記事一覧:カラダご医見番 ライフスタイル編405件
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カラダご医見番 ライフスタイル編
20歳以降の10kg増に注意 今が適正体重でも糖尿病リスク
2013年12月21日号20歳以降に10キログラム以上太ると、糖尿病の発症リスクが3倍になるようだ。東京大学は公衆衛生学教室の報告から。調査対象は、36~55歳の日本人男女1万3700人で、このうち、男性が2962人だった。健康診断の数値を5年追跡し、その間の糖尿病発症率と体重変化の関係を分析している。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
バイリンガルで認知症発症予防 なんとか5年はかせげるか?
2013年12月14日号母語にプラス、1言語以上を話す能力がある人は万が一、認知症を発症しても進行が遅いようだ。米国神経学会誌に掲載された調査結果から。調査では648人(平均年齢62歳)の認知症患者を対象に、発症時期と教育水準や性別、職業などについて聞き取りを行っている。その結果、2言語以上を話す「バイリンガル」では、発症時の平均年齢が65.6歳だったのに対し、1言語の「モノリンガル」は61.1歳だった。バイリンガル群で4.5年発症が遅かったわけだ。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
良心も日内変動するようだ 疑惑は朝に問いただすこと
2013年12月7日号日内変動、という言葉がある。体温や血圧、病気の症状が1日の中で時間とともに変化することを指す。例えば、体温は明け方から上昇し始め、昼から夕方にかけて高めに維持された後、入眠準備のため徐々に下がっていく。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
ついでに心臓の健康も? インフルエンザワクチンの効用
2013年11月30日号インフルエンザシーズン突入である。集団感染の報告もぽつぽつ出てきた。ただ一般にインフルエンザの流行は1月上旬~3月上旬が中心。ワクチン接種の効果が出るまでには2~3週間必要なので、12月中旬までに予防接種を受けるといい。効果は5カ月ほど持続する。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
雷鳴頭痛と首曲げが鍵 クモ膜下出血を表す痛みとは
2013年11月23日号脳卒中の約1割を占める「クモ膜下出血(SAH)」は、中高年期の突然死要因の一つ。「今までに経験したことがないほどの頭痛」を伴うといわれているが、実際に救急外来を受診する急性頭痛のうち、SAHは数%にすぎない。何をもって「SAHに伴う危険な頭痛」というのだろう。医学誌の「JAMA」に掲載されたカナダの研究者チームによる見分け方を紹介する。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
運動が脳トレになる理由(わけ) 神経栄養因子が増加
2013年11月16日号秋のランニングシーズンなので運動に関する話題を。有酸素運動が心身に好影響することは様々な研究で確認されている。脳への影響もそのひとつ。ただ、肝心要の「どんなメカニズムで脳の健康によいのか」が今ひとつ解明されていなかった。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
抗がん剤の延命効果を超える? がんの特効薬は配偶者、かも
2013年11月9日号先日、米ハーバード大学の研究グループによる調査結果が、がん専門誌(オンライン版)に載った。配偶者の有無によって、死亡率や治療に差が生じるか? という興味深いもの。果たしてその結果は……。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
PCI後はキチンと服薬を 自己判断の中止は大きなリスク
2013年11月2日号目先を変えて「二次予防」に関するデータを一つ。二次予防とは、すでに発症している病気の早期発見や重症化、合併症の予防を指す言葉。例えば、急性心筋梗塞から生還した後に処方される「血液サラサラ」薬も二次予防が目的だ。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
発症リスクを上げる? 下げる? 冬場のうつと甘いモノの関係
2013年10月26日号天高く馬肥ゆる……ではないが、秋から冬に過食傾向に陥る方は案外多いのではないだろうか。健康的な食欲ならまだし、どか食いを繰り返し、さらに「気分の落ち込み」が加わるようなら、季節性のうつかもしれない。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
衛生的な都市化がリスク? アルツハイマーは先進国病か
2013年10月19日号衛生的な高所得国という環境はアルツハイマー病(AD)の発症リスクになる──。先月、英国の公衆衛生学専門誌にこんな研究報告が載った。ケンブリッジ大学の研究から。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
果物ジュースはかえって裏目!? 糖尿病予防なら丸ごと果物
2013年10月12日号野菜と果物は体によいが、食べるのが面倒──なので果汁飲料を愛用する諸兄も多いだろう。ところが、これが裏目に出るらしい。8月、英国の医学誌「BMJ(オンライン版)」に掲載された米ハーバード公衆衛生大学院の研究グループの報告から。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
AGA治療薬で前立腺がん予防? ただし、高悪性度の病変は上昇
2013年10月5日号医師処方の男性型脱毛症(AGA)治療薬の「フィナステリド」。男性ホルモンを、毛根を弱らせるジヒドロテストテロンへと変換する酵素の働きを阻害する薬だ。薄毛予防ばかりか前立腺がんの発症予防効果もあるらしい。この8月、英医学誌「NEJM」に延べ18年間にわたる対象の追跡調査の報告が載った。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
9月21日は「世界アルツハイマーデー」 あなたの若年性認知症リスクは?
2013年9月28日号毎年、9月21日は「世界アルツハイマーデー」である。アルツハイマー病や認知症は、高齢者の疾患という認識が強いが、近年、65歳未満で発症する「若年性認知症」が注目されている。2009年の厚生労働省調査によれば、国内の若年性認知症患者数は約3万8000人、推定発症年齢平均は、51歳前後だった。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
大豆で大腸がんを予防!? 発がんにつながる異常を制御
2013年9月21日号男女共に、増加している大腸がん。食習慣の変化が背景にあるとされ、予防効果が期待できる食物繊維豊富な和食への回帰がいわれている。また先ごろ、和食の代表的な食材である「大豆」に含まれるゲニステインは大腸がんの発生を予防する、という米イリノイ大学の研究結果が専門誌に掲載された。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
おじいちゃん、おばあちゃんへ 手紙作戦で高齢者のうつを改善
2013年9月14日号9月の第3月曜日は「敬老の日」である。別に大げさなことは必要ない。今年はひとつ、老親に「手紙」を書いてみるのはどうだろうか。先日、京都大学東南アジア研究所の松林公蔵教授らのグループが、高齢者のうつ病患者に対する介入試験をスタートした。試験概要は「高齢うつ病患者に手紙を出すという介入で、抑うつ状態を改善できるか」というユニークなもの。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
良い幸福、悪い幸福!? 幸せの質でゲノムに変異
2013年9月7日号幸福を感じているときは心身共に健康──だが、幸せの「質」の違いが遺伝子レベルで免疫系に影響するらしい。米科学アカデミーの機関誌に掲載された調査研究から。同研究は、長年ヒトの感情とゲノムとの関連を調べてきた米ノースカロライナ大学の研究者らによるもの。80人(35~64歳)の男女に協力してもらい、専門の質問表で「hedonic(自己の欲に基づく快楽的幸福)」と「eudaimonic(より深い認知や人生の意味と関わる幸福)」を感じている度合いを査定。回答後、被験者の身体検査と生活習慣、既往歴などを調べ、血液を採取した。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
朝ごはんで心疾患予防!? 寝る前の夜食もリスクが大
2013年8月31日号朝ごはんをきちんと食べると、冠動脈疾患の発症を予防する効果が期待できるかもしれない。米国心臓協会発行の専門誌「サーキュレーション」に掲載された米ハーバード大学公衆衛生大学院の追跡調査の報告から。追跡調査の対象は45歳から82歳までの男性医療従事者2万6902人。1992年に食習慣やライフスタイルに関するアンケートを行い、2008年まで追跡した。追跡期間中に1572人が冠動脈疾患など致死的な心疾患を発症している。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
たばこ×お酒で一気に加速 10年で12歳分の脳老化
2013年8月24日号大量飲酒に喫煙が重なると認知機能の低下が大幅に加速するようだ。英国の公務員を対象にしたホワイトホール2(WH2)研究の報告から。追跡対象は年齢45~69歳(平均年齢55.6歳)の男女6473人(男性4635人、女性1838人)。たばこやアルコールの消費量について質問し、追跡期間中の10年間に認知機能テストを3回行った。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
その場しのぎは裏目に出る 食育は体系的に、が効果的
2013年8月17日号食生活の乱れが生活習慣病につながる──現代日本の常識だが、身についた食習慣を変えることは難しい。そこで子ども時代に健全な食行動を身につけるべく、家庭での「食育」が注目されている。しかし、自分自身の食生活すら改善できないのに、子どもに何と言えばいいのだろう。先月、この悩みに応える研究報告が米国の心理学専門誌に載った。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
「王の病気」の原因は? 痛風リスクは遺伝子診断で
2013年8月3日号欧米では「Disease of Kings(王の病気)」と呼ばれる痛風。美食ゆえのぜいたく病とやゆされてきたのだが、どうも遺伝的な影響が大きい疾患らしい、ということがわかってきた。