記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 薄れる“李克強色” 濃過ぎる“習近平色” 三中全会の不安要素
2013年12月7日号向こう5~10年の経済改革を議論する中国共産党第一八期中央委員会第三回全体会議(以下、三中全会)が閉幕し、「中共中央が全面的に改革を深化する上でのいくつかの重大問題に関する決定」(以下、「決定」)が公表された。
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数字は語る
消費一服で弱含み 増税後は鈍化するも 景気回復は続く
2013年12月7日号7~9月期の実質GDP成長率(1次速報)が内閣府から公表された。前期比年率で1.9%だった。プラス成長は4四半期連続となった。ただし、1~3月期の4.3%、4~6月期の3.8%に比べて成長率は低く、成長ペースが夏場にいったん弱まったことが読み取れる。
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金融市場 異論百出
高揚感漂う三中全会後の中国 “第4の改革”実行の実現度
2013年12月7日号第18期三中全会(中央委員会第三回全体会議)の翌週に北京を訪れたところ、政府関係者、政治ウオッチャー、金融市場関係者の間に高揚感が漂っていた。
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商品市場 透視眼鏡
原油、金、銅は下落基調続くも 下値を切り上げる石炭、鉄鉱石
2013年12月7日号株式を中心にリスク資産が買われているが、国際商品はそうした動きから、取り残された感がある。例えば、原油は、イランの核開発問題をめぐる緊張緩和が価格押し下げ要因になっている。イランでは8月に保守穏健派のロウハニ大統領による政権が発足し、米欧との緊張が緩和しつつある。11月24日には、同国と6カ国(米英仏中露独)が、核問題の全面的解決に向けた3段階の措置のうち「第1段階」で合意した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 CPIショックでデフレ警戒モードに突入したECB
2013年12月7日号欧州中央銀行(ECB)は11月7日の理事会で、主要政策金利を据え置くとのおおかたの市場予想に反し、過去最低となる0.25%へ25ベーシスポイント引き下げた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 行き過ぎた緊縮財政で4人に1人が貧困層? もう一つの欧州危機
2013年11月30日号欧州で、欧州赤十字と赤新月社からの食糧援助を受けている人は3500万人にも上る。これは第2次世界大戦以来の高レベルだ。しかもここ数年は援助を受けているのは貧困層(平均給与の中央値の60%を下回る所得層)に限らず、中産階級で際立った増加が見られる。
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短答直入
笹 宏行(オリンパス社長)
2013年11月30日号映像事業の赤字脱却を今期の必達目標に掲げたオリンパスだが、4期連続赤字予想へ下方修正した。打開策を聞いた。
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数字は語る
マクロスライド発動せず 所得代替率は高止まり 年金改革は焦眉の急
2013年11月30日号今年秋の臨時国会で、社会保障制度改革の工程表と位置づけるプログラム法案の審議が始まった。同法案では、あいまいな表現であるものの、年金改革として、「マクロ経済スライドの適用強化」「受給開始年齢の引き上げ」などの検討を行った上で必要な措置を講ずる旨の条文を盛り込んでいる。
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金融市場 異論百出
PSYの「江南スタイル」が表す韓国社会のパワフルな拝金主義
2013年11月30日号韓国のラッパーPSY(サイ)の「江南スタイル」は昨年(日本を除く)世界で驚異的なヒットとなった。同曲の「乗馬ダンス」をキャメロン英首相とジョンソン・ロンドン市長が2人で踊ったという話まで昨秋報じられた。先日の出張時にソウルの江南地区に行ってみた。米国でいえば「シリコンバレー、ウォール街、ビバリーヒルズ、マンハッタンのアッパー・イーストサイド、マイアミを全て一緒にした」街である(S・Hong氏の「AAWW」掲載コラム)。
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金利市場 透視眼鏡
フォワードガイダンス強化でも米中期債利回り上昇抑制続かず
2013年11月30日号米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン副議長は上院での指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に解除すべきではないとのスタンスを示した。米国金利市場では軒並み利回りが低下したが、10年や30年ではなく5年の金利の低下が著しい。5年金利の2倍から2年金利と10年金利の和を減じたバタフライスプレッドに見るように、5年の金利が相対的に大きく低下したことがわかる。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 シリコンバレーの新マーケティング戦略 グロースハッカーとは?
2013年11月30日号「グロースハッカー」。今、シリコンバレー界隈でこの言葉を聞かない日はない。「ビッグデータ」のようなバズワードじゃないの? と懐疑心を抱きつつ「グロースハッカーズ・カンファレンス」を取材してみた。
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短答直入
マーク・ベニオフ(米セールスフォース・ドットコム会長兼最高経営責任者(CEO))
2013年11月23日号SFA(営業支援システム)を中心としたクラウドサービスの世界的大手である米セールスフォース・ドットコム。今、起きているコンピューティングの変革とは。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 カンボジアを横断 南部経済回廊は“産業動脈”となるか
2013年11月23日号11月2日号の本欄に続き、カンボジアを横断する南部経済回廊の現地情勢を取り上げる。アジアで人件費が最も低い国の一つであるカンボジアは、チャイナ・プラスワンやタイ・プラスワンの生産拠点候補の一つでもある。
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数字は語る
消費税引き上げによる インフレ期待を妨げた 政府の増税白紙見直し
2013年11月23日号日本銀行が10月31日に公表した「経済・物価情勢の展望」では、来年度の消費者物価上昇率の政策委員の見通しの中央値は3.3%となった。このうち消費増税による物価上昇分は、増税分の価格転嫁が完全に行われるという前提で2.0%と見積もられている。
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株式市場 透視眼鏡
好業績でも膠着相場続く日本株 ドル高円安進行が停滞崩す鍵に
2013年11月23日号日本株は膠着状態。日経平均株価は2カ月以上にわたって、1万3800~1万4800円という幅の狭いレンジで推移している。要因は大きく分けて三つある。企業業績、アベノミクス、為替レートだ。いずれも期待と失望のはざまを揺れ動いている。
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金融市場 異論百出
米QE3縮小見送りの“ツケ” ECB利下げで緩和競争再燃か
2013年11月23日号「いや、日本に似ているとは思っていない」。ECB理事会が利下げを決定した11月7日に、ドラギ総裁は記者会見でそう述べた。ユーロ圏の10月のインフレ率は前年比0.7%と9月の同1.1%から一段と低下した。
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短答直入
田中 仁(ジェイアイエヌ社長)
2013年11月16日号SPA(製造小売り)型の眼鏡専門店として急成長を続けるジェイアイエヌ(店名「JINS」)。中国に続いて来年秋には米国にも進出する。勝算を創業社長に聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 QE解除先延ばしで「モモ・ストック」バブルのウォール街
2013年11月16日号ワシントンDC発の特急列車に乗った際、隣に座った中年男性がPC端末とにらめっこしていた。のぞいてみると、株式のネット取引だ。「調子はいかがですか?」。話しかけると、男性はニッと笑い返した。「ビギナーズ・ラックですよ!」。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 電力料金の高騰で高まるEEG改正議論 大連立政権の決断は?
2013年11月16日号ドイツの再生可能エネルギーの助成をめぐる議論は、大連立政権の樹立へ向けた保守・リベラル政党間の交渉の中で、重要な位置を占めている。最大の争点は、再生可能エネルギー拡大にかかるコストだ。
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数字は語る
世界の中では緩い? 日本の解雇規制 指標と実感が乖離
2013年11月16日号経済協力開発機構(OECD)は加盟36カ国の解雇規制の厳しさを数値化している。解雇手続きを始める前の通知期間の長さ、解雇の際に支払われる必要のある解雇手当の金額の大きさや解雇予告期間の長さ、解雇の困難さなどをそれぞれ数値化し、それらを加重平均したものが最終的な数値となる。