記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 聖域なき“反腐敗闘争” 習近平の次の標的は 李鵬・江沢民一族?
2015年1月31日号習近平政権の最初の2年間を理解するキーワードの一つは、疑いなく「虎もハエも一緒にたたく」というスローガンに象徴される「反腐敗」だった。中央次官・地方副省長級以上の“落馬”は63人に及んだ(2015年1月19日現在)。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 近代化で拡大期待の ベトナム小売関連産業 ネックは外資規制
2015年1月31日号ベトナムの小売市場は、個人商店や公設市場などの伝統的な流通市場が全体の約9割を占めており、百貨店やスーパーマーケット、コンビニ等の近代的な流通市場の割合は、ASEAN主要6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)の中で最も低い水準となっている。
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数字は語る
またも狙い撃ちされる 年収1000万円超世帯 自助努力が不可欠
2015年1月31日号医療費の患者負担は原則3割で残りは医療保険でカバーされるが、入院や手術などをすると3割でも負担は高額になる。このため、1カ月当たりの自己負担限度額を一定の範囲に抑える「高額療養費制度」が設けられている(ただし、差額ベッド代や食事代などは別途負担する必要がある)。
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金融市場 異論百出
無制限為替介入を断念のスイス 政策継続の危機は日銀も同じか
2015年1月31日号日本銀行の資産規模におけるGDP比は2014年末で60%を超えた。同時期における欧米の主要中央銀行は20%台だったので、日銀が突出している(GDPはIMF〈国際通貨基金〉、欧州委員会の予想)。ECB(欧州中央銀行)が量的緩和を始めてもせいぜい30%前後になるくらいだろう。
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商品市場 透視眼鏡
シェール減産が確認できる 年央から原油相場は持ち直す
2015年1月31日号原油相場は、12月後半にいったん横ばいで推移し、ある程度の底堅さを見せる局面もあった。しかし、ギリシャ問題などから世界景気の先行き不安が強まる中、年末以降、再び下落ペースが速まった。1月に入ってからの下落率は、国際指標であるブレント原油で21%、米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油で17%まで拡大した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 動きだすEU財政条約 初の制裁措置発動か 広がる反EUの動き
2015年1月24日号2014年11月末、欧州連合(EU)の政府機関に当たる欧州委員会は、フランス、イタリア、ベルギーの15年予算がEUの財政条約に違反する可能性があるとして財政健全化に向け是正措置を取るよう促した。14年の収支が出揃う15年3月の再審査で取り組みが不十分とされた場合、欧州債務危機後の新たな財政規律制度の下、初めて制裁措置が発動される可能性が出てきた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 熾烈な競争の LA音楽ビジネス界で 成功するための“戦略”
2015年1月24日号世界中から、歌手やミュージシャンになることを夢見る若者がやって来るロサンゼルス。テクノロジーが進化した今、有名スターになることだけが音楽で成功する道ではなくなった。名前が表に出なくても、業界で成功する道は存在する。音楽エンジニアのアラン・ダッシュ(33歳)も自分のキャリアを開拓した1人だ。
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金利市場 透視眼鏡
独長期金利目先は反転の公算も 中長期には低下基調が続く
2015年1月24日号2014年後半から続く原油価格の下落傾向に歯止めがかからない中、世界の債券市場では長期金利の低下が続いている。日本の10年国債利回りの0.3%割れに関心が集まっているが、ドイツ10年国債利回りの0.5%割れも注目に値する。これまでの利回り低下ペースに鑑みれば、日本の10年国債利回りを下回る可能性もある。
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金融市場 異論百出
日銀の政策続けば待つのは“死” 長年の積み上げ崩れる国債市場
2015年1月24日号何事もやり過ぎはよくない。量的質的緩和策の下で日本銀行が猛烈に国債を買い続けた結果、1月中旬に国債の利回りが、3カ月物から4年物までマイナス金利、5年物もほぼ0%になる異常事態に陥った。
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数字は語る
世界一税負担が重いのに 豊かな国家・デンマーク 鍵は資源配分の公平さ
2015年1月24日号世界で最も税率が高い国はデンマークだ。税負担を示す一つの指標である税収総額(社会保険料収入を含む)がGDPに占める比率は、2012年の経済協力開発機構(OECD)の統計によれば47.2%となっている。所得の約半分は何らかの形で課税されていることになる。
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短答直入
山本忠人(富士ゼロックス社長)
2015年1月17日号2010年に「複写機を卒業する」と発言して話題になった富士ゼロックスの山本忠人社長。現中期経営計画の最終年度に当たり、事業構造転換の進捗状況を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 移民家庭出身の若者が イスラム国の戦闘員に 欧州に迫る新たな脅威
2015年1月17日号世界一幸福な国、デンマーク。カストラップ空港を降りてタクシーに乗って運転手にそのことを聞くと答えは真っ二つに分かれる。「そうだね、税金は高いけど、(高福祉で)みんなが幸せになれればね」。「世界一の幸福? 冗談じゃない、笑わせないでほしい」。前者は現地人、後者は移民、もしくは移民の2世の場合が多い。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 年に1度の大セール 「双11」の活況が示す 中国ネット市場の光と影
2015年1月17日号「双11(11が二つ並ぶの意)」と呼ばれるネット販売の大セールが行われた11月11日。アリババが運営するショッピングモールサイトのTモールだけで571億元(約1兆円)を売り上げたのは2014年12月6日号で触れた通りだ。この売上金額だけでも驚きだが、その裏側でもう一つ衝撃の事実がある。異常なまでに高い返品率だ。しかも、14年の返品率は13年までと比べても高くなっている。
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金融市場 異論百出
日本のインフレ期待の低さ映す 「タンス預金」50兆円の可能性
2015年1月17日号10年物の日本国債の利回りが0.2%台に低下した。財務省が市場で発行する国債のほとんどを日本銀行が買い上げているため、需給関係から市場で国債が品薄になっている。原油価格の大幅下落によるインフレ率低下観測や国際金融不安も、国債の利回り低下に拍車をかけている。ここまで下がると、金融機関の収益には深刻な影響が出てくる恐れがある。
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株式市場 透視眼鏡
15年も企業収益の拡大続くが 株価2万円到達は16年以降に
2015年1月17日号市場には2015年は日経平均株価2万円という声もあるようだ。確かに15年の日本株は国内景気の持ち直し、企業収益の拡大、株主還元の強化、年金のポートフォリオシフト継続などにより視界は良好だ。しかし、筆者は下値のめどを1万6000円とし、1万8000円を維持する手堅い相場を予想している。
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数字は語る
在宅勤務の拡大で 障害者や女性は もっと活躍できる
2015年1月17日号厚生労働省の調査によると、2013年度、全国で働く障害者は推計で63万1000人と過去最多となり、5年前に行われた前回調査より18万3000人増加した。内訳は、身体障害者が前回と比べて8万7000人増の43万3000人、知的障害者が7万7000人増の15万人、精神障害者が1万9000人増の4万8000人だった。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 停滞するマクドナルド 躍進するチポトレ 広がる「健康志向」
2015年1月10日号米国では年末商戦が始まったが、売れ行きはまだら模様のようだ。玩具業界だと、最大手のマテルは主力のバービー人形が伸びないが、同2位のハズブロは好調だ。英大手銀行バークレイズによると、2014年の年末商戦の既存店売上高(対象企業は米上場大手100社程度)は前年同期に比べて2.0~2.8%増。確かにプラスだが、2000年から13年までの平均値3.3%を下回る。13年に悪天候の影響を受けた小売業界の回復度は、「総じて緩やか」(バークレイズ)のようだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 富裕層急増のマレーシア 「中所得国の罠」から脱し 先進国に仲間入りできるか
2015年1月10日号億万長者の人数は、クアラルンプールが世界一。12月、こんな誤報がマレーシアの現地紙や、シンガポールの日本語フリーペーパーで流れた。えっ? そんなはずはあるまい、と気になり調べてみると、ロンドンを本拠地とする調査会社、ウェルスインサイトが公表した報告書の内容を誤解したようだ。悪気はなかったのだろうが、少し考えればおかしなことに気付くはずだ。東京、ニューヨーク、ロンドンなどには30万~40万人の億万長者がいる。報告書によれば、クアラルンプールの億万長者は1万3800人と1桁少ない水準だ。
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短答直入
宮本洋一(清水建設社長)
2015年1月10日号建設投資の増加で業績が回復しているが、東京五輪後の需要減が指摘されるゼネコン業界。従来少なかった土木工事の受注が最近増えている清水建設の宮本洋一社長に今後の戦略を聞いた。
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為替市場 透視眼鏡
ドル円の上昇続くも波乱含みに 16年ピーク130円へ
2015年1月10日号ドル円は、米景気拡大を主エンジン、日本銀行QQE(質的量的緩和)を副エンジンとして、上昇気流に乗っている。2015年末125円、16年末130円へと上昇トレンドは持続しよう。米経済成長率は15年3.5%、16年3.1%と堅調を保ち、FRB(米連邦準備制度理事会)は15年半ばごろから利上げを模索していく見込みだ。