記事一覧:カラダご医見番 ライフスタイル編405件
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カラダご医見番 ライフスタイル編
配偶者の喫煙が関連 日本人女性の乳がん発症
2015年3月14日号女性の12人に1人が罹患する乳がん。増加傾向には、確実に脂肪過多の食生活や飲酒が影響しているといわれている。しかし、発がんリスクの筆頭にあげられる「喫煙」との関係については、長らく曖昧なままだった。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
6.5時間vs7~9時間 日米の推奨睡眠時間
2015年3月7日号春眠、暁を覚えず。というが、残業続きで睡眠時間の確保すら難しい年度末に言われても「どこの話?」と聞き返したくなる。先月、睡眠と健康に関する提言を行っている米国立睡眠財団(NSF)から、新生児~高齢者の各年齢層別、推奨睡眠時間が報告された。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
運動不足は肥満より怖い!? 1日20分の早歩きを追加
2015年2月28日号近頃は喫煙と同じくらい危険視されている肥満。ところが、もっと怖いモノがあるらしい。それは「運動不足」。英ケンブリッジ大学の報告から。研究対象は、欧州在住の男女、33万4161人で、試験に参加した人は診療所で身長、体重、腹囲径を測り、身体活動状況を自己申告している。身体活動は、申告に基づき、「活動不足」「やや、活動不足」「やや、活動的」「活動的」に4分類された。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
上を向いて、走りましょう ED診断直後はうつ病に注意
2015年2月21日号性機能に目が向きがちだが、実は男性の心身の健康のバロメーターでもある「勃起」。実際、ED(勃起障害)の相談者を前にした場合、診断する医師は性機能検査に加えて、血圧、血糖値の検査や心血管疾患既往の確認、そして心理的テストを実施するよう推奨されている。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
2型糖尿病発症にも民族差 アジア系は「BMI23」でリスク
2015年2月14日号今年はじめに発表された米糖尿病学会(ADA)の診療ガイドラインで、アジア系米国人は他民族よりも低BMI(体格指数)で2型糖尿病を発症することが明記された。米国では、BMI25以上の肥満気味(日本では肥満)になると、血糖値の検査を受けるよう促される。しかし、今回改訂の診療ガイドラインではアジア系米国人に限って、BMI23以上で検査を受けるよう呼びかけている。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
多飲はお財布も身体も直撃 医療費と入院の可能性が上昇
2015年2月7日号飲酒量が多いと、医療費が高くつく──昨年12月、アルコール依存症の専門誌に金沢医科大学公衆衛生学、中村幸志准教授らの研究報告が掲載された。同研究の対象は、健康保険の被保険者で、健康診断時に毎日お酒を飲む習慣があると回答した男性(40~69歳、平均年齢53.6歳)、9万4307人。1日の飲酒量を2杯未満、2~3.9杯、4~5.9杯、6杯以上の4群に分け、1年間の追跡期間中に高額医療費が生じる可能性と、入院の可能性を検討した。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
日本のがん医療は高水準 臓器がんの5年生存率で
2015年1月31日号昨年末、世界67カ国のがん登録データ(成人)2万5000例超を使って10種類のがんの5年生存率を比較した国際共同研究「CONCORD-2」が報告された。各国で2005~09年に診断された症例の5年生存率を見ると、日本の治療成績の良さが際立っている(ただし、日本のデータは10都道府県の登録データに限られていることに注意)。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
片足立ち、できますか? 連続20秒以上で分かれ道
2015年1月24日号家庭で簡単にできる脳疾患リスク検査をご紹介しよう。片足立ちが、それ。昨年末に報告された京都大学附属のゲノム医学センターによる研究から。同センターの田原康玄准教授らのグループは、遺伝子情報から疾患リスクを読み取り、診断に役立てる研究を続けている。今回は、表に現れる現象から疾患リスクを知る方法を検討した。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
心疾患予防は減塩より減糖 1日量は25グラム以下に?
2015年1月17日号心疾患のリスクといえば、高血圧。高血圧のリスクといえば、塩分。2015年版の日本人の食事摂取基準では、18歳以上の男性の食塩摂取目標量は1日につき8グラム未満、女性は7グラム未満とされている。改定前の10年版では、男性9グラム未満、女性7.5グラム未満だったから、より低く変更されたわけだ。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
糖尿病で脳老化が加速 血糖コントロールで歯止めを
2015年1月10日号2014年11月の「世界糖尿病デー」に合わせて国際糖尿病連合が発表したデータによると、14年現在、世界の糖尿病患者人口は3億8670万人。20~79歳の成人に限れば、12人に1人が糖尿病患者だ。日本の成人糖尿病患者は721万人で、世界ランキング10位。30年には1000万人を超えると予測されている。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
食欲と飲酒欲は表裏一体? 食べてから飲む、でリスク回避
2014年12月27日号適量なら「百薬の長」だが、依存症リスクも大きいアルコール。依存症以前に、なぜ毒になるほど「酒を欲する」のか、という研究も行われている。発端は、2009年にドイツの研究グループから報告された動物実験の結果だった。それによると、空腹時に胃の細胞から分泌される食欲増進ホルモンの「グレリン」は、脳に働きかけ摂食行動を促す以外に、アルコール摂取も促すというのだ。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
発症リスクか美か── 米国で両側乳房切除術が増加
2014年12月20日号日本女性の12人に1人(約8%)が罹患する乳がん。2013年に女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが「予防的乳房切除術」を受けた体験を公表したのは記憶に新しい。日本乳癌学会によれば、がん抑制遺伝子の「BRCA1/2」に異常を持つ女性が乳がんを発症する率は45~60%と高い。しかし、予防的な乳房切除術で発症リスクはほぼ消失する。ただ、同じ遺伝子異常が原因とされる「卵巣がん」の発症リスクを取り除くには至らないことは留意すべきだろう。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
生薬で認知機能を改善 処方薬との比較で効果を検証
2014年12月13日号科学的根拠(エビデンス)重視の現代医療では、脇に追いやられがちな「生薬」。しかし、何千年も積み重ねられてきた「経験と実践」は侮れない。先日、アルツハイマー型認知症(AD)患者に対する生薬と処方薬との比較結果が報告された。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
牛乳の飲み過ぎは死亡リスク? 逆に、発酵乳製品はリスクを減少
2014年12月6日号先日、五大医学誌の一つ「BMJ」のオンライン版で「牛乳を1日3杯以上飲む人は、全死亡率と骨折発生率が上昇する」という結果が報告された。研究はスウェーデン中部の住民約10万人を対象に実施。登録時の平均年齢は女性39~74歳、男性45~79歳の中高年層である。平均追跡期間は女性が約20年、男性が約11年だった。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
乳幼児の咳には偽薬と愛を プラセボ効果で症状が軽減
2014年11月29日号乳幼児の原因不明の咳は両親を慌てさせる。救急医に駆け込むべきか、それとも市販の咳止め薬を飲ませるべきか…。先日、「JAMA小児科学」に一つの提案が載った。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
嫉妬はわが身に仇をなす アルツハイマー発症リスクが上昇
2014年11月22日号スウェーデン・イェーテボリ大学の中高年女性を対象とした研究で、嫉妬深い女性はアルツハイマー型認知症(AD)発症リスクが高い、という結果が報告されている。同研究は1968年にスタート。スウェーデン在住の800人の女性(研究開始当時の年齢は38~54歳:平均年齢46歳)を対象に、38年間にわたり追跡調査を行ってきたもの。この間、74年、80年、92年、2005年に中間調査を実施している。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
ついに「睫毛貧毛症」に治療薬 自由診療で1万~数万円
2014年11月15日号女子中・高校生の父親なら、彼女たちの目元の作り込みにかける情熱をご承知と思う。アイライナーにアイラッシュ(つけ睫毛)、プチ整形と行動はエスカレートするばかり。日本で未承認の“睫毛の育毛剤”を個人輸入するケースも少なくなかった。さて今年9月末日、情報に敏感な女性たちが待ち望んでいた“睫毛の育毛剤”が日本でも発売されることになった。一般名は「ビマトプラスト(商品名・グラッシュビスタ)」である。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
逃げ場のない辛い耳鳴りに 診療GLでは認知行動療法を推奨
2014年11月8日号古代メソポタミア文明の記録にもある「耳鳴り」。紀元前の昔から研究されているが、いまだに「難治」の病である。医学の父、ヒポクラテス(紀元前460~370年頃)の仮説では、「頭蓋内の微細血管の拍動が、頭蓋内に反響すること」が原因。その後も様々な仮説が登場したが、いまだにこれといった決定的原因は判明していない。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
血液検査でうつ病を検出 光トポグラフィーは保険適用
2014年11月1日号大うつ病やそううつ病などの気分障害は、客観的診断法が未だ確立されていない分野。唯一、MRIで脳の血流量の変化を調べ、うつ病か否かを診断する「光トポグラフィー検査」は、今年4月から健康保険が適用されている。
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カラダご医見番 ライフスタイル編
座りっぱなしの弊害は喫煙に匹敵? 1時間につき5分、歩くこと
2014年10月25日号先進国の住民は「座る人」である。仕事は座職、車で移動、家でも外でも座りっぱなし。近年は「too much sitting:座り過ぎ」がもたらす健康リスクに関する議論が増えている。米国の先行研究では、余暇のテレビ視聴による「座位時間」が1日2時間未満の成人を基準にした場合、2~4時間未満、4時間以上と座位時間が増えるにつれて総死亡リスクが11%ずつ上昇。また、冠動脈疾患死亡リスクが18%上昇することが示唆された。