記事一覧:連載4635件
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カラダご医見番 ライフスタイル編
血管内治療の優位を示せず 脳卒中の勝負タイムは4.5時間へ
2013年3月9日号数年前、急性虚血性脳卒中(脳梗塞)の新たな救世主として話題になった「血管内治療」。脳血管に詰まった血の塊を動脈血管内から機械的に直接取り除いたり、薬で溶かすことで脳血流を再開通させる方法だ。脳卒中発作から6時間以内の治療で、後遺症の改善効果を発揮する。
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山崎 元のマネー経済の歩き方
運用初心者へ四つの心得
2013年3月9日号いわゆる「アベノミクス」で円安と株高が進み、お金の運用に興味を持つ人が増えてきた。これから運用を始めようとお考えの読者もおられよう。本稿では、運用初心者のための心得を四つお伝えしたい。心得は以下の通りだ。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
チェルノブイリに学ばなかった 民主党首脳部にこそ責任がある
2013年3月2日号福島県相馬市で二〇一一年六月、酪農業の菅野重清さん(当時五四歳)が「原発さえなければ」と書き残して自殺した。今年二月二〇日、妻のバネッサさん(三四歳)が、東京電力に慰謝料など一億一〇〇〇万円を求めて東京地方裁判所に提訴すると発表、同日夜の「報道ステーション」で古舘伊知郎氏は、菅野さんは搾ったミルクをジャブジャブ捨てていた、毎日がこの繰り返しだったと沈痛な表情で伝えた。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
円安下で激減する 12年の製造業利益
2013年3月2日号「円安が日本企業の利益を増加させ、このため株価が上昇している」と報道されている。しかし、この説明は誤りである。前回、このように述べた。自動車産業利益増の原因は、第1には2011年に東日本大震災で生産が大きく落ち込んだことからの回復であり、第2には12年4~9月のエコカー支援策によって売り上げが増加したことだ。円安が進んだ12年秋以降には、輸出、生産、売上高は落ち込んでいる。13年1~3月期の見通しについても、円安による売り上げ増大効果は認められない。前回は、このことを輸出や生産指数の動向を見て結論付けた。以下では、直接に利益の推移を見ることによって、同じ結論を導出しよう。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
自民党政権下で相次ぐ議連復活 求められる党内、業界の調整能力
2013年3月2日号日米議員連盟が4年ぶりに復活した。会長には元外相の中曽根弘文(67)が就任した。弘文の父は言わずと知れた元首相、中曽根康弘(94)。昨年、夫人の篤子を亡くしたが、側近によると、「しっかり見送りができた」と、淡々とした心境という。その中曽根康弘は首相時代に米大統領、ロナルド・レーガンとの「ロン・ヤス関係」を築いた。
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連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
衝撃と瓦解(第55回)
2013年3月2日号ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!
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鹿島田明宏の「脱」セオリーで飛距離アップ!
長尺・大型ヘッドドライバーに適した“タメ”のつくり方
2013年3月2日号ダウンスウィングで“タメ”をつくれば飛ぶ、というセオリーがあります。タメとは、簡単にいうと、バックスウィングでコックした手首の角度が、切り返し以降も保たれている状態のことです。トップでつくられた腕とシャフトの角度が、右腰の高さくらいまで少なからずキープされていれば「タメがある」、その角度がほどけてしまい、クラブが早くリリースされることを「タメがない」と表現します。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
入院、死亡リスクが顕著に上昇 重症EDは心血管疾患死の指標
2013年3月2日号勃起不全(ED)の重症度と心血管疾患死は関連する──こんな研究結果がオーストラリアから報告された。調査では45歳以上の男性9万5038人を追跡(平均年齢は62.0歳)。対象者は郵送アンケートでEDの有無とその程度を自己申告した。自己申告によれば、45~54歳の2.2%、55~64歳の6.8%、65~74歳の20.2%、75~84歳の半数が重症のEDに悩んでいる。ちなみに85歳以上は75.4%だとか。御年85歳にしてEDを嘆く状況があるなんてうらやましくも寿(ことほ)ぐことだろう。
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山崎 元のマネー経済の歩き方
ファンドマネジャー個人の資産運用
2013年3月2日号テレビやラジオでおカネの運用に関係する話をすると、高い確率で「山崎さん自身のおカネの運用はどうしていますか?」と質問される。下品とは言わないまでも、下世話を持ち味とする司会者は、気が利いた質問だと思うらしい。個人投資家の中にも、「本人がやっている運用でうまくいっている人の話でなければ信用しない」という人がいる。マネー評論家の中にも、見通しをはずし続けながらも、「私は、ここに書いた通りのポジションを自分でも持っている」と、自分の資産運用を議論の説得材料に使う人がいるから、「自分の運用」には一定の説得力があるのかもしれない。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
突然の核実験とレーダー照射 明暗分かれた安倍の危機対応
2013年2月23日号「北朝鮮が核実験」──。12日午後0時14分、韓国の通信社聯合ニュースが第1報を伝えた。その時、首相の安倍晋三は衆院予算委員会の合間を縫って首相官邸で財界首脳と会談していた。経団連会長の米倉弘昌、日商会頭の岡村正、経済同友会代表幹事の長谷川閑史ら。「アベノミクス」推進の一環として民間企業の報酬引き上げを要請するためだった。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
12年利益増の原因は 円安でなく震災要因
2013年2月23日号2012年12月期決算の利益が、対前期比で増加する企業が多いと報道されている。その原因は、円安であると説明されている。安倍晋三政権の金融緩和政策によって円安が進み、これが輸出関連企業の業績を好転させているというのだ。しかし、この説明は誤りだ。12年の利益が増加するのは、11年において東日本大震災による輸出減とタイ洪水による工場浸水という特殊事情があったからだ。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
外貨を稼ぐ開城工業団地の 閉鎖こそ対北朝鮮の有効策
2013年2月23日号北朝鮮が二月一二日、核実験を行った。二〇〇六年一〇月と〇九年五月に続く三度目の実験である。北朝鮮当局は今回の実験を「爆発力は大きいが、小型化、軽量化し、高い水準で安全に完璧に(核実験を)実施した」と発表した。事実ならアジア・太平洋諸国は新たな深刻な危機に直面する。とりわけ国際社会が注目しているのは北朝鮮の核爆弾がプルトニウム型か濃縮ウラン型かという点だ。前二回の実験はプルトニウム型だった。今回の核爆弾が濃縮ウラン型であれば、国際社会は北朝鮮による核大量生産という悪夢に直面する。
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連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
衝撃と瓦解(第54回)
2013年2月23日号ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!
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鹿島田明宏の「脱」セオリーで飛距離アップ!
ドライバーを“短く”握って 打ってみよう!
2013年2月23日号ドライバーは、シャフトを長くすればするほど遠心力が働いて、飛距離がアップします。ただしそれは、スウィートスポット(フェースの芯)で打つ、という前提条件付きの話です。試打ロボットやスウィングの再現性が高いプロは理論上、飛距離がアップしますが、アマチュアの場合はミート率が悪いため、逆に飛ばなくなることが多々あります。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
血中カロテノイド濃度がポイント 野菜、果物で将来も明るい!?
2013年2月23日号先月ハーバード公衆衛生大学院の「血中カロテノイド濃度が高いほど将来に対して楽観的」という研究結果が米心身医学会の機関誌に報告された。カロテノイドは赤、オレンジ、黄色の天然色素。すべての植物や一部の菌類などが自前で合成している。ニンジンに含まれるβカロテン、ホウレンソウのルテイン、トマトのリコペンなどが有名どころ。老化や動脈硬化の原因と見なされている「フリーラジカル」に対抗する抗酸化成分として名高い。
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山崎 元のマネー経済の歩き方
期待リターンは 社会的に決まる
2013年2月23日号お金の運用について説明する際に、うまく伝えるのに苦労するけれども大切な機微は、資産の「期待リターン」の決め方だ。多くの人の資産運用に関するイメージは、経済の大きな流れを読んで、市場の動きを予想し、資産配分を決めて、次に、個々の企業を調査して投資する銘柄を決めるといった流れだろう。運用会社からの運用結果に対する説明(しばしば「言い訳」)が、この流れなので、これが普通の考え方だと思うのも無理はない。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
日銀頼みの国債消化が 行き詰まるとどうなる?
2013年2月16日号緊急経済対策で大型補正予算が組まれ、また2013年度予算の政府案が閣議決定された。公共事業は、補正予算から引き続いて増加している。民主党時代の「公共事業は全部駄目」という硬直的な政策からの転換は評価したい。
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
激化する中国の挑発に対し 日本は何をなすべきか
2013年2月16日号尖閣諸島の海と空が尋常ならざる緊迫の中にある。中国は昨年九月以来、尖閣諸島の真北八〇カイリ(約一五〇キロメートル)の海にフリゲート艦二隻を常駐させてきた。この二隻の軍艦と、度々尖閣諸島周辺の領海を侵犯する国家海洋局所属の海洋監視船「海監」などは、これまでバラバラに動いていた。それが一月中旬以降、両者が連携し始めた。尖閣諸島周辺海域に常時中国艦船がプレゼンスを誇示できるように、海監が中国側に引き揚げるときはフリゲート艦が日本の海に前進するという形で双方が協力し始めた。対日作戦の前面に軍が明確な形で立ち始めたのだ。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
露出激減で薄れる民主党の存在 予算委と日銀人事で攻勢なるか
2013年2月16日号昨年12月の総選挙大惨敗のショックが癒えない民主党に再び衝撃が走った。2月4日付の「毎日新聞」朝刊だ。同紙が実施した全国世論調査で民主党の政党支持率はわずか5%。順位も第4位に転落した。みんなの党(同6%)の後塵を拝したのである。自民党は32%と、背中すら見えないほど距離を広げられた。自民に続くのは日本維新の会の11%。民主党の倍の数字を叩き出した。
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スティグリッツ教授の真説・グローバル経済
ユーロ危機の陰で進行する地球温暖化問題
2013年2月16日号長期的に最も深刻な問題は地球温暖化だ。われわれは後手に回っている 「公共財」として政府支出を投じ、総需要の拡大と成長の回復につなげるべきだ