記事一覧:櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽370件
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
国際社会への理解深めるため 必要な比較文化史からの視点
2014年8月2日号「空気を読むな」「真珠湾攻撃は武士道にかなったものだった」「言うべきことは言わなければならない」ハッと胸に突き刺さる言葉で、平川◎弘(ひらかわ・すけひろ。◎は示に右)氏は日本人の覚醒を促す。氏の著書『日本人に生まれて、まあよかった』(新潮新書)は、比較文化史の大家が平易な表現で物した日本人のための教養の書である。
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壮絶な幼少時代を過ごした 下村文科相の目指す教育改革
2014年7月26日号政界で最も誠実な人物を三人挙げるとしたら、私は間違いなく下村博文氏をその一人に入れるだろう。以前から教育こそ氏の天職だとも感じていたが、氏の著書『9歳で突然父を亡くし新聞配達少年から文科大臣に』(海竜社)を読んで、文部科学大臣としての氏への信頼はますます深くなった。
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勇気ある言論人夫妻が拘束 チベット弾圧の凄まじさ
2014年7月19日号七月九日、北京発で共同電がベタ記事を送った。チベット人作家のツェリン・オーセルさんと彼女の夫で漢族の作家、王力雄氏が八日、自宅軟禁下に置かれたとの内容だ。中国共産党の言論統制強化はすでに承知していたが、二人の名前を見て、背中がゾクッとする緊迫感を抱いた。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
中国の“蛮行”に打ち出された オフショアコントロールの効果
2014年7月12日号南シナ海における中国の蛮行の意味を米国の保守系シンクタンク、AEIのアジア研究部長を務めるダン・ブルメンソール氏は、他国の紛争にはもう関わらない内向き姿勢を強めるオバマ大統領を中国が軽蔑(contempt)し始めた結果だと書いた。
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石原“最後は金目”発言が 突いていた一面の真実
2014年7月5日号「最後は金目でしょ」と発言した石原伸晃環境相が「私の品を欠く発言」と、平謝りに謝った。氏の謝罪通り、発言は著しく品格を欠いていた。環境大臣としての氏の仕事ぶりも、被災者のために粉骨砕身の頑張りを見せるべき地位にあるにもかかわらず、どう見ても評価できない。
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いてつく冬の嵐に晒される 中国の“知”の世界
2014年6月28日号中国で言論弾圧が激化していることは広く報じられてきた。それでも驚いたのは、学問、研究分野の取り締まりがさらに厳しくなり、まともな研究が到底、望めなくなっていることだ。中国の知の世界はいてつく冬の嵐に晒されている。
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戦闘機の異常接近で見えた シビリアンコントロールなき中国
2014年6月21日号中国は果たしてシビリアンコントロールの国か。中国人民解放軍は勝手に行動しているのか。この問いに一連の“異常接近”が答えてくれる。六月一一日午前、中国人民解放軍のミサイル搭載のSU27戦闘機二機がまたもや自衛隊の情報収集機に三〇~四五メートルまで異常接近した。危機に晒されたのは、航空自衛隊のYS11EBと海上自衛隊のOP3Cである。
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韓国教育長選で左翼系躍進 厳しさ続く日韓関係
2014年6月14日号六月四日に行われた朴槿恵政権の中間評価となる統一地方選挙は、よくよく見れば朴大統領の大敗北だった。首長選挙の結果は、表面的に見れば与野党五分五分の結果と見えないわけではない。しかし、韓国社会をむしばむ教育長選挙での大敗という結果を見れば、事の深刻さが見えてくる。朴大統領の求心力はさらに低下し、韓国の対日政策はより強硬になると思われる。
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日本の国造り 神話を想起させる典子女王殿下のご婚約
2014年6月7日号「日本の国造りが行われていたはるかな往時にタイムスリップしたような気がします。日本の始まりを伝承する神話が二一世紀によみがえったようです」國學院大學名誉教授の大原康男氏がこう語る。氏は、高円宮妃久子さまの次女、典子さまと婚約なさった出雲大社禰宜(ねぎ)の千家国麿(せんげ・くにまろ)さんに、國學院大學で神職の必須科目の一つを教えたことがある。
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日本人が明らかにすべき 従軍慰安婦の真実
2014年5月31日号私たちは自分自身と国家とをどれだけ一体のものとして考えているだろうか。天然の要塞である海に守られてきた日本人は、たくまずして与えられる平和故に、国民を守る枠組みとしての国家の重要性に思いを致すことなく過ごして、今日に至るのではないか。
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農家の“復権”を図るために 寄生虫のJA全中を解体せよ
2014年5月24日号全国農業協同組合中央会(JA全中)は長年にわたって農家の寄生虫のようだった。農家を助け、繁栄に導き、日本の農業の国際競争力を高めることが農協の存在理由であるにもかかわらず、彼らはその役割を少しも果たさず、日本のコメ農業の衰退をもたらした。
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卵と万年筆で考えさせられた月日の飛び去る速さと今後の人生
2014年5月17日号私事で恐縮だが、最近、ある“事件”が起きた。それをきっかけに、随分昔の出来事が脳裏によみがえった。水にこだわっていた時期のことだった。それを通すと、素晴らしく体に良い水ができるという機械を購入した。
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中国との間に2000年に及ぶ紐帯 日本は韓国とどう向き合うか
2014年5月3日号朝鮮半島、とりわけ韓国にどう向き合うか。好悪の感情を横に置き、日本の国益のために良好な関係を築き維持する、朝鮮半島が中国寄りになり、中国に席巻されないようにすべきであると、私は考えてきた。
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廃炉に向けて前を見る地元 目に余る小泉・細川両氏の言動
2014年4月26日号小泉純一郎、細川護煕両元首相が、脱原子力発電を目的とする一般社団法人、「自然エネルギー推進会議」を設立する。五月七日、都内で設立総会を行うそうだが、それに先立って福島の地元紙、「福島民友」が四月一六日の一面トップで同ニュースを大きく報じた。見出しは「知事選で脱原発候補支援」「小泉、細川元首相が検討」「選挙構図に影響か」などとなっている。
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情緒に訴えた小保方氏会見 科学は涙ではごまかせない
2014年4月19日号二月八日号の当欄で、STAP細胞作製を発表した小保方晴子氏に私はエールを送った。「専門家が一様に、生命科学の常識を覆す革命的な発見と評価する成果を生んだのがこの若くて美しい、というより、若くてかわいらしい女性だった」などと書いた。
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偵察機の極秘撮影にサイバー攻撃 朝鮮半島は戦争状態にある
2014年4月12日号三月二四日、韓国の首都ソウル北西にある京畿道坡州(キョンギドパジュ)市で三角形の翼を持つ無人航空機が墜落しているのを民間人が発見した。翼は幅一・九三メートル、長さ一・四三メートル、重さ約一五キログラムだった。
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蛮行のプーチン・ロシアから 逃げ出す外資や富裕層
2014年4月5日号オランダのハーグで三月二四日、先進七カ国が緊急首脳会談(G7)を開き、六月にロシアのソチで予定されていた主要八カ国首脳会議(G8)への出席取りやめを決定した。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
断固たる意志で備えなければ 侵略を防ぐことはできない
2014年3月29日号自民党はいったい、どうしたのか。民主党政権の三年三カ月にあきれ果てた国民が再び自民党を選んだのは、まともな国家運営をしてくれると考えたからだ。にもかかわらず、集団的自衛権をめぐる総務懇談会の議論はまるで自民党は民主党と同じなのかと思わせる。
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中山義隆・沖縄県石垣市長が語った凄まじい選挙戦の実態
2014年3月22日号いまだにこんな変な選挙だということを知ってほしいのです。新聞は一面トップで事実無根の記事を載せ、本土からは外人部隊が押し寄せました」こう語るのは、三月二日に沖縄県石垣市長に再選された中山義隆氏である。インターネットテレビ「君の一歩が朝(あした)を変える!」で、氏は現地の新聞「琉球新報」や配布されたチラシなどを示しながら、一時間にわたって驚くべき選挙戦の実態を語った。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
異なる歴史観を日本が持つことが 危険と、米国はなぜ考えるのか
2014年3月15日号安倍晋三首相の靖国神社参拝に対して「米国を怒らせてどうするのだ」という批判がある。中韓だけでは足りずに、米国とも摩擦を起こした、オバマ大統領やバイデン副大統領までも怒らせたとの批判だ。