記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 ユーロ歴史的低金利でドイツが生保支援策 契約者からは不満の声
2014年8月9日号ユーロ圏では、フランスやイタリアなど多くの国々がユーロ危機後の不況に苦しんでいる。このため欧州中央銀行は、今年6月に政策金利を0.15%という歴史的な低水準に引き下げた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 シンガポール三大銀行の株価が示す中国リスクとASEANブーム
2014年8月9日号シンガポールにいると、中国とASEANの経済の勢いや違いを、さまざまな状況変化から感じ取ることができる。その一つが、投資家やビジネスマンの心理の変化であり、総じて中国ビジネスに対して最近警戒感が増す一方で、ASEANビジネスに対しては前向きだ。
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為替市場 透視眼鏡
米金利上昇で秋に円安が再始動 1ドル=110円超が視界に
2014年8月9日号ドル円相場は歴史的な膠着を続けている。今年初からの高値と安値を中値で除した変動率は4.5%にすぎない。左のグラフで過去40年の各年間変動率と対比すると、今年の特異ぶりが際立つ。季節的に8月のドル円相場は薄商いで動きが鈍くなりがちだ。このまま夏休み明けまで、101~102円中心の膠着が続くかもしれない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 新興国の改革期待が後押し 米株は連日最高値更新 後退する94年危機説
2014年8月2日号超高級ホテルとして知られるニューヨークのピエールでは、毎年7月に「デリバーリング・アルファ」なる投資家の集まりが開かれる。講演者として参加する著名投資家が、各々推奨する銘柄や取引を開陳する形式で、資産運用の主流になっているインデックス投資に対するアンチテーゼともいえる。
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短答直入
斎藤 保(IHI社長兼CEO)
2014年8月2日号これまで“世界一”の製品を持っていなかったIHI。だが、シェールガス・ブームによる追い風や、円高の是正を受けて、業績は回復基調に戻り、独自開発の技術で世界一の座を狙える製品も出てきた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 住宅バブル問題への対処で真価が問われるカーニーBOE総裁
2014年8月2日号カナダ中央銀行総裁から英国中銀のイングランド銀行(BOE)総裁へ転身したマーク・カーニー氏は、7月に就任から1年を迎えた。足元の英国経済は好調に推移しているものの、総裁の政策運営への信頼性に関しては市場の評価が分かれる。
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商品市場 透視眼鏡
地政学的リスクが落ち着けば 再び原油価格は下落基調に
2014年8月2日号17日にウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜されたことや、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに地上侵攻したことを受けて、地政学的なリスクへの懸念が強まり、原油相場は上昇した。16日には米国がロシアの金融・エネルギー・防衛関連企業を対象に新たな追加制裁を発動したことも地政学的な懸念材料となった。
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特別寄稿
【Column】 その回収商品危ない? 危なくない? 消費者はこう見分けろ
2014年8月2日号食品の回収は、日常的に行われている。残留基準を超えて回収される食品を「猛毒」などと表現する報道もあるが、健康影響は考えられないことがほとんどだ。回収には、アクリフーズの事件のように体への影響が懸念され迅速に対応すべきものと、健康影響はないが法律違反であり再発を防ぐべきものがある。消費者にとってはその見極めが肝心だ。
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特別寄稿
マルハニチロ事件に学ぶ 消費者を守る危機管理
2014年8月2日号マルハニチロ関連会社で起きた、従業員による農薬混入事件。事件はなぜ起きたか、どうすれば再発を防げるのか。そして消費者は食の安全にどう向き合うべきか。事件の第三者検証委員会の委員を務めた科学ジャーナリストの松永和紀氏が指摘する。
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数字は語る
人生2番目に大きな借金 奨学金を利用する前に 金融教育の徹底を
2014年8月2日号近年、大学生を抱える親の世帯所得が減少する一方、大学の学費は上昇が続いている。その結果、親の所得では学費を賄い切れず、学生が奨学金を借りることが大学進学に不可欠となりつつある。
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新社長 Who's Who
牛田一雄(ニコン)
2014年8月2日号2月初旬、役員会を終えた当時社長の木村眞琴は、周囲に悟られぬよう牛田一雄に向かって手招きした。「来たか」。1年前に副社長に昇格していた牛田に、予感はあった。木村に社長室で「社長をお願いします」と告げられた牛田は、「重いけれど、背負います」と即答した。
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金融市場 異論百出
ロボットがサッカーで勝つ未来 製造業からは雇用は生まれない
2014年8月2日号ワールドカップで優勝したサッカーチームを、人間型ロボットのチームが打ち負かすのはいつの日か?ロボットによるサッカーの大会「ロボカップ」の開催を1997年に開始した関係者たちは、その目標達成時期をおよそ半世紀後の2050年に設定した。今年同大会の参加チームは150を超えた。しかし、現時点では「50年にそんなことが可能なのだろうか?」と感じる人が多いと思われる。
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数字は語る
日本の労働市場の 変化を反映する ボーナスの年収比率
2014年7月26日号夏のボーナスシーズンである。2012年末からの景気回復のおかげでボーナスが増えたという方も多いのではないだろうか。企業の業績に応じて支給金額が上下動するボーナスは、毎月ほぼ一定の金額が支給される通常の給与とは対照的だ。なぜ企業はボーナスという可変的な支払い形態を使うのだろうか。
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金融市場 異論百出
コンビニで起こる価格駆け引き 円安と増税効果が剥がれる物価
2014年7月26日号東大日次物価指数(消費税を除く)は6月中旬以降、前年比マイナスの状態が続いている。渡辺努・東京大学教授らが作成している同指数はスーパーマーケットのPOSデータを集計したもので、速報性に非常に大きな価値がある。7日間平均は4月7日に前年比+0.73%へと急上昇した。スーパーは増税以上の値上げにチャレンジしたわけだが、消費者はその動きについてこられなかった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 ウエアラブルのドル箱 健康分野で懸念される個人身体データの用途
2014年7月26日号アップルが「ヘルス・キット」という名のプラットホームで健康・フィットネス分野に参入することを発表した同じ週、サンフランシスコでは、エンジニアたちがウエアラブル業界最大のイベント「Glazed」に集結していた。
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短答直入
池田全德(日本触媒社長)
2014年7月26日号紙おむつに使われる高吸水性樹脂(SAP)で世界シェアトップの日本触媒。中堅化学会社の生き残る道を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 反腐敗闘争で姿を消した「中華」と「ロレックス」 蔓延する事なかれ主義
2014年7月26日号月6日正午、久しぶりに北京の地に降り立った。スモッグ……。数百メートル先は視界に捉えることができない。不意に咳き込んできた。グーグルの機能とLINEが“封鎖”されていることに気付いた。約半年前の時点では、アクセスの速度こそ遅かったが、Gメールにも入れた。
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金利市場 透視眼鏡
利上げ近づくも米長期金利低下 潜在成長率低下が影響か
2014年7月26日号4月以降、米国の10年国債利回りは2.6%程度を中心としたレンジに切り下がったままだ。2013年末に3%を回復した10年国債利回りの低下については、当初、米国の労働者の賃金の回復が鈍いことを背景とした「利上げ期待の後退」が主因と考えられてきた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 モディ政権誕生で 期待感が高まるインドビジネス
2014年7月19日号インドのモディ政権が発足し、約1カ月が過ぎた。グジャラート州首相として高い成長を実現したモディ首相の経済手腕、与党インド人民党(BJP)が単独過半数を得たことによる迅速な政策実行への期待から、経済再生を願う多くのインド国民が新政権の誕生に高揚感を抱いている。
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短答直入
信木 明(東洋ゴム工業社長)
2014年7月19日号SUV(スポーツ用多目的車)やトラック向けの大口径タイヤを得意とする東洋ゴム工業。2013年度は北米市場で業績を伸ばし、中期経営計画を前倒しで達成した。