記事一覧:マーケット・人物2504件
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金融市場 異論百出
監査法案の提出で“宣戦布告” 米政界で最も注目の男vsFRB
2015年2月28日号「ランド・ポール上院議員とFRB(米連邦準備制度理事会)が戦争状態になっている」(CNNマネー、2月11日)。彼は共和党の2016年大統領選挙の有力候補者の1人であり、昨年、このコラムでも紹介したように、10月27日号の米「タイム」誌の表紙で「米国の政界で最も興味深い男」と紹介された人物である。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 旧暦新年がスタート ひつじ年のASEANは 迷走せずに群れを保てるか
2015年2月21日号中国や韓国などの東アジア地域だけでなく、東南アジア諸国でも華人とベトナム人が旧正月を盛大に祝う。彼らにとっては節目となる一年の始まりだ。今年の春節(ベトナムでは漢字の「節」に当たるテト)は2月19日で、皆その前後は休暇を取る。日本にいると、横浜や神戸などの中華街にでも行かないと旧正月はぴんとこないだろう。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 多元文化主義に苛立つ欧州市民 躍進する極右勢力
2015年2月21日号ノルウェー・オスロ近郊にあるウトヤ島は美しい湖に浮かんでいる。2011年、この静かな島でノルウェー労働党青年部の10代の青年69人が極右思想を持つキリスト教原理主義者に殺害された。犯人は移民政策に手ぬるい政府に制裁を加え、欧州のイスラム化を止めるために立ち上がったと述べた。
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短答直入
清水邦晃(ワタミ次期社長(3月1日就任予定))
2015年2月21日号ワタミの凋落が止まらない。居酒屋業態の不振で、今期(2015年3月期)は、1996年の上場以来、初の連結営業赤字に転落する見通しだ。44歳と若い清水邦晃氏の社長登板で巻き返しを図る。
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金利市場 透視眼鏡
ECBへの量的緩和期待が 日本の金利を上昇させた
2015年2月21日号日本の債券市場では1月に5年債利回りがマイナスになったほか、10年債利回りが0.2%を割り込むなど「金利がどこまで下がるのか」という点に全ての関心が集まっていた。しかし、1月22日の20年債入札後に長期金利が急騰、2月にも10年債入札が不調に終わるなど、今度は「金利がどこまで上がるのか」という不安が市場を覆った。
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金融市場 異論百出
自販機メーカーを襲った悲劇 通貨安戦争で混乱する世界経済
2015年2月21日号飲料やスナックの自動販売機を運営している企業が、1月に生じたスイスフラン高で“悲劇”に見舞われた。スイスの大衆紙「ブリック」によると、セレクタ社はスイスに1万6000台の自販機を設置している。それらはスイスフランとユーロの両方で商品を買えるようになっていて、自販機の為替レートはスイス国立銀行(SNB)が2011年以来維持していた1ユーロ=1.2スイスフランだった。
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数字は語る
デフレ脱却の鍵は 賃金と連動する サービス価格にあり
2015年2月21日号消費者物価指数(サービス)は2014年に前年比+1.5%と上昇した。これには、8%への消費税率引き上げの影響が含まれているものの、2年連続のプラスとなった。サービスの指数が注目される理由は三つある。一つ目は、消費者物価指数(総合)の品目バスケットの半分以上をサービスが占めるほど、存在感が大きいことだ。そのため、サービス価格が低下すれば、全体の物価も下がりやすい状態にある。
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短答直入
ラジーヴ・ミスラ(ソフトバンク戦略財務担当)
2015年2月14日号インドを筆頭に海外のインターネット企業の買収を次々と仕掛けるソフトバンク。事業ポートフォリオの転換期にあり、海外財務の“参謀役”として昨年11月に経営に参画したラジーヴ・ミスラ氏がメディアの取材に初めて応えた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 他人の給与をのぞき見 中国で大人気のアプリ 転職活動の「神器」に
2015年2月14日号日本では、社員同士が自らの給与を見せ合うことはよほど親しい仲でもない限りあり得ない。だが中国では、いつの間にか誰が幾らもらっているかという情報が出回ってしまい、自分の給与が同僚の水準より低いことを上司に訴えるなどという話もよく聞く。最近では、給与水準がなんと全くの第三者にまで伝わるようになってきている。具体的に次のようなデータが確認できる。ゼネラル・モーターズ9844元、フィリップス10765元、上海銀行8255元、上海汽車集団9175元、フォード13718元、宝鋼集団7746元、盛大網楽10978元、HSBC9747元。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 「空気」を読まない 社外取締役の設置を 望む米国、嫌がる日本
2015年2月14日号77年の歴史を誇る米国経済記者の互助組織、ニューヨーク金融記者会(NYFWA)の理事を昨年から務めている。1月末に改選投票があり、無事に信任続投が決まった。NYFWAの理事会の構成はこうだ。日々の業務を担当する執行役の事務局5人と企業の取締役に相当する理事9人が就いており、その半数が女性である。残り半分の男性のうち3分の1が筆者(松浦)を含めた外国人となっている。
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数字は語る
物価目標達成に偏る 日本銀行の金融政策運営 不安定化する金融システム
2015年2月14日号日本銀行には、物価の安定と金融システムの安定という二つの目的がある。昨年12月の定例記者会見で黒田東彦・日銀総裁は、現状、金融システムは安定しているが、物価は安定していないので、「2%の『物価安定の目標』を達成するために、必要なことは何でもやっていくということに尽きる」と述べた。そこに金融政策が金融システムの安定に及ぼす悪影響への配慮は見られない。
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金融市場 異論百出
ブランド戦略は差別化の処方箋 世界1位米銀は50年の歴史あり
2015年2月14日号企業のブランド価値を評価している英コンサルティング会社、ブランドファイナンスは「世界の銀行ブランド500」を毎年発表している。2007年は1位米シティバンク、2位英HSBC、3位米バンク・オブ・アメリカだったが、2月2日に発表された15年のランキングは様変わりした。07年はベスト50に1行も名前がなかった中国の銀行が、上位10行中、4行も入っていたことは驚きである。ちなみに邦銀のトップは三菱東京UFJ銀行で12位(07年34位)だった。
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株式市場 透視眼鏡
10兆円の買い余力が下支え 上昇の鍵は賃上げと個人消費
2015年2月14日号ピークを迎えている2014年10~12月期決算発表では、おおむね堅調な企業業績が確認された。しかし、日本株は昨年12月の取引時間中に日経平均株価で1万8000円をタッチしたときに、1ドル120円とそれによる業績改善をいったん織り込んでしまっている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 イスラム国のテロで 高まる地政学リスク 欧州を覆うデフレ懸念
2015年2月7日号2015年の世界は、年明け早々イスラム過激派のテロに揺れている。1月7日、パリにある風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の本社で、編集会議が行われていた部屋にテロリスト2人が侵入し、編集長や風刺画家ら12人を自動小銃で射殺したのだ。犯人たちは2日後にパリ郊外の印刷工場に人質を取って立てこもった後、警察に射殺された。またこの犯行と連動して、別のテロリストも同じ日にパリ南部で警察官を殺したほか、2日後にユダヤ系スーパーマーケットに人質を取って立てこもり、ユダヤ人の買い物客ら4人を殺害。この男も警官隊に射殺された。一連の事件の犠牲者は17人に上った。襲撃犯たちは「アラビア半島のアルカイダ」もしくはイスラム国(IS)に属していた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 雇用回復と原油下落で 経済回復をやっと実感 新たなページめくる米国
2015年2月7日号「米国の国家の現状は、強固だ!」。1月20日、オバマ米大統領は、米国が今年目指す方針や政策を示す「一般教書」で、大統領就任後初めてこう宣言した。大国として多くの課題を抱え、緩やか過ぎる景気拡大に苛まれてきた中、「強固(ストロング)」という言葉を使うのは大ニュースだ。一般教書のテレビ中継が始まる前から、ニュース番組は、オバマ氏が「ストロング」と表明することを強調した。
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短答直入
木股昌俊(クボタ社長)
2015年2月7日号昨年6月に急逝した益本康男・前会長兼社長の後継として登板した木股昌俊社長に、就任直後の心境と将来の展望について聞いた。
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数字は語る
異次元緩和から2年 インフレ目標は未達 日銀は手法の見直しを
2015年2月7日号2015年4月4日は、日本銀行がいわゆる「異次元緩和」を導入した13年4月4日からちょうど2年となる節目である。では、そのころ、2%のインフレ目標は達成できそうか。結論から言えば、無理だろう。14年10月末に追加緩和を実施したが、原油価格の下落もあり、直近のインフレ率(コアCPI=生鮮食品を除く消費者物価指数)は前年同月比で約0.7%でしかない。
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金融市場 異論百出
格差拡大と“通貨戦争”を生んだ 世界の中央銀行による量的緩和
2015年2月7日号「世界のトップ1%が所有する富は、2016年にボトム99%が所有する富を上回るもよう」「世界のボトム50%(14年は約36億人)が所有する富と同額を保有するトップ億万長者の人数は80人だった(10年は388人)」。スイスで1月下旬に行われたダボス会議において、国際協力団体のオックスファムはそう報告した。
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為替市場 透視眼鏡
リスクオフとオン交差する中で ドル下値買いの好機が繰り返す
2015年2月7日号今年の金融・為替市場は何かただ事では済まないかのような、不穏な幕開けとなった。ユーロ圏の債務不安が再燃か、原油価格の急落でロシアなど資源輸出国の経済危機発生か、減速する中国経済がハードランディングかなどなど、何かとリスクオフ機運が優勢になりがちだった。
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短答直入
岸田雅裕(A.T.カーニー 日本代表)
2015年1月31日号外資系経営コンサルティング会社ながら、顧客の約90%が日本の大企業ということで知られる米国のA.T.カーニー。岸田雅裕・日本代表に最近の問題意識を聞いた。