記事一覧:世界遺産を撮る210件
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世界遺産を撮る
パハルプールの仏教寺院遺跡群(RUINS OF THE BUDDHIST VIHARA AT PAHARPUR)
2019年9月14日号愛用の撮影ベストの左下のポケットにはニンニクが入っている。衛生状態が不安な場所で、健康を保つための大事な「お守り」だ。
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バゲルハットのモスク都市(HISTORIC MOSQUE CITY OF BAGERHAT)
2019年9月7日号1495年、一人のムスリムの将軍がこの世を去った。その将軍をたたえるために、人々が「将軍墓」を建てたと伝えられている。500年以上の歳月が過ぎた今でもなお、墓を訪れる人は後を絶たない。
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琉球王国のグスク及び関連遺産群(GUSUKU SITES AND RELATED PROPERTIES OF THE KINGDOM OF RYUKYU)
2019年8月31日号来日した義理の両親を沖縄へ連れていった。オーシャンビューのホテルに滞在した両親は大満足。だが実は「假公済私」(公にことよせて私腹を肥やす)の諺があるように、自分なりのもくろみがあった。
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ラサのポタラ宮歴史地区(HISTORIC ENSEMBLE OF THE POTALA PALACE, LHASA)
2019年8月24日号飛行機がラサ・クンガ空港に着陸すると早くも息苦しくなった。医者からは「決して無理しないように」と忠告されていたが滞在はたった3日間。無理しないわけにはいかない。
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ラリベラの岩窟教会群(ROCK-HEWN CHURCHES,LALIBELA)
2019年8月10日号標高2600メートルにある教会群。調べる限り、上空からは教会の十字形屋根しか撮れず、近づくと掘り込んだ教会の深さしか表現できない。いかに十字形屋根と深さを一枚に収めるか。考え抜いて、カメラを長い竹の棒の先端に固定、構図はカメラにスクリーンのあるマイクロビデオを固定して確認することにした。
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シバームの旧城壁都市(OLD WALLED CITY OF SHIBAM)
2019年8月3日号アラビア半島の砂漠にそびえ立つ古い高層ビル群は、蜃気楼のように神秘感が漂う。100年から300年前に建てられたという。
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昌徳宮(CHANGDEOKGUNG PALACE COMPLEX)
2019年7月27日号定刻より遅れて韓国のソウル空港に着いた。15世紀初頭に李朝の太宗が造った離宮(その後、全焼したため17世紀に再興)、昌徳宮へ駆け付けた。だが、入場券の販売はすでに終了。仕方なく周囲に高い建物がないか探してみると、向こうに小さなビルが見えた。
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中国大運河(THE GRAND CANAL)
2019年7月20日号北京から浙江省まで八つの省にまたがる大運河は、紀元前5世紀ごろから建設が始まった。7世紀の隋代には内陸部を結び、工事が最盛期を迎えた13世紀の元代には総距離2000キロメートルに達した。
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ノヴォデヴィチ女子修道院群(ENSEMBLE OF THE NOVODEVICHY CONVENT)
2019年7月13日号モスクワの南西にあるノヴォデヴィチ女子修道院群の墓地には、ロシアの政治家、作家、作曲家など数多くの著名人が眠っている。さまざまな形にデザインされた墓と故人の名前を見て回るのはなかなか興味深い。
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アラブ-ノルマン様式のパレルモおよびチェファルとモンレアーレの大聖堂(ARAB-NORMAN PALERMO AND THE CATHEDRAL CHURCHES OF CEFALU AND MONREALE)
2019年7月6日号新しく登録された世界遺産を撮影しようと2018年暮れにイタリアのシチリア島を訪ねた。島の北海岸にはノルマン・シチリア王国時代の歴史的建造物が点在する。宿を取って数日間、撮影すると私が言うと、宿主は2階のベランダのドアを開けて「ここからよく王宮が見えますよ」と案内してくれた。
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ミディ運河(CANAL DU MIDI)
2019年6月29日号フランスの世界遺産を巡る昨年12月の旅の続きである。月の港がありワインで有名なボルドーから、フランス南部の城塞都市カルカソンヌに向かって車を走らせ、飛行機メーカーのエアバスがあるトゥールーズを通過するとナビに運河の表記が現れた。ミディ運河だ。
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アムステルダムのディフェンス・ライン(DEFENCE LINE OF AMSTERDAM)
2019年6月22日号アムステルダム駅前のインフォメーションセンターで「世界遺産の撮影に来た」と告げると、若い女性スタッフが非常に丁寧かつ要領よくディフェンス・ラインのことを教えてくれた。
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サンクト・ペテルブルグ歴史地区と関連建造物群(HISTORIC CENTRE OF SAINT PETERSBURG AND RELATED GROUPS OF MONUMENTS)
2019年6月15日号エルミタージュ美術館前の広場で三脚を立てて撮影の準備をしていると、雲行きが怪しくなってきた。そして突然の豪雨。観光客が建物内に駆け込んでいったが、私は傘を差してその場を離れなかった。
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モスクワのクレムリンと赤の広場(KREMLIN AND RED SQUARE,MOSCOW)
2019年6月8日号モスクワは何度行っても飽きない。最も印象に残っている場所は赤の広場の北西にある、名もない戦死者たちの墓だ。国に命をささげた人々を永遠に弔う意味で、昼夜問わず火がともされ、2人の衛兵が立っている。
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大ボルハン・ハルドゥン山とその周辺の聖なる景観(GREAT BURKHAN KHALDUN MOUNTAIN AND ITS SURROUNDING SACRED LANDSCAPE)
2019年6月1日号モンゴルの首都ウランバートルから北へ数十キロ走るとケント山脈に入り、見渡す限り草原が広がる。この地はチンギスハンが埋葬されたと言い伝えられていることから、モンゴル人はこの辺りを「大禁地」と呼び、ボルハン・ハルドゥン山を「神山」として信仰している。
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ピエモンテの葡萄畑景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート(VINEYARD LANDSCAPE OF PIEDMONT: LANGHE-ROERO AND MONFERRATO)
2019年5月25日号イタリアには数え切れないほど渡航して、50以上ある全ての世界遺産を撮影している。直近では2018年11月24日、偶然にも自分の誕生日に行くことになった。ミラノに着いてすぐレンタカーを2時間半飛ばし、グリンザーネ・カヴール城のブドウ園に直行した。
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ボルドー、リューヌ港(BORDEAUX,PORT OF THE MOON)
2019年5月18日号フランス南西部のボルドーは、12世紀後半には世界有数のワインの生産地として、各国と貿易を行う一大商業都市となった。ワインと並び有名なのは、18世紀から建設が始まった王国広場や宮殿、大劇場など、当時の都市計画に基づく美しい街並み。
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コースとセヴェンヌの地中海性農牧地の文化的景観(The Causses and the Cévennes, Mediterranean agro-pastoral Cultural Landscape)
2019年5月11日号フランス中南部、山々と深い谷が入り交じる総面積30万㌶に及ぶこのエリアは、地中海からの風が吹き込む特殊な自然環境を生かして農業と畜産業が独自の発展を遂げた。
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朝鮮王朝の王墓群(ROYAL TOMBS OF THE JOSEON DYNASTY)
2019年4月27日号この王墓群は韓国北西部、18の地域に点在する40の墓から成り、5世紀以上にわたって造られた。今回は2回目の訪問で、昼間ではなく夜景を撮ろうと思い向かった。日が暮れて周囲に照明がついたが、王墓だけは真っ暗のままだったので管理者に尋ねると、墓に眠る先祖たちを起こさないためだと説明された。
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古都オウロ・プレト(HISTORIC TOWN OF OURO PRETO)
2019年4月20日号ブラジル南東部の山間の地に金鉱が発見されたのが1693年。多数の人々が殺到し、次々と街が生まれた。