そこで、『週刊ダイヤモンド』ではより詳細に分析するために、全国2100学部・大学院を対象とし、学部ごとの就職率を他誌に先駆けて初めてランキング化した。

 ランキングの詳細については、『週刊ダイヤモンド』10月12日号をご覧いただきたいが、上位9学部までが95%を超えるなど、理系学部の強さは圧倒的。学部はさまざまで、工学部や農学部といった伝統的な学部はもちろん、環境、バイオ、システム関連といった学部も入っている。大学院に至っては15学部までがすべて100%だ。

 とはいえ、文系学部の中にも健闘しているところはある。教育学部や、就職に定評のある国立大学も上位にランクインしている。


 『週刊ダイヤモンド』10月12日号では、就職に焦点を当て、大学選びの全てを特集しています。

 「大学徹底比較 就職に強い学部・ゼミ・体育会はここだ!」のタイトル通り、全国638大学を対象にアンケートを実施して様々なランキングを作成、大学を学部、ゼミ、体育会に至るまで細かく分解し多角的に分析しました。

 かつては大学3年生になったころから就職を考え始めれば十分間に合いました。しかし、そうした時代はとうに終わりを告げています。

 リーマンショックで職を失った金融マン、弁護士や公認会計士の就職難など、それまで花形だった職業が次々と転落、IT系のエンジニアなど新しい職業が勢いを増しているからです。

 こうした「出口」の変化を受験生を持つ親世代が敏感に捉え、受験の段階から卒業後の就職まで視野に入れて大学を選ぶ時代に突入しているのです。

 しかも、偏差値が高ければ就職もいいという流れも変わってきています。そこで今回は、全国の大学の2100学部・大学院について、就職率と偏差値をリンクさせ「特別付録」として掲載しました。併せてご覧ください。

 就職の観点から大学を、ここまで徹底的かつ詳細に分析したコンテンツは初めてだと自負しております。是非、親子で大学を選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 田島靖久)

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