記事一覧:連載4635件
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週刊ダイヤ 日本経済100年
【1920年恐慌】 株価暴落で始まった 1920年代の不況
2013年6月15日号第1次世界大戦後においても、依然日本経済はバブル景気の中にあったが、輸入超過を抑えて対外為替相場を維持するために、金融は引き締められつつあった。当時の日本には、例えば船を建造しようとすれば自前で鋼材を十分生産できるほどの工業力はまだなく、必然的に海外からの輸入を増やしていかざるを得なかったためである。国際収支の制約条件から国内の金融政策が制約を受けるという事態は、第2次世界大戦後の高度成長期前半にも見られた「ストップ・アンド・ゴー政策」と同様であった。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
うつ病のセルフケアは運動で 単独でも薬と併せても効果的
2013年6月15日号一種の適応障害である五月病。こじれるとうつ病に進む恐れもある。うつうつとした気分や何をしても楽しくない、無関心といった気分が一日中続き、なおかつ2週間以上継続するようなら要注意である。早めに手を打つことが大切だが、かといって薬は飲みたくない。そういう方は、運動療法を試してみよう。
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最強一皿図鑑
沁みる汁に鶏もつの滋味
2013年6月15日号秋葉原の裏通り。メイド系女子や強い照明が喧騒を煽る中、そこだけ時間がゆっくり流れているような佇まいの店がある。古い宿屋にも見えるくすんだ白壁に浮かぶ文字は、大衆割烹「赤津加」。
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デジビジ覚え書
入力の手間激減のお小づかい帳
2013年6月15日号今回は、家計簿アプリを紹介する。家計全体の管理だけでなく、日々のお小づかい管理に利用して、節約に役立ててもよいだろう。この手のアプリでは、使ったお金の記載をどれだけ手軽にできるかがキモになる。面倒で三日坊主に終わるようでは、お小づかい帳の意味がないのだ。
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ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
野球中継の解説に思う… 「伝える」って難しい
2013年6月15日号最近、野球中継の解説コメントが妙に気になります。「ここはアウトにならないように意識しないといけませんね~」って、逆にそれ以外のことを考えながら野球をしないでほしい……。緊迫した投手戦でも「なんとしても先に1点取ることで先制したいですね」なんて、野球ではなく「先制」の意味を解説しているだけのケースもあります。
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フロンティアの横顔
与謝野馨が眺める消費増税
2013年6月15日号このところの消費増税の議論について耳にすると、その充当先となる「社会保障制度」が真っ先に思いつく。そして次に、与謝野馨氏が頭に浮かぶ。現在5%の消費税が、2014年4月には8%に。そして15年10月には10%に、2段階に分けて増税される予定だ。その決断は今年、秋である。
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采配【第二幕】
稲尾さんから教わった リーダー目線の大切さ
2013年6月15日号629勝491敗30引き分け、勝率5割6分2厘。これは、私が中日ドラゴンズを率いた8年間の戦績だ。この数字を基に、監督としての手腕を自己評価することはない。ただ、周囲から「コーチの経験もないのに高い実績を残せたのはなぜか」と問われれば、こう答える。「選手時代から、監督目線で野球を見ていたからじゃないですか」
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櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
スズメの子育てを眺める ぜいたくでゆったりした時間
2013年6月8日号関東地方が梅雨入りである。平年より一週間も一〇日も早いそうだ。私は母と同じく晴れ女とよく言われるのだが、雨も好きである。強い雨が木の葉を打ち、地面をぬらし、屋根をたたいて軒先から落ちてくる。あの雨垂れの音がいい。まだ若くていまよりずっとたくさん時間があったころ、窓や扉を開けてよく雨の音を聞いた。長い午後をずっと聞き入っても、少しも飽きなかった。雨の音はあのころの私に、なぜ、あんなに優しく響いてきたのだろうか。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
安倍悩ます参院選の大勝観測と 消費税引き上げという一大決断
2013年6月8日号「あまり勝ち過ぎないほうがいい」──。自民党幹部の驚きの発言を耳にした。7月21日投開票の参議院選挙のことだ。これまでも自民党大勝の流れが出ていたが、日本維新の会の迷走でライバル不在の参院選になることが極めて濃厚だからだ。自民党は47都道府県すべてに候補者を立てる。このうち3人区の千葉県と5人区の東京都にそれぞれ2人を公認しており、選挙区選挙の公認候補は合計49人。沖縄は依然として苦戦をしており、47~48人の当選が見込まれる。これに比例区が加わる。当初は24人を公認したが、足りなくなる恐れが出てきたため急きょ追加公認する。最終的に30人の比例区候補がそろい踏みする。
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野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
円安で利益増加は 賃金が下がるから
2013年6月8日号2013年3月期の上場企業の利益は前期に比べて増加した。しかし、これは、生産性の向上や新しい事業の開始など、企業活動の実態が変わったことによるのではない。増益の大きな理由は二つある。第1は、11年度の企業利益が東日本大震災などの影響で大きく落ち込んだことだ。12年度の増益は、それからの回復の結果に他ならない。第2の理由は、円安である。ここでは、後者の問題について考えよう。
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連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
暗黒の騎士(ブラック・ナイト)(第68回)
2013年6月8日号ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!
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カラダご医見番 ライフスタイル編
ピーマン、トマトで発症予防 ナス科の植物の健康パワー
2013年6月8日号米イリノイ大学の研究者らが米国がん学会専門誌に報告した研究によると、トマトと大豆製品を一緒に摂ると、別々に食べるよりも前立腺がん予防効果がアップするらしい。研究者らは、遺伝子操作で100%前立腺がんを発症するようにしたマウスに(1)トマトパウダー、(2)大豆胚芽、(3)トマトパウダーと大豆胚芽、(4)トマトも大豆も抜きの一般食のうち一つのパターンで餌を与え、その効果を観察した。
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最強一皿図鑑
名人が注ぐビールと共演
2013年6月8日号カリカリの衣にざっくりとナイフを入れると、肉汁とソースが合わさった、いい香りが漂ってくる。特製ブラウンソースをたっぷりとつけてから頬張る。実に、上質なメンチカツだ。
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デジビジ覚え書
5分でわかる 格安タブレット選び
2013年6月8日号いまやタブレットはスマホをしのぐ勢いで販売台数を伸ばしている。そろそろ購入を検討している方も少なくないだろう。今回は、2万円程度で購入できる小型タブレットの選び方を紹介していこう。ターゲットになる機種は以下の3種類だ。
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週刊ダイヤ 日本経済100年
【大戦後経済】 財界の投機的行動を生む 政府の緩和策に警鐘
2013年6月8日号「ダイヤモンド」1919年の誌面には物価の上昇・下落をめぐっての論説・社説が目立って多くなった。経済にとって物価上昇が望ましいのか、はたまた下落が望ましいのか──。今日においても物価の上昇・下落、インフレ・デフレをめぐっては議論が絶えないが、当時この物価問題に注目が集まった理由の一つは、階級間の所得分配の不平等が今以上に大きく、下層階級の生活状況の悪化が即、社会主義革命を招来し得るような状況にあると考えられていたからである。
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ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
電車で隅の席に座る日本人 中心にドスンと座る西洋人
2013年6月8日号初めて出会うものなのに不思議となじむというか、妙に落ち着く感覚ってありますよね。インテリアでも、工業製品であっても。この「しっくり」くる感覚は、日本人と西洋人とでギャップがあるようです。その根本的な違いは「中心」と「隅っこ」というキーワードに収束されると考えています(勝手に)。
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鹿島田明宏の「脱」セオリーで飛距離アップ!
高いティーと低いティー、どちらが打ちやすいですか?
2013年6月8日号ドライバーヘッドの大型化によって、ティーアップの適正な高さは、一昔前に比べて、高くなっています。ところがアマチュアの中には、高いティーより低いティーのほうが打ちやすい、という人が意外と多くいます。カット軌道でスウィングする人にとっては、そのほうがボールに当てやすいからです。
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フロンティアの横顔
ロイヤル流の社員教育
2013年6月8日号海外で、外国人投資家が日本の中小企業への投資を検討する場に同席させてもらったことがある。投資家は、差し出された資料のある一点を、穴が開くほど見つめていた。それは、売上高や営業利益ではなく、キャッシュフロー表。彼は長い時間、そうしていた。そして何も言わなかった。納得がいったふうではなかった。日本では経営上、まだまだ売り上げや営業利益が重視されがちだ。だが、外国人投資家は、投資先企業が現金をため込むのを嫌う。キャッシュフローからそれを、彼らは判断する。
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采配【第二幕】
できて当たり前のことこそ 本当にできるのか疑え
2013年6月8日号4月9日に行われた横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの試合で、こんな場面があった。4対1のリードで迎えた広島の3回表の攻撃は二死満塁。ここで大竹寛はショートゴロを打った。横浜DeNAの遊撃手・石川雄洋はその打球を慎重に捕球すると、ベースカバーの二塁手に送球しようとした。ところが、二塁手はベースカバーに入っておらず、石川は慌てて一塁に送球したが間に合わず、その間に二者が生還した。
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後藤謙次 永田町ライヴ!
サミットへの波及も懸念される 従軍慰安婦問題めぐる橋下発言
2013年6月1日号7月21日投開票予定の参議院選挙まであと2カ月を切った。競馬に例えるなら第4コーナーを回り、最後の直線勝負の場面だ。騎手がいっせいにムチを入れてゴールを目指すところだが、ダークホースとみられた日本維新の会が迷走を始めた。