すのか。

  • ソフトバンク、粉飾の携帯ショップを子会社化“大き過ぎて潰せない”救済劇の内幕

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    ソフトバンク、粉飾の携帯ショップを子会社化 “大き過ぎて潰せない”救済劇の内幕

    2018年5月12日号  

    ソフトバンクグループが世界の最先端分野への投資を加速する一方で、携帯子会社のソフトバンクが不可解な出資を行っていることが明らかとなった。不正会計で経営危機に陥った携帯ショップを完全子会社化したのだ。新規上場(IPO)の準備に入ったソフトバンクの内部で一体何が起こっているのか。 本誌委嘱記者・村井令二

  • 日本企業の海外M&Aで過去最大5兆円超武田薬品、巨額買収で脱日本か

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    日本企業の海外M&Aで過去最大5兆円超 武田薬品、巨額買収で脱日本か

    2018年4月21日号  

    国内製薬最大手の武田薬品工業が、アイルランドのバイオ医薬大手シャイアーの買収を検討している。買収金額は5兆~6兆円規模が想定され、日本企業の海外企業買収で過去最大規模となる。これは単純なM&A(企業の合併・買収)ではなく、“脱日本”への布石になり得る。

  • シェアハウス投資で露呈したサブリース商法が抱える闇

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    シェアハウス投資で露呈した サブリース商法が抱える闇

    2018年4月7日号  

    急速に支持者を増やしたシェアハウス投資で使われた「サブリース」という商法には、投資家(オーナー)に不利な条件が存在する。不動産投資は自己責任とはいえ、将来に不安を抱える中でばら色の収支計画を見せられれば、誰しも欲望をかき立てられてしまう。

  • 配送料値上げ通達に特約店激震JXTGで露呈した“脆弱”配送網

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    配送料値上げ通達に特約店激震 JXTGで露呈した“脆弱”配送網

    2018年4月7日号  

    石油元売り最大手、JXTGエネルギーの特約店の間で、怒りと困惑が広がっている。同社が特約店に対して、配送料を値上げする通達を出したからだ。関係者は年末から供給体制が不安定だったこともあり、腹に据えかねる思いで、その要請を受け入れている。

  • 今度はゴッホなど美術品の不正入手疑惑ポーラHD社長襲う第2の告発

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    今度はゴッホなど美術品の不正入手疑惑 ポーラHD社長襲う第2の告発

    2018年4月7日号  

    化粧品大手ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の鈴木郷史社長によるポーラ美術館のゴッホやピカソなどの美術品にまつわる不正行為の疑惑を、財団の元関係者が本誌に初めて明かした。鈴木社長は最近、契約書捏造によってグループ株式を取得した疑惑をHD取締役から告発されたばかりだ。

  • 三越伊勢丹HD社長交代から1年人事から読み解く旧三越勢の復権

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    三越伊勢丹HD社長交代から1年 人事から読み解く旧三越勢の復権

    2018年3月31日号  

    2017年3月の衝撃的な社長交代を経て杉江俊彦社長の新体制がスタートし、1年が過ぎた三越伊勢丹ホールディングス(HD)。4月1日付の幹部人事を見ると、杉江氏に近い企画や管理畑と共に、旧三越勢力の復権が目立つ。新たな施策も弥縫策で、あるべき百貨店像はやはり見えない。

  • グループ株式譲渡契約に「捏造」疑惑ポーラHD社長を役員が告発

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    グループ株式譲渡契約に「捏造」疑惑 ポーラHD社長を役員が告発

    2018年3月24日号  

    日本初のしわ改善化粧品「リンクルショット」のヒットなどで過去最高益を更新中の国内化粧品4位、ポーラ・オルビスホールディングス(HD)。好調な業績とは裏腹に鈴木郷史社長は現役の取締役に辞任を迫られていた。鈴木社長が握る株式が不正な行為で取得したものだと告発されたのである。

  • EVとディーゼルの二兎を追う独VWの強かな世界制覇戦略

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    EVとディーゼルの二兎を追う 独VWの強かな世界制覇戦略

    2018年3月24日号  

    新車販売台数で世界一を誇る独自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)グループが、車の電動化を加速させている。電気自動車(EV)の開発に莫大な資金をつぎ込む狙いはどこにあるのか。VW幹部を直撃した。

  • ANA長年の課題がようやく決着LCCバニラとピーチが統合へ

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    ANA長年の課題がようやく決着 LCCバニラとピーチが統合へ

    2018年3月24日号  

    ANAグループのLCC(格安航空)、バニラ・エアとピーチ・アビエーションの2社が統合に向けた最終協議中であることが明らかになった。関係各所と調整し、近く発表する見込み。決断の裏には売り手市場の航空業界で、貴重な人材を有効活用したい思惑があった。

  • 1400万件の“増配祭り”に透ける大手生保各社の対立軸

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    1400万件の“増配祭り”に透ける 大手生保各社の対立軸

    2018年3月17日号  

    大手の生命保険会社が相次いで、既契約者に大規模な増配方針を打ち出している。その姿には、どこを主な対立軸として戦略を練っているかという各社のスタンスが如実に表れている。

  • 「いきなり!ステーキ」そっくり店も熱々ステーキ市場の優勝劣敗

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    「いきなり!ステーキ」そっくり店も 熱々ステーキ市場の優勝劣敗

    2018年3月17日号  

    ステーキ市場が熱い。勢いに乗る「いきなり!ステーキ」は今年、200店舗の出店を計画し、怪気炎を上げる。他社からそっくりな店が登場し、さらにはブロンコビリーが頭角を現す。大人気市場はどう優勝劣敗を決するのか。

  • 安倍政権がチキンレースから離脱産業界待望「裁量労働制」の鬼門

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    安倍政権がチキンレースから離脱 産業界待望「裁量労働制」の鬼門

    2018年3月10日号  

    厚生労働省のずさんなデータ不備問題により、政権が最重要法案と位置付ける働き方改革関連法案に暗雲が垂れ込めている。ついに、安倍首相は裁量労働制を法案から削除する決断をした。だが、目玉法案の大幅修正にもかかわらず、政権はどこ吹く風だ。厚労省の怠慢。与野党による壮大なるチキンレース──。国民は、とんだ茶番劇を見せられている。

  • 獄中経営のトップが代表権返上ロッテを狙う勢力に異変あり

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    獄中経営のトップが代表権返上 ロッテを狙う勢力に異変あり

    2018年3月10日号  

    ロッテホールディングスの重光昭夫副会長が、韓国で実刑判決を受け拘束された。昭夫氏は日本では例を見ない獄中経営を行うことになるが、こと日本のかじ取りは難しくなってきそうだ。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…