記事一覧:株式市場 透視眼鏡127件
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株式市場 透視眼鏡
中国経済減速と自動車販売減 顕在化すれば株価下落の公算
2012年8月4日号日本の景気は、「緩やかな回復傾向を持続する」との見通しが一般的だ。民間エコノミスト40人のコンセンサスであるESPフォーキャスト(7月調査)では、2012年度の実質GDP成長率が前年度比2.3%と予測されている。
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マクロ・ヘッジファンドの逆 リスク資産の買いが有効
2012年7月28日号マクロ・ヘッジファンド(以下マクロ)は主として先物を用い、世界中の株式・債券・通貨に買いや売りのポジション(取引残高)を取ることにより利益を得るタイプのヘッジファンド。調査会社ヘッジファンドリサーチ(以下HFR)は今年3月末の運用資産を4686億ドル(約37.5兆円)と推計している。
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安定した収益を期待するなら 低PBRかつ高利益率の銘柄
2012年7月21日号投資環境が厳しくなる可能性もある環境下では、下値不安が小さいと思われる銘柄を、選別の候補にしたい。そこで、PBR(株価純資産倍率)に注目する。ただ、PBRが低い銘柄に単純に投資をすればいいわけではない。
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欧米金融緩和に消費税引き上げ 日本株の反発幅はその契機次第
2012年7月14日号欧州や米国、中国に比べてファンダメンタルズが良好な日本。だが日本株は他市場以上に売り込まれて割安感が強い。いずれ反発すると予想するが、反発力はその契機次第で異なるだろう。欧米の金融緩和がきっかけならば約2割上昇、中国の景気回復ならば3~4割、消費税率引き上げで約5割といったシナリオを描いている。
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BRICsより高い収益率 東南アジアの株式市場に注目
2012年7月7日号ギリシャの再選挙も終わり若干の安堵感があるものの、ユーロ問題の最終的な出口はなかなか見えてこない。米国の景気減速懸念に加えて、中国、インド、ブラジルなど主要新興国の経済成長に陰りが見えていることも、市場マインドの悪化の要因になっている。
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欧州危機対応の非伝統的政策 発動見えず株底打ちには時間
2012年6月23日号2010年、11年共に、日経平均株価は欧州債務問題に振り回され、大幅な調整を余儀なくされた。両年とも驚くほど同じ軌跡をたどっている。昨年は東日本大震災による影響があったため、グラフの時間軸をずらしている。これを見ると、欧州債務問題を原因として調整する日経平均には、AとBの二つの局面が存在していることがわかる。
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今は債券バブルと陰の極みの株 株は欧州の政策対応で反転上昇
2012年6月16日号足元、世界的に長期金利が一段と低下している。10年物国債利回りは日本が0.82%、米国が1.45%、ドイツが1.17%にまで大きく低下した。この主因は二つある。一つは長引く欧州債務問題、もう一つは超金融緩和政策の常態化である。
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キャッシュフローの正負で 成熟企業を選別し投資する
2012年6月9日号昨年、米国会計協会の学術雑誌で「キャッシュフロー(CF)のパターンによる企業のライフサイクル」という論文が発表された。企業のサイクルは創生期、成長期、成熟期、淘汰の時期、衰退期の五つに分けられるというものだ。
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リスク回避で株は売られ過ぎ 今後は割安感が修正される
2012年6月2日号2011年とほぼ同じタイミングで、12年もギリシャ問題に端を発した欧州債務問題が世界の金融市場をリスク回避へと駆り立てている。
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同材料を蒸し返し下落する株価 足元の調整局面は買いの好機か
2012年5月26日号ギリシャ問題に対する懸念が高まりを見せ、米国でも3月、4月の雇用統計が市場予想を下回り雇用回復が見られず、景気減速懸念が高まり、リスクオン(選好)からリスクオフ(回避)へと市場マインドが後退してきている。
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ヘッジファンドの売り出る5月 今年も円高・株安のリスクは大
2012年5月12日号ウォールストリートの相場格言で、「Sell in May And Go Away」(5月に売ってどこかへ行け)は有名である。しかしここ数年は、日本の相場にこそ、この格言が生きているように思える。特に、2000年、06年、10年はこの典型である。
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年末に向け円安株高基調継続 自動車など外需関連株が有望
2012年5月5日号2月から3月中旬にかけて円は対ドルで反落した。その後若干戻しているものの、基調としての円安は年末にかけて持続とみており、それを踏まえた投資戦略が有効と考えている。
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年度上期は内需低PER銘柄に 下期は外需低PER銘柄に投資
2012年4月21日号4月中旬から、3月期決算企業の2011年度の本決算発表が始まる。この決算発表で、企業は12年度の業績予想も公表する。11年度は、東日本大震災やタイの洪水などの自然災害の影響が大きかった。
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13年3月期の増益を織り込めば 日本株にはまだ上値の余地あり
2012年4月14日号前期の厳しい決算から黒字目標を掲げるパナソニックやシャープといった家電大手や新日本製鐵、住友金属工業といった鉄鋼大手、米国を中心に復活を遂げようとしているトヨタ自動車、ホンダ、日産自動車の自動車大手3社が企業業績をけん引する。
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外国人の買い越しが続くも 相場は短期の調整局面入り
2012年3月31日号日本株は短期的な過熱感はあるものの、しっかりとした相場が続いている。中央銀行の流動性供給で投資家がリスクを取り始めたことや米国景気回復期待、円安効果などを背景に下落リスクが後退している。
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20兆円補正予算に円安転換 日本株もいよいよ本格反騰へ
2012年3月24日号東日本大震災の惨害から1年が経過した。あらためて、震災が株式相場に与える影響を考えてみたい。1995年の阪神・淡路大震災後の日経平均株価の推移を見ると、やはり復興需要のベースになる補正予算の成立が株価に大きな影響を与えている。
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金融緩和で上昇する原油価格 120ドルまで上がれば株は下落か
2012年3月17日号原油価格の代表的な指標、ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は昨年11月以降1バレル=100ドルを挟んだ動きを続けてきたが、2月に入って上昇、一時113.9ドルに達した。
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3月末の高利回り株への投資は 株価値上がり益も期待できる
2012年3月10日号足元の株式市場は全体的なかさ上げ相場となっている。米国景気回復期待や、欧州債務問題への懸念の修正と円安が株式市場に安心感をもたらしている。ただし毎年の傾向で言えば、3月期決算企業の本決算発表時期である4月中旬付近から相場や物色対象が転換するケースが少なくない。
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世界的な過剰流動性相場が継続 出遅れていた日本株も上昇基調
2012年3月3日号世界の金融市場が過剰流動性相場を演じている。そのなかで日本銀行が予想外の追加緩和を実施。円高基調が一気に反転し、これまで出遅れていた東京株式市場も急回復した。もっとも、この流れが続くかどうかは日銀次第だろう。
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アナリスト調査銘柄は情報十分 却って株価上昇しない公算あり
2012年2月25日号日本株が世界の株式市場に対して出遅れることはなにも今に始まったことではないが、リーマンショック後も同様の展開が繰り返されている。出遅れたからといって、割安感には乏しいこともあり、日本株をオーバーウエートしようとの機運はなかなか全体の流れにはなってこない。