記事一覧:マーケット・人物2504件
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 パリの事件が落とす影 対テロ戦争長期化なら 欧州経済に悪影響も
2015年12月12日号11月13日にパリで発生した過激派組織「イスラム国」(IS)による同時多発テロは、中東動乱の余波が、民間人に対する無差別攻撃という形で西欧の大都市の街角に到達したことを示している。
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短答直入
原田泳幸(ベネッセホールディングス会長兼社長)
2015年12月12日号原田泳幸氏がトップに就任してから初となる新中期経営計画を発表した。2020年度の目標は売上高6000億円のうち海外比率を25%に引き上げ、利益を倍増させる内容だ。狙いを聞いた。
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金利市場 透視眼鏡
外債投資増でドル調達コストが上昇し 米国債のリターンが低下
2015年12月12日号本邦投資家の旺盛な外債投資が続いている。2015年9月以降に限って言えば、毎週平均6700億円の外債投資が3カ月間続いている。これまでも国内の低金利環境の下、本邦投資家による巨額の外債投資が続いてきたが、足元で注目されるのは為替ヘッジ後の米国債利回りが大きく低下する中で外債投資が積み上がっている点だ。
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短答直入
ランディ・ガルッティ(シェイク・シャックCEO)
2015年12月5日号米国で人気のハンバーガー店「シェイク・シャック」が11月13日、日本1号店を東京にオープンした。その勢いから“マックキラー”としても注目を集める同社のCEOに、日本進出の狙いを聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from アジア】 シンガポール港が狙う 貨物取扱量世界一の座 注目されるNOLの売却先
2015年12月5日号中国通関当局が11月8日に発表した10月の貿易統計(米ドルベース)によれば、10月の輸出は前年同月比6.9%減、輸入は同18.8%減。輸出と輸入を合わせた10月の貿易総額は前年同月比12.1%減だった。1~10月の輸出と輸入を合わせた貿易総額も前年同期比8.5%減と大幅に減少している。世界最大の貿易国である中国の貿易量の減少は、ASEAN各国企業へも影響を与え始めている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 パリ同時テロの実行犯は 「ホーム・グロウン」型 根っこに国内政策の失敗
2015年12月5日号11月13日夜にフランスで起きた同時多発テロ事件を取材するため、首都パリに数日間ほど滞在した。到着した14日、テロ捜査班を率いるパリ検察の会見取材が、現地での最初の仕事だった。会見場所は、セーヌ川に浮かぶシテ島にある「パレ・ド・ジュスティス」。裁判所などの司法機関が集積する区画である。事件後初の会見とあって、12畳程度の広さしかない会見室には、70人近い記者やカメラマンが集まっていた。
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数字は語る
骨太方針2015の 最初の試金石となる 2016年度予算案
2015年12月5日号政府は今年6月末、「骨太方針2015」を閣議決定したが、その最初の試金石に位置づけられる2016年度の予算案が12月に固まる。骨太方針2015では、20年度までに国・地方の基礎的財政収支(以下PB)を黒字化する従来の目標のほか、18年度のPBの赤字幅を対GDPで1%程度にする目安を盛り込んでいる。このため、16年度予算案を含め、当面は歳出改革および17年4月の消費税率引き上げ(8%→10%)の判断が大きな政治的争点となる。
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金融市場 異論百出
中間層拡大による産業シフト 真逆の表情見せる「二つの中国」
2015年12月5日号「二つの中国」。10月17日号の当コラムでも触れたが、中国では現在、インフラ開発関連の重工業、建機、または人民元高で打撃を受けている労働集約型の製造業といった「オールドチャイナ」は、深刻な業績悪化に陥っている。一方で、中間層の所得増加をうまく捉えることができている消費関連業種、あるいはハイテク産業や環境産業といった「ニューチャイナ」は好調である。
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株式市場 透視眼鏡
来年の参院選後の株価は 社会保障改革の成否が左右
2015年12月5日号日経平均株価は来年春先までには2万円の大台を回復し、アベノミクス相場の最高値をうかがう展開になるだろう。公的年金(3共済)・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の国内株式買い入れや、補正予算、税制改正、ゆうちょ・かんぽの限度額規制緩和(見込み)、春闘賃上げなど株価を支える要因に事欠かない。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 決して人ごとではない パリ同時テロの脅威 日本は何ができるのか
2015年11月28日号パリの同時テロのニュースが飛び込んでくると、ニューヨーク市民は震撼した。2001年の同時多発テロの記憶から、市民に対する無差別の攻撃には常に敏感だ。旅行者やフランス人の友人の安否を確認するだけでなく、家族や親しい友人と連絡を取り合ったりする。
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World Scope ワールドスコープ
【from 中国】 景気減速でも消費は好調 販売業者を選ぶポイントは 「売れそうな商品」を売る力
2015年11月28日号毎年11月11日に行われるネット販売の一大イベント「双十一」(11が二つ並ぶという意味)。もともとはアリババグループの仕掛けで始まったこのイベントも、今では中国全体に広がっている。今年のこの日1日の売り上げは、アリババだけで912億元(約1.8兆円、前年比+60%)。これは楽天の取扱高の約9カ月分、伊勢丹新宿店の約7年分の売上高に相当する。
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数字は語る
労働需給逼迫でも 正社員は“買い手市場” 伸び悩む所定内給与
2015年11月28日号第2次安倍内閣の発足から間もなく3年がたつ。その間の政策運営を通じて明らかになったのは、デフレ脱却や内需拡大には名目賃金の十分な上昇がやはり重要であり、金融政策だけで実現することは容易でないということだ。
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金融市場 異論百出
既存業界を“壊す”ダイナミズム 群雄割拠する中国Eコマース
2015年11月28日号中国ではインターネットを使った新しいサービスが驚くほど急拡大している。そして、Eコマースの普及に伴い、ここ数年、宅配便の売り上げが劇的な伸びを示している。2012年は1055億元(約2兆円)だったが、14年は2045億元(約4兆円)だ。今年は10月までで前年比47%増である。
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為替市場 透視眼鏡
ドル円は来年120円台後半へ 金融規制強化が相場かく乱要因
2015年11月28日号FRB(米連邦準備制度理事会)は危機対応のゼロ金利からの脱却に使命感を抱いている。米雇用データの改善を受け、来月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げをあらためて示唆した。当欄では1カ月前に、年内利上げは見送られ、ドル円は当面120円前後かと予想したが、市場は再び12月利上げを70%以上織り込み、ドル円は再び一時123円台に上昇した。
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短答直入
コリン・アングル(アイロボット創業者、CEO)
2015年11月21日号2002年の登場以来、全世界で1400万台を超える掃除ロボットのルンバを販売してきた米アイロボット。創業者のコリン・アングルCEOに、家庭用ロボットの未来と先端技術を聞いた。
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World Scope ワールドスコープ
【from 欧州】 難民の流入急増で揺れる 欧州の世論と基本理念 英国はEU離脱派が増勢
2015年11月21日号難民の流入急増による欧州の動揺が続いている。今年1月から9月までの欧州への難民流入数は約75万人と、前年同期の2倍近い数字となった。難民の多くは、シリア、アフガニスタン、イラクなどから紛争を逃れてきた人々である。欧州の世論は彼らに対しておおむね同情的で、ボランティアによる積極的な支援活動も伝えられる一方、あまりにも急な流入ペースに不安もまた広がっている。
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World Scope ワールドスコープ
【from 米国】 サンタモニカ空港をめぐる 住民vs国&富豪セレブの 果てしなき闘争の行方
2015年11月21日号俳優のハリソン・フォードが趣味のプロペラ機でカリフォルニア州のサンタモニカ空港を飛び立ち、付近のゴルフ場に墜落したのがこの春。奇跡的に助かった彼だが、この事故で、付近住民たちの空港閉鎖を求める声が高まった。
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数字は語る
超高齢社会に不可欠な 中高年の賃金制度改革と 定年年齢の引き上げ
2015年11月21日号人口ピラミッドという図がある。年齢別の人口を男女別に示したグラフだが、かつてはグラフの下に位置する若年人口が大きく、グラフの上に位置する高齢者人口が小さいピラミッド形であったことからこのように呼ばれる。しかし、日本では、2050年には80歳前後になる団塊ジュニア世代が最も人口が大きい世代となり、人口ピラミッドは逆三角形になると予想されている。
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金融市場 異論百出
正常化して初めて評価される バーナンキの「行動する勇気」
2015年11月21日号『行動する勇気』。これはベン・バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、米国で10月に出版した自伝のタイトルだ。出張時に駅の売店で見掛けたのだが、600ページ近い分厚いこの本の価格は35ドル(約4300円)だった。重くて高いので買うべきか迷ったものの、著者のサインが入っていた。複数冊見比べたが、ちゃんと手書きだった。結局つられて購入してしまったが、読んでみると興味深い逸話、裏話が多々記載されていて結構引き込まれた。
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商品市場 透視眼鏡
中国経済減速懸念は弱まるも 反転の兆し見えない商品市況
2015年11月21日号国際商品市況は、各国でまちまちの動きとなっている。10月は、各国の中央銀行が緩和的な政策スタンスを示したこともあって、金融市場ではリスクオンの雰囲気が広がり、コモディティ市場も全体的に下支えされた。