さらに、企業の存続に疑念を抱かせる状況を示す「継続企業の前提に関する重要事象」も含めれば、ワースト10のカバー率は8割になる。倒産危険度の精度はそれなりに高いといえるだろう。

3665社を総点検
危険水域423社のワースト1位はあの企業

 『週刊ダイヤモンド』6月22日号の第一特集は「最新版 倒産危険度ランキング」です。

 景気判断は「悪化」――。内閣府が発表する景気動向指数の基調判断が、6年振りに悪化に転じました。企業の倒産が今秋以降、増加するとみられています。

 大倒産時代の到来を見すえ、今回、本誌は上場企業3665社の倒産危険度を総点検。危険水域にある423社をリストアップし、ランキング形式でまとめました。

 ワースト1位になったのは、テレビCMでお馴染みの持ち帰り寿司チェーンを展開する小僧寿し。この他にも有名企業がいくつもランク入りしていています。

 特集では、上位にランクインした“危ない”企業が、なぜ危機に陥ったのか直撃取材を敢行。各企業の反論も掲載しました。取り上げた企業が生き残れるかどうかの判断材料をお届けします。

 この他にも、倒産リスクの悪化度が激しい50社や、東証2部落ちの危機にある99銘柄をピックアップ。加えて、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、広島、北海道など全国12エリアでリスクの高い130社を地域別にまとめました。

 さらに、AIの決算書診断で判明した高リスクの89社や、過去6年分の倒産危険度ワースト40を再算出するなど、本誌でしか見ることのできないデータが目白押しです。

 また、民間信用調査会社のベテランが伝授する「危ない企業」を見抜くサインのほか、事業承継の優遇税制の使いこなし術、高齢社長の子が知っておくべき親の説得法など、企業をつぶさず次世代に引き継ぐ手段をまとめています。倒産の最新情報に迫った一冊です。ぜひご一読ください。