記事一覧:マーケット・人物2504件
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特別寄稿
量的緩和をにおわすECB 欧州はデフレを回避できるか
2014年11月22日号長期化する景気停滞と低インフレ。ユーロ圏に「日本化」の影が忍び寄っている。緊縮財政で政策余地が限られる中、欧州中央銀行(ECB)に期待が集まっている。果たしてECBはユーロ圏をデフレ転落の危機から救えるのか。
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短答直入
峰岸真澄(リクルートホールディングス社長兼CEO)
2014年11月15日号10月16日に東証1部に上場後、株価は高値で推移し、時価総額は2兆円を超えた。峰岸真澄社長兼CEOに上場後の“本音”を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 四中全会で“お墨付き” 共産党統治を強化する 習近平の「社会主義法治」
2014年11月15日号2014年7月29日、共産党中央は周永康元政治局常務委員の“落馬”を公表したのとほぼ同時に、中央委員会第四回全体会議(四中全会)にて“依法治国”(法に依って国を治めること)を議題の中心に据えることを公表した。「四中全会で“法治”がどこまで集中討議されるかどうかによって、習近平の権力基盤がどれだけ固まっているかが判断できる」(太子党関係者)
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 オバマ政治に“NO” 20代の若き共和党員の コンサバティブの実相
2014年11月15日号エボラ対応でオバマ大統領の支持率がジリジリ下がる中、米国は中間選挙に突入した。オバマ政権打倒に専心する共和党だが、その中でも若い党員が何を考え、実際にどう行動しているのかを探るべく、共和党王国のカンザス州を訪れた。
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株式市場 透視眼鏡
GPIFと協調と見せ掛けて 効果増大狙った日銀電撃緩和
2014年11月15日号黒田東彦・日本銀行総裁は異次元緩和は順調と言い張り、強気の景気・物価認識を披歴していた。それだけに「無風通過」を予想していた市場にとって追加緩和はまさに電撃的だった。黒田総裁はサプライズを演出したが、本来中央銀行が市場を出し抜く必要はない。意表を突くだけでは効果は長続きしない。
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金融市場 異論百出
バーナンキも避けた禁じ手発動 出口が遠のく“黒田砲”第2弾
2014年11月15日号無限にマネーを創造できる中央銀行が株を大胆に購入すれば、株価を押し上げられる。10月31日、日本銀行が決定した量的質的緩和策第2弾(QQE2)における、年間3兆円のETF(上場投資信託)購入は事実上それに当たるだろう。
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数字は語る
特養の入所待機者が急増 110兆円の社会保障費の 資源配分見直しが急務
2014年11月15日号社会保障費の膨張は財政の圧迫要因の一つだが、今後は年金以外でも、医療・介護費が急増する。2000年には900万人にすぎなかった後期高齢者(75歳以上)が25年には2000万人に達するためだ。特に、都市部に住む高齢者が急増する。その象徴が、特別養護老人ホーム(特養)の入所待機といった介護施設の不足問題である。
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短答直入
ドリュー・ヒューストン(ドロップボックスCEO)
2014年11月8日号クラウドでのファイル保存サービスの先駆けのドロップボックス。日本事業の拡大を狙うヒューストンCEOに、事業の状況を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 けん引役・ドイツ変調で 不透明さ増す欧州経済 強まる“ECB頼み”
2014年11月8日号2014年のユーロ圏経済は、上期にイタリアが景気後退局面に入るなど、ユーロ周縁国の中で経済回復が一様ではなくなっているが、ここにきて、域内経済をけん引してきたドイツも変調を来している。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 東南アジアEC市場は2020年に200億ドル インフラ整備が普及の鍵
2014年11月8日号東南アジアの多くの国では、昔ながらの公設市場や個人商店などいわゆる伝統的な小売りがいまだ主流であるが、都市部を中心にショッピングモールやスーパー、コンビニエンスストア等が広がってきた。しかし、近時、これらの動きに加え、E-Commerce(EC)ビジネスが急速に伸長してきている。
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為替市場 透視眼鏡
米国の堅調な景気と緩やかな金利上昇で来年1ドル=120円
2014年11月8日号米国経済は来年も再来年も3%を超える成長となり、自律回復が続くだろう。欧州経済は、2年間の景気後退の後、今年0.7%、来年1.0%、再来年1.4%と、重たい足取りながらもプラス成長を見込む。
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金融市場 異論百出
天敵の台頭を警戒するFRB 言葉の“魔法”が限界迎える日銀
2014年11月8日号「米国の政界で最も興味深い男」。米「タイム」誌10月27日号は、そういった言葉を添えてランド・ポール上院議員(共和党)の写真を表紙に掲載した。51歳の彼は2016年の大統領候補者選挙に出馬するもようで、米国の党派政治を変えてくれるのではないかと期待され始めている。
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数字は語る
輸出の増加に必要なのは さらなる円安進行よりも 生産性向上と非価格競争力
2014年11月8日号円の実質実効為替レートは9月に74.81となった。1980年以降では、82年後半に次いでの円安だ。安倍政権誕生以来の大幅な円安は、輸出増・輸入物価上昇で、景気と物価にプラスの影響が及ぶとみられていた。しかし輸出が思ったように増えない中、輸入物価上昇による実質所得の下落など、円安デメリットへの関心が高まりつつある。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 ジョギング人口急増は 購買力向上の証し 関連市場に商機あり
2014年11月1日号GDPの順位が高いほどマラソン大会の開催回数が多いといわれている。中国はいまやGDP世界第2位、人口は世界一。とするとマラソン大会の開催数もさぞかし多いだろう、と思いきや、開催数はそれほど多くない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 格差問題に一石を投じた 『21世紀の資本論』が示す 資本主義の「宿命」とは?
2014年11月1日号「ピケティがやって来る!」。東京に住む知り合いが興奮気味に教えてくれた。“ピケティ”とはパリ経済学院のトマ・ピケティ教授である。最低賃金の引き上げや富裕層への増税──米国で火の付いた「格差是正」論議に油を注いだ張本人だ。今年3月に英語で刊行した『21世紀の資本論』の邦訳に合わせて、来年1月下旬に来日するそうだ。日本でも講演の依頼が殺到しているという。
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短答直入
星野佳路(星野リゾート社長)
2014年11月1日号地方の旅館やホテルをよみがえらせてきた星野リゾート。2016年には東京・大手町に旅館「星のや東京」の開業を予定する。進捗状況や今後の戦略を聞いた。
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新社長 Who's Who
楢原誠慈(東洋紡)
2014年11月1日号2008年、採算が合わなくなった祖業・繊維事業の縮小を中心とする30年の構造改革に区切りをつけ、反転攻勢に出た東洋紡。そんな同社の成長のけん引役として次の社長に抜てきされたのは、構造改革中、「金を使うな、リスクを取るな」と財布のひもを締めていた楢原誠慈だ。
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商品市場 透視眼鏡
原油価格下落も減産には消極的 シェール生産減退待つOPEC
2014年11月1日号原油価格が大幅に下落している。10月16日には国際指標である北海ブレント原油は、4年ぶり安値となる82ドル台に下落した。6月の高値に比べると、3割近い下落になっている。米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油も節目となる80ドルを下回った。
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金融市場 異論百出
FRBの金融政策に漂う暗雲 イエレンも悩む所得格差問題
2014年11月1日号10月3週目は世界の金融市場が大荒れとなった。その翌週に米国へ出張したところ、ニューヨークの空港の入国審査官は皆、青いゴムの手袋をはめていた。空港関係者に聞いたところ、エボラウイルス対策とのことだった。審査官はパスポートを直接触らないように防御している。一方、彼らは入国者に、指紋の写真撮影のため10本の指をパネルに押し付けるよう命じる。前の人々の手の脂でかなり汚れている。こういうときはなんとなく気持ちが悪い。
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数字は語る
実質ベースでマイナス金利 インフレに勝つためには リスクを取った運用が必要
2014年11月1日号来年1月から個人投資家の保有が解禁される物価連動国債が金融機関やファイナンシャルプランナーに注目されている。物価連動国債は、当初100円の額面が物価上昇率に応じて増加する国債だ。10年後の償還時に当初より物価が20%上昇していれば額面100円に対して120円で償還される。昨年の発行分から、もし償還時に当初より物価が下落していても額面100円での償還が保証されるフロア条項が付いた。