記事一覧:Book Reviews 目利きのお気に入り419件
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Book Reviews 目利きのお気に入り
潜在的なニーズを捉える 本質的な直観の神髄
2014年5月17日号「直観など合理性がない」と、ビッグデータやマーケティング調査を重視する傾向があります。しかし、直観が、深い思考への糸口であるのを肯定する人は少なくありません。
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必須のビジネススキル グローバル時代の世界史理解
2014年5月3日号三省堂書店ではなく、出版社の三省堂には、『新明解国語辞典』と『三省堂国語辞典』という数千万部を売り、“国民的”と称される看板辞典があります。この、二つの辞典の誕生と改訂の中で起きたミステリアスな物語を描いているのが『辞書になった男』。
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食い散らかすように読んで 考えを導き出す乱読のススメ
2014年4月26日号今月は、『乱読のセレンディピティ』と、それに触発されて選んだ新刊をご紹介しましょう。まず、触媒となった『乱読のセレンディピティ』。本好きではない人にも負担感のない、人に優しい読書術の著作です。本が少なかった時代に精読が称揚されるのは当然。でも現代は、刊行点数も多く、だからこそ乱読で食い散らかすように読んだほうが幸運に出会えるのだ、といいます。要は、「知識と思考」。「本を読んで知識を得るのはよい」などと考えるのは知識の重圧に負けているだけ。触れた知識から考えを導き出す思考こそ大事だと説きます。
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リアルに大きな影響を与える ネットとの付き合い方
2014年4月19日号先日、ツイキャスで人気のシンガーソングライターのライブを見てきました。音楽不況といわれながらも、チケットは即日完売。インターネットがリアルに大きな影響を与えていることを深く実感。
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新たな社会的仕組みをつくる 人間関係や働き方を考える
2014年4月12日号3・11以降、新たな人間関係や働き方を模索する著作が増えています。意欲的な刊行が続くのは、それだけ問いかけが深く重いからなのでしょう。『Communication Shift』は、電通のクリエーティブディレクターによる自省の書。クライアントとの閉ざされた関係を軸に、大量生産・大量消費を促すだけの広告活動ではなく、社会に貢献できる広告活動とは何かを問います。東ティモールの学校にトイレを作るための製紙会社の広告活動、ユニセフの「世界手洗いの日」を支援する広告活動等々、実践例や識者たちの言葉を頼りに、広告世界の明日を考えます。
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他人からの承認はいらない シンプルな考え方で幸せに
2014年4月5日号フロイト、ユングと共に「心理学の三大巨頭」と称されるアルフレッド・アドラー。その日本における大家と、大家に心酔するライターによるアドラーの入門書が『嫌われる勇気』。刊行から週を追うごとに売り上げが伸びており、大ヒットの予感がする著作です。
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大企業に就職が本当によい? 若者が未来を託す企業の条件
2014年3月29日号就活シーズン真っ最中ですが、「こんな働き方があるのか」という3冊を。『大手を蹴った若者が集まる知る人ぞ知る会社』は、タイトル通り、一流大学を卒業した若者が、あえて選んだベンチャー企業の話。5社の社長や社員へのインタビューを通じて、若者たちが未来を託せると考えた企業の条件を明らかにします。そこから浮かんでくるのは、「高学歴で大企業に就職するのはよいことだ」という大企業礼賛を見直し始めている若者たちの姿と、その期待に応えた企業の、優れて理念的な取り組みでした。
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習慣化が成功の秘訣 やめるための方法論
2014年3月22日号やめたいと思うのだがやめられない。私も含めて、「意志が弱いから」と思いがちですが、『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』の著者は、「きちんとした方法論があればやめられる」と説いています。
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ホームズの思考術に学ぶ 一歩退き注意深く見る姿勢
2014年3月15日号今年は、シャーロック・ホームズの「生誕160年」で、シャーロッキアンには何かと心浮き立つ年になりそうですが、祝砲の第1号が『シャーロック・ホームズの思考術』。シャーロッキアン・心理学者・ジャーナリストの著者が、最新の科学成果を背景に、ホームズの思考術を解明します。
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意外と組織は合理的!? 会社と従業員の関係を考える
2014年3月8日号最近、会社と従業員の関係を考える著作が増えているように感じます。今回ご紹介する最初の2冊も、会社、従業員それぞれの立場で問題を提起します。
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隙をなくし核心を突く 状況を見極める話し方
2014年3月1日号携帯電話やメールなどの進化に反比例するかのように、肝心なことが一発で伝わらなくなってきている気がします。誤読されず、解釈の必要のないメールを交換したいものですが、なかなかスムーズにいきません。『プロ弁護士の武器と盾になる話し方』は、税務訴訟専門の弁護士が、法廷での丁々発止から学んだ話し方のノウハウ集。要は「隙をなくし核心を突く」。といっても法廷ドラマの弁護士のような決めつけ話法ではなく、状況や議論の筋を見極めるということ。あいまいさは優しさ、という風潮が強まる中で、きっちりとした話し方の大切さを説きます。
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ベテランも新人も必読の スキルアップ訓練本
2014年2月22日号まもなく新年度入り。ベテランにも、フレッシュマンにもお勧めの“スキルアップ訓練本”の売れ行きが好調です。
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時代の断面を描いてきた “キャラクタードラマ”を大解剖
2014年2月15日号テレビドラマは、時代の断面を描き続けてきました。『キャラクタードラマの誕生』は、人気脚本家6人の物語分析に挑み、今という時代の断面を説き明かします。
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個別指導の学習塾に学ぶ 人を育てる“教える者の力”
2014年2月8日号ここ数年で読んだ本ではナンバーワン。面白く感動的で、人材育成のビジネス書としても説得力に満ち、大ヒットの予感がするのが、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』。
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イライラしてもいい!? 異彩を放つポジティブ思考本
2014年2月1日号あまたあるポジティブ思考系の本の中で、『ポジティブの教科書』は異彩を放ちます。ネガティブを受け入れ、それをどうひっくり返せばよいかを説いてみせているのです。例えば、「イライラしていい。でも3回同じことを繰り返すのは学びがない」等々。
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話す技術の前提にある 信頼関係をつくる努力
2014年1月25日号今年のお薦めはまず、『絶対話力』から。若いころは人見知りが激しく、人と出会うのが苦痛で仕方がなかったという著者が、“伝説の営業マン”と呼ばれ、ゴールドマン・サックスの資産運用会社のトップにまで上り詰めた、そのコミュニケーションの神髄を語ります。
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ゲームの力を活用した モチベーションの育成策
2014年1月18日号ゲームの力を活用して仕事や組織を活性化するゲーミフィケーション。その、“標準テキスト”とでもいえる著作が昨年末に刊行されました。『ゲーミフィケーション集中講義』で、著者は、ビジネススクールでは世界で初めて専門コースを開設したウォートン・スクールの教授陣。
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新業態への転換に成功した 従業員が理解できる変革
2014年1月11日号「今年も頑張らねば」といつになく思うのは、出版や書店業界が構造的な市場変化に直面しているからです。そんな気持ちに勇気をくれたのが『魂の経営』。デジタルカメラの普及で銀塩フィルム市場が消失する危機に、富士フイルムの新社長として悪戦苦闘した十数年。新業態への転換に成功しましたが、闘いに終わりはありません。「マッスル・インテリジェンス」という野性的な賢さや力を強調する一方で、アクロバティックな変革ではなく「従業員が理解できる取り組みを示せ」と説いているのが印象的です。
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日本式接客の神髄は 茶会における亭主の文化
2013年12月28日号偶然にも、「日本」を軸に考える著作が相次いで刊行されました。まずは、『接客は利休に学べ』。業績不振のイタリアンチェーン店の織田会長や木下社長から、立て直しを依頼された接客コンサルタントの利休。彼は、「利休七則」をベースに、接客の神髄を職場に浸透させていきます。例えば、日本旅館とホテルの違いはどこにあるのか。車寄せやボーイ、フロントなど機能別にスペシャリストをそろえるホテルに対し、日本旅館は、仲居が1人でお客さまと対峙して顧客とのつながりに広さと深みを演出します。これは、茶会における亭主の文化そのもの。読み進むと、水が流れるように理解できる気持ちのよい著作です。
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「作った物を売る」で サムスンに敗れた半導体産業
2013年12月21日号新人のころ、当店に韓国人のグループが何度も訪れ、マーケティングの学術書を大量に購入していかれたことがありました。そんな思い出がよみがえったのは、『日本型モノづくりの敗北』を読んでのことでした。