記事一覧:洞察 脇役が主役に変わるとき128件
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
本番に弱い選手に必要な 本当の重圧克服法とは?
2015年10月17日号前回、プレッシャーとの付き合い方について触れた。プロ野球選手にも「本番に強い選手」「本番に弱い選手」の2通りがいる。練習では素晴らしいプレーを見せるのに、試合では実力通りの結果が出せない。ブルペンではすごいボールを投げるのに、マウンドでは別人のようになってしまう投手もいる。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
プロが戦うプレッシャーとは何か “いけない思考”との付き合い方
2015年10月10日号プレッシャーという言葉がある。1試合ごと、1打席ごとに「結果」が出る野球では、絶えずプレッシャーにさらされているともいえる。それは、一般社会でも同じではないだろうか。例えば、大事な会議でプレゼンテーションをする。取引先と商談をして契約を結ぶ。結果を求められる場面では、誰もが大なり小なりのプレッシャーを感じていることだろう。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
クレバーな投手でも闘争心 狂気がないと勝ち残れない
2015年10月3日号プロ野球界には「投手型人間」と「野手型人間」がいるといわれる。投手出身か野手出身かによって、性格の傾向が異なるという考え方だ。代表的とされるのが「わがまま」な部分。一般的に投手出身者は、わがままだとされることが多い。これには、競技の性質が関係しているのだろう。野球は「受け身」が多いスポーツだ。打撃では投手が投げたボールを打ち、守備では打者が打ったボールを追う。ところが、投手がボールを投げなければ、プレーは始まらない。唯一、能動的な投手には「わがまま」な性格が多いといわれるゆえんだ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
楽天副会長就任の星野さん 名監督が持つ本当の“度量”
2015年9月26日号部下に信頼される上司であるためには、部下の話に聞く耳を持つことだ。楽天の星野仙一シニアアドバイザーが、取締役副会長に就任した。星野さんとは2008年の北京五輪で監督と主将の関係だった。「理想の上司」のイメージランキングで上位に来ることが多い星野さんからは、多くのことを学ばせていただいた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
見えてきた日ハム大谷の答え “特別”な投手になれる潜在性
2015年9月19日号答えが、見えてきたのではないだろうか。日本ハム・大谷翔平投手の「二刀流」についてだ。2013年の入団以来、大きな注目を集めてきたが、今シーズンは「二刀流」が話題になることが少なくなった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
首位打者争いの川端内野手 中心選手に求められる資質
2015年9月12日号8月下旬、仕事のスケジュールの合間を縫って、愛媛県松山市を一人で訪れる機会があった。松山市は現役時代、シーズンオフの合同自主トレーニングで、長年お世話になっていた場所だ。先代のころから宿舎にさせていただいていた権現温泉も、久しぶりに訪れることができた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
甲子園で光った球児に見る 野球界の新たなキャリア形成
2015年9月5日号100年目の夏にふさわしい盛り上がりだった。第97回全国高校野球選手権大会は、決勝で東海大相模(神奈川)が仙台育英(宮城)を破り、45年ぶりに優勝した。私が生まれたのが、東海大相模が前回優勝した1970年。自分が生きてきた分だけ優勝していなかったと思うと、改めて高校野球の歴史を感じずにはいられなかった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
早実・清宮選手への注目に思う 夏の甲子園が経た大きな変化
2015年8月29日号100年目の夏が始まった。大会創設100年を迎えた第97回全国高校野球選手権大会が開幕した。印象的だったのは、プロ野球・ソフトバンクの王貞治会長が務めた始球式。誰もが納得する人選だった。野球人口の減少が叫ばれる中で、今はプロが、アマが、と言い合っている場合ではない。これを機にもっとプロとアマの雪解けが進んでほしい。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
本塁打レースでトップ 山田選手の活躍の意外な一面
2015年8月22日号ヤクルトの山田哲人内野手が好調だ。打率は3割を超え、本塁打も20本に到達した。畠山和洋内野手の離脱中には、4番を任される試合もあった。日本人右打者のシーズン記録となる193安打を放った昨年の活躍が、偶然ではなかったことをバットで示している。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
想像できなかったセの混戦 交流戦の惨敗がきっかけに
2015年8月8日号ここまでの混戦を誰が想像しただろう。セ・リーグの6球団が全て勝率5割以下という事態が起きた。後半戦がスタートした時点で、首位から最下位までは4ゲーム差。どのチームにも優勝の可能性が残されている。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
侍ジャパンの1次候補65人 日の丸を背負う選手の使命は
2015年8月1日号日本代表「侍ジャパン」が、11月に日本と台湾で初開催する国際大会「プレミア12」の1次候補選手65人を発表した。9月に45人に絞り、その中から28人がメンバー登録されるという。一定人数を選出しておく「ロースター制度」を導入した形だ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
2000安打の中日・和田選手 「遅咲き」で偉業の裏にある努力
2015年7月25日号中日の和田一浩外野手が、通算2000本安打を達成した。まずは純粋に打ったことが、うれしい。心から「ベンちゃん、おめでとう」と言いたい。大学、社会人を経てプロ入りした選手では古田敦也さん、私に続いて3人目だという。ただ、達成した本人が「大変だった」と感じているかといえば、そんなことはないだろう。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
プロ野球選手は個人事業主 キャプテンは必要ない!
2015年7月18日号ここまでのシーズンで輝いている選手を1人挙げろと言われれば、DeNAの筒香嘉智外野手だろうか。今後、チームが勝たなければ意味がないが、ここまでは覚醒を予感させる成績を残している。去年の春季キャンプで打撃練習を見たときから「スウィングの軌道も良い。始動さえ早くすれば、打てるようになる」と感じていた。それが昨シーズン、試合に出場する中で解消されていったのだろう。今は甘いところにボールが行ったら、スタンドまで持っていく雰囲気を打席で感じる。相手からすれば、全体的に怖いバッターになってきた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
敵にも味方にもなり得る存在 スポーツとマスコミの関係性
2015年7月11日号プロスポーツとマスコミは、持ちつ持たれつの関係にある。選手がプレーをし、マスコミがそれを伝えることで人気が広がる関係性だ。記者の質問に、どう対応するのか。時には失敗をし、批判を浴びてしまうこともある。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
こだわりなかった犠打記録 バントの技術を研究し成功
2015年7月4日号プロ入り7年目となった2001年。リーグ優勝と日本一を達成した。初優勝した1年目の1995年は守備固めでの優勝だった。3年目だった97年はレギュラーを確保するために頑張った結果、チームが優勝できたという感覚が強かった。開幕からレギュラーという立場で優勝できたという意味で、01年の喜びは大きかった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
人材不足が叫ばれる遊撃手 稀代の名プレーヤーは誰か
2015年6月27日号遊撃手が人材不足だといわれて久しい。球界を見渡しても「これはうまい」と思えるショートが減ってしまった。守備にこだわってきた筆者としては、悲しい状況だ。もちろん、背景には野球人口の減少があるだろう。個人的に感じているのは、最近の選手はボールを投げることができなくなっているということ。野球教室で全国を回っていても、とんでもない投げ方をする子供がいる。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
責任を負わない解説者と 常に勝負が懸かる指導者
2015年6月20日号当欄を担当して1年がたった。元プロ野球選手が経済誌でコラムを書くというのは珍しいと思うのだが、読者の皆さんには楽しんでいただけているだろうか。2013年に現役を引退して、プロ野球解説者としては2年目。今回は解説者について書いてみたい。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
三浦知良選手、山本昌投手に思う現役を長く続ける真の「すごさ」
2015年6月13日号先日、巨人などで活躍された張本勲さんが、テレビ番組でサッカーの三浦知良選手に「もうお辞めなさい。若い選手に席を譲ってやらないと」と引退を勧めて話題になった。三浦選手は1967生まれ。48歳になった今年も現役を続けている。野球とサッカーとで競技は違うが、何より驚くのは三浦選手の「気力」だ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
けがから復帰の中島裕之選手 打撃の「天才」に共通する特徴
2015年6月6日号オリックスの中島裕之内野手が、右太もも裏の肉離れから復帰した。スタートはつまずいているが、春季キャンプで打撃練習を見たときには「さびていないな」と感じた。とにかく本来の力を出してもらいたいと思っている。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
ナンバーワンの二遊間 巨人・井端選手に見る守備技術
2015年5月30日号彼がいなければ、どうなっていたか。今季の巨人に欠かせない存在になっているのが、5月に40歳になった井端弘和内野手だ。故障者が多いチームの中で、内野の全てのポジションで先発出場している。レギュラーといえるここまでの活躍は、本当にすごい。