記事一覧:ものつくるひと169件
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「RFID棚管理システム『レコピック』」 平野義明(帝人スマートセンシング事業推進班班長〈部長〉)
2019年1月12日号過去数年、世界の家電メーカーが一堂に会する総合見本市のCEATEC JAPANは、東アジアで台頭する韓国や中国で開かれるイベントに出展社を奪われて、盛り上がりに欠ける状態が続いていた。ところが、2018年のCEATECは、様子が違った。初日である10月16日、初参加したある企業のブースには来場者が絶えることがなかったのだ。主催者側が集客の状況などを計測するホットスポット(管理システム)が、常に赤く点灯していたのである。
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「プレイステーション4」 伊藤雅康(ソニー・インタラクティブエンタテインメント EVP ハードウェアエンジニアリング&オペレーション担当)
2018年12月22日号「プレイステーション(PS)」──。ゲームをやらずとも存在を知らない者はいないであろうソニーグループの家庭用ゲーム機である。その4代目に当たるPS4は、PSの進化の在り方を問い直した製品だ。
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「パワード・クロージング」 リッチ・マホーニー(サイズミック〈Seismic〉共同創業者・CEO)
2018年12月15日号ロボット工学と衣料品を融合させた「パワード・クロージング」という服をご存じだろうか。見た目も着心地も普通の肌着だが、体の一部のように自然に機能し、「人工の筋肉」で本来の筋力をサポートして体幹を支えるウエアだ。センサーが内蔵され、着た人の行動を自動判別し、座る、立つ、走る、物を持ち上げるなど、日常のさまざまな行動を楽に行えるよう、アシストしてくれる仕組みを持つ。
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「アネロ 口金リュック」 竹本 寛(キャロットカンパニー商品企画部長)
2018年12月8日号ワインボトル2本がクロスする黒いロゴに小さく「anello(アネロ)」と刻まれたリュック──。これを背負って歩く人が急増している。色も柄もさまざまだが、上部の開口部に沿って口金が入っており、ファスナーを開けると大きく全開できるデザインは皆同じ。若い女性のみならず、男性にも、さらに日本のみならずアジアでも、爆発的にこの光景は広がっている。
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「ポケトークW」 川竹 一(ソースネクスト執行役員シニア製品設計スペシャリスト)
2018年12月1日号まるで通訳がいるように対話できる人工知能(AI)翻訳機。日本人にとって“夢”の機械が実用段階に入った。家電量販店には「音声翻訳機コーナー」が現れ始めている。
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「カードケータイ」 村上智彦(NTTドコモプロダクト部プロダクト企画担当)
2018年11月24日号世界最薄、最軽量──。携帯電話の普及が一気に進んだ2000年代初頭、小さなボディーに最新技術がぎゅっと詰まった端末の魅力をアピールする定番は、この言葉だった。ところが、スマートフォン時代に突入した現在は、大画面化がトレンド。すっかり聞かれなくなってしまった。そんな懐かしさすら感じさせるフレーズを実現した端末が、久しぶりに登場した。NTTドコモが今秋投入する携帯電話「カードケータイ」である。
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「炭火焼きとり」 川口雅洋(ファミリーマート ファストフーズ部付部長兼ファストフーズグループマネジャー)
2018年11月17日号♪ファミマの焼き鳥バカうまい~──。タレントの香取慎吾が、ファミリーマートの来店時のメロディーに乗せて歌い、公園で焼き鳥を頬張るテレビCMをご記憶の方も多いことだろう。中華まんや空揚げなどのカウンターFF(ファストフード)は、普段は男性客の購入が多いが、「炭火焼きとり」は香取のCM放映以降、40代の女性の購入が増えたという。2017年6月に新しい看板商品としてファミマで発売して以降、1000万本を同社のFF商品として最短の6日で達成。1年間で2億本を突破した。来年初には3億本に達する見通しだ。
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「動画投稿プラットフォーム『soeasy』」 飯尾慶介(soeasy社長)
2018年11月10日号2016年4月、soeasy社長の飯尾慶介はスマートフォンを手にしながら、SNS上を流れる熊本地震のニュースを眺めていた。そのニュースは、被災地で救援物資が必要としている人の所へなかなか届かないという内容だった。ただそのニュースに前後して、どこにでもあるものを代用して急場を凌ぐ“お役立ち動画”がシェアされていることに気付いた。
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「ヘルシオ ホットクック」 吉田麻里(シャープ IoT HE事業本部スモールアプライアンス事業部商品企画部主任)
2018年11月3日号まったく新しいジャンルの製品にもかかわらず、発売から3年で10万台を出荷した調理家電がある。シャープの「ヘルシオ ホットクック」だ。ホットクックは食材と調味料さえ入れれば、後は放っておくだけで、料理ができる鍋だ。ガスなどの燃料ではなく、電気を利用する。
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「肝斑改善薬『トランシーノⅡ』」 輪竹麻美(第一三共ヘルスケア商品戦略部カテゴリー第2グループ長)
2018年10月27日号「副作用」と聞くと、どうしてもマイナスイメージで捉えがち。だが副作用を言い換えれば、製薬会社が想定していたものとは別の効能が表れたもの。例えば勃起不全(ED)治療薬「バイアグラ」の効能は、狭心症治療薬の副作用。それに気付いて開発されたことは有名な話だ。
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「シンカリオン」 鈴木寿広(ジェイアール東日本企画コンテンツビジネス局コンテンツ第二部部長代理)
2018年10月20日号新幹線がロボットに変身し、日本の平和と安全を守るため、謎の敵に立ち向かう──。新幹線変形ロボット、その名も「シンカリオン」が今、人気を集めている。メーンターゲットは小学生以下の子供だが、1月からアニメ放送が始まったことで、その親世代など、鉄道オタクを超えた“普通の大人”にもファンが広がっている。仕掛け人がジェイアール東日本企画の鈴木寿広だ。
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「うちワケ」 只野太郎(インフォメティス代表取締役社長兼エナジーゲートウェイ取締役)
2018年10月13日号あなたの自宅ポストに毎月届く電気料金の明細書には、電気の使用量と請求予定金額が大きく記載されている。その電気料金の「総額」を一目見れば、「今月は使い過ぎたなあ」と察知することができる。では、実際に電力を“食った”家電製品がどれで、どの程度の料金が掛かってしまったのか。細かい内訳が書かれていれば、具体的な節電のプランを立てやすい。そんな明細書があったなら──。
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「プリン」 荻原充彦(pring代表取締役CEO)
2018年10月6日号銀行口座からスマートフォンのアプリにお金をチャージ。近くの友人とも遠く離れた実家の母親とも、アプリを通じて24時間いつでも1円単位でお金を送り合える。送金手数料0円で、口座とアプリ間のお金の出し入れも無料。これが「pring(プリン)」というアプリが実現するお金の世界だ。「何げにすごい」。生みの親である荻原充彦は、潜在能力への自信を隠さない。
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「フリクションボール」 千賀邦行(パイロットコーポレーション湘南開発センター名古屋分室インキ開発グループ 部長)
2018年9月29日号ボールペンなのに、付属の専用ラバーでこすると、気持ちが良いほど消える。その上、消しカスも出ない──。俗に“消せるボールペン”と呼ばれている「フリクションボール」。専用ラバーに何か仕掛けがあるのかと思いきや、その秘密はインクにある。
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「サーモンの大規模陸上養殖システム」 十河哲朗(FRDジャパン取締役COO)
2018年9月22日号「サーモン養殖の歴史を塗り替えた人」──。数年後、十河哲朗はそんなふうに言われているかもしれない。この33歳の若者が取り組んでいるのは、回転ずしやスーパーの鮮魚売り場などでおなじみのサーモン(トラウトサーモン)の陸上養殖だ。
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「新型コンピューター『デジタルアニーラ』」 東 圭三(富士通AIサービス事業本部長)
2018年9月15日号富士通の異才研究者がそのチップを作ったとき、誰もその潜在力を理解していなかった。2016年に試作品ができたそのチップの名は「デジタルアニーラ」。スーパーコンピューターを凌駕する処理能力を持つ量子コンピューターの動作原理を、既存技術のデジタル回路で実現したものだった。
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「スマホ保険」 畑 加寿也(ジャストインケース社長)
2018年9月8日号スマートフォンの急速な普及とともに、高額な修理費用に頭を悩ませる人が増える中で、今年7月、新種の「スマホ保険」が登場した。その特徴は、スマホの扱い方に応じて、故障や破損するリスクを人工知能(AI)がはじき出し、そのリスクに応じて保険料を割り引くことだ。
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「DFree(ディーフリー)」 中西敦士(トリプル・ダブリュー・ジャパン代表取締役)
2018年9月1日号5年前の2013年、中西敦士は30歳を目前にして、道端で大便を漏らした。米カリフォルニア大学バークレー校留学中のことだった。その日、引っ越し先に徒歩で荷物を運んでいた。前日のキムチ鍋と当日朝の辛口ラーメンが腹を刺激し、急な便意に襲われた。押し寄せる便意の波を何度か乗り切るも、抵抗むなしくズボンをはいたまま便が解き放たれてしまった。
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「三菱地所新本社」 佐々木詩織(三菱地所総務部ファシリティマネジメント室) 須藤晶子(メック・デザイン・インターナショナル デザイン・ソリューション1部オフィスユニットデザイナー)
2018年8月25日号グループでゆったり座れるソファにおしゃれな本棚、随所にある観葉植物。そしてスケルトン天井……。そこでコーヒーを飲みながらパソコンを広げる人々は、東京・代官山や表参道のカフェにいるのではない。ここは日本を代表する老舗企業の本社オフィスだ。
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「うるさら7」 岡本高宏(ダイキン工業空調生産本部小型RA商品グループリーダー 主任技師)
2018年8月11日号40度超えの猛暑が続くこの夏、空調大手ダイキン工業の滋賀製作所は、休日返上でフル稼働状態だ。家庭用エアコンの生産状況は7~9月で計画比110%を想定している。ここで生産されているフラッグシップ機「うるさら7(セブン)」は、2013年12月に発売されて以来、販売台数約100万台を超えるヒット商品だ。商品名はモデルチェンジ前のブランド名「うるるとさらら」の略語と、特撮ヒーローのウルトラセブンを掛け合わせている。