記事一覧:マーケット・人物2504件
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数字は語る
日銀の自己資本に黄信号 財務の健全性なくして 金融政策の独立性なし
2013年12月28日号FOMC(米連邦公開市場委員会)は資産買入残高をどこまで積み上げるのか。FOMCが買入減額の開始時期を想定よりも早く議論し始めた一因に、FRB(米連邦準備制度理事会)が被る巨額の損失可能性(試算)があった。数年間政府への納付金がゼロとなる見通しが示されたが、その可能性は買入残高が大きくなるほど高まるからだ。日本銀行も状況は同じである。
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金利市場 透視眼鏡
格下げされるも人気の仏国債 独経済落ち込めば売られる公算
2013年12月28日号米国の長期金利に連動する形で欧州債の利回りも夏以降上昇傾向にあったが、ECB(欧州中央銀行)の利下げや、ユーロ圏のディスインフレ傾向などを反映し、最近では欧州債の利回りも落ち着いている。
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金融市場 異論百出
米オバマ宅の近所で感じた情勢 格差拡大で噴出する国民の不満
2013年12月28日号オバマ米大統領の自宅は、シカゴ中心部から南へ車で20~30分行ったシカゴ大学の近くにある。上院議員だった2005年に170万ドルで購入した家だ。大統領2期目が終わったら、オバマ家はこの家に戻るつもりだ。ここから徒歩圏内にゆかりの店が多々あるとウェブサイト「大統領の近所」に書いてあるので行ってみた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 「労働移動の自由化」が生み出す新たな火種 埋まらぬ「東西」格差
2013年12月28日号ブルガリアとルーマニアでは新年のカウントダウンを待ち望んでいる人が多いのではないか。2007年にEU(欧州連合)に加盟した両国は、他のEU諸国での就業や保護を受ける権利を制限されていた。しかし、14年1月1日よりその制限が解かれ、自由移動が認められる。つまり、来年からEU最貧国のブルガリアとルーマニアの国民は移住することによって、英国やドイツの国民と同じ失業手当や社会福祉を受ける権利を得られるのだ。
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Interview
周 志彤(中国広東省佛山市対外貿易経済合作局局長)インタビュー
2013年12月21日号発展著しい中国・広東省の都市、佛山市。自動車産業を中心に日本企業も数多く進出している同市の経済対外トップが、尖閣諸島問題以降の日中関係や地方都市の問題を語る。
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短答直入
小路明善(アサヒビール社長)
2013年12月21日号アサヒビールは、天候不順で不調だった1~9月期の売り上げ落ち込みを第4四半期で挽回する強気の予想を示す。その根拠を聞いた。
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短答直入
鵜浦博夫(NTT(日本電信電話)社長)
2013年12月21日号「電話会社」という看板を捨て、クラウドサービスで北米に挑む姿勢を明確にしたNTT(持ち株会社)。2020年に向け、ビジネスモデルは変化しそうだ。
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数字は語る
5組に1組は離婚 夫婦円満で無事に 老後を迎えられるか
2013年12月21日号社会保障制度への信頼が揺らいでいる中、若い世代に向けて老後資金を貯めるためのマネープランを説く書籍や雑誌記事が増えているようだ。だが、そもそも「老後」までたどり着ける夫婦は3組に2組だけだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 本国の味で勝負するか中華風に現地化するか 選択迫られる外食企業
2013年12月21日号中国に進出した外資系企業の経営がうまくいかない場合、中国ではよく「水土不服」(現地の水が合わない)という表現が使われる。要するに現地化できないことを意味する。現地化には経営の現地化、人の現地化、調達の現地化、商品の現地化などといったものがあるが、ここでは目に見えやすい商品の現地化について紹介する。
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金融市場 異論百出
追加緩和を巡る認識ギャップ 市場の要求は来年春に強まるか
2013年12月21日号米国の投資家の間では「日銀は年明け早々に追加緩和策を導入する」と信じている人が多い。彼らは「第二の矢は消費税増税によって折れた。第三の矢は出てこない。よって、第一の矢が再び放たれるはずだ」と考えている。しかしながら、現在の日銀内には、消費税引き上げ前に追加緩和策を行おうとするムードは全くない。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 総選挙控えるインド 次期政権も過半数届かず改革に手間取る恐れ
2013年12月21日号有権者が7億人を超え、世界「最大」の民主主義国家と呼ばれるインドは、来年に大きな政治イベントを控える。議会の下院が5月に5年の任期満了となるため、それまでに総選挙が行われるのだ。
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株式市場 透視眼鏡
ドル高円安と米景気回復が奏功 米QE縮小開始の影響は限定的
2013年12月21日号日本株の値動きが激しくなってきた。日経平均株価は11月28日に1万5700円台を回復。5月22日の年初来高値を更新したことで、高値警戒感が強まっている。加えて、米国の金融政策についての見方が揺れていることも一因だろう。雇用統計やISM(米供給管理協会)指数など、米国経済の改善を示唆する指標の発表が続いている。一時期、来年以降との見方が強まっていた米国のQE(量的緩和)縮小について、やはり年内開始ではないかとの見方も再燃。綱引き状態となっている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 明暗が分かれたブラック・フライデー まだら模様の米経済
2013年12月14日号11月最後の金曜日、感謝祭の翌日に当たる「ブラック・フライデー」は、米小売業界にとって最大の年中行事だ。消費者は感謝祭のディナーを終え、夜中過ぎから量販店や百貨店前に並び、未明にいっせいに開く店舗の中に駆け込んで、大安売りの家電や衣料品を買いあさる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ドイツ最低賃金導入で国際競争力低下か 大連立の高い“代償”
2013年12月14日号11月27日未明。キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)は、17時間に及ぶ徹夜の協議の末、大連立政権の基本文書である連立協定書について合意した。
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短答直入
菊地 哲(伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)社長)
2013年12月14日号クラウドサービスへの関心が高まる中、海外進出を本格化させている伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)に現状と課題を聞いた。
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為替市場 透視眼鏡
来年末のドル円は115円 強いドルと円売りが主テーマに
2013年12月14日号2014年、世界経済は明るさを増すだろう。牽引役は米国だ。バランスシート調整の暗雲が薄れ、住宅から雇用、消費へと晴れ間がつながり、3%超の成長を見込む。米国の回復は新興国の曇天にも薄明かりをもたらす。南欧債務問題に圧迫されるユーロ圏ですら景気後退を脱して、かろうじてプラス成長になる公算だ。
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新社長 Who's Who
宮坂一郎(日鉄住金物産)
2013年12月14日号41年間、「鉄の世界」で過ごしてきた。数ある鋼材の中でも、自動車や家電製品などの構造体に使われる「薄板」の分野で、主に営業に従事した。2012年10月1日、国内首位の新日本製鐵が国内3位の住友金属工業を吸収・合併して「新日鐵住金」が誕生する。そのちょうど1年後、両社傘下にある商社同士が合併し、あらためて「日鉄住金物産」として再出発を切った。
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数字は語る
1票の格差が示す 「選挙が間違える」リスクの差
2013年12月14日号11月28日、広島高裁岡山支部が今年7月に行われた参院選を「違憲で無効」とする判決を出した。参院選に対する「無効」判決は今回が初めてとなる。同選挙においては、議員1人当たりの有権者数が最小の鳥取県と最大の北海道で4.77倍もの差が生じていた(無効判決が出た岡山県は3.27倍)。
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金融市場 異論百出
感謝祭の“日本化”で起こる論争 米年末商戦の厳しい船出
2013年12月14日号「想像を絶する寒さです。お気をつけください」。11月29日にシカゴに到着したとき、フライトアテンダントにそう言われた。「大げさだなあ」と笑ったが、マイナス8℃は確かにきつかった。この日はホリデーシーズン・セールの開始で有名なブラックフライデーだった。ショッピング街であるミシガン通りに行ってみた。地元の人の話によると、寒さで人出は昨年よりも少なかったそうだ。「買い物袋を提げて歩く人が年々減っている」という声も聞こえた。実際の購入はインターネットという人が増えているからである。
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短答直入
磯崎功典(ビール酒造組合会長代表理事(キリン社長))
2013年12月7日号ビール大手5社が加盟するビール酒造組合は、来年4月の消費増税を機にビール類の減税要望を出している。背景と実現度を聞いた。