記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 GM初の女性CEOメアリー・バーラ氏のお披露目を直撃
2014年2月15日号息をすれば肺が凍るような寒さ。市の財政破綻で、ボコボコに穴が開いたままの道路に雪と氷がこびりつくミシガン州デトロイト。北米自動車ショーの舞台だ。今年のショーの目玉は、ゼネラル・モータースの新CEO(最高経営責任者)、メアリー・バーラ氏のお披露目だ。創業106年のGM史上、女性トップは初めて。日本なら、トヨタ自動車やホンダの社長ポストを勤続33年の女性社員がゲットしたようなものだ。
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金融市場 異論百出
FRBの「透明性強化」が一因 混乱する新興国市場の行方
2014年2月15日号「国際的な金融協調は崩壊した。米国は、自分たちの政策が世界の他の地域に及ぼす影響を心配すべきだ」ラジャン・インド中銀総裁(元IMFチーフエコノミスト、シカゴ大学教授)は、1月下旬にFRB批判を爆発させた。FRBは非伝統的政策を打ってきたが、それが先進国間の緩和競争、通貨安誘導競争を招き、エマージング市場を翻弄してきた。これだけマネーがグローバルに流れながら、先進国の中央銀行が国内のことしか考えていないことを彼は非難した。
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数字は語る
手取り年収300万円でも 家計簿と先取り貯蓄で 年100万円貯められる
2014年2月15日号今年1月からNISA(少額投資非課税制度)がスタートした。NISAは年100万円までの投資について、配当や譲渡益を非課税とする制度だが、この100万円の上限について、旧来の投資経験層からは「少な過ぎる」という声をよく聞く。今まで株式や投資信託に投資した金額と比べると、年100万円ではもの足りないようだ。
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為替市場 透視眼鏡
リスク通貨の回復は緩慢に進む 新興国不安はドル円買いの好機
2014年2月15日号米経済成長率は今年3.5%に加速し、新興国を含む世界経済もじわり明るさを増すだろう。ドル円はその上昇気流に乗って115円を目指すと予想する。しかし今年の円安は一本調子では進みそうもない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 文化衝突と経済悪化で2014年は右翼が躍進? 怒りが渦巻く欧州
2014年2月15日号学食から生姜焼きがなくなり、正月の門松が消える。お盆休みは「夏季礼拝休暇」と名称が変わる。このような日本を想像できるだろうか?
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短答直入
古見嘉夫(IHI E&C International Corporation 会長)
2014年2月8日号過去に実績がなかったにもかかわらず、総合重機メーカーのIHIが米国で初めてLNG(液化天然ガス)プラントの建設を受注した。業界では否定的な見方が多い中で、米国法人の古見会長を直撃した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 沖縄金融特区を骨抜きにした役人根性 冷える日米関係の原点
2014年2月8日号最近のニューヨークでは、米国の外交政策に強い影響を与える外交問題評議会(CFR)のようなシンクタンクで、日中間の緊張が頻繁に公開討論される。米国人は武力衝突を「現実的なシナリオ」として織り込み始めたのだ。
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数字は語る
働く女性は増加も非正規雇用が中心 女性活躍を阻む“壁”
2014年2月8日号総務省の労働力調査によると、35~44歳女性の労働力率(全人口のうち就業者および求職者の占める割合)が2013年1~11月平均で71.3%となり、初めて70%を超えた。この年齢層は子育てに伴う離職が多いのが特徴だが、12年と比べて1.6ポイント、03年と比べて4.8ポイントの上昇と大きく数字が改善している。15~64歳全体で見ても、女性の労働力率は前年から1.5ポイント上昇して約65%となり、伸び幅・水準共に過去最高を記録した。
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金融市場 異論百出
大恐慌舞台の映画から見る 米国の上流階級のイメージ像
2014年2月8日号F・フィッツジェラルド原作の『華麗なるギャツビー』は米国で5回も映画化された。少し前に、レオナルド・ディカプリオ版(2013年)とロバート・レッドフォード版(1974年)を続けて見てみた。
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商品市場 透視眼鏡
原油と金の値動きが相似形に 米量的緩和縮小が上昇抑制
2014年2月8日号先進国を中心に、世界景気は回復を続けているが、そのモメンタムは力強さを欠いており、足元では、新興国経済への不安が再び強まっている。国際商品の市況を見ると、中国景気への期待感を反映しやすい鉄鉱石や石炭の市況が1月に入って下落基調で推移している。
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短答直入
池田元英(エナリス社長)
2014年2月1日号2014年中に審議が再開される“電力自由化”は、「電力システムの改革」に重きが置かれる。この分野の先駆者として知られるエナリスの創業社長に方向性を聞いた。
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数字は語る
将来世代にツケを回す 「超シルバー民主主義」 選挙改革の議論を深めよ
2014年2月1日号先進主要国中、最速のスピードで少子高齢化が進む日本。内閣府等の「世代会計」(各個人がその生涯の間に政府に支払う負担〈例:税・保険料〉と政府から受け取る受益〈例:年金・医療・介護〉を世代別に推計したもの)によると、60歳以上の世代は約5000万円の受益超過である一方、20歳未満を含む将来世代は約5000万円の負担超過。つまり、60歳以上と将来世代との世代間格差は約1億円にも達している。その背後には当然「政治」が深く関係している。
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金融市場 異論百出
2014年の投票権で変わる FOMCのタカ・ハトの注目点
2014年2月1日号超タカ派のフィッシャー、超ハト派のコチャラコタ、今年のFOMCはこの2人が投票権を持つため興味深い闘いが見られそうだ。FRBは金融政策を決めるFOMCと別に、公定歩合の水準を決める理事会を月1~2回開催している。今の公定歩合は、金融機関が急に資金繰り難になったときにFRBから一晩お金を借りる際の適用金利(現在0.75%)で、実際はめったに利用されない。このため、その会議は“儀式”のようなものなのだが、だからこそ地区連銀総裁の個性が表れる。
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金利市場 透視眼鏡
FRBの政策判断は物価中心へ 米国債市場の変動幅拡大の公算
2014年2月1日号FRB(米連邦準備制度理事会)は2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の縮小開始を決定したが、それにより長期金利が大きく上昇することを避けるためにフォワードガイダンスを強化した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 天下り天国のドイツ 元側近がロビイスト転身 メルケル政権に怒りの声
2014年2月1日号ドイツでは元閣僚や高級官僚の天下りをめぐって、激しい議論が行われている。その理由は、第2次メルケル政権で連邦首相府の長官だったポファラ氏が、今年ドイツ鉄道会社(DB)の取締役に就任し、政府へのロビイングを担当することが明らかになったからだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 ぜいたく禁止令で給与外の収入激減 中国公務員事情
2014年2月1日号汚職・腐敗の防止を促す社会システムを構築し、腐敗との闘いをリードする国際的な非政府組織、トランスペアレンシーインターナショナルが発表した2013年の腐敗認識指数(国の腐敗度を示す指数)によると、調査対象174カ国のうち、日本は17位、中国は80位という結果だった(上位の国ほど汚職が少ないことを示す)。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 テレビにOS搭載 技術の進化で久々に盛り上がる家電ショー
2014年1月25日号「テレビは、やはり家電の花形だ」とあらためて感じさせられた。新年明け、米ネバダ州ラスベガスで毎年開かれる世界最大の家電ショー「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」のフロアでだ。テレビの新製品に久しぶりに感動したことで、今年のCESは例年に増して、楽しかった。
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短答直入
吉永泰之(富士重工業社長)
2014年1月25日号快進撃を続ける富士重工業。米国事業の一本足打法やトヨタ自動車との提携続行に死角はないのか。長期的な課題について聞いた。
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金融市場 異論百出
かき揚げそばの値上げ率を実感 物価予想を左右する食料価格
2014年1月25日号よく行く立ち食いそば屋「小諸そば」の日本橋本店で先日「かき揚げそば」を頼んだ。いつものように350円を払おうとしたら、220円ですと言われた。ビルの建て替えで閉店することになり、最後の1週間だけ「40年間のご愛顧に感謝」で、創業時の価格で提供されていたのだ(1月16日に終了)。
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数字は語る
景気回復でボーナス増 4月の消費増税後も 堅調に推移するか
2014年1月25日号2013年冬のボーナスは、前年に比べて+2.55%と2年ぶりにプラスに転じた。製造業は+4.59%、非製造業(電力を除く)は+2.64%と、幅広い産業にボーナス増が広がっているようだ。この背景には、12年末からの景気回復局面で、アベノミクスによって株高・円安が進み、景気が堅調に回復してきたことがある。