記事一覧:櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽370件
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
中韓が国家戦略として歴史攻撃 日本は冷静かつ十分に反論を
2014年3月8日号カリフォルニア在住の目良浩一・元ハーバード大学助教授に取材した。氏は、グレンデール市に慰安婦の像が設置され、二〇万人もの韓国人女性が「強制連行」され「性奴隷」にされたなどと事実無根の捏造された話が碑に記述されていることに心を痛め、像の撤去を求める訴訟をロサンゼルスの中部地区連邦地方裁判所に起こした。
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ケネディ駐日米大使はNHK取材を拒否していなかった!
2014年3月1日号キャロライン・ケネディ駐日米大使がNHKのインタビュー取材を断ったというニュースを、二月一七日、共同通信が配信した。詳細は後述するが、同件に関して、ケネディ大使自身が明確に否定していたことが、信頼すべき関係者への取材で判明した。
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飛行場移設反対派が勝利した 名護市長選の奇妙な票の動き
2014年2月22日号一連の地方自治体選挙から反米軍基地、反原発を旗印とする人々の凄まじい戦いぶりが見えてくる。だが彼らの戦いはほとんど表面に出てこないために、問題の深刻さにもかかわらず、一般の人々の注意を引くことは少ない。一例が一月一九日の沖縄県名護市長選挙だった。
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朴大統領が暗愚の闇から 目覚めなければ韓国は危うい
2014年2月15日号二月六日、安倍晋三首相は参議院予算委員会で、韓国との関係について、「積極的に出ていき、首脳会談が実現するよう努力を重ねていきたい」と関係改善に取り組む考えを強調した。一方、韓国でも朴槿恵大統領が記者会見に臨んでいた。朴大統領は、北朝鮮の金正恩体制の基盤は極めて不安定で、今後が予測不可能になりつつあるとして、今年の韓国外交の中心軸を「朝鮮半島統一に向けた基盤構築」に置くことを明らかにした。
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全人類のために役立つ技術を 無私の誠実さで開発する日本人
2014年2月8日号夜ニュースを見ていて驚いた。肌のきれいな若い女性が「万能細胞」を作る新しい手法を発見したと、パワーポイントで説明していたからだ。よくよく聞いてみれば、ノーベル生理学・医学賞を受賞したあの山中伸弥・京都大学教授のiPS細胞に匹敵する成果だという。専門家が一様に、生命科学の常識を覆す革命的な発見と評価する成果を生んだのがこの若くて美しい、というより、若くてかわいらしい女性だった。
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中国の軍事を予言してきた 羅少将の不穏な発言
2014年2月1日号乱暴発言で中国人の絶大な支持を受ける羅援少将が一月二二日、またもや乱暴極まる発言に及んだ。「中国と日本が開戦すれば、中国のミサイルで日本は火の海になる」というのだ。
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本質を理解していなかった小泉氏 佐川急便1億円問題を持つ細川氏
2014年1月25日号一月一六日の「読売新聞」の「編集手帳」が素晴らしい。一言で言えば、小泉純一郎元首相の「脱原発」宣言と小泉氏の力を借りて都知事になりたいという細川護煕元首相を批判しているのだが、何とも洒脱で渋い。私の拙文が常に直球型であるのに対し、味わい深いコラムとなっていて、一読を勧めたい。
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日本は道義大国を 目指さなければならない
2014年1月18日号一月八日の夜、フジテレビのBS番組「プライムニュース」で上智大学国際教養学部教授の中野晃一氏と靖国神社参拝問題を論ずる機会を得た。放送開始後、視聴者から賛否両論のメールが殺到し、同番組のサーバがダウン。昨年末の安倍晋三首相による参拝の余波が年明けの今も激しく続いていることを実感した。
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靖国神社での安倍首相の祈りは すべての人々にささげられている
2014年1月11日号「本日、靖国神社に参拝を致しました。日本のために尊い命を犠牲にされたご英霊に対し、尊崇の念を表し、そして御霊やすかれなれと手を合わせてまいりました」昨年一二月二六日、政権発足満一年の節目の日に靖国神社に参拝した安倍晋三首相はこう述べた。首相は神社本殿と共に、同神社の鎮霊社にも祈りをささげ、その思いも語っている。
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2014年、日本の価値観で 国際社会に貢献していきたい
2013年12月28日号激動の一年が過ぎ去り、新しい年が巡ってくる。新年は紛れもなく、アジアにおいても世界においても、日本がより必要とされる年になるだろう。そのときの最大の課題は中国の膨張を、アジア諸国のためにも賢く牽制することだ。米国の内向き政策で生ずる空白を埋め得るのは、日本しかない。
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「チベットは独立を求めていない」と言ったダライ・ラマ法王の真意
2013年12月21日号ずっと気になっていたことがある。一一月中旬に訪日されたチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王の発言である。スペインの全国管区裁判所が一一月九日、江沢民元国家主席、李鵬元首相ら五人に、チベット人大虐殺の容疑で逮捕状を出した件について、法王が右の司法判断に留保をつけた発言である。
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情報保護法の整備は むしろ遅きに失した
2013年12月14日号この記事が出るころには特定秘密保護法案は参議院でも可決されているだろう。しかし、「朝日新聞」や「NHK」の反対のキャンペーンは凄まじい。例えば一二月五日の朝日は一面と二面のほとんどすべてを非難と反対論で埋め、四面、一六面の社説、三八面の社会面も反対一色の主張を展開した。
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最悪の日韓関係の中 冷静で前向きな韓国の人の声
2013年12月7日号韓国で最も影響力があるといわれる言論人、趙甲済氏が一一月二七日夜、「中国に対する韓米日共助」ができたと、ブログで発信した。中国が一方的に宣言した防空識別圏に、韓国の離於(イオ)島が含まれたが、韓国軍はこれを無視して中国側に事前通知せず哨戒飛行を続けたこと、韓国政府は一一月二五日、中国側の防空識別圏を認めないと公式に通報したことを指摘した上で、氏は米国がB-52戦略爆撃機二機を中国に通報せず出撃させたこと、日本政府が民間航空会社に同空域の飛行で中国に事前通告をしないように指導したことを取り上げ、「久しぶりに」「中国に対する韓米日共助」ができた、と評価したのだ。
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皆だれもダライ・ラマ法王一四世を好きにならずにいられない
2013年11月30日号チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王一四世ほど慈愛に満ちた人物に会ったことはない。一一月一六日の土曜日、千葉工業大学主催、国家基本問題研究所後援の公開対話「宗教者の立場から見る科学の役割」でご一緒し、あらためてそう感じた。
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感性だけの議論では 解決できない原発問題
2013年11月23日号「原発は即ゼロがいい」と語り、原発再稼働にも反対した小泉純一郎元首相の会見を見て、郵政改革に向けた決意を語った場面を思い出した人は少なくなかったであろう。氏はあのとき、「殺されてもいい。郵政改革を断行する」と語ったのだ。
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日本よ、おまえもか 商人の道徳はどこに?
2013年11月16日号一〇月初旬、伊勢神宮の式年遷宮に参列の機会を得たとき、名古屋で新幹線から近鉄線に乗り換えた。近鉄線の駅々のホームで目についたのが「赤福」の広告だった。
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中国政府のウイグル族弾圧が 苛烈さを極めていくのは明らか
2013年11月9日号中国の最も政治的な場所、天安門広場に一〇月二八日、車が突っ込み毛沢東の巨大な肖像画近くで炎上、車中の三人が死亡した。翌日、中国当局は共犯者としてウイグル人五人を逮捕し、北京のウイグル人約三〇〇〇人の監視のために「ローラー作戦」を開始した。中国政府のウイグル族弾圧がさらに苛烈さを極めていくのは明らかで、事態はおぞましい。
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「異質性」から生まれた 世界標準になる日本のロケット
2013年11月2日号河野臨床医学研究所北品川クリニック・予防医学センター所長の築山節氏が、プロ中のプロになるために欠かせない豊かな発想を身につけるには、「異質性」のある世界に身を置く必要があると指摘している(「構想力に科学が挑む」NIRA2013年10月)。氏の指摘は、一〇年も努力を続ければその分野のプロに一応なれるが、群を抜くプロ中のプロになるには、一〇年の努力の先にある「果てしない成熟段階」を経なければならない、その段階で重要なのが異質性との遭遇だというものだ。同質性集団に長く身を置くと構想力や発想力が横並びになりかねないという理由である。
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ずさんな調査の元慰安婦報告書 河野洋平氏らを喚問すべきだ
2013年10月26日号慰安婦問題に関する河野洋平官房長官談話が出されたときから、私は河野談話の基となった韓国の元慰安婦の人々の聞き取り調査を公開すべきだと主張してきた。一〇月一六日、その全容を「産経新聞」がスクープした。聞き取り調査のずさんさを知るにつけ、あらためて河野氏らに強い憤りを抱く。
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学校教育の充実と エリート層の育成が急務
2013年10月19日号一〇月九日の「産経新聞」一面を見て、心底うれしく思った人は少なくないはずだ。そこには「日本『成人力』世界で突出」という見出しが躍っていた。これは経済協力開発機構(OECD)が行った初の成人の能力を測定する調査結果である。対象国・地域は世界二四に上り、一六~六五歳の成人約一五万七〇〇〇人が対象となった。