記事一覧:洞察 脇役が主役に変わるとき128件
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
「命を取られるわけじゃない」 古田敦也氏のプレーの肝要
2015年5月23日号プロ野球界で一番、頭が良い選手は誰か。そう聞かれたら、一緒にプレーをした中では古田敦也さんの名前を挙げる。プロに入って2年目。米国のアリゾナ州ユマで行われた春季キャンプ中のことだ。野手全員で盗塁の練習をしていた。捕手の送球練習も兼ねていたので、投手も盗塁をしてくるのが分かっているから、素早いクイックモーションで投げる。当然、投手が投げ始めてから普通にスタートを切っても、二塁でアウトになってしまう。何度もアウトになっていると、古田さんにこう言われた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
球を速いと思ったことない 立浪・清原両先輩のすごみ
2015年5月16日号高校時代を過ごしたPL学園では、人が嫌がることにも率先して取り組むということを教えられた。人間としての成長が、野球にも必要な目配り、心配りに通じるという考えだった。気配りといえば、「この人はすごい」と驚いたのが、中日で活躍した立浪和義さんだった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
もうあぐらはかけない 野球人口減少への危機感
2015年5月2日号「これはまずいぞ」という危機感が強くなった。現役を引退してから、いろいろな所で野球教室をやらせてもらっている。聞こえてくるのは、野球人口が減っているという声だ。キャッチボールすらやったことがないという子供が多いのには、正直驚いた。昔は公園や空き地で野球をやるのが当たり前だった。今はキャッチボールを禁止している公園も多いのだという。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
噂される神宮球場ドーム化 本当の意味での「遺産化」を
2015年4月25日号正直な感想を言うなら、「できれば、オリンピックが来るまでにやってくれればいいのに」というのが本音だった。ヤクルトの本拠地、神宮球場が建て直されることになった。2020年の東京五輪後に、まずは秩父宮ラグビー場を取り壊して、新神宮球場を建てる。その後、現在の神宮球場の跡地に新しいラグビー場を造るのだという。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
センバツ高校野球で感じた 母校PL学園への寂しさ
2015年4月18日号第87回選抜高等学校野球大会は、福井県の敦賀気比高校が初優勝した。北陸勢では初の全国制覇だった。敦賀気比高校のナインをはじめ、健闘した球児たちには心から拍手を送りたい。その一方で、今年も甲子園の舞台に母校の名前がないのには、寂しさを感じずにはいられなかった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
パ優勝はオリックスを予想 ソフトバンクとの一騎打ちか
2015年4月11日号今シーズンのパ・リーグは、ソフトバンクとオリックスの一騎打ちとなりそうだ。総合力ではソフトバンクが優勝候補だろうが、あえてオリックスを推したい。オリックスの春季キャンプを訪れたとき、チーム全体から「今年優勝しなかったら、いつ優勝するんだ」という雰囲気が感じられた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
開幕戦を迎えるときの「儀式」 セ・リーグの優勝を大胆予想!
2015年4月4日号プロ野球が27日に開幕した。プロ野球選手にとって開幕は「さあ、始まるぞ」という思いと同時に、不安を感じる瞬間だ。シーズンの初打席では、緊張で足が震えたものだ。若いときには「結果が出なかったとしても、使った監督が悪い」と開き直ることもできたが、年を取るにつれて逃げ道はなくなる。「俺が落ち着いていないと、周りが落ち着かない」と考えるほど、余計に緊張した記憶がある。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
言い訳は進歩の「敵」 失敗を認めることが始まり
2015年3月28日号日本代表でキャプテンを務めたイメージからか、昔から優等生タイプだったと誤解されることが多い。アマチュア時代には、怒られることも多かった。前回、同志社大学での4年間が人生の転機だったと書いた。中でもターニングポイントになったのは、1年生のときの出来事だ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
1試合に出るために日々練習 大学で教わったひたむきさ
2015年3月21日号もうすぐ、大学の卒業式シーズン。今回は大学時代について書いてみたい。私が同志社大学に進むことを選んだのは、先輩方のある行動がきっかけだった。PL学園高校の野球部を終えた当時、実は進路についてかなり悩んでいた。野球が五輪の正式種目になることが決まっていたので、日本代表に選ばれるために、東京の大学でプレーした方が有利ではないかと考えていたからだ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
絶対に言い訳しないストイックさ 広島復帰の黒田投手のすごさ
2015年3月14日号今季、一番の注目選手といえば、大リーグから広島に復帰した黒田博樹投手だろう。2月に訪れたキャンプでブルペンでの投球を見させてもらったが、まだまだ調整段階で判断するのは難しい。ただ、投球フォームがコンパクトになっている印象を受けた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
キャンプで感じた「力強さ」 パ・リーグ黄金時代は続くのか
2015年3月7日号2月9日から宮崎、沖縄とプロ野球のキャンプ地を巡らせてもらっている。今回、あらためて感じたのは、パ・リーグの個々の選手の「力強さ」だった。決してセ・リーグに力強さがないというわけではないが、パ・リーグの選手にはパワーという点で魅力を感じた。体つきを見ても、パ・リーグの選手の方が全体的に大きい。ピッチャーにしても、バッターにしても「技術」よりも「力」を感じた。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
苦難の社会人野球に感じた 「野球人」としての生き方
2015年2月28日号1月下旬、社会人野球の大阪ガス野球部が一次キャンプを行う高知市の春野運動公園を訪れた。大阪ガスの竹村誠監督は同志社大学の先輩、前田孝介マネジャーは同級生という縁で、昨年から臨時コーチを務めさせてもらっているからだ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
五輪の正式競技への復活に向け 野球に必要なグローバル化
2015年2月21日号1月下旬、初めてニュージーランドを訪れる機会があった。ニュージーランド野球連盟のゼネラルマネジャー(GM)補佐で、同国代表の統括コーチを務める清水直行氏(前 ロッテ)の野球教室に呼んでもらったのだ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
日ハム大谷、阪神藤浪に注目 高卒3年目で日本を背負えるか
2015年2月14日号2月1日から、プロ野球の春季キャンプがスタートした。キャンプインは新しいシーズンが始まる、選手にとっては「正月」のようなもの。新しくプロ野球の世界に飛び込んだルーキーもいれば、勝負を懸けたシーズンを迎える選手もいる。評論家として各球団のキャンプ地を回るのが、楽しみだ。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
堂々と頭を下げる男らしさ 広島へ復帰の新井貴浩選手
2015年2月7日号チームから出ていく選手がいれば、帰ってくる選手もいる。今シーズン、個人的に注目しているのは、8年ぶりに広島に復帰した新井貴浩内野手だ。昨シーズンは94試合で打率.244、3本塁打、31打点に終わった。阪神からは昨季の年俸2億円から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を超える8000万円の提示を受けたが、「お金ではなく、出場機会が欲しい」と阪神退団を決めたという。そんな新井選手に救いの手を差し伸べたのが、古巣の広島だった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
よその選手と飲みに行くべきか プロ勝負を左右する個人の関係
2015年1月31日号最近のプロ野球は乱闘が少なくなったといわれる。乱闘が良いか悪いかは別にして、緊張感のある真剣勝負がプロ野球の魅力。「乱闘がないのは寂しい」というファンの声も理解できる。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
他人が休んでいる間がチャンス 「オフは仕事を忘れろ」のうそ
2015年1月24日号「オンとオフの切り替えが大事」「オフは仕事を忘れた方が、生産性が上がる」。こんな言葉を聞くと、本当にそうなのかな、と首をかしげてしまう。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
FA改革にはドラフトを絡めよ 求められる選手と経営の共存
2015年1月17日号今回はフリーエージェント(FA)制度について考えてみたい。トップ選手が権利を行使するFA移籍は、ビジネスの世界でいえばヘッドハンティング。今オフはヤクルトの相川亮二捕手、DeNAの金城龍彦外野手が巨人に、ロッテの成瀬善久投手、日本ハムの大引啓次内野手がヤクルトに、日本ハムの小谷野栄一内野手がオリックスに移籍した。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
選手の「価値」決める契約更改 金銭以外の“感情”を持ち込むな
2015年1月10日号オフの風物詩といえる契約更改がほぼ出そろった。プロ野球選手にとっては、来年度の給料が決まる大切な交渉の場。今回、注目を集めたのは、中日の大島洋平外野手だった。落合博満ゼネラルマネジャー(GM)との最初の交渉では、1775万円増の年俸7400万円を提示されて保留した。落合GMが就任して以来、初めての保留選手だった。
-
洞察 脇役が主役に変わるとき
東京五輪で野球復活が有力 日本代表だけが知る重圧
2014年12月27日号日の丸を背負って戦う。胃のきりきりするあの舞台が、復活しそうだ。国際オリンピック委員会(IOC)が、夏季五輪で28としている競技数の上限を撤廃して、開催都市が競技を追加提案する権利を認める案を可決した。2020年の東京五輪で野球、ソフトボールが3大会ぶりに復帰することが有力になったという。野球人として、うれしいニュースだった。