記事一覧:マーケット・人物2504件
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株式市場 透視眼鏡
中国の苦境 買い材料なき日本 年初の急落は大波乱の幕開け
2016年2月6日号昨年8~9月の人民元ショックから10~11月に株価がリバウンドしたときと同じように、人民元相場が小康状態に転じれば、(1)ECB(欧州中央銀行)の追加緩和期待、(2)日本銀行の追加緩和期待、(3)準公的年金やゆうちょ銀行・かんぽ生命保険、国内銀行勢の買いなどにより、日本株は3月に向けていったんリバウンドしよう。
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金融市場 異論百出
世界最高峰の高尚な“お笑い”も FOMC激動の1年が明らかに
2016年2月6日号笑いの数は222回。これは先日公開された、1605ページに及ぶ2010年の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に記された「Laughter(笑)」の回数である。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者が数えた。
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数字は語る
バブル期に次ぐ税収でも 遠い財政健全化への道 経済成長への配分も必要
2016年2月6日号2016年度予算案の税収は57.6兆円と、1990年度当初予算の58兆円に次ぐ規模になった。消費税率8%引き上げ分の6.3兆円を除くと、51.3兆円となり、08年9月のリーマンショック以前の水準にまで回復する計算だ。景気回復による課税所得の回復や、消費税率引き上げが、税収増につながった。税収面では、ようやく世界金融危機の傷が癒えたといえる。
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Interview
池田 純(横浜DeNAベイスターズ社長)インタビュー
2016年1月30日号プロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」が、本拠地球場「横浜スタジアム」の運営会社に対して実施したTOBが成立した。これまで球団と球場が別々だったのを「一体経営」へと変革させるその真意を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 スウェーデンよ、お前もか 北欧も難民入国規制強化へ 形骸化するシェンゲン協定
2016年1月30日号「私の欧州は戦争から逃れる人を受け入れ、私の欧州は壁を作らない」。昨年9月6日、難民問題が深刻化しているさなかに、スウェーデンのロベーン首相は誇らしげに明言した。スウェーデン社会民主労働者党と緑の党による連立政府与党は、自分たちを戦争と恐怖から逃れる人たちへのビーコン(光明)と自画自賛した。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 「中国最南端の飛行場」で既成事実積み上げる中国に焦燥感を募らせるベトナム
2016年1月30日号飛行機の中で待機すること1時間半。年末の12月30日、筆者はベトナム・ハノイのノイバイ空港で機内にいた。1週間の滞在を終え、シンガポールに戻るところ。空港が混み合うお昼すぎ、全ての飛行機がゲートで足止めを食っていたのだ。
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為替市場 透視眼鏡
米中先行き懸念で円安足踏み 強い米指標もドル高不発の場面
2016年1月30日号「たい焼きの尻尾はマーケットにくれてやれ」。相場のおいしいところを首尾よく取ったら、最後の局面までがっつくな(深追いすると損失を被る)という相場格言だ。2012~14年、私はドル買いにたっぷり餡があると主唱した。15年、相場は尻尾の領域に近づいたが、まだ十分に餡があるうちに、投資の回転を速めて着実な利食いを勧めた。
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数字は語る
消費者物価の低迷で逆に高まりつつある物価目標引き上げ論
2016年1月30日号G7(先進7カ国)全体の消費者物価対前年比は2012年には1.9%だったが、最近はゼロ近傍で低迷し、直近でも0.4%だ。主要先進国は2%程度の物価目標の達成に時間を要し、利上げを開始した米国でも量的緩和の出口はまだまだ先だ。日本銀行では今月の展望レポートで、原油価格下振れを主因に「16年度後半ごろ」の2%到達を後ずれさせる可能性が高い。
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金融市場 異論百出
預金に金利を課したらどうなる 個人への“ムチ”は消費に効くか
2016年1月30日号通常とは逆に、お金を預けると金利を取られてしまう。欧州では、そんなマイナス金利政策がユーロ圏、デンマーク、スウェーデン、スイスで導入されている。しかし、ほとんどの個人預金はマイナス金利になっていない。預金者の反乱を恐れる銀行経営者が多いためだ。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 2016年の経済政策で党指導部が最も重視する「供給側改革」の成否
2016年1月23日号2015年12月18~21日、16年の経済政策に弾みをつけるための中央経済工作会議が北京で開催された。政治局常務委員7人が全員出席し、習近平総書記、李克強首相がそれぞれ重要談話を発表した。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 受刑者に高等教育 収監者が急増する米刑務所の処方箋
2016年1月23日号17歳で殺人(謀殺罪)を犯したLさん(42歳)は、最低でも26年半の禁固刑または終身刑という判決を受けた。「私は近道をしたがる少年でした」(Lさん)。Gさん(41歳)も16歳で殺人罪(謀殺罪)に問われて、既に25年ほど禁固刑に服している。「当時は、間違った連中と一緒にいたのです」(Gさん)。
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Interview
【新春外食経営者インタビュー】 勝ち組3社のトップを直撃! 居酒屋チェーン常勝の奥の手
2016年1月23日号マーケット縮小という逆風により、ワタミに代表される総合居酒屋が苦戦する中、増収増益を続けている居酒屋チェーンがある。ジャンルは異なれど、得意分野に特化して磨き続けるという共通項がある。各社のトップに、勝ち続ける秘訣を聞いた。
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金融市場 異論百出
日本一ラーメン店の経営戦略 「地方創生」のヒントここにあり
2016年1月23日号ラーメンを外食で最も食べている県庁所在地はどこかご存じだろうか。家計調査(総務省)における県庁所在地の1世帯当たり外食ラーメン支出額ランキング(2012~14年平均)を見ると、1位は山形市の年間1万3400円である。ちなみに全国平均は5500円だ。
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商品市場 透視眼鏡
今年後半に原油需要持ち直しも 1バレル=50ドル乗せは難しい
2016年1月23日号原油相場は下落を続けている。昨年12月後半は、米エネルギー情報局(EIA)の週次石油統計で原油在庫の減少が示されたこと(23日)などから底堅い動きも見られたが、上値は重かった。
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数字は語る
大学と学生の学力水準の ミスマッチが中退の一因 新たな入試制度に期待
2016年1月23日号2020年から新制度で大学入試が行われることになっており、学力を多面的かつ正確に測定するための検討が続けられている。試験を複数回実施することも提案されており、1回の試験の結果を基に入学の可否を判定することを公平だとするこれまでの常識への挑戦ともいえる内容になっている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 パリ協定に高まる批判 目標順守に強制力なく 排出権取引にも言及せず
2016年1月16日号地球温暖化に歯止めをかけることを目指して、2015年12月12日、国際連合のCOP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議)で「パリ協定」が採択された。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 期待に胸を膨らませて 誕生したジョコ政権が 直面する厳しい現実
2016年1月16日号「ジョコが大統領になってから全てのものが高くなった」。筆者が休暇でインドネシアのビンタン島を訪れた際、ドライバーにジョコ大統領をどう思うか聞いたところ、ため息交じりにこんな答えが返ってきた。
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短答直入
近藤正樹(日本KFCホールディングス社長)
2016年1月16日号主力のチキンを100%国産にしたことで足元の既存店売上高は好調。次の課題は、飽和する市場でどう戦っていくのか。その解は新業態開発にありそうだ。
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金利市場 透視眼鏡
米利上げペースにかかわらず 日本の長期金利低下は続く
2016年1月16日号日本の10年債利回りは年末としては過去最低水準で2015年を終えた。日本銀行による巨額の国債買い入れが日本の長期金利低下要因となっている点に異論はない。米国ではFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げに踏み切った。過去、日米の長期金利に一定の連動性が観測されてきたことを考えれば、米国利上げ局面における日本の長期金利低下の持続性には疑問符も付く。
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金融市場 異論百出
キャッシュレス化の急先鋒 北欧では「現金」消失議論まで
2016年1月16日号経済のキャッシュレス化によって、銀行が窓口での現金取り扱いを停止してしまう──。日本では当面考えにくい話だが、北欧ではすでに現実のものとなりつつある。ノルウェーでは、消費者の現金決済比率はたった6%だ(米国は47%)。残りは、クレジットカード、デビットカード、モバイル決済などの電子決済である。