記事一覧:連載4635

  • 安倍晋三氏の金融緩和政策は正しいか

    山崎 元のマネー経済の歩き方
    安倍晋三氏の金融緩和政策は正しいか

    2012年12月15日号  

    総選挙の実施が決まり、最大野党であり、世論調査的に優勢が伝えられている自由民主党の安倍晋三総裁の金融政策をめぐる発言に注目が集まっている。安倍氏は、2%以上のインフレ目標を定めて、これが達成されるまで強力な金融緩和を継続すべきだと述べている。彼の発言を受けて、ドル円相場は80円を超えて円安方向に、株価も上昇に転じて日経平均で9000円を回復するなど、市場は反応を示している。

  • 「TBS映像事件」はテレビ等の偏向報道を示唆してはいないか

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    「TBS映像事件」はテレビ等の偏向報道を示唆してはいないか

    2012年12月8日号  

    ネットを見なければわからないニュースがある。その中でもごく最近驚いたのが、TBSによる悪質としか言えない映像の「誤使用」である。一一月一六日放送の、みのもんた氏の「朝ズバッ!」で、痴漢事件で逮捕されたNHKのアナウンサーの件を報道する映像の中に、安倍晋三自民党総裁の笑顔がごく短い時間入れ込まれていた。見ると安倍氏の笑顔が、「強制わいせつ容疑」などの文字スーパーと共に報じられている。番組司会者は番組内で不手際を謝ったが、安倍氏側は「単なる不手際なのか」と疑問を抱く。

  • 「日本未来の党」への合流で最後の賭けに出た小沢の命運

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    「日本未来の党」への合流で 最後の賭けに出た小沢の命運

    2012年12月8日号  

    準備体操も終わり、それぞれのチーム名が書かれたゼッケンを胸に選手たちがスタートラインに並ぶ。あとはスターターの号砲を待つばかり。その時だった。後ろから大声を上げながら駆け付ける一団が視界に入ってきた。 「ちょっと待った」先頭を走るのは女性ランナー。その後ろにはいかつい顔の男たちが続く──。11月27日。衆院選公示の12月4日まで残すところ1週間。選挙戦に最後の政党が名乗りを挙げた。

  • 年金問題が総選挙の最大争点であるべき

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    年金問題が総選挙の 最大争点であるべき

    2012年12月8日号  

    日本の公的年金制度は、約550兆円の債務超過状態に陥っている。しかし、これが緊急の対処を要する重大な問題だとは、認識されていない。財政検証は、「100年間は大丈夫だ」とした。その再検討資料は、「賦課方式だから対処する必要はない」とした。一体改革では、受給資格期間の短縮化、パートの年金加入要件緩和、厚生年金と共済年金の一体化など、現行制度の微調整が行われただけで、550兆円の処理という年金財政の基本問題は、まったく閑却された。

  • 天使か悪魔か(第44回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    天使か悪魔か(第44回)

    2012年12月8日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 右手の感覚を生かして距離感をつくろう!

    川端恭子の“いま一度 基本の「き」”
    右手の感覚を生かして距離感をつくろう!

    2012年12月8日号  

    パッティングの精度を向上させて、3パットを減らすことがスコアアップの最短ルートです。今回はそのための「距離感のつくり方」をレッスンします。パットのストロークは左右の手のバランスを整えることが基本ですが、利き手が「右」の人は、右手の感覚を生かしたほうが繊細なタッチが出せるはずです。そこでまずはクラブを持たずに、右手の下手投げでボールを転がしてみましょう。

  • 日本人の喫煙習慣と寿命死亡率は2倍、命は10年短縮

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    日本人の喫煙習慣と寿命 死亡率は2倍、命は10年短縮

    2012年12月8日号  

    どうやら日本人でも喫煙習慣で平均10年は寿命が縮むようだ。英国医学雑誌「BMJ」に掲載された長期追跡調査の結果から。研究では、1950年に広島と長崎でスタートした原爆の影響を追跡した調査の参加者から対象者をピックアップ。63~92年にかけて喫煙データが得られた男性2万7311人、女性4万0662人を平均23年間追跡した。参加者を喫煙経験が全くない、過去に喫煙経験がある、現在も喫煙中の3グループにわけて比較している。

  • 共働きの節税効果と保険代替効果

    山崎 元のマネー経済の歩き方
    共働きの節税効果と保険代替効果

    2012年12月8日号  

    夫と妻が2人とも仕事と収入を持つ「共働き」という生活形態は、合理的なばかりでなく、かなり「得」でもある。うすうすそう感じていたが、花輪陽子、是枝俊悟『大増税時代を生き抜く 共働きラクラク家計術』(朝日新書)を読んで、なるほどと思った。この本には具体的な損得の試算が多数載っているが、印象的だったのは、3歳以上中学生以下の子どもが2人いる夫の年収が900万円の家庭で、年収が100万円増えた場合の「手取り」だ。この100万円が夫の収入として増えた場合、所得税が15.77万円、住民税が7.72万円、社会保険料が12.79万円増え、児童手当が12万円減って、可処分所得の増加は51.72万円にすぎないという。

  • 再選後初の外遊先をタイ、ミャンマー、カンボジアとしたオバマ外交の真意

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    再選後初の外遊先をタイ、ミャンマー、カンボジアとしたオバマ外交の真意

    2012年12月1日号  

    再選されたオバマ大統領がタイ、ミャンマー、カンボジアの三カ国を、再選後初の外遊先として選んだことの意味を考えてみる。

  • 年金積立金不足は将来を映す水晶玉

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    年金積立金不足は 将来を映す水晶玉

    2012年12月1日号  

    企業年金について、現在次の二つが、問題になっている。第1点は、厚生年金基金の廃止問題だ。厚生年金基金は、厚生年金の一部を代行運用するもので、中小企業の加入が多い。しかし、多くの基金が積立金不足に陥っている。国に返上するには不足分を埋める必要があり、そのためには、企業が重い負担を負わなければならない。それを避けるために高い運用利回りを求めたことが、AIJ問題の原因になったと指摘された。

  • 天使か悪魔か(第43回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    天使か悪魔か(第43回)

    2012年12月1日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 「左目の真下」にボールを置くとパットがうまくなる

    川端恭子の“いま一度 基本の「き」”
    「左目の真下」にボールを置くとパットがうまくなる

    2012年12月1日号  

    300ヤードのドライバーショットも1メートルのパットも同じ1打、とよくいわれるように、いくらボールを遠くに飛ばしても、パットが入らなければスコアアップは望めません。そこで今回は、パットの基本の「き」をレッスンしましょう。パットには通常のショットと違って、逆オーバーラッピングやクロスハンドといったグリップ(握り方)があります。これは繊細なフィーリングが問われるパットならではの要素であり、グリップは人それぞれ、握りやすい、タッチを出しやすい形で構いません。大事なのは、アドレス時のボール位置です。スタンスの真ん中よりも「やや左側」(ターゲット側)にボールを置くのが基本です。左側に置いたほうが打球にオーバースピンがかかりやすく、ボールの転がりがよくなるからです。

  • 生活習慣が子孫繁栄のカギ?高品質の精子は適度な運動から

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    生活習慣が子孫繁栄のカギ? 高品質の精子は適度な運動から

    2012年12月1日号  

    欧州の応用生理学の専門誌に報告された研究によると、適度な運動習慣がある男性の精子は高品質らしい。スペインはコルドバ大学の研究報告から。研究では、31名の男性を対象に運動習慣の有無と精子の質との関連を調べた。その結果、適度な運動習慣がある男性の精子は、座りがちな生活習慣の男性より有意に運動性が高く、正常な形態の精子数が多かったのだ。また、精子形成に必要なホルモンバランスも、運動習慣がある男性では良好に保たれていた。

  • 個人が行動ファイナンスから学ぶ7カ条

    山崎 元のマネー経済の歩き方
    個人が行動ファイナンスから学ぶ7カ条

    2012年12月1日号  

    「行動ファイナンス」という学問分野は、10年ほど前に、ダニエル・カーネマン氏がノーベル経済学賞を取ったこともあり、今では大変有名になった。行動ファイナンスが、投資家の側よりも、金融商品の売り手の側で体系的に応用(顧客側から見ると「悪用」といってもいい!)されていることは、筆者が本欄でも繰り返し書いている。しかし、この研究は本来、投資家の判断上の弱点を教えてくれる点で、投資家の側でも役に立つはずだ。 今回は、個人投資家が行動ファイナンスから学ぶべき教訓を7カ条の心得にまとめてみた。

  • 明確な政策を掲げて選挙を戦い強く賢い自主独立の国づくりを

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    明確な政策を掲げて選挙を戦い 強く賢い自主独立の国づくりを

    2012年11月24日号  

    一一月一四日の党首討論は野田佳彦首相が仕掛けた大技だった。それは党首討論という次元のものではなく、首相の捨て身の戦いだった。しかも相手は自民党ではなく、党内反対勢力だったと考えてよいだろう。首相のやることなすことすべてに反対するのは野党ではなく、党内勢力だった。彼らは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に反対し、尖閣諸島国有化後は種々の施設の整備にも反対した。中国の侵略的動きを抑止するための日米合同軍事訓練が予定より大幅に遅れたのも、党内反対勢力故だった。

  • 野田が放った年内解散の矢背後に小沢封じと財務省の影

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    野田が放った年内解散の矢 背後に小沢封じと財務省の影

    2012年11月24日号  

    「私は今週16日に衆院を解散してもいいと思っている」衆院3階にある第1委員会室。14日午後3時から始まった党首討論。定刻の5分前だった。最初に姿を見せたのが首相の野田佳彦。遅れて大きな拍手を背に自民党総裁の安倍晋三が入室した。いつものように始まった党首討論は、このサプライズ発言で野田の独り舞台となった。この部屋を埋めた与野党議員の何人がこの野田の決意を知っていただろうか。わずかに閣僚席の最前列にいた国家戦略担当相の前原誠司が興奮したように顔を紅潮させていた程度だった。やはり野田はただの「ドジョウ」ではなかった。図りに図った上での解散戦略が炸裂した。

  • 公的年金積立金は550兆円も不足

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    公的年金積立金は 550兆円も不足

    2012年11月24日号  

    厚生年金を清算して解散することは可能だろうか? これに関するデータは、厚生労働省年金局数理課「平成21年財政検証結果レポート 国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通し」(詳細版)2010年3月にある。それによると、厚生年金の場合、「過去期間に係る給付」が830兆円だ。これは、これまでの保険料負担に対応する給付だ。つまり、いま年金を受給しているか将来年金を受給できる人が、将来にわたって得る年金のうち、すでに支払った保険料に対応する分の割引現在値だ。給付に対しては、国庫負担金が一般会計から支出される。その現在値が「過去期間に係る国庫負担」であり、これは190兆円だ。

  • 天使か悪魔か(第42回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    天使か悪魔か(第42回)

    2012年11月24日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • ガードバンカーはオープンスタンスに沿ってクラブを振る

    川端恭子の“いま一度 基本の「き」”
    ガードバンカーはオープンスタンスに沿ってクラブを振る

    2012年11月24日号  

    バンカーでのエクスプロージョン(砂を爆発させる)ショットは、サンドウエッジ(SW)のバンスを活用する、というのが前回のレッスンでした。今回は、1回で確実に出す構え方と打ち方をレッスンします。

  • おなかの健康、だけではありません。腸内細菌で肥満や脳・神経疾患予防

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    おなかの健康、だけではありません。腸内細菌で肥満や脳・神経疾患予防

    2012年11月24日号  

    ビフィズス菌、乳酸菌といえば、おなかの健康を保つ「善玉」腸内細菌の代表格。ヒトの腸内ではこれら「善玉菌」とウェルシュ菌など「悪玉菌」が日々、勢力争いを繰り広げ、さらに戦局次第で善にも悪にも転ぶ「日和見菌」が加わり、ある種の生態系──腸内細菌叢(そう)を形成している。これまでも腸内細菌叢の勢力図が免疫系や代謝機能に影響することは知られていたが、個々の培養が難しく詳細な研究は遅れていた。しかし、一度に数千~億単位でDNA断片を並列解読する「次世代シーケンサー」の登場で、細菌叢を丸ごと解析できるようになり、俄然、研究が進み始めた。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…