記事一覧:マーケット・人物2504

  • 有末真哉(三井生命保険社長)

    短答直入
    有末真哉(三井生命保険社長)

    2013年9月28日号  

    リーマンショック以降、財務基盤の強化に取り組み一定の回復を見せてきた三井生命保険。6月に社長に就任した有末真哉氏に、今後の方針を聞いた。

  • 【from 米国】シリア問題であぶり出された「Gゼロ」の世界

    World Scope ワールドスコープ
    【from 米国】 シリア問題であぶり出された「Gゼロ」の世界

    2013年9月28日号  

    米国のシリアに対する軍事行動をめぐり、これが「Gゼロ」の世界か、という事態が起きている。「Gゼロ」とは、米コンサルティング会社大手、ユーラシア・グループのイアン・ブレマー社長が唱える、「リーダー」なき国際社会の姿だ。現在のG20、かつてのG7が機能しない「Gゼロ」の姿が、シリアの化学兵器問題を通して浮かび上がる。

  • 【from アジア】アベノミクスとLCC就航で急増 東南アジアの訪日者

    World Scope ワールドスコープ
    【from アジア】 アベノミクスとLCC就航で急増 東南アジアの訪日者

    2013年9月28日号  

    東京オリンピック開催が決まり、外国人観光客の増加が期待されるが、足元では東南アジアからの訪日者が急増している。日本政府観光局(JNTO)によると、今年1~7月の訪日外国人数は前年比+22%で、国別ではタイが+56%、ベトナムが+53%と特に高い。台湾の+49%、香港の+47%という近隣の常連国に続き、インドネシアの伸びも+43%と高い。

  • 最低賃金引き上げは10代の雇用を奪う 別の格差対策も必要

    数字は語る
    最低賃金引き上げは10代の雇用を奪う 別の格差対策も必要

    2013年9月28日号  

    今年の秋から適用される地域別最低賃金について各都道府県の地方最低賃金審議会の答申が出そろい、全国平均額は前年度比15円増の764円となる見通しとなった。10年前の2003年度の全国平均額が664円だから、ちょうど100円分上がったことになる。

  • 日銀の緩和策縮小はいつ可能か三つのパターンを考える

    金融市場 異論百出
    日銀の緩和策縮小はいつ可能か 三つのパターンを考える

    2013年9月28日号  

    日銀がFRBのように資産購入策縮小(テーパリング)の議論を開始できるようになるのはいつだろうか?現在の日銀は、量的質的緩和策の下で市場から長期国債を毎月7兆円強購入している。2015年にインフレ率が2%に達するまでこの政策を続けると日銀は宣言したが、「瞬間風速」ではなく、2%が持続される状況にはなかなかなりにくそうである。「インフレが2%に達せずとも、景気がよくなっていれば1~2%でも十分だ」という考え方が世間で今後増える可能性はある。ただし、それは「追加緩和策はやらなくてよい」という流れは生んでも、「日銀は国債購入を止めてよい」という方向にはつながりにくいだろう。

  • 東京五輪はアベノミクスの“弓”中長期に株価を支える材料に

    株式市場 透視眼鏡
    東京五輪はアベノミクスの“弓” 中長期に株価を支える材料に

    2013年9月28日号  

    五輪祭りがやって来た。東京株式市場は五輪一色。スポーツ用品メーカーはもとより、競技場などの建設に携わるインフラ業界、開会式などの各種イベント関連、さらには訪日観光客増大に期待を寄せる旅行産業など、幅広いセクターが買われている。はたして東京五輪はアベノミクス「第4の矢」となれるのだろうか。

  • 岡本一郎(日本軽金属)

    新社長 Who's Who
    岡本一郎(日本軽金属)

    2013年9月28日号  

    57歳で社長となった今も、入社2年目の“原体験”を忘れない。1982年12月15日午後2時40分すぎ、日本軽金属名古屋工場のアルミニウム板熱間圧延ラインで、突然、天井まで届く大きな火柱が上がった。50メートルほど離れた冷間圧延ラインにいた岡本一郎は、その場に立っていられないほどの熱気を顔に浴びた。やっとのことで目を開けてみると、あちこちの持ち場から職人たちが集まって、必死の消火作業を続けていた。岡本もフラフラしながら駆けつけていた。

  • 【from 米国】ファストフード店従業員のストライキが示す米国の労働事情

    World Scope ワールドスコープ
    【from 米国】 ファストフード店従業員のストライキが示す米国の労働事情

    2013年9月21日号  

    南カリフォルニアの灼熱の太陽が照りつける午後。ロサンゼルスの街の交差点に、23歳のアレーネ・アルバレズが立っていた。16歳から7年間勤め続けてきたファストフードチェーン店タコベルを初めて欠勤し、路上での賃上げストライキに加わった。彼女には3歳の息子がいる。現在の給料ではアパートが借りられず、やむなく彼女の両親の所に同居させてもらっているという。

  • 真鍋精志(西日本旅客鉄道(JR西日本)社長)

    短答直入
    真鍋精志(西日本旅客鉄道(JR西日本)社長)

    2013年9月21日号  

    収入の半分を在来線に依存し、少子高齢化で地方在来線の収益はますます厳しくなる。JR西日本の真鍋社長が描く生き残り策とは。

  • コストプッシュで2カ月連続の物価上昇 意識され始める「出口」

    数字は語る
    コストプッシュで2カ月連続の物価上昇 意識され始める「出口」

    2013年9月21日号  

    8月末に公表された7月の消費者物価の対前年同月比は、総合指数、生鮮食品を除くコア指数共に、0.7%となりサプライズであった。プラスになったのは前月から2カ月連続。短期間で1%が視野に入るような大きさまで上昇したため、金利への影響が心配されたが、マーケットの反応は鈍かった。

  • 海外の両替商で増加する円需要外国人観光客をいかに増やすか

    金融市場 異論百出
    海外の両替商で増加する円需要 外国人観光客をいかに増やすか

    2013年9月21日号  

    シンガポールの金融街に両替商が多数入居する「アーケード」というビルがある。人気の店には昼休み時にビジネスパーソンが長い列をつくる。確かにレートはいい。100米ドル札なら、売りと買いの開きがわずか3%という驚きの店もあった。シンガポールにいる友人の話では、この春ごろから円を求める人がずいぶんと増えたそうだ。円安で日本への観光が人気になったからだ。

  • 東京五輪も支援材料になりドル円は105~110円へ

    為替市場 透視眼鏡
    東京五輪も支援材料になり ドル円は105~110円へ

    2013年9月21日号  

    今秋から米国の景気回復は力強さを増し、ドル高基調がはっきりするとみる。ユーロ圏は景気後退を脱出し、日本経済はアベノミクスで上向いている。中国経済減速にも歯止めがかかってきた。米量的緩和縮小懸念でぐらついた新興諸国の経済・市場も落ち着くところが徐々に増えそうだ。

  • 【from 欧州】根拠の論文に誤り 揺らぐ緊縮財政策 足並み乱れるEU

    World Scope ワールドスコープ
    【from 欧州】 根拠の論文に誤り 揺らぐ緊縮財政策 足並み乱れるEU

    2013年9月21日号  

    重荷になっている緊縮財政策の根拠となった論理に誤りがあると知ったら、高失業率と低成長にあえぐ南欧の人々はどう思うのだろうか?南欧の混乱を収束すべくつくられた緊縮財政策は、米ハーバード大学のラインハート教授とロゴフ教授が2010年に発表した論文を基にしている。この論文は負債額がGDP(国内総生産)の90%を超えると経済成長が極端に低下するため、需要や雇用の創出より負債削減を優先するべきだと説いている。

  • 平井一夫(ソニー社長兼CEO)インタビュー

    Interview
    平井一夫(ソニー社長兼CEO)インタビュー

    2013年9月21日号  

    今年5月に表面化した、米ヘッジファンドのサードポイントによるエンタメ事業の一部上場案。先月6日に“物言う株主”の提案を拒否したソニーに成算はあるのか。平井一夫社長兼CEOが本誌の単独インタビューに応じた。

  • 田中孝雄(三井造船)

    新社長 Who's Who
    田中孝雄(三井造船)

    2013年9月21日号  

    今年4月22日に明らかになった“川崎重工業と三井造船との経営統合話”には、当事者として関与した。最終的には、川崎重工の社内クーデターにより一方的に破談を宣告されたが、三井造船は感情的に反発することなく、沈黙を守り続けた。

  • 大枝宏之(日清製粉グループ本社社長)

    短答直入
    大枝宏之(日清製粉グループ本社社長)

    2013年9月14日号  

    成長戦略にかじを切りM&Aを加速させる日清製粉グループ本社。製粉業界がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の影響を受ける今後、どのような戦略を描くのか。

  • 成長戦略の覚悟を問う 法人税率引き下げは課税ベース拡大が鍵

    数字は語る
    成長戦略の覚悟を問う 法人税率引き下げは課税ベース拡大が鍵

    2013年9月14日号  

     法人税減税が再び注目を集めた。8月13日、一部報道で安倍晋三首相が法人税率引き下げの検討を指示したと伝わり、一時、株高・円安と金融市場が反応した。麻生太郎財務相が現段階での法人税率引き下げ効果は限定的と否定したものの、法人税見直しが課題であることに変わりない。

  • 永野 毅(東京海上ホールディングス社長)

    短答直入
    永野 毅(東京海上ホールディングス社長)

    2013年9月14日号  

    海外事業が好調な東京海上ホールディングス。今年6月、早くから社長有力候補と目されてきた永野毅氏が社長に就任した。今後の経営方針を聞いた。

  • サマーズ次期FRB議長候補をジェフリー・サックス氏も批判

    金融市場 異論百出
    サマーズ次期FRB議長候補を ジェフリー・サックス氏も批判

    2013年9月14日号  

    米国では過去数十年、政権が民主党と共和党の間で移動しても、政府の方針が大きく変わらなかった産業が二つある。軍事と金融だ。両産業とも、どちらが政権を取っても不利益を被らないよう莫大な献金で両党をがっちりと抱え込んできた。

  • シリア情勢緊迫化で原油上昇も介入後は早期終結期待で下落か

    商品市場 透視眼鏡
    シリア情勢緊迫化で原油上昇も 介入後は早期終結期待で下落か

    2013年9月14日号  

    シリア情勢緊迫化を受けて、原油価格は一段高となった。8月26日に米政府は「化学兵器をアサド政権が使用したことにほぼ疑いの余地はない」との見解を示し、27日にはオバマ大統領からの命令があればシリアを攻撃する準備ができているとの米国防長官の発言が報道された。

定期購読キャンペーン

記者の目

  • 編集委員 藤田章夫

    新NISAを追い風にする保険業界のしたたかさ

     新NISAが1月からスタートし、保険の販売には逆風かな?と思っていたら、「むしろ追い風になっていますよ」との声が多数。
     資産運用の相談に来た人に、「投資信託は資産が減ることもありますが、変額保険の死亡保険金額には最低保証があります」と言えば、「保険の方がいいか」となるようです。
     本来は、資産を運用したいのか保障が欲しいのか、目的に応じて使い分けたいところですが、これがかなり難しい。
     そこで、保険ジャーナリストの森田直子さんとファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに、保険と運用それぞれの立場から対談を行っていただきました。面白過ぎて、対談時間はあっという間に過ぎました。ぜひご一読ください。

  • 副編集長 名古屋和希

    “予定調和”の買収は今後減少?

     第一生命ホールディングスが3月に福利厚生代行のベネフィット・ワンを買収しました。この買収劇は異例の展開をたどりました。
     先に買収を表明したのは医療情報サイト運営のエムスリーでした。そこに第一生命が参戦したのです。結局、エムスリーよりも好条件を提示した第一生命が買収戦を制しました。大企業による対抗的な買収は極めて珍しいものです。
     従来、事業会社はイメージ悪化などを恐れ、「敵対的」な買収を控えてきました。ただ、近年はルール整備などを背景に「同意なき買収」が広がる機運が出ています。買収が活発になれば、企業・業界の新陳代謝も促せます。今後、“予定調和”の買収は減っていくかもしれません。

最新号の案内24年4月27日・5月4日合併特大号

表紙

特集保険vs新NISA 今「契約したい保険」は? 生保商品ベスト&ワーストランキング

保険とNISA、どちらに資金を振り向けるべきか──。新NISAをきっかけに投資熱が高まる中、多くの人が抱える悩みだ。そこで保険とNISAで迷ったときの考え方や保険の見直し方、保険のプロ29人が辛口採点した生命保険商品ランキングを、業界の深部…

特集2変局 岐路に立つNHK

NHKが大きな岐路に立たされている。今国会で放送法改正案が可決されれば、ネット視聴も受信料徴収の対象となる。一方で、今後、NHKの受信料収入は人口減やテレビ離れを背景に先細る可能性が高い。職員数1万人を誇る巨大公共放送機関は、「みなさまのN…