記事一覧:世界遺産を撮る210件
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世界遺産を撮る
バット、アル-フトゥム、アル-アインの古代遺跡群(ARCHAEOLOGICAL SITES OF BAT,AL-KHUTM AND AL-AYN)
2020年2月8日号バットの古代遺跡群へ行く前に大量の資料を調べてみたが、有力な情報は得られなかった。頼れるのはたった2枚の遺跡写真だけ。
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ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群(CHURCHES OF PEACE IN JAWOR AND SWIDNICA)
2020年2月1日号ヴロツワフ大学は中部ヨーロッパ最古の高等教育機関。光栄なことに大講堂で「世界遺産写真展」を開催するチャンスを得た。展示会を終えた日の午後、休まずにシフィドニツァの平和教会群へ行き、夜まで撮影した。
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小笠原諸島(OGASAWARA ISLANDS)
2020年1月25日号東京都はどれくらい大きいか? 東京の中心部から端までの距離は、東京から九州までの距離と変わらない、というと信じてもらえないかもしれないが本当だ。東京都には小笠原諸島があるからだ。2013年に私は小笠原諸島に向けて竹芝埠頭から船で出発した。丸1日かけて父島に着いた。
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黄山(MOUNT HUANGSHAN)
2020年1月18日号中国では泰山、華山、衡山、恒山、嵩山の五つの名山を五岳と称すが、明の時代の旅の達人、徐霞客が「五岳归来不看山、黄山归来不看岳」(五岳の山を登ったらよその山を登らなくてもいい、黄山を登ったら五岳の山を登らなくてもいい)と語ったほど、黄山は別格だ。中でも、雪景色が絶景といわれている。
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ヴォルタ州、グレーター・アクラ州、セントラル州、ウェスタン州の城塞群(FORTS AND CASTLES,VOLTA,GREATER ACCRA,CENTRA AND WESTERN REGIONS)
2020年1月11日号ガーナ入国時の税関でビザに問題があると言われ、警察官にパスポートを確認されるトラブルがあった。結果的に東京のガーナ大使館のミスだと分かり、無事入国が許可された。後ろから「Chinese! Chinese!」と呼ぶ声がして振り返ると、警備員がこちらを見てニヤニヤしていた。
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シュケリッグ・ヴィヒル(SCEILG MHICHIL)
2019年12月28日号東京のアイルランド大使館でビザ申請時に会った審査官は、シュケリッグ・ヴィヒル島に上陸するため近くの漁村で1週間も待機したのに叶わなかったと話してくれた。冬は出航しない、悪天候は出航しない、島の自然環境を保護するために渡船の出航便数を厳しく制限しているからだという。
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グラーツ市歴史地区とエッゲンベルグ城(CITY OF GRAZ-HISTORIC CENTRE AND SCHLOSS EGGENBERG)
2019年12月21日号初めてグラーツに行ったのは、まだフィルムカメラの時代だった。目的地に着いた時はすでに夜で、夜幕の中、山を登り頂上に着いたらひどい眠気に襲われた。ベンチで一眠りして撮影の準備をした。やがて朝日が顔を出し、古都の朝の表情をレンズに収めた。
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ストゥデニツァ修道院(STUDENICA MONASTERY)
2019年12月14日号ストゥデニツァ修道院から長距離バスに乗って首都ベオグラードに戻った。終点の駅前広場の向かい側にある宿に泊まることにした。
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ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト(BUDAPEST,INCLUDING THE BANKS OF THE DANUBE,THE BUDA CASTLE QUARTER AND ANDRASSY AVENUE)
2019年12月7日号ハンガリーの首都ブダペストはドナウ川によって東西に分けられている。第2次世界大戦やハンガリー動乱で都市は壊滅的打撃を受けたが、その都度修復された。東西ヨーロッパの交差点に位置するため、世界中の商品がここに集まってきて、またここから各地に売られていく。悠久の歴史文化と盛んな貿易をもって「ドナウ川の真珠」と呼ばれる。
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ブリッゲン(BRYGGEN)
2019年11月30日号ブリッゲンはノルウェー語で埠頭の意味。そこに残っている貴重な北欧風木造建築を撮影するためにノルウェーへ2度行った。
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ジャイアンツ・コーズウェーとコーズウェー海岸(GIANT'S CAUSEWAY AND CAUSEWAY COAST)
2019年11月23日号旅先で吉田さんという日本人と知り合った。彼は英国北部のウイスキー産地巡りに来たという。午前中、一緒にウイスキー醸留所を回った。最後に試飲。吉田さんは終始興味津々で、「ウイスキーには氷を入れずにまず一口含んでゆっくり味わい、次にぐいと飲むと首の両側の血管がパンと張りポカポカと熱く感じる。これこそウイスキーを飲む快感だ」と教えてくれた。真似したら、まさに快感だった。
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タキシラ(TAXILA)
2019年11月16日号ホテルの前でタクシーを物色すると、おじいさんドライバーが目に付き、安かったのでその人に頼んで出発した。走りだすととてつもなくのろい運転だった。仕方なく「いっそ撮影を」とビデオで風景を撮り始めた。
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チョガ・ザンビール(TCHOGHA ZANBIL)
2019年11月9日号チョガ・ザンビールの遺跡には11の寺院がある。噂によるともともとは22棟を建てる計画だったが、建築過程で外敵の侵略を受けて中断せざるを得なくなったといわれる。
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アボメイの王宮群(ROYAL PALACES OF ABOMEY)
2019年11月2日号王宮を撮影しようと入り口を探すと門が閉まっていた。観光客の若者が「今日は休館日」と教えてくれたが、せっかく来たのに簡単に諦めるわけにはいかない。どこかから忍び込めないかと王宮を囲む塀に沿って進むと半開きの門があった。
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カルタゴ遺跡(ARCHAEOLOGICAL SITE OF CARTHAGE)
2019年10月26日号カルタゴ遺跡を撮影した後に、東京に住み飽きた妻と、チュニジアの首都、チュニスで合流して一緒に砂漠に行った。長距離バスに乗り、昼夜ぶっ通しで8時間。砂漠の縁にあるドーツ村にたどり着いた。
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バンディアガラの断崖(ドゴン人の地) (CLIFF OF BANDIAGARA〈LAND OF THE DOGONS〉)
2019年10月19日号海外で特に気を付けなければならないのはガイドだとよく忠告されるが、酷いガイドでも頼らざるを得ないことも多い。例えばバンディアガラ遺跡に行くにはほとんど道がなく、砕石の谷を探索しながら進むので、ガイドなしでは一歩も進めない。
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ジェンネ旧市街(OLD TOWNS OF DJENNE)
2019年10月12日号アフリカの人々は生まれつき芸術的センスが備わっていると感じる。アフリカ音楽、アフリカダンスは言うまでもなく、アフリカ女性のヘアスタイルやアクセサリーなども、他の地域には見られないほど多種多様である。
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レッドウッド国立及び州立公園(REDWOOD NATIONAL AND STATE PARKS)
2019年10月5日号夜まで撮影し、翌朝のフライトのために車で空港へ向かった。ウトウトしてしまったところで突然、後ろの窓から強い光が差し込み、サイレンの音が近づいてきた。警察だった。
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メサ・ヴェルデ国立公園(MESA VERDE NATIONAL PARK)
2019年9月28日号7世紀ごろからインディアンはここメサ・ヴェルデでトウモロコシや綿を栽培してメキシコ人と通商していたと伝えられる。17世紀にメサ・ヴェルデが発見された時、辺ぴな所に位置していたおかげで4000余りの遺跡は良い状態で保たれている。
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ティカル国立公園(TIKAL NATIONAL PARK)
2019年9月21日号「ティカル」の本来の意味は「精霊の声が聞こえる所」。マヤ人の居住地として造られ、後に彼らの祭りの聖地になったと伝えられる。ホテルのスタッフが「遺跡のある公園の森では夜、毒蛇が木のこずえに掛かっていたり、虎が出没したりする」と言ったが、聞き流していた。