記事一覧:金融市場 異論百出417件
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金融市場 異論百出
世界の富裕層分析で判明した 「スーパーリッチ」が少ない日本
2019年3月30日号「そこそこの富裕層」は、海外諸国と比べると日本にはかなり多く存在するが、「スーパーリッチ」は非常に少ない。不動産コンサルティング会社の英ナイトフランクが世界の富裕層の状況を分析した「ウェルス・レポート2019年」を読むと、そんな構図が見えてくる。
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金融市場 異論百出
「点描画」の名作を持ち出して FRB議長が市場に訴えたこと
2019年3月23日号米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は3月8日の講演で、緑、黄、オレンジ、青の点(ドット)が描かれた写真を聴衆に示した。これだけでは何が表されているのか分からない。
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金融市場 異論百出
PM2.5と現地ムードで見る 中国「経済減速」の実態と課題
2019年3月16日号中国の北京に先日行ってきた。微小粒子状物質「PM2.5」の濃度は1立方メートル当たり150~250マイクログラム前後だった。米国大使館の基準では「不健康」「非常に不健康」だが、数年前の同300~500、500マイクログラム超という「危険レベル」に比べれば改善している。
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金融市場 異論百出
群馬の日系ブラジル人街で思う 消費者、高度人材としての移民
2019年3月9日号人口減少によるわが国の消費のパイの縮小はこれから本格化してくる。消費を担う中心世代を20~59歳と仮定して、四半世紀(25年)ごとの人口の変化を見てみよう(国際連合推計データより)。
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金融市場 異論百出
カツ丼、骨付鳥、サンドイッチ… 日米B級グルメのインフレ対決
2019年3月2日号最近行ってみた日米の老舗B級グルメを紹介してみよう。まずは福井県福井市にある「ヨーロッパ軒総本店」の「ソースカツ丼」だ。卵でとじるカツ丼よりも実はこちらの方が歴史は長い。創業者の高畠増太郎氏は18歳(1907〈明治40〉年)のとき、ドイツで日本人の料理人を募集していることを知って渡欧する。
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金融市場 異論百出
タカ派からハト派にブレた? パウエルFRB議長の真意とは
2019年2月23日号米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の「ブレ」を非難する声が米メディアから多く聞こえる。昨年はタカ派だったのに、今年に入って急に「利上げに忍耐強くなる」と言い始めてハト派に転向したからだという。
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金融市場 異論百出
タクシーも靴も常に値付け競争 米国の価格感度は日本顔負け
2019年2月16日号米ロサンゼルスに先日出張した際、移動に何度か配車サービスのUber(ウーバー)を利用した。タクシーに比べて大幅に安いからだ。
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金融市場 異論百出
マイナス金利貸し出し&深掘り 市場が予想する"奇策"は困難
2019年2月9日号この3~4年、ユーロ圏とスイス、スウェーデン、デンマーク、日本の中央銀行はマイナス金利政策を採用してきた。しかし、その景気刺激効果はいまひとつはっきりしない。
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金融市場 異論百出
危機を救った幻想のツケで動揺 米市場の関心事「QT」とは何か
2019年2月2日号「ペンキが乾くのを見守るのと同じくらい退屈なことになる」。従来、米連邦準備制度理事会(FRB)幹部は、FRBのバランスシート縮小作業は市場にとって売り買いの材料にはならないと説明してきた。
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金融市場 異論百出
マイナス金利政策4年目突入へ インフレ目標固執に警鐘鳴らす
2019年1月26日号黒田東彦総裁が主導する量的質的金融緩和策(いわゆる異次元緩和策)が2013年4月に始まったとき、日銀はインフレ率を2年程度で目標の2%に押し上げると宣言した。ところが、2年以上たっても目標達成は見通せず、かつ国債買い入れの増額といった主力の追加緩和策は技術的な限界に直面した。
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金融市場 異論百出
「通貨ギャンブルは壮大な失敗」 モディ・インド首相の政策に酷評
2019年1月19日号2018年末における現金流通高の名目国内総生産(GDP)に対する比率について、国際通貨基金(IMF)のデータを基に推計してみた。
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金融市場 異論百出
米中貿易戦争と英国のEU離脱 19年早々に正念場を迎える日銀
2019年1月12日号「必要になれば緩和の手段はまだまだあると思う」。日本銀行の黒田東彦総裁は、2018年12月の金融政策決定会合後の会見でそう述べた。しかし、副作用を効果が上回る強力な追加緩和策は実際のところもう存在しない。
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金融市場 異論百出
シェアリングエコノミー新潮流 次の波は電動キックボード
2018年12月22日号米ロサンゼルスでシェアリング電動キックボードが急増している。登場してまだ1年もたっていないが、今では街の至る所でそれに乗っている人々を見掛ける。利用開始時も利用終了時も特定の場所に行く必要はない。利用方法は中国のシェアリング自転車とほぼ同じだ。
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金融市場 異論百出
現代グローバル企業が直面する 「関税エンジニアリング」時代
2018年12月15日号米中貿易戦争、いわゆる「新NAFTA(北米自由貿易協定)」である米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)、英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit)──。
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金融市場 異論百出
中銀デジタル通貨の議論が続く 世界一のキャッシュレス先進国
2018年12月8日号スウェーデンの中央銀行リクスバンクは、個人向け中央銀行デジタル通貨「eクローナ」の発行をめぐって、ここ数年議論を重ねてきた。
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金融市場 異論百出
物価と金融システムどちら取る 日銀が直面する究極の選択
2018年12月1日号日本銀行のホームページを開くと、一番上に小さなフォントで、次の一文が記載されているのが見える。「日本銀行は、物価の安定と金融システムの安定を目的とする、日本の中央銀行です」
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金融市場 異論百出
米下院要職にトランプの天敵? 初の女性・アフリカ系候補浮上
2018年11月24日号「なぜトランプはマクシーン・ウォーターズを恐れるのか?」この米誌「フォーチュン」電子版(11月8日)の記事に限らず、米下院金融サービス委員会が米ドナルド・トランプ政権にとって厄介な存在になる可能性を報じる米メディアが増えている。
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金融市場 異論百出
早く安く酔える人気店で語る 日銀インフレ目標達成の難しさ
2018年11月17日号NHKの朝の報道番組「おはよう日本」で、日本の物価が上がりにくい背景を外食産業の価格設定の観点から解説させてもらった(10月30日放送)。収録場所はスタジオではなく、東京・池袋の低価格居酒屋だった。
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金融市場 異論百出
ドイツの国際観が5年前と激変 米中に大いなるいら立ちと不安
2018年11月10日号10月にドイツのベルリンで開催された「第27回日独フォーラム」に参加した。両国の政治家、財界人、ジャーナリストらがベルリンと東京に毎年交互に集まり、政治、経済、文化などを議論して政策提言を行うカンファレンスである。
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金融市場 異論百出
英国はもはや"いじり"の対象 Brexitに日欧の温度差
2018年11月3日号10月中旬に欧州へ出張した際に感じたが、英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit)に対する視線において、日本と欧州大陸のEU加盟国の間には大きな違いがある。