記事一覧:連載4635

  • トヨタ増益の主因は円安でなくエコカー

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    トヨタ増益の主因は 円安でなくエコカー

    2013年6月1日号  

    トヨタ自動車の2013年3月期の連結決算で、営業利益が前期比3.7倍の1兆3208億円となった。「これは円安のためである」と解説している報道が多い。しかし、円安は営業利益増加の主因ではない。これは、トヨタ自身が述べていることである。すなわち、同社決算短信の中で、営業利益増加額9652億円のうち、「為替変動の影響による利益増」は、1500億円(増益総額の15.5%)でしかないとしている。大きな要因として挙げられているのは、「営業面の努力」(6500億円の増)と「原価改善」(4500億円の増)だ。

  • 沖縄での苛烈なせめぎ合い介入する中韓とメディアの偏向

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    沖縄での苛烈なせめぎ合い 介入する中韓とメディアの偏向

    2013年6月1日号  

    五月一九日の日曜日、祖国復帰四一周年を記念する会で講演するため、沖縄を訪れた。日帰りではあったが、県議会・市議会・町議会議員、防衛関係者、教育関係者ら、多くの人々とも意見交換した。そこであらためて感じたのは沖縄でのせめぎ合いの苛烈さである。ありきたりの表現で言えば、保革勢力のせめぎ合いである。しかし、それだけでは言い切れない複雑さが沖縄にはある。中韓両国が影響を及ぼすべく、さまざまな形であらゆる問題に介入し、そうした外国勢力に呼応する動きが沖縄側にも顕著である。

  • 暗黒の騎士(ブラック・ナイト)(第67回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    暗黒の騎士(ブラック・ナイト)(第67回)

    2013年6月1日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 【米騒動】相場師を市場から追放も高値を付け続けた米価

    週刊ダイヤ 日本経済100年
    【米騒動】 相場師を市場から追放も 高値を付け続けた米価

    2013年6月1日号  

    第1次世界大戦中の1917年、ロシアで人類史上初の社会主義革命が勃発しニコライ2世は殺され、ロマノフ朝は滅亡した。この革命に対して行われた干渉戦争が「シベリア出兵」(1918~22年)である。時の寺内正毅内閣も軍隊の派遣を決定し、その撤兵まで足かけ5年に及んだ。一方、1918年に入るとそれまで安定的に推移していた米価が急上昇を始めた。1月には大阪・堂島の米市場で1石当たり15円程度であった米価が半年後には倍になるという異常ぶりであった。

  • 中高年必見!飛ばせるトップのつくり方

    鹿島田明宏の「脱」セオリーで飛距離アップ!
    中高年必見! 飛ばせるトップのつくり方

    2013年6月1日号  

    ゴルフレッスンには、バックスウィングからトップにかけてのセオリーが数多くあります。「上体をひねって深い捻転をつくる」「トップで左肩を顎の下に入れる」「右膝の位置をキープする」といったものが代表例で、それらを忠実に実践している人も多いのではないでしょうか。

  • 目覚めの一服はリスクが大!?最低でも31分は我慢すること

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    目覚めの一服はリスクが大!? 最低でも31分は我慢すること

    2013年6月1日号  

    先日、米ペンシルベニア州立大学の生物行動学講座の研究グループから「目覚め直後の一服は、肺がんや口腔がんの発症リスクを高める」という研究結果が、専門誌に報告された。調査は全米健康栄養調査に参加した成人喫煙者、約2000人から採取した血液サンプルと喫煙習慣を分析。その結果、その日最初のたばこを起床後30分以内に吸う人は、31分以上たってから「最初の1本」に手を伸ばす人よりも、たばこ特有の発がん物質の血中濃度が高かったのである。

  • 「まずは」の逸品150円

    最強一皿図鑑
    「まずは」の逸品150円

    2013年6月1日号  

    飲みにいけば、「まずは」の一品があるもの。この店では「牛すじ肉とうふ」がそれだ。肴の定番であって、軽い一人前なので、量的にもこの後を考えるに都合がいい。

  • いまさら手書きの人におすすめのアプリ

    デジビジ覚え書
    いまさら手書きの人におすすめのアプリ

    2013年6月1日号  

    デジタルツールが全盛だが、メモやノートを記録するなら「やっぱり手書きだ」と思うご同輩も少なくないだろう。そこで今回は、定番の手書きアプリ「Note Anytime」を紹介しよう。

  • メジャーリーグとプロ野球デザイン界にもある適応力

    ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
    メジャーリーグとプロ野球 デザイン界にもある適応力

    2013年6月1日号  

    日本と海外の両方で仕事をしていると、国によって考え方やデザイナーの業務範囲が微妙に異なるので、その都度スタンスを変える必要があります。変化してよい部分と、決して曲げてはいけない部分とのバランスに毎回苦戦しています。

  • サッチャー元英首相の右腕

    フロンティアの横顔
    サッチャー元英首相の右腕

    2013年6月1日号  

    4月8日の英国マーガレット・サッチャー元首相死去のニュースは、衝撃的だった。昨今のジェンダーフリー思想にはあまり積極的には与しないが、同じ女性として、1970年代に家庭を持ちながらも仕事を最前線でこなすサッチャー氏には、憧れにも似た気持ちを持っていた。

  • “二刀流”ルーキー、大谷翔平指導者は何をすべきか

    采配【第二幕】
    “二刀流”ルーキー、大谷翔平 指導者は何をすべきか

    2013年6月1日号  

    今季のプロ野球界で私が最も関心を持っているのは、北海道日本ハムファイターズのルーキー、大谷翔平の“二刀流”だ。高校野球でもエースで四番打者という選手が少なくなった今、プロの世界で投手でも打者でもやっていこうというのだ。メジャー・リーグ入りを希望していた大谷をドラフト1位で指名し、二刀流に挑戦させることで入団を決意させた球団と、大谷の意気込みには大いに期待したい。

  • 飯島が電撃的な北朝鮮訪問最大の使命は安倍・金正恩会談

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    飯島が電撃的な北朝鮮訪問 最大の使命は安倍・金正恩会談

    2013年5月25日号  

    内閣官房参与である飯島勲の日頃の言動から、「いずれは」とみていたが、こんなに早いとは想定外だった。飯島の電撃的な平壌訪問のことだ。14日夕、北京から平壌空港に降り立ったあの個性的な飯島の姿がテレビ画面に映し出された。

  • 金利は上がる? 下がる?混乱する国債市場

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    金利は上がる? 下がる? 混乱する国債市場

    2013年5月25日号  

    今後の長期金利は下がるのか? それとも上がるのか? マーケットは混乱している。実際、日本銀行の発するメッセージは、長期金利の方向づけに関して、矛盾しているようにも見える。第1は、金融緩和によって長期金利が低下するというメッセージだ。そして第2は、物価上昇率が引き上げられることによって、長期金利が上昇するというメッセージだ。これらは正反対の方向なので、長期金利の将来見通しがつかなくなっても不思議ではない。

  • 歴史になり切っていない大東亜戦争時の従軍慰安婦

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    歴史になり切っていない 大東亜戦争時の従軍慰安婦

    2013年5月25日号  

    NHKも各新聞も連日、安倍晋三首相の歴史認識を否定的に取り上げている。韓国や中国の対日歴史批判は実は日本国内メディア、NHKや朝日新聞の報道が誘導してきた面がある。それにしても歴史認識とは何か、歴史をどう定義するのか、一〇〇年前のことは歴史なのか。では五〇年前、一〇年前のことはどうか。

  • 暗黒の騎士(ブラック・ナイト)(第66回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    暗黒の騎士(ブラック・ナイト)(第66回)

    2013年5月25日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 赤身肉は是か非かカルニチン論争勃発!?

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    赤身肉は是か非か カルニチン論争勃発!?

    2013年5月25日号  

    健康のために、と霜降り肉より赤身肉を勧められる昨今。ところが、先日「ネイチャー医学」に赤身肉を日常的に食べると、動脈硬化性疾患リスクが高まる、という報告が載った。米クリーブランド・クリニックの研究者らが赤身肉に含まれる「カルニチン」に注目。動物実験と人を対象とした追跡調査から、カルニチンは腸内細菌に分解される過程で、動脈硬化を促進する「TMAO(トリメチルNアミンオキシド)」と呼ばれる物質を産生することを突き止めた。

  • 〆立て鯖の花笑み

    最強一皿図鑑
    〆立て鯖の花笑み

    2013年5月25日号  

    中野駅北口。サンモールのアーケードと交差する横丁、三番街を燈す提灯に書かれた「魚料理」の文字が、今宵の止まり木の目印。看板建築の名残のような、緑青を吹く壁を見上げながら暖簾を払う。

  • スマホでは電卓がすごい

    デジビジ覚え書
    スマホでは電卓がすごい

    2013年5月25日号  

    スマホに最初からついてくる標準の電卓を日々使っている人も少なくないだろう。ところがそれで満足していてはもったいない。標準の電卓アプリにはない機能を持った市販アプリも多数登場しているのだ。「電卓」で検索すると膨大な数がヒットしてびっくりするはず。どれも驚くほど便利なのだが、数が多過ぎて選ぶのに困るだろう。今回はおすすめの3本を紹介する。

  • 欧州危機下の悲しい現実ミラノサローネ出張報告

    ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
    欧州危機下の悲しい現実 ミラノサローネ出張報告

    2013年5月25日号  

    自分は決意したのです。いや、厳密には「したはずだった」と言うべきか。昨年10月に『ネンドノカンド~脱力デザイン論』を上梓して以来、会う人会う人から「本、読みましたよ」と言われるたびに感じる羞恥心。それもひとえに文中に散りばめられたシモの話のせいです。

  • 規制と戦う社長たち

    フロンティアの横顔
    規制と戦う社長たち

    2013年5月25日号  

    薬のネット販売を規制するのは、21世紀の赤旗法か──。赤旗法といえば、1800年代の英国にあった法律だ。蒸気バスに乗客を奪われたことに反発した馬車運送業者たちの働きかけによって成立したもので、自動車は赤旗を持った者が先導しなければ走ることができなかった。車が接近していることを知らせることが目的とされたが、これにより自動車は速度制限され、英国の自動車産業が後れを取った原因とされる。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…