『週刊ダイヤモンド』3月30日号の第1特集は「凄腕シニア投資家が教える 株 運用術」です。2024年始動の「新NISA」を受け、投資熱が高まっています。より高いリターンを狙うなら、投資信託の積み立てだけでなく、先高観の根強い日本の個別株投資に挑むのも一手。その主役となりそうなのが、相対的に投資の元手が豊富な50~80代の個人投資家です。本特集では、同世代の歴戦の猛者たちが、自身の経験を余すことなく開陳し、「株式投資の極意」を直伝。各人各様のスタイルで、虎の子の資産を殖やす術を伝授します。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

歴戦の猛者たちが
新NISAを高評価

 「新NISAで日本株はますます上がるやろうね」。資産20億円の87歳現役トレーダー、藤本茂さん(シゲルさん)はこう話す(『資産20億円超の87歳現役トレーダーに密着!シゲルさんが語る「人生と相場の神髄」とは?』参照)

Photo:Yuichiro Chino/gettyimages

 「夢のような制度ができたのに、株式にまったく投資しないのはもったいない」とまで評するのは、資産800億円超の「伝説のサラリーマン投資家」、清原達郎氏だ(『資産800億円!“伝説の投資家”清原達郎氏が見通す、日本株「次のシナリオ」』参照)

 株式市場と長年向き合う歴戦の猛者たちが、口をそろえて個人投資家に推すのが、今年から非課税枠が大きく拡充された「NISA」(少額投資非課税制度)である。

 世間的には、いわゆる「オルカン」(投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式」)への投資が全盛だ。投資に慣れていない個人投資家なら、こうした投信の積み立てが無難な選択肢となるだろう。

 だが、より大きな果実を狙うなら、許容可能な「最大損失」は念頭に置きつつ、個別株投資に挑みたい。何しろ、新NISAにおいて、個別株投資が行える「成長投資枠」の非課税枠は年240万円、最大1200万円ある。

 その主役となりそうなのが、現役時代に蓄財した預貯金や退職金などで、投資の元手が相対的に豊富な50~80代の個人投資家である。

 一方でどんな銘柄に投資すればよいのか、迷える人も多いだろう。

 そこで、それぞれ株式投資で億円単位の莫大な資産を築き上げてきた、同世代のすご腕シニア投資家たちを徹底取材した。

「信用取引を駆使したデイトレード」「割安小型成長株投資」「高配当&優待株投資」……。“億り人”を実現した手法は各人各様だが、共通するのは、彼らの主戦場が日本株への個別株投資であることだ。

 代表的な株価指数である日経平均株価は3月4日、史上初めて4万円の大台を突破した。日本株の先行きを巡っては、「年内に4万5000円ぐらいまで上がる可能性はあるんとちゃうか」(シゲルさん)、「しばらく調整した後、さらに上昇する可能性は大きい」(清原氏)と、希代の二大相場師も明るい見通しを描いている。

多士済々のシニア投資家が 資産を殖やす術を伝授!

『週刊ダイヤモンド』3月30日号の第1特集は「凄腕シニア投資家が教える 株 運用術」です。日経平均株価が4万円の大台に乗せてもなお、日本株の先高観を指摘する声が凄腕のシニア投資家からも相次いでいます。退職金を200倍にした成長株投資、定期収入がうれしい高配当&優待株投資……。確かな実績を持つ凄腕シニア直伝の運用術には、必ず投資に役立つ視座があるはずです。

 そこで本特集のPART1では、87歳現役トレーダーの藤本茂さん(シゲルさん)、「伝説の投資家」清原達郎氏――。歴戦の猛者である稀代の二大相場師に、日本株の展望や「株投資の極意」を明かしてもらいました。

 さらにPART2では、退職金を約8年で200倍の40億円にした70代シニア、配当金&優待でホクホク老後生活を送る資産8億円の60代個人など、多士済々の面々が独自に見いだしてきた成功法則に基づき、あなたの虎の子の資産を殖やす術を伝授します。