記事一覧:マーケット・人物2504件
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金融市場 異論百出
高額消費で膨張する家計債務 底打ちする韓国に広がる歪み
2013年11月16日号久しぶりにソウルに行った。足元の経済は回復を示しているが、社会の各所に表れてきた“歪み”を懸念する声も多々聞かれた。
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為替市場 透視眼鏡
米景気回復力を映すドル円相場 円安基調不変で早晩100円台へ
2013年11月16日号ドル円相場は半年近く90円台後半を中心に一進一退を続けている。昨年11月半ばからの半年間に約30%上昇した「安倍相場」は鳴りを潜めたかに見える。
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数字は語る
金融政策成功の鍵は 成長戦略と財政再建 そして社会保障改革
2013年11月9日号日本銀行が供給する通貨の残高であるマネタリーベースは、9月に平均残高が前年同月比46.1%増加し、月末残高は過去最高の185.6兆円となった。主に長期国債購入によるが、年末目標額200兆円を経て、来年末までに270兆円にする計画だ。
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短答直入
西川公也(自民党TPP対策委員長)
2013年11月9日号TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で、「聖域5項目」を含めて関税撤廃の可否や影響を検証する作業が進んでいる。波紋を呼ぶその検証の真意を聞いた。
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商品市場 透視眼鏡
米景気停滞懸念で原油下落も 量的緩和継続で底堅い金・銅
2013年11月9日号10月22日に米政府機関の一部閉鎖により遅れていた9月分の雇用統計が発表され、雇用者数は前月比14.8万人増にとどまった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 米国発“中国唱衰論”に神経を尖らせる共産党指導部
2013年11月9日号「唱衰中国経済的美国人是誰?」(中国経済衰退を煽っている米国人は誰だ?) 8月中旬、北京。対外関係を担当する中央官僚からこう聞かれた。ハーバード大学をはじめとする学術機関や米国世論、政府内で中国経済がどう議論されているのかに強い関心を抱いていた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 オバマ政権に大打撃 ウオーターゲート“海外版”の盗聴事件
2013年11月9日号「これは、オバマ大統領にとって、大打撃になるのではないか」。米国家安全保障局(NSA)による、米国人や外国の通信盗聴システム「プリズム」のニュースがはじけた際、こう思った。
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特別対談
激白!~舞台裏 軽自動車~開発責任者
2013年11月9日号伊東孝紳・ホンダ社長が就任したのは、リーマンショックから間もない2009年6月のこと。一時は、伊東社長が四輪事業本部長を兼任して、大型車からコンパクトカーへ、開発の優先順位をがらりと変えた。就任以来、伊東社長が心血を注いだ経営課題は、「軽自動車事業の立て直し」と「新型フィットの世界6極立ち上げ」だった。それから4年余り。伊東社長が手塩にかけて育てた車種がいよいよ花開いた。
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金融市場 異論百出
オリンピック経済効果はあるか ロンドン後の現状を学ぶ
2013年11月9日号2012年のロンドンオリンピックのメイン会場周辺を回るウオーキングツアーに先日参加してみた。大会関係者のガイドが2時間にわたりさまざまな解説をしてくれた。料金は10ポンド(約1570円)。かつては工場による土壌汚染で印象が悪かった地区が、オリンピックを契機に再開発された。選手村の宿泊施設は売却されて新興住宅街となり、併設の巨大ショッピングモールは週末は賑わっている。
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短答直入
平野博文(KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ・アンド・カンパニー)ジャパン社長)
2013年11月2日号米国の大手買収ファンドKKRが日本での投資活動を活発化している。その狙いと日本企業にとっての提携メリットを聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 カンボジアで緒に就いた タイ・プラスワン
2013年11月2日号「意外なところで会いますね」。今月初め、出張先のカンボジアはプノンペンのホテルで朝食を食べていたら、某メガバンクのエコノミストに声をかけられた。筆者と同様に、カンボジア経済のリサーチに来たらしい。カンボジアへの関心の高まりをいきなり実感して、その日の最初の調査に出かけた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 欧州人権裁判所の判決に不信を募らせる英国 深まるEUとの溝
2013年11月2日号英国はテロリストの中心人物とされた「アル・カイーダの欧州大使」アブ・カタダを10年以上も強制送還できないでいた(今年7月に強制送還)。欧州人権裁判所(ECHR)が、ヨルダンでは公正な裁判はおろか、拷問に遭う可能性があるからとの理由で何度も強制送還を制止し続けたからだ。不敵な笑みを浮かべながら英国の生活を満喫するアブ・カタダの姿に国民はいら立ちを隠さなかった。
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数字は語る
日本の所得税は個人単位 同じ世帯年収なら「共働き」が有利
2013年11月2日号最大61万2000円という数字を見て、同じ世帯年収であれば片働き世帯(専業主婦世帯)がそれだけ可処分所得が多いと思った方もいるかもしれない。しかし、実態は逆。共働き世帯のほうが可処分所得が多い(税負担が少ない)のだ。
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金融市場 異論百出
世界で深刻化する不動産高騰 超金融緩和策が招く資産バブル
2013年11月2日号超金融緩和策が招くバブルが欧米で警戒されている。「住宅価格は力強く上昇しており、過大評価の可能性を排除できない」。独中央銀行のブンデスバンクは10月月報でそう警告した。ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、ケルン、フランクフルト、シュツットガルトの住宅価格は、人口動態と経済要因で説明できる水準を20%上回っているという。ブンデスバンクは、表向きは、マクロ経済の脅威にはいまだなっていないと述べているものの、本音はかなり心配している様子だ。
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金利市場 透視眼鏡
日銀国債大量購入がもたらす 超長期債・スワップ金利急低下
2013年11月2日号円安の勢いが弱まったことなどを受け、市場では日本銀行の物価目標達成が難しいとの声が主流になった。円安傾向が続き、将来の物価上昇の蓋然性が高かった4月や5月などに国債を大量に売却した投資家は、アベノミクスによるリスクマネーの活性化が確信できれば、リスク資産を購入しポートフォリオリバランスを積極的に行う予定だった。物価上昇に伴い長期金利が上昇するようであれば、金利上昇局面において債券を買い戻し、債券ポートフォリオを再構築しようと考えていた。
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特別寄稿
中東情勢不安が日本にもたらす エネルギー調達へのインパクト
2013年11月2日号シェールガス革命がメディアを賑わせて久しいが、日本が中東原油に依存する構造が大きく変わるとは考えにくい。遠く離れた中東情勢に日本人の生活が左右されるだけに、改めて中東の歴史、宗教、民族的な背景を概観し、エネルギー市場と日本への影響を展望する。
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短答直入
ロバート・アイガー(米ウォルト・ディズニー・カンパニー最高経営責任者(CEO))
2013年10月26日号今年は東京ディズニーランドの開園から30年、米ウォルト・ディズニー・カンパニーの創業から90年。ロバート・アイガーCEOは今の時代をどう捉えているのか。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 鳴り物入りで開始 上海自由貿易試験区課題山積で様子見も
2013年10月26日号2013年9月29日、注目されていた上海自由貿易試験区がスタートした。上海外高橋保税区、上海外高橋保税物流園区、洋山保税港区と上海浦東空港総合保税区の四つの税関特殊監督管理区域をエリアとし、金融サービス、船舶輸送サービス、商貿サービス、専門サービス、文化サービス、社会サービスの6大分野で計18項目にわたって、より開放的な政策を行うとしている。
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数字は語る
“裁量行政”で不透明 新規発着枠の配分は入札を活用すべき
2013年10月26日号羽田空港発着の国際線増加に伴い、国土交通省は10月2日、新規国際線発着枠の配分に関して、全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスに11便、日本航空(JAL)に5便を割り振った。国際線枠の割り当ては両社への均等配分が長らく慣例であったが、JALが公的支援を受け経営再生した点が考慮され、「適切な競争環境の確保」を理由に傾斜配分が行われた。
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金融市場 異論百出
イエレン新議長にのしかかる FRB内の政治力学
2013年10月26日号ジャネット・イエレンは、タカ派が強烈な主張を行っている今のFOMCでリーダーシップを発揮できるか?オバマ米大統領は、紆余曲折を経て、イエレンFRB副議長をバーナンキの後任に指名した。彼女自身はバーナンキと同様の(あるいはより強めの)ハト派である。本来、FOMCでは議長の考えが政策決定に色濃く反映される。それ故、米株式市場はイエレンが指名されたことを好感した。しかし、情勢は実はそう単純ではない。