記事一覧:連載4635

  • トイレの注意書きに学ぶ「半歩前に出る」デザイン

    ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
    トイレの注意書きに学ぶ 「半歩前に出る」デザイン

    2013年8月3日号  

    公衆トイレの小便器の上に「半歩前に」と書かれた紙が貼られていました。あまりにも謙虚な言葉に、一瞬出るものも出なくなった……というほどのことではないですが、あえて「1歩」を求めないところに管理人の上手さを感じます。1歩前に出てしまうと、床の飛散物を踏むリスクが格段に上がるのは自明の理ですが、「半歩くらいなら何とか……」となるのが人の心理です。

  • 宮内義彦が得た教訓

    フロンティアの横顔
    宮内義彦が得た教訓

    2013年8月3日号  

    2008年9月に起きたリーマンショック。当初、日本の金融業への影響は、他国との比較において限定的だといわれていた。しかし、その爪痕は、日本においても根深いのではないか、と感じることがある。オリックスの宮内義彦会長は最近、「新しい金融業のあり方」と題して、「より専門性を高めて、高い収益を目指す」という方針を打ち出した。

  • レギュラー選手の脱落は人員のフル活用で乗り切る

    采配【第二幕】
    レギュラー選手の脱落は 人員のフル活用で乗り切る

    2013年8月3日号  

    攻守に安定したあるレギュラー選手が死球を受け、手の甲を骨折して戦列を離れた。優勝争いから脱落したくない監督は、ドラフト1位で入団した3年目の若手を抜擢。しかし、その選手は期待通りの結果を残せず、とうとう手痛い敗戦につながるエラーをしてしまった。 「あいつには大きな期待をかけていたのに使えない。全然、成長していないよ……」そう愚痴ってしまう監督の気持ちは理解できなくもない。期待の裏返しが失望や憤りになってしまうことは、ビジネスの世界でもよくあることだろう。ただ、これでは「私は指揮官として不適格です」と公言しているようなものだ。

  • いまこそ憲法改正をはじめ根本的変革を目指すべきとき

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    いまこそ憲法改正をはじめ 根本的変革を目指すべきとき

    2013年7月27日号  

    安倍自民党政権の参議院選挙での圧勝を前提にして、選挙後の政治課題についての議論が盛んである。その中で安倍晋三首相周辺から発信されるメッセージの中に、気になるものがある。例えば安倍氏の直面する課題は二つあるとして、それにどう対処するかを論じた元ベテラン外交官の提言である。二つの課題とは、靖国問題や従軍慰安婦に関する河野談話の見直しなど、いわゆる歴史問題と、安全保障体制の確立、すなわち集団的自衛権の行使、防衛費の増額などによる日米同盟の強化という捉え方だ。

  • 助走期間を終えた安倍政権選挙後の3カ月が命運決める

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    助走期間を終えた安倍政権 選挙後の3カ月が命運決める

    2013年7月27日号  

    ちょうど1年前の今ごろ、首相の安倍晋三を囲んで懇談する機会があった。当時、安倍は首相経験者とはいえ国会議員の1人にすぎなかった。まだ自民党総裁選に立候補することすら迷っていた。それから約1カ月後に総裁選への立候補を決め、逆転で総裁に返り咲いた。その後の展開は周知の通り。野党自民党の総裁から首相の座へ。そして安倍が「親の敵」と繰り返していた参院選で悲願を達成、衆参ねじれ解消が現実のものとなった。まさしく一瀉千里──。安倍の独り舞台の1年といっていい。

  • ムードだけでは不十分今後の経済政策の課題

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    ムードだけでは不十分 今後の経済政策の課題

    2013年7月27日号  

    参議院選挙が終わり、今後の経済政策を中期的な観点から考える条件が整った。この機会に、安倍晋三内閣の経済政策であるアベノミクスについて評価しておこう。アベノミクスの中心は、金融政策である。しかし、マネーストックをM2で見てもM3で見ても、対前月比増加額はマネタリーベース増加額に及ばない。つまり、異次元金融緩和措置で日本銀行による国債購入が増加し、銀行の日銀当座預金が増えたが、それだけに終わってしまって、貸し出しが増えていないのである。

  • カタストロフィ(第75回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    カタストロフィ(第75回)

    2013年7月27日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 【金再禁止とインフレ政策】高橋の景気刺激策が奏功“超高速度好景気”へ

    週刊ダイヤ 日本経済100年
    【金再禁止とインフレ政策】 高橋の景気刺激策が奏功 “超高速度好景気”へ

    2013年7月27日号  

    若槻礼次郎立憲民政党内閣に代わって成立した犬養毅政友会内閣において、1931年12月13日、通算4度目の大蔵大臣に就任した高橋是清は、即日、金の再(輸出)禁止を断行、日本銀行券と金の交換も停止し、これにより日本の金本位制は終わった。以後、1936年の二・二六事件までの4年余りの期間は一般に高橋財政期と呼ばれている(一時、藤井真信が蔵相)。

  • iPhoneの地図はまだイマイチ

    デジビジ覚え書
    iPhoneの地図はまだイマイチ

    2013年7月27日号  

    「パチンコガンダム駅」という、あり得ない駅名が表示されるなど、駄目さ具合が話題になったiPhoneの地図もずいぶん改善された。普通に使うにはもう十分になっている。とはいえ、十分だけでは物足りない。iPhone向けのGoogleマップをダウンロードして使うことをおすすめする。いまだに、Googleマップのほうが、検索結果が充実しているようだ。「コンビニ」などのキーワードで検索してみると、iPhoneの標準地図よりも多くの店舗がヒットする。もちろんGoogleマップのほうが実際の状況に即している。

  • 爪先下がりの傾斜は下半身を使ってスウィングしよう!

    鹿島田明宏の「脱」セオリーでスコアアップ!
    爪先下がりの傾斜は下半身を使ってスウィングしよう!

    2013年7月27日号  

    足場が不安定になり、スウィングバランスが崩れやすくなる傾斜地は、アドレス時に重心を少し下げて、下半身をどっしりさせることがコツです。ただし、「どっしり=下半身を固める」わけではないので注意が必要です。下半身を固めてしまうと、フットワークを含めた下半身の動きがまったくなくなるため、完全な手打ちのスウィングになります。その結果、当てようとすればするほど体とクラブの同調性が崩れるので、ダフリやトップ、スライスなどあらゆるミスを招いてしまうのです。

  • ワクワクvsイヤイヤ就寝前の気分で睡眠に違い

    カラダご医見番 ライフスタイル編
    ワクワクvsイヤイヤ 就寝前の気分で睡眠に違い

    2013年7月27日号  

    子どものころの夏休み。滅多に会わない従兄弟たちと遊び回り、つい夜更かしをして怒られた経験はおありだろうか。興奮醒めやらず布団に入ってもなかなか寝つけない──。米テキサス大サウスウエスト医療センターの研究者によると、「人を含めたほ乳類はワクワクしながら起きているか、イヤイヤ起きているかで入眠までの時間が違う」という。米国立科学アカデミー論文集掲載の研究報告から。

  • 復活! 気仙沼の焼き魚

    最強一皿図鑑
    復活! 気仙沼の焼き魚

    2013年7月27日号  

    気仙沼港の目の前にある「福よし」。ロケーション故、魚の旨さは言うまでもないが、特筆すべきは焼き魚だ。串を打ち、囲炉裏に立て、じわりじわりと時間をかけて焼き上げる魚は、秋刀魚なら、その皮目に箸を乗せただけでも只者ではないとわかる。余計な脂は落ちて、ほわほわと旨いところだけ残った身や形のいい肝は、定番の焼き魚とは別格の代物だ。

  • 目立ちたいけど恥ずかしい消費者の面倒くさい心理

    ネンドの鮮度「デザイン目線」タテヨコナナメ
    目立ちたいけど恥ずかしい 消費者の面倒くさい心理

    2013年7月27日号  

    人は皆、他の人とは違うものが欲しいんです。でも、結局はみんなと同じものを持つことによる安心感を捨て切れない生き物でもあります。目立ちたいけど、周囲から浮くのは気恥ずかしい。新しいものに憧れるけど、新し過ぎるものは怖い。この少々面倒くさい心理を汲み取れるかどうかは、デザインをする上でとても重要で、新商品であってもどこかしら「懐かしさ」というか、「過去に経験したことがある」という安心感をさりげなく匂わせることがコツだと思っています。

  • 星野リゾートの挑戦

    フロンティアの横顔
    星野リゾートの挑戦

    2013年7月27日号  

    7月12日、星野リゾートが運営する星野リゾート・リート投資法人が上場した。いよいよ星野佳路社長の思い描くビジョンが実現に向けて加速しつつある、と感じた。というのも、星野リゾートが運営する宿泊施設32物件のうち、運営のみならず自ら所有しているのが13物件。このうち、6物件を投資法人に売却、星野リゾート自体は運営に特化していく方針を明確にしたからだ。

  • オールスターで学んだ「器や舞台が人をつくる」

    采配【第二幕】
    オールスターで学んだ 「器や舞台が人をつくる」

    2013年7月27日号  

    この号の発売日が雨でなければ、福島県いわき市でオールスター第3戦が行われている。「真夏の球宴」の記憶をたどれば、真っ先に思い浮かぶのは1981年の初出場だろうか。私はロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)へ入団して3年目。セカンドのポジションをつかみ、ようやくプロの世界で生きていく自信が芽生えた頃だった。近鉄バファローズ(現・オリックス・バファローズ)の西本幸雄監督の推薦で出場し、あまりの緊張に打席で金縛りにあったように体が動かないという経験もした。

  • テレビ報道も「低調参院選」だが原発再稼働問題でにわかに脚光

    後藤謙次 永田町ライヴ!
    テレビ報道も「低調参院選」だが原発再稼働問題でにわかに脚光

    2013年7月20日号  

    長く選挙報道に携わってきたが、これほど盛り上がらない国政選挙は初めての経験だ。新聞の候補者広告も、めっきり減った印象を受ける。自民党幹部の「参院選は有権者と候補者が最も遠い選挙」という言葉を実感するが、要因はそれだけではない。圧倒的優位が伝えられる自民、公明の与党勢に対して中小野党が乱立。しかも選挙協力がないままバラバラ状態で選挙戦に臨む。「大砲に鉄砲で向かうような選挙」(自民党選対)なのだ。

  • 成長戦略に欠けている流通業の構造改革政策

    野口悠紀雄「超」整理日記 経済・メディア・情報を捌く
    成長戦略に欠けている 流通業の構造改革政策

    2013年7月20日号  

    政府が6月に閣議決定した成長戦略「日本再興戦略」に欠けているのは、産業構造の方向づけだ。縮小する製造業に代わって日本産業の中心となる産業をどうするのか、という視点がない。成長戦略は、依然として製造業を中心とする発想から脱却していない。製造業の縮小を必然として認め、それに代わる新しい産業を考えることが必要だ。その際中心となるのは、流通業などを含む広義のサービス産業だ。

  • 防衛白書が詳述した中国の脅威日本はいかに防衛を強化するか

    櫻井よしこ 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
    防衛白書が詳述した中国の脅威 日本はいかに防衛を強化するか

    2013年7月20日号  

    二〇一三年版の「防衛白書」が七月九日に発表された。冒頭に小野寺五典防衛相の言葉があり、目立つ縦書きで「国民の生命・財産と領土・領海・領空を守り抜く」と明記されている。従来の防衛白書に見られなかった表現であり、日本国政府の決意がうかがえる。日本国民が日々感ずる国土や主権への脅威は何といっても中国による尖閣諸島海域の侵犯だ。だからこそ、白書は他のどの国よりも多い二〇ページを割いて中国の軍事動向を記した。

  • カタストロフィ(第74回)

    連載小説 ハゲタカ4 『グリード』
    カタストロフィ(第74回)

    2013年7月20日号  

    ベストセラー『ハゲタカ』のシリーズ4作目。作家・真山仁が金融業界の裏側を赤裸々に描き、人間の強欲「グリード」の本質に迫る!

  • 【昭和恐慌】農村経済に大打撃で金解禁と緊縮見直しへ

    週刊ダイヤ 日本経済100年
    【昭和恐慌】 農村経済に大打撃で 金解禁と緊縮見直しへ

    2013年7月20日号  

    濱口雄幸内閣が成立して以降、物価は1年間で24%も下落した。「ダイヤモンド」は、その原因を金解禁(為替相場の回復と公私経済の緊縮節約)と世界的不景気によるものとした。そして、この大きな変化が国民経済にとって意味するところは、「経済界が国際的趨勢に合流したこと、主要商品相場に低落の余地が少くなつたこと、貿易改善の目的が達成されさうな状況になつたこと」であると述べ、「多年変則的状態にあつた経済界が、之れによつて茲(ここ)に初めて常則的状態に復帰したのである」(1930年7月臨時増刊号「物価の劃時代的(かくじだいてき)崩落」)と肯定的に評価した。

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記者の目

  • 編集部 鈴木洋子

    〆切で積んでるエルデンリングDLC、早くクリアしなくちゃ

     大人になりゲームから離れていた私の元に結婚祝いとしてWiiが来たのは2008年のこと。「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」のとりこになり、エンディングでは床に崩れて大泣きし、それからずっとゲームが大好きです。今回「ゲーマーの平均年齢は37歳」と知って安堵したのは内緒です。
     生まれた子どもは知育ゲームとマインクラフト、Robloxに夢中。わが家の娯楽の真ん中にゲームはいます。
     今号の特集では、依存症の問題は取り上げませんでしたが、産業・文化・社会の中で重要性を増すゲームと、どう付き合うかを、多くの方が考えるきっかけになれば幸いです。さて、〆切終わったしそろそろエルデンリングDLCクリアしなくちゃ。

  • 編集部 片田江康男

    寒さに負けないゲームのコンテンツ力

     自宅近くの公園を通りかかった際に、小中学生5~6人が公園のベンチに下を向いて座っていました。手にしていたのはNintendo Switch。お菓子や飲み物まで用意して、寒空の下で没頭していました。
     私が子どもの頃は、ゲームを持っていて、家に上がっていい友人宅に集合したものでしたが、新型コロナウイルスのまん延を経て、そんな遊び方はなかなか実現しなくなったようです。
     それにしても、寒風吹きすさぶ中でも、子どもたちを夢中にさせるゲームのコンテンツ力には脱帽です。私も読者の皆さまが夢中になる特集をお届けできるよう、精進してまいります。2025年もよろしくお願いいたします。

最新号の案内2025年1月18日号

表紙

特集日本のゲーム

半導体や鉄鋼並みの外貨獲得力を持つ日本のコンテンツ産業。その中で最大規模を持ち、成長を続けるのがゲームだ。世界市場は2028年には50兆円にも届くといわれており、外貨獲得産業として国も支援に乗り出した。一方、業界の「ゲームシステム」は急速に…

特集2役所&日銀出身の社外取締役報酬ランキング

社外の客観的な目が企業経営にとって重みを増す中、社外取締役が役人の有望な再就職先となっている。「行政経験を積み、企業経営にも一定の理解がある官僚OB・OGは貴重」との見方がある一方、「形を変えた天下り」といった否定論も。彼らが高額報酬に見合…